好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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試練

利他的それとも利己的

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「殿下、これはいったい?」

机に積み重なった資料の隙間からヒューズを見つめる。

「私のお姫様はどうやら王女様に変身するかもしれないからな…
前もって色々と調べておかないと…」
 
ヒューズがため息をつくと一気に捲し立てるように話し始める。

「これ以上、業務を増やすんですか!?
それでなくても皇太子の業務以外にも魔法学園や帝立の病院の管理までしているのに…

フレイヤ嬢は知っているのですか?
殿下がここまでしていることを…

こんなことを言うのは失礼だとは思いますが、殿下…フレイヤ嬢の事よりもう少し自分の事を優先して下さい。」

ヒューズの小言はいつも私を思ってのことだ。

でも…

「ヒューズ、いつも付き合わせて悪いと思っている。

私みたいな者に仕えてくれて有難いと感謝もしている。

でも一つだけ訂正させてくれ。

私はレイヤの役にたてることが幸せなんだ。

だからこれは私のためにやっていることなんだ。」

ヒューズがわざとらしく大きなため息をつく。

「一途と言うか馬鹿と言うか…殿下は幼い頃から何も変わりませんね。

でっ、何かわかったんですか?」

私は一冊の本をヒューズに渡す。

「これは……確かにこれなら国民を説得できると思いますが…」

「どちらにしろ、明日の教会との話し合い次第かな…」

教会としては先代の教皇がしたとはいえ、そう簡単に事実を認める事はないだろう。

最近まで国教だった教会を敵に回すことは王家にとって厳しい戦いになるだろう。

論争が長引けば国民が王家派と教会派に二分される可能性も出てくる。

王としては今までの教会と王家の関係を断ち切るためにも、帝国生まれであり聖女のレイヤに王女として王国と帝国の橋渡しになってもらうのが良策だろう。

そして聡いレイヤならばそれらを理解して王国の為に提案を受け入れるだろう。

ならば私はレイヤが王女として、帝国の皇太子妃として私の隣に居てもらえるよう努力するだけだ。

「教会がこの条件をのんでくれればいいのですが…」

ヒューズが明日、教会に提出する提案書を手につぶやく。

「まぁ…教会としては損のない内容になっているからな。

それに今日も行っているのであろう…
うち(帝国)の教皇はかなりやり手だから問題ないだろう。」

ヒューズがニヤリと笑う。

「教皇の強みは……ですから抜かりはないと…」

レイヤは知らないのだろうな…
教会がこんなに利己的だなんて…
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