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From The Past To The Future
兄の心
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「皇太子と婚約だと!!」
一足遅かったか……
力なく玉座に倒れこむ。
「わかった。下がれ…」
従者を追い払うと大きくため息をつく。
祖母が亡くなる前日、私は祖母から一通の手紙を受け取った。
そこには妹のキャサリンが聖女であり魅了の力を持っていること…その力を祖父や父に知られるとキャサリンは娼婦のように扱われてしまう。今は魅了の力をおさえる魔道具で力を抑えているが、魔道具は必ず壊れる。
だからその前にキャサリンをティセ王国から出すこと…そして父が亡くなり私が王を継いだなら、必ずキャサリンとその子供達を保護するよう書いてあった。
私は祖父と父親が嫌いだった。
彼等は自分達の欲望を満たす為、国税を湯水のように使い、それでも足りないと言っては癒しの力を持つ祖母の血を売る。
祖母の身体はいつも傷まみれだった。
血を抜かれることで貧血になり、度重なる傷は膿、ケロイドをつくる。
美しかったかつての祖母の面影はない。
祖父が亡くなり父が王になったとたん父は国民を奴隷として他国に売り始めた。
そして祖母の血だけではなく身体まで切り刻んで売りさばくようになった。
私には父を止められる力はなかった。それは母も同じだった。
祖母が亡くなると、祖母の遺体まで手を出したのだ。
祖母のお墓には祖母の指輪しか納められることはなかった。
何故なら髪の毛一本すら残さずに祖母の遺体を売ってしまったからだ。
私が結婚すると父は必ず女の子を作るよう言った。
恐ろしくなった。父にとって孫ですら自分の欲を満たすものだったのだ。
だから息子が生まれた時、心から安堵したものだ。
さもないと……
幼かった頃のキャサリンの姿がフラッシュバックする。
聖女の力の有無を調べるため、傷つけられ血を抜かれ虐待されてきたキャサリン…
祖母の機転で魔道具で聖力を抑えていたことで、祖父も父もキャサリンに興味をしめさなくなった。
キャサリンが類に見ない美女へと育つと父はキャサリンを高値で売れる相手を探した。
キャサリンは結局帝国の公爵に売られるよう嫁いでいった。
ほっとした。
たとえ売られるように嫁いだとしても父に聖女として搾取されるよりましだと思ったからだ。
キャサリンに娘が生まれるとどうにかしてキャサリンと連絡をとろうとした。
里帰りを促したり、父の葬儀への参加を要請したり、その度にキャサリンからは断られる。
母が逝く前、祖母と同じように何度も私に頼んだのだ。キャサリンとキャサリンの娘を守るようにと…
結局、母の葬儀にさえキャサリンは娘の病気で参列することはなかった。
帝国側に知られてはいけない。
キャサリンが聖女だと言うことを……
そしてキャサリンの娘が聖女かも知れないと言うことを…
「あなた…どうしよう兄が帝国に帝国に来るって…」
皇太子とフレイヤの婚約の儀にまさか直々にやってくるとは……
「ここに泊まりたいって…どうしよう…フレイヤか聖女だと知られたら…」
ティセ王国の王として初めてキャサリンに手紙を書いた。
ティセ王国として王位継承権を持つ姪の門出を祝いたいと……
王印が押してあるいじょう、キャサリンは断れない。
この目で確かめたかった。
キャサリンが幸せなのか?
キャサリンの娘が聖女か否かを……
一足遅かったか……
力なく玉座に倒れこむ。
「わかった。下がれ…」
従者を追い払うと大きくため息をつく。
祖母が亡くなる前日、私は祖母から一通の手紙を受け取った。
そこには妹のキャサリンが聖女であり魅了の力を持っていること…その力を祖父や父に知られるとキャサリンは娼婦のように扱われてしまう。今は魅了の力をおさえる魔道具で力を抑えているが、魔道具は必ず壊れる。
だからその前にキャサリンをティセ王国から出すこと…そして父が亡くなり私が王を継いだなら、必ずキャサリンとその子供達を保護するよう書いてあった。
私は祖父と父親が嫌いだった。
彼等は自分達の欲望を満たす為、国税を湯水のように使い、それでも足りないと言っては癒しの力を持つ祖母の血を売る。
祖母の身体はいつも傷まみれだった。
血を抜かれることで貧血になり、度重なる傷は膿、ケロイドをつくる。
美しかったかつての祖母の面影はない。
祖父が亡くなり父が王になったとたん父は国民を奴隷として他国に売り始めた。
そして祖母の血だけではなく身体まで切り刻んで売りさばくようになった。
私には父を止められる力はなかった。それは母も同じだった。
祖母が亡くなると、祖母の遺体まで手を出したのだ。
祖母のお墓には祖母の指輪しか納められることはなかった。
何故なら髪の毛一本すら残さずに祖母の遺体を売ってしまったからだ。
私が結婚すると父は必ず女の子を作るよう言った。
恐ろしくなった。父にとって孫ですら自分の欲を満たすものだったのだ。
だから息子が生まれた時、心から安堵したものだ。
さもないと……
幼かった頃のキャサリンの姿がフラッシュバックする。
聖女の力の有無を調べるため、傷つけられ血を抜かれ虐待されてきたキャサリン…
祖母の機転で魔道具で聖力を抑えていたことで、祖父も父もキャサリンに興味をしめさなくなった。
キャサリンが類に見ない美女へと育つと父はキャサリンを高値で売れる相手を探した。
キャサリンは結局帝国の公爵に売られるよう嫁いでいった。
ほっとした。
たとえ売られるように嫁いだとしても父に聖女として搾取されるよりましだと思ったからだ。
キャサリンに娘が生まれるとどうにかしてキャサリンと連絡をとろうとした。
里帰りを促したり、父の葬儀への参加を要請したり、その度にキャサリンからは断られる。
母が逝く前、祖母と同じように何度も私に頼んだのだ。キャサリンとキャサリンの娘を守るようにと…
結局、母の葬儀にさえキャサリンは娘の病気で参列することはなかった。
帝国側に知られてはいけない。
キャサリンが聖女だと言うことを……
そしてキャサリンの娘が聖女かも知れないと言うことを…
「あなた…どうしよう兄が帝国に帝国に来るって…」
皇太子とフレイヤの婚約の儀にまさか直々にやってくるとは……
「ここに泊まりたいって…どうしよう…フレイヤか聖女だと知られたら…」
ティセ王国の王として初めてキャサリンに手紙を書いた。
ティセ王国として王位継承権を持つ姪の門出を祝いたいと……
王印が押してあるいじょう、キャサリンは断れない。
この目で確かめたかった。
キャサリンが幸せなのか?
キャサリンの娘が聖女か否かを……
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