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From The Past To The Future
思惑の解放宣言
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「はぁ……
そのにやけ顔をどうにかして下さい。
皇太子としての威厳をお持ちください。」
ヒューズが大きなため息をつく。
「仕方ないだろう。
レイヤが可愛すぎて思い出すだけでも自然と笑みがこぼれてしまうのだから…ヒューズも早く恋をしてみろ!!
そうしたら私の気持ちもわかるだろう。」
しかめ面しているヒューズが
「先程、ティセの密偵から連絡がありました。
どうやら神託がおりたみたいです。」
「神託が…本当にそんなことが起こり得るのか?」
ヒューズが大袈裟に首をふる。
「教皇だけではなく、王や神官にも同じタイミングで同様の神託がおりたみたいです。
『聖女を解放せよ』と。」
ヒューズの言葉に声をあらげる。
「『聖女を解放せよ』だと…それはどういう意味なんだ?
解放とは何から解放するのだ……」
レイヤの顔が脳裏に浮かぶ。
「まさか…私から……か…」
ヒューズが苦笑う。
「この場合、殿下からではなく役割、役目と、考えるのがいいかと…」
聖女の役割?
聖女の力は国や種族によってかなり違う。
癒しの力だったり、
魔物を倒す力だったり、予知や未来を見通す力だったりとその場所に必要とされる力を持った者が聖女と呼ばれる。
だから帝国には聖女はいない。
何故なら帝国は必要とされる力は魔法や技術力で補えているからだ。
「技術を売るか……」
私の言葉にヒューズが
「知的財産として人を派遣するのもいいですね。」
帝国のように聖女の力に頼らなくてもよくなればレイヤを守れる。
「まずは帝国から近い国から始めてみるか…
早速、父上に話してみよう。」
「ティセに神託が……何故今の時期に?」
妻はティセから兄(王)が我が家に訪問することが決まってから、かなりナーバスになっている。
「落ち着いて最後まで話を聞いてくれ…
神託の内容が
『聖女を解放せよ』
なんだ。『解放』せよ。と…」
妻の瞳から涙がこぼれ落ちる。
「あなたはそれを信じるの?
祖母は髪の毛一本も残さずに切り刻まれて売られていったわ。
あんな野蛮な国の神託なんて……あんな野蛮な神の言うことなんて……」
声をあげ泣き叫ぶ妻を抱きしめる。
「大丈夫、フレイヤには指一本触れさせない。
だから…安心しなさい。」
震える妻の髪にキスをおとす。
妻の内腿にある無数の小さな傷、祖父と父親が妻の聖力を確かめるためにつけたものだ。
祖父も父親も亡くなった今でも妻にとってティセの家族は恐怖と嫌悪の対象でしかなかった。
震える妻を抱きしめ、私はありきたりな言葉しか妻に言えなかった。
そのにやけ顔をどうにかして下さい。
皇太子としての威厳をお持ちください。」
ヒューズが大きなため息をつく。
「仕方ないだろう。
レイヤが可愛すぎて思い出すだけでも自然と笑みがこぼれてしまうのだから…ヒューズも早く恋をしてみろ!!
そうしたら私の気持ちもわかるだろう。」
しかめ面しているヒューズが
「先程、ティセの密偵から連絡がありました。
どうやら神託がおりたみたいです。」
「神託が…本当にそんなことが起こり得るのか?」
ヒューズが大袈裟に首をふる。
「教皇だけではなく、王や神官にも同じタイミングで同様の神託がおりたみたいです。
『聖女を解放せよ』と。」
ヒューズの言葉に声をあらげる。
「『聖女を解放せよ』だと…それはどういう意味なんだ?
解放とは何から解放するのだ……」
レイヤの顔が脳裏に浮かぶ。
「まさか…私から……か…」
ヒューズが苦笑う。
「この場合、殿下からではなく役割、役目と、考えるのがいいかと…」
聖女の役割?
聖女の力は国や種族によってかなり違う。
癒しの力だったり、
魔物を倒す力だったり、予知や未来を見通す力だったりとその場所に必要とされる力を持った者が聖女と呼ばれる。
だから帝国には聖女はいない。
何故なら帝国は必要とされる力は魔法や技術力で補えているからだ。
「技術を売るか……」
私の言葉にヒューズが
「知的財産として人を派遣するのもいいですね。」
帝国のように聖女の力に頼らなくてもよくなればレイヤを守れる。
「まずは帝国から近い国から始めてみるか…
早速、父上に話してみよう。」
「ティセに神託が……何故今の時期に?」
妻はティセから兄(王)が我が家に訪問することが決まってから、かなりナーバスになっている。
「落ち着いて最後まで話を聞いてくれ…
神託の内容が
『聖女を解放せよ』
なんだ。『解放』せよ。と…」
妻の瞳から涙がこぼれ落ちる。
「あなたはそれを信じるの?
祖母は髪の毛一本も残さずに切り刻まれて売られていったわ。
あんな野蛮な国の神託なんて……あんな野蛮な神の言うことなんて……」
声をあげ泣き叫ぶ妻を抱きしめる。
「大丈夫、フレイヤには指一本触れさせない。
だから…安心しなさい。」
震える妻の髪にキスをおとす。
妻の内腿にある無数の小さな傷、祖父と父親が妻の聖力を確かめるためにつけたものだ。
祖父も父親も亡くなった今でも妻にとってティセの家族は恐怖と嫌悪の対象でしかなかった。
震える妻を抱きしめ、私はありきたりな言葉しか妻に言えなかった。
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