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しおりを挟むとりあえず、思いついた外見の条件をお兄様とエドガー様は納得したというか、好みなのでつっこみどころがなかったようなので、今日のところはこれくらいで報告を終えようと2人を残してサンルームから出た。
自分の部屋の方に向かっていると、お父様に会った。
「お父様。」
「ああ、ルチェ。レンがどこにいるか知ってるか?」
「お兄様はエドガー様とサンルームにいますよ。私も今まで一緒でした。」
「そうか。……ルチェはエドガーとも話をするのか?」
「お兄様がいてくれたら。まだ2人きりで男の人と話したいとは思いません。」
「うん。レンの友人だからといって油断するな。
あの手の男はいつか痛い目に合う。おそらく女性絡みでな。巻き込まれるな。」
「ふふ。お父様、お兄様たちはまだ15歳になったばかりですよ。
確かにエドガー様は人気があるでしょうね。お優しいですし。」
「優しさはなぁ、方向を間違うと思い込みや勘違いを生むんだ。
エドガーが間違わずに進むといいんだが……レンといることが良い方向になると期待したい。」
お父様の言うことは、よくわからなかった。
知り合いの誰かが間違った方向に進んで後悔するような道を選んでしまったのかしら?
女性絡みかぁ。誰にでも優しく良い顔をしていると勘違いする女性が増えて揉めるのかな?
ここに来るエドガー様と学園でのエドガー様は違うのかしら。
入学するまであと数か月。
お兄様とエドガー様の学園での様子を見るのが楽しみね。
あ、『勘違いするような優しさを他の女性に対してふりまかない』って条件はどうかな?
「レン。エドガー。」
「父上。よくここがわかりましたね。」
「ルチェに会ったから聞いた。
そう言えば、前にも3人で話していたらしいな。コソコソ何かしてるのか?」
「ルチェが、学園に入学する前に婚約者を選ぶ条件を考えたいと言い出したのです。
前回は爵位が伯爵家以上の跡継ぎ、今日は好みの外見の話でした。」
「なんだそれは。まぁ、確かにルチェが選ぶなら誰でもいいって言いたいけれどある程度はな。
最低条件をレンが一緒に判断してくれるならいいか。」
「父上たちが条件が合ったから婚約したって聞いたからですよ。どんな条件なんですか?」
「それは……秘密だ。でも当たり前のことばかりだ。
ところでエドガー。まさか条件に当てはまるようにしてルチェを狙う気か?」
「え……いえ、まだそこまでは。
もちろん、ルチェリア嬢は可愛いですし、全く好意がないとは言いません。
ですが、わざと条件に合うようにするつもりはないです。
偽るといつかは疲れそうですから。」
「そうだな。それがわかっているなら安心した。
お前たちも15歳か。
私がお前たちの歳の頃に聞いた、少し昔に起きた話をしよう。
おそらく、今ではこの話をする者は誰もいないだろう。
だけど、私はこの話を聞いて、いろいろと為になった。考えさせられた。
そして、妻との結婚にも結び付いた。
お前たちにも何か感じ取ってほしい。」
そう言って語りだした内容は、結婚間近の2人に起きた、ありがちだが辛い話だった。
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