あなたは僕の運命なのだと、

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「唯、脱がすよ」
「っ、じ、自分で、」
「だめ。この服は特に絶対俺が脱がす」

 だなんて、大胆に誘ってきた唯にもう完全に吹っ切れた煌が唯の服に手を伸ばし、囁いてくる。
 それから、ちゅ、ちゅ。と晒されている唯の綺麗な肩に口づけながら、拒否権はないと言わんばかりに宣言する煌。
 それが可愛くて、唯が堪らずふふっと笑ってしまえば、煌は少しだけムッとした顔をしながらも唯にキスをした。

「んっ、んむ、」

 唇と唇が重なっているだけだというのに、驚くほど気持ち良くて。
 今までずっと我慢していた分を取り返すよう唯がすぐに夢中になって煌の唇を追いかけていれば、するり。と片方の靴下を脱がされ、唯はピクンッと身を跳ねさせた。

「ふぁ、ぁっ……、ん、」

 優しく、けれども官能的な手つきでもう片方の靴下を脱がされ、それがなんだかとても卑猥に感じた唯が恥ずかしさで顔を赤くする。
 しかしワイドショートパンツのボタンを器用に片手で開けた煌が一度唇を離し、「腰、少しあげて」だなんて耳元で囁いてくる言葉に、唯は更に顔を真っ赤にしながらも、おずおずと腰を上げた。

「ん。いい子」

 ちゅ、とこめかみに優しくキスをされ、甘い声で落とされる褒め言葉。
 それに現金なオメガ性が嬉しいと喜び、唯が口元を綻ばせた瞬間。
 ズル、と下着ごと下の服を易々と脱がされた唯は、咄嗟に膝を立ててしまった。

「わぁっ!?」
「寒かった? ごめん」

 だなんて見当違いな謝りをする煌が、しかしニットに手を伸ばしてくる。
 そしてまたしてもすぐに脱がされてしまった唯は、裸にされた恥ずかしさから腕で体を隠してしまった。

「唯、隠さないで」
「で、でもっ、」
「ゆい」

 恥ずかしがる唯を労り、ちゅ、と頬や鼻先にキスをしてくる煌が、それでも隠さないでと言うような眼差しで唯を見つめる。
 その真っ直ぐで綺麗な灰色がかった瞳に、唯は、僕がその顔に弱いって分かっててやるのズルいなぁ……。なんて思いつつ、そろりと腕を体から離した。

 枕の縁を手で掴み、視線を逸らしながら震える唯は、とても愛らしくて。

 滑らかな美しい肌と、華奢な輪郭。そして可愛らしい胸は寒さと緊張からかピンと尖り、下の毛が生えていないつるんとした股間は何も隠せず、小さく愛らしい陰茎は緩く勃ちあがっている。
 そして、唯の小さな蕾は愛液を滴らせ、内腿を濡らしていて。

 そんなとても綺麗で可愛く、妖艶で魅力的な唯を見て、煌は自身の腰がズクンと重くなる感覚に唾を飲み込みながら、それでも唯を傷付けぬように慎重な手つきで唯の頬を撫でた。

「唯、凄く綺麗だよ」
「うぅっ、」
「可愛い」
「っ、こ、こうくんも脱いでよ!!」

 寄越される賛辞に、こんな貧相な体が綺麗な訳ないでしょ! と思いつつ、一人だけ辱しめを受けているような気がした唯が、不公平だと声をあげる。
 それがとても可愛くて、煌はくちばしのように尖った唯の唇に一度軽くキスをしたあと、唯の上に乗ったまま、自身の上着を豪快に脱ぎ捨てた。

「わ、わぁ!?」
「唯が脱いでって言ったのになんで驚くの」

 だなんて煌がクスクスと笑いながら、乱れた髪の毛を手で直す。
 その仕草がとても男性的で格好良く、がっしりとした体躯に無駄なく筋肉が付いた男らしい煌に、同じ男なのにこうも違うのはどういう事なんだ! と唯は少しだけ悲しくなりながらも、ベルトをカチャカチャと外す煌を固唾を飲んで見つめた。

