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試練
試練~後編~
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コロコロと転がりながら金色の光の粒が私の足元で止まる。
「うわぁ~!!
レイヤ!!
嫌だ…嫌だ…嫌だ!!」
殿下の叫び声が胸に迫る。
生奪を焼き払うためには生奪よりも強い聖力が必要だ。
あれだけの禍を養分にしてきた生奪を燃やし尽くすにはフレイヤ嬢と聖獣の命が必要だったのだろう。
キラッ…
殿下の手に握られた剣が殿下自らの首を貫こうとしている。
「殿下!!」
私は殿下の剣に向けて風の矢を放つ。
カキーン
風の矢は剣にあたり、剣は地面へと落ちる。
「殿下!!」
私は殿下の肩を掴むと
「何を考えているんですか!!
まだフレイヤ嬢か亡くなったと決まったわけじゃありません。」
自分でも嫌になる。
こんな時、どう慰めていいのかもわからないなんて…
殿下の手に握られている指輪を見れば私の言葉に無理があるのがわかる。
フレイヤ嬢は多分、もう……
燃え盛る炎を見つめる。
誰もが言葉にしなくてもわかる。
あの炎の中、生きているわけがないと……
でも今の殿下には事実より希望が必要なことぐらい、私にでもわかる。
「殿下…ご命令を……」
皆が跪く中、殿下は冷静さを取り戻す。
「生奪の根を燃やし尽くせ。
そして……
私の婚約者を探して欲しい……
どうかレイヤを…
レイヤを……」
殿下の下の瞼から大粒の涙がポタポタと落ちる。
「どうか……どうか頼むレイヤを……」
殿下の身体が力なく崩れ落ちる。
「殿下!!」
私は殿下を抱き起こすと殿下に変わって指示を出す。
「先ずはティセの教皇と上官を捕らえろ。
残りは生奪の根絶と、フレイヤ様の捜索に力を注いでくれ。
教皇、こちらへ……」
帝国の教皇を前に立たせると、
「今から指揮権を彼に任せる。
フレイヤ様の勇気ある行動に報いるためにも生奪の根一つも残すな!!
それと……殿下のためにもどうかフレイヤ様の捜索に心血を注いでくれ!!」
私は殿下を連れて城へと急ぐ。
と、同時に帝国に今回の事を報告する。
炎は三日三晩燃え続けた。
殿下は意識を失ったまま目覚めることはなかった。
その間、多くの事が起きた。
帝国からノーマン公爵が娘を探しにティセに兵を連れて入国し、
公爵夫人は娘の話を聞いてショックのあまり倒れてしまい。
子を失ってしまう。
帝国としても皇太子の意識が戻らないことを問題とし、ティセへ抗議の文章を送りつけた。
それでも戦争にならなかったのはフレイヤ嬢の手紙のおかげだろう。
手紙にはこう書かれていた。
「これは私が聖女として帝国とティセを守るため、自らが選んだ道です。」と……
眠ったままの殿下を見つめる。
意識がないのにフレイヤ嬢の指輪をきつく手に握りしめたまま…
「殿下……」
あの時、私が止めなければ殿下は自らの命を断っていただろう…
「殿下…早く起きて下さい。
フレイヤ嬢を早く見つけてあげないと…
殿下……」
私の泣き声だけが響く部屋の中、私は生まれて始めて神に祈った。
殿下とフレイヤ嬢が戻ってこれますようにと。
「うわぁ~!!
レイヤ!!
嫌だ…嫌だ…嫌だ!!」
殿下の叫び声が胸に迫る。
生奪を焼き払うためには生奪よりも強い聖力が必要だ。
あれだけの禍を養分にしてきた生奪を燃やし尽くすにはフレイヤ嬢と聖獣の命が必要だったのだろう。
キラッ…
殿下の手に握られた剣が殿下自らの首を貫こうとしている。
「殿下!!」
私は殿下の剣に向けて風の矢を放つ。
カキーン
風の矢は剣にあたり、剣は地面へと落ちる。
「殿下!!」
私は殿下の肩を掴むと
「何を考えているんですか!!
まだフレイヤ嬢か亡くなったと決まったわけじゃありません。」
自分でも嫌になる。
こんな時、どう慰めていいのかもわからないなんて…
殿下の手に握られている指輪を見れば私の言葉に無理があるのがわかる。
フレイヤ嬢は多分、もう……
燃え盛る炎を見つめる。
誰もが言葉にしなくてもわかる。
あの炎の中、生きているわけがないと……
でも今の殿下には事実より希望が必要なことぐらい、私にでもわかる。
「殿下…ご命令を……」
皆が跪く中、殿下は冷静さを取り戻す。
「生奪の根を燃やし尽くせ。
そして……
私の婚約者を探して欲しい……
どうかレイヤを…
レイヤを……」
殿下の下の瞼から大粒の涙がポタポタと落ちる。
「どうか……どうか頼むレイヤを……」
殿下の身体が力なく崩れ落ちる。
「殿下!!」
私は殿下を抱き起こすと殿下に変わって指示を出す。
「先ずはティセの教皇と上官を捕らえろ。
残りは生奪の根絶と、フレイヤ様の捜索に力を注いでくれ。
教皇、こちらへ……」
帝国の教皇を前に立たせると、
「今から指揮権を彼に任せる。
フレイヤ様の勇気ある行動に報いるためにも生奪の根一つも残すな!!
それと……殿下のためにもどうかフレイヤ様の捜索に心血を注いでくれ!!」
私は殿下を連れて城へと急ぐ。
と、同時に帝国に今回の事を報告する。
炎は三日三晩燃え続けた。
殿下は意識を失ったまま目覚めることはなかった。
その間、多くの事が起きた。
帝国からノーマン公爵が娘を探しにティセに兵を連れて入国し、
公爵夫人は娘の話を聞いてショックのあまり倒れてしまい。
子を失ってしまう。
帝国としても皇太子の意識が戻らないことを問題とし、ティセへ抗議の文章を送りつけた。
それでも戦争にならなかったのはフレイヤ嬢の手紙のおかげだろう。
手紙にはこう書かれていた。
「これは私が聖女として帝国とティセを守るため、自らが選んだ道です。」と……
眠ったままの殿下を見つめる。
意識がないのにフレイヤ嬢の指輪をきつく手に握りしめたまま…
「殿下……」
あの時、私が止めなければ殿下は自らの命を断っていただろう…
「殿下…早く起きて下さい。
フレイヤ嬢を早く見つけてあげないと…
殿下……」
私の泣き声だけが響く部屋の中、私は生まれて始めて神に祈った。
殿下とフレイヤ嬢が戻ってこれますようにと。
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