好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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アポロンの恋

黙するのも愛

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「ティセに留学ですか?」

帝国の皇太子あろうものが婚約者のために帝国より文化も化学も歴史も浅いティセ王国に留学するなんて…

それを許す皇帝陛下も皇帝陛下だが……

「殿下、私はどうすればいいですか?」

一番の側近としては共に行くのが正解だろう。

「ヒューズ、お前は私が帝国を留守にする間に信頼できる仲間と婚約者を見つけろ。

私としては婚約者は魔力で選ぶのではなく気持ちで選んで欲しいんだが…」

殿下が私の肩を叩く。

「本当は一緒に連れていきたかったのだが…聖女大量生産計画をまかせられるのはヒューズしかいないからな…」

殿下の言葉に思わず涙がこみあげてくる。

「本当に殿下には驚かされるばかりです。
でも…そんな殿下だからこそ私は忠誠が誓えるのです。
それに……」

私は言葉を飲み込む。

「どちらにしろ、殿下みたいな変わり者の側近は私しか務まりませんから…

殿下は殿下の信じた道を突き進んで下さい。殿下なら聖女の謎もフレイヤ様の呪いも解けるはずです。」

本来なら殿下の側近は公爵家のカリスが選ばれるはずだった。

それがフレイヤの能力にいち早く気がついた私が、気がつけば第一の側近となった。

城内には未だに第一側近に公爵家のカリスを推す声も少なくはない。

今回、殿下が私に留守を任せたことで第一側近はカリスではなく私だと示したことになる。

「ヒューズの言う通りだ。私みたいな変わり者には皮肉屋のお前しか側近はできないだろう?」

殿下がニンヤリと笑う。

「私が留学している間ぐらいだぞ。
ゆっくりできるのは…
だから、先ほど言った私からの宿題を必ず終わらせるように……」

殿下はそう笑うと私に任命書を手渡す。

「殿下…」

任命書には皇太子の侍従長の職と将来的には帝国魔法大臣の座を約束する
文言が記されていた。

「本当に私でよろしいのですか?
我が家では殿下の後ろ盾にはなれません。
これはカリスの方が…」

殿下が笑う。

「ヒューズ、さっき自分で言ったことを忘れたのかい?
それにカリスは外務長官を目指すみたいただぞ。

私は後ろ盾になる側近が欲しいのではなくて、私の隣で私と共に帝国を導く側近が欲しいんだ。」

殿下が笑う。

「そうなると…ヒューズ、お前しかいないだろう?何しろ私は変わり者だからな…」

私には殿下しかいなかった。

体内の魔力が強くなればなるほど私の中から感情が抜け落ちていく。気がつけば殿下以外の前では無表情になっていた。

私の感情を揺さぶることができるのは殿下ただ一人だった。

だからこそ悟られてはならない。

私の抱いている感情が殿下が私に寄せているものとは違うことを
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