 ジーッとジッパーを下げ、それからズボンとボクサーパンツを一気に下ろした煌に、唯が堪らず目を見開く。

 自分のものとは違う、煌の大きくて長い、立派な陰茎。

 それが硬い腹にバチンと当たるほど勃起しているのがひどく生々しく、しかし唯はキュンキュンと心と体を疼かせ、もじもじと膝を擦り合わせた。

 とろ、と自身の蕾から溢れ出す体液を感じ、恥ずかしさと期待で、唇を噛み締める唯。
 そんな唯の甘くなった濃密な香りが部屋に漂い始め、それにあてられるよう喉を鳴らした煌が、情欲がありありと浮かぶ鋭い眼差しで唯を見る。

「ゆい」
「こうくん、」

 だなんて互いに愛しげに相手の名前を呼び合い、煌はギシリとベッドを軋ませながら、期待で満ち溢れた瞳で見つめてくる唯にキスをするべく、顔を下げたのだった。




 ***



「──あっ、や、も、ぁ、」

 唯の甘ったるい声が響く、淡い光に包まれた部屋。
 必死に快感を逃そうと体を捩る唯を、しかし煌はがっちりと太もも掴み開かせたまま、唯の蕾を舐め続けるだけだった。

「あっあっ、そこ、やぁっ」

 ぬるぬるとした舌で舐められ、長い指で体の奥を揺さぶられ、開かれる気持ち良さ。

 それは今までヒートの時に自分で自分を慰めていた時とは比べ物にならないほどの気持ち良さがあって、唯は快感から涙をぽろぽろと流し、飽和していく快楽に髪の毛を振り乱した。


 ──煌によって全身をくまなく愛撫され、傷付けたくないんだ。なんて言われ念入りに前戯をされ続け、早一時間。
 とろとろに溶かされ続け、もう何度も果ててしまったというのに終わることのない快楽を与え続けてくる煌に、唯はもう息も絶え絶えになりながら、煌の髪の毛へ指を伸ばした。

 股を割り裂き、顔を埋めては唯の蕾を舐め続ける煌の頭を、唯がぐしゃぐしゃと掻き乱す。

「も、いい、もういいからぁっ、」

 だなんて泣く唯をちらりと目だけで見上げてくる煌の、熱がこもった眼差し。
 それが視覚的にも刺激になるだけで、唯はもうダメと本日何度目かも知らぬ絶頂に、ビクビクと体を跳ねさせた。

 チカチカ、と目の前で星が飛ぶほどの、強い快感。

 それが波のように体を走り、唯は涙や唾液でぐしょぐしょになった顔で浅く呼吸を繰り返した。

 体はもう汗で濡れそぼり、唯の薄い腹の上に飛び散る精液がてらてらと光っている。

 そして煌に舌で執拗にねぶられ、ぐちゅぐちゅと三本の指で掻き回されている蕾はもうくぱくぱと収縮を繰り返しながら、だらだらと壊れた蛇口のように愛液を垂れ流すばかりで。

 そんな扇情的な唯の姿に、煌は唯の甘い愛液が滴る顎先や唇を拭いながらようやく体を起こし、強すぎる快楽でぐったりとあえかに息を吐く唯を労うよう、濡れた髪の毛を梳いた。

「っは、ぁ、……んっ」
「頑張ってくれてありがとう、唯」

 だなんて言いながら、顔中にキスの雨を降らす煌。
 その刺激ですら唯は敏感になった体を跳ねさせ、しかし目に涙を浮かべた。

「……こうくんの、ばか……」
「えっ」

 突然ばかと言われ唖然とする煌に、けれども唯はずびずびと泣きながら、力の入らない手で煌の胸元をぽこぽこと叩く。

「ぼくだけっ、もうやだ、こうくんのばかぁっ」

 先ほどの淫らな姿はどこへやら、子どものように泣き叩いてくる唯のその反則級な可愛さに煌は堪らず顔を掌で覆い、……ああもうほんとうに。と愛しさで死にそうになりながら、唯をぎゅうぅと強く抱き締めた。

「ぴえっ!」
「……は~……もうなんでそんな可愛いの……」

 煌に上から押し潰されるように抱き締められた唯が思わず鳥のような声を出し苦しげに呻くなか、可愛さに殺される。と言わんばかりに煌は唯をきつく抱きすくめたあと、片腕をベッド横の小棚へと伸ばした。

 それからコンドームを取り出した煌は、潰されへにょへにょになっている唯にごめんごめんと謝りつつ、優しくキスをした。

「待たせてごめん」
「……」

 未だ少しだけむくれた顔をする唯の、くちばしのような尖った唇。

 それが愛らしく、煌はもう一度触れるだけの優しいキスをしたあと、笑いながらコンドームの袋を破いた。




 
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