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アポロンの恋
守られるだけではなくて…
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「ティセにいこうと思うのですが…」
私の言葉に両親もおじ様も静かにうなずく。
とは言え、母の瞳は涙でいっぱいだ。
自分が聖女だということ、曾祖母が癒しの聖女で奇跡をおこす代わりに自らの命を削らなくてはいけなかったこと…
この世を去った後の身体すら奇跡をおこす聖物として切り刻まれ売られていったこと。
両親が私を守るために私が生まれてすぐに魔力封じを公爵家すべての敷地内におこなったこと、従者達に魔力妨害のペンダントを着用させ、専従にはそれ以外にも強力な魔力妨害のブレスレットを常時着用させていること、そして……
ディアが私の為に、自らの血で血漿石を作ったこと…私を守るために不安の種を取り除いていたこと…そして聖女の価値を下げることで私が聖女だと知られても被害を最小限に出来るよう聖女大量生産計画を実現したこと。
皇帝、皇后、両陛下が私の力を知っていて、それでも私らしく暮らせるようにするために、城内全てに魔力妨害の術を行い、従者や侍女達に公爵家の従者達と同じペンダントを用意していること、
私が私であるために両親がディアが両陛下がどれだけ尽くしてくれたか…
涙がこみあげてくる。
だからこそ終わりにしなくてはいけない。
夢で見たあの地獄のような風景は曾祖母の辿った道だろう。
焼きつくような痛みを…凍りつくような恐怖を…
涙が枯れ果てなにも感じなくなる虚しさを…
まるで昨日のように身体が記憶している。
そもそも私は何故、呪われたんだっけ?
そもそもこれは本当に呪いなのか?
転生後の記憶はあるのに転生前の記憶は……
私の中の何かがティセへと私を導いている。
「私はフレイヤにティセには行って欲しくないわ…」
母が私の手を握りしめる。
「フレイヤにはいつも笑っていて欲しいの…
聖女なんかどうでもいいの!!私はただフレイヤが…フレイヤが笑顔でいてくれればいいの!!
今のままじゃ駄目なの?何もティセに行かなくても…もし祖母みたいな事になったら…」
ボロボロと涙をこぼす母の手を握りしめる。
「お母様…」
母の気持ちは良くわかる。
私もかつては母親だったから…
まだ母に甘えていたい気持ちはある。
でも…繰り返される人生を止めたいのだ。
『聖女を解放せよ。』
もし私が聖女ならば、神託でおりてきた言葉は私の繰り返される人生からの解放の事かも知れない。
それに…夢の中で嫌なものを見たのだ。
「お母様、殿下も一緒に留学してくれるそうです。陛下が護衛をつけてくださるそうです。
それにお母様の出産の時には帰宅しますわ。」
母の震える手を優しく包み込むように握る。
2日後おじ様達が一足先に帰国した。
そして……
10日後、私と殿下を乗せた馬車はティセへと向かう……
自分の運命を変えるために……
私の言葉に両親もおじ様も静かにうなずく。
とは言え、母の瞳は涙でいっぱいだ。
自分が聖女だということ、曾祖母が癒しの聖女で奇跡をおこす代わりに自らの命を削らなくてはいけなかったこと…
この世を去った後の身体すら奇跡をおこす聖物として切り刻まれ売られていったこと。
両親が私を守るために私が生まれてすぐに魔力封じを公爵家すべての敷地内におこなったこと、従者達に魔力妨害のペンダントを着用させ、専従にはそれ以外にも強力な魔力妨害のブレスレットを常時着用させていること、そして……
ディアが私の為に、自らの血で血漿石を作ったこと…私を守るために不安の種を取り除いていたこと…そして聖女の価値を下げることで私が聖女だと知られても被害を最小限に出来るよう聖女大量生産計画を実現したこと。
皇帝、皇后、両陛下が私の力を知っていて、それでも私らしく暮らせるようにするために、城内全てに魔力妨害の術を行い、従者や侍女達に公爵家の従者達と同じペンダントを用意していること、
私が私であるために両親がディアが両陛下がどれだけ尽くしてくれたか…
涙がこみあげてくる。
だからこそ終わりにしなくてはいけない。
夢で見たあの地獄のような風景は曾祖母の辿った道だろう。
焼きつくような痛みを…凍りつくような恐怖を…
涙が枯れ果てなにも感じなくなる虚しさを…
まるで昨日のように身体が記憶している。
そもそも私は何故、呪われたんだっけ?
そもそもこれは本当に呪いなのか?
転生後の記憶はあるのに転生前の記憶は……
私の中の何かがティセへと私を導いている。
「私はフレイヤにティセには行って欲しくないわ…」
母が私の手を握りしめる。
「フレイヤにはいつも笑っていて欲しいの…
聖女なんかどうでもいいの!!私はただフレイヤが…フレイヤが笑顔でいてくれればいいの!!
今のままじゃ駄目なの?何もティセに行かなくても…もし祖母みたいな事になったら…」
ボロボロと涙をこぼす母の手を握りしめる。
「お母様…」
母の気持ちは良くわかる。
私もかつては母親だったから…
まだ母に甘えていたい気持ちはある。
でも…繰り返される人生を止めたいのだ。
『聖女を解放せよ。』
もし私が聖女ならば、神託でおりてきた言葉は私の繰り返される人生からの解放の事かも知れない。
それに…夢の中で嫌なものを見たのだ。
「お母様、殿下も一緒に留学してくれるそうです。陛下が護衛をつけてくださるそうです。
それにお母様の出産の時には帰宅しますわ。」
母の震える手を優しく包み込むように握る。
2日後おじ様達が一足先に帰国した。
そして……
10日後、私と殿下を乗せた馬車はティセへと向かう……
自分の運命を変えるために……
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