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しおりを挟む王太子殿下は奥でイクことを覚えた私の体を責め立てることが楽しいようだ。
「ああ……あ…あ…もうダメ…またイクっ!」
ビクビクして快感を得た私を殿下は嬉しそうに見つめるのが日常。
閨事って男性が楽しむものだと思っていたのに。
女性の体にこんなに気持ちいい場所がいろいろあるなんて知らなかった。
指南書にも女性の感度がいい場所がいくつか書いてあったけど、これって女性も読んでおく方がいいんじゃないの?
じゃないと、何が起こってるのか戸惑ってしまうわ。
……男性はそれが見たいのかもしれないけど。
体位もいろいろ試した。一度でやめてしまったものも多いけど女性が動く体位もあって驚いた。
私たちが好む体位は向き合って座る体位かな。
距離が近くて、思わず自分からもキスしたり動いたりしてしまうから。
今日もそう。
上を向いて先端から汁を出している殿下のモノを握って、少しずつ腰を落としていく。
私が自分で入れるところが、自分から求めてくれているのだと嬉しくなるそうだ。
奥近くまで入ると、殿下の首に手を回してキスが始まる。
舌を絡めて夢中になっていると、殿下が下から突き上げてくる。
やがて二人で動きを合わせて快感を高めていく。
「ルーチェ、あぁ、気持ちいいよ。」
「ん…ん…私も。」
もう、ドロドロでグチョグチョで結合部分からは恥ずかしい音がしている。
それでも動きを止められない。
すっかり閨事に嵌まってしまった自分に驚きもあるけれど、求められる幸せもあった。
たとえ、それが公に認められない形であったとしても。
やがて、私をベッドに押し倒して、激しく中を突かれて、二人で果てた。
ある日、またまた予期せぬ来客があった。
「久しぶりね。ルーチェ様。」
「ハイネ妃殿下。ご無沙汰しております。」
「妃殿下はやめて。昔みたいに呼んで?」
「はい。ハイネ様。」
「ここに来てくれてありがとう。あなたのお陰で殿下が毎日ご機嫌だそうよ?」
「え?そうなのですか?」
「時々ボーっと無気力に外を見ることが無くなったって聞いたわ。
外を見てもあなたが見えるわけでもないのにね。」
別に私を探そうとしていたわけではないでしょうけど。
「3年越しのあなたと毎日会えることで仕事が捗るそうよ。」
「……なぜ私なのかが謎ですけれども。」
「多分、一目惚れなのよ。10歳の頃にあった子供向けのパーティーがキッカケね。」
「10歳ですか?」
「ええ。本人は気持ちに鈍かったけれど。
だから、いなくならないでね?この国の未来のためにも。」
重い……重すぎる。
「というのは少し冗談でほとんど本気だけれども、別のお話もあるの。
ルーチェ様、刺繍・裁縫・翻訳・手紙の清書の中でならどれがお得意?」
冗談は少しなのね……
「その中でしたら、刺繍と裁縫でしょうか?」
「よかった。慈善事業のお手伝いをしてくださる?」
どうやら子供用のハンカチや袋に名前の頭文字を刺繍するのが喜ばれるそうだ。
自分の物ってわかるからかしら?
綺麗でオシャレなハンカチなんて、平民はもったいなくて使えないしね。
貴族に購入してもらう凝った物は専属の職人さんが頑張っているらしい。
あとは産着やオムツ、簡単な子供服。
孤児院や教会に無償で配られるもの。
生地と道具を準備するので、よろしくね。とハイネ様は帰っていかれた。
……そりゃ、暇なのは見透かされているよね。部屋で軟禁に近いものね。
有難く、お仕事させていただきます。
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