頬杖をつく女 2017.5.23 〜

第9章 前世探検

忘れられない、ウィスキーに纏わる記憶

  物心つくかつかないかくらいの小さな子供の頃、私はウィスキーのCMから流れてくるメロディを聴きながら、本当に 切なくなり、泣きそうになった。

  私の過去世、小さな弟が、亡くなって
寂しさを紛らす為、過去世の父が、ウィスキーを飲んでいた、、、本当に哀しそうな顔をしていて可哀想で可哀想で見ていられなかった、、、。 



  何故だろう。子供の頃、同じ夢をよく見た。


父(現世の父ではなく過去世の父)が、辛そうな顔をして、お酒ばかり飲んで、仕事に手を付けられない…

理由は、父の愛する息子(私にとっては弟)が亡くなったから。

だから…

  TVのコマーシャルで
ウィスキーが出てきたら、条件反射みたいに、胸が締め付けられるように苦しく、切なくなったんだ。


  夢で見た、その場面の数年後に、私自身も病気になり、治る見込みがないと宣告を受けた、、、。 



   タイムマシンでもない限り、真実かどうか確かめようのない話だが、私の魂には、ウィスキーに纏わる、哀しく辛い思い出がある。


※  補足

(現世の父の話)

   因みに、4年前に他界した現世の父は、ウィスキーは、あまり飲んだことはない。

  父は、日本酒が大好きだったのを思い出す。

  病気をしてからは、お酒を飲まなくなったが、元気な時代の父は、よくお酒を飲んでいたから、今でも追憶として、その姿が甦る。