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第3話 初めましてクラスメイト
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「と、いうわけで今日は終わりでーす。明日から本格的に授業が始まるから、みんな頑張ってね~」
オーレリア先生がみんなに呼びかけると、クラスメイトたちは元気に返事をした。
もちろんボクも「はーい」って返事をしたよ。
教室からオーレリア先生が紫色の髪をピョンピョンさせながら出ていった。
さぁ、そろそろ帰らないとね。
お迎えの馬車が来ているはずだ。
屋敷にいればお世話係の誰かが側にいて、必要なことは指示してくれるけど、王立学園ではそうはいかない。
自立を促すために、お世話係はついてこないんだ。
大人だね。
ボクは1人、うんうんと頷きながら、椅子から立ち上がる。
壁にかけられた時計を見ながら自分で考えて動かないといけないんだよ。
おはようからおやすみまでお世話してもらうことに慣れている8歳の貴族には、難しいことだ。
便利な魔法道具を使うという方法もあるけど、まだ8歳のボクには操作が難しいんだ。
魔力の調整とか必要だからね。
生活魔法は誰でも使えるけど、最初は誰でも初心者だから、使うのは下手くそなんだ。
そのためには勉強しないとね。
だけどお世話係がいないと重たい教科書も自分で持ってこないといけないし、勉強するのも大変だ。
でもボクは無限収納庫持ちだから、荷物を持ち歩く必要はない。
無限収納庫があれば、魔法でちょちょっと開いて、物を出し入れできるんだ。
ただねー。
キチンと整理しとかないと、欲しいものがすぐに出せないから大変。
なまじたくさん入るから、整理が苦手なボクには不向きだって家族には言われている。
可愛いには自信があるんだけど、整理は苦手なんだもん。仕方ないでしょ。
だけどオズワルドにだらしないって思われるのは嫌だから、ちゃんとしようと思っている。
思っているだけで整理上手になれたら楽なのにね。
そんな風に思いながら机から離れたボクに、誰かが話しかけてきた。
「おい。そこのお前。名を何という?」
ボクは声の主を振り返った。
そこには、ボクと同じくらいの身長で整った顔立ちをした金髪碧眼の少年が立っていた。
細い。ちっこい。それでいて態度が尊大。
こいつは……。
「セイン王子。まずは自分が名乗らなければ失礼ですよ。そして先に名乗るのは目上の者の役目です」
横にいた細長い少年がアドバイスすると、セインはパッと表情を輝かせた。
「おお、そうか。目上の者の役目か」
セインは胸を張ると、満足そうにふんすと鼻から息を吐いた。
なんでコイツは偉そうなんだ。
王子だからか?
セインは軽く礼をとると自己紹介をした。
「初めまして。我はセイン。隣国リーン王国の第三王子だ。この王国について学ぶため、留学に来た」
すっこぐ偉そうだから王太子かと思ったら、第三王子じゃないか。
他国な上に第三王子だと、ボクにとっては公爵か侯爵の令息クラスの感覚だ。
もっともボクの家は伯爵家だし、ボクは次男だから目下なのは確かだけどね。
セインの後ろにいた細長い少年も自己紹介をする。
「小生は、カーティス・バルボラ。伯爵家の息子で、セイン王子と同じく隣国から来た留学生です」
青みの強い暗い色の髪と瞳のカーティスは、面長だが整った顔立ちをしている。
貴族は基本的に整った顔をしているから、さして珍しくはない。
「小生は、セイン王子の付き人でもあります」
ふん。セインってば、お世話係付きじゃないか、子どもだな。
同級生をお世話係にするっていうのは、よく考えたな、とも思うけど。
ほかの生徒たちが、お世話係がいないなかで頑張っているというのに、ずるい手を使ってまでお世話係を連れてくるなんて。
セイン、お前とっても子どもだな?
ボクは大人であることを見せつけるべく、うやうやしく礼をとって挨拶を返す。
「初めまして。ボクは、アイリスと申します。ロックハート伯爵家の次男です。クラスメイトとして、これからよろしくお願いします」
ふんっ。キチンとした挨拶を返してやったぞ!
どうだ! 大人だろ⁉
ボクはふんすと息を鼻から吐いてセインを見返した。
「……可愛いな?」
ん?
なんかセインの口から変な言葉と溜息が漏れたぞ。
ボクの気のせいかな?
「お前、オメガだな?」
「うん、そうだよ」
ボクは自慢げにセインへと向かって、オズワルドからもらったネックガードであるチョーカーを自慢げに見せた。
「ボクは優性オメガなんだ」
しかもすでに番となるアルファを見つけちゃったオメガだ。
どうだ、うらやましいだろう!
だがセインの反応は、ボクの想像の斜め上をいっていた。
セインはコクコクと頷くと、ボクを指さして命令する。
「ん、なら問題ないな。アイリスといったな。アイリス、我の嫁になれ」
「なんでだよっ⁉」
ボクは、変なことを言い出したセインに向かって、プンプンしながら叫んだ。
「なんでって、好きになったから」
セインは真顔で言っている。
その横でカーティスが両手で頭を抱えていた。
なんなんだ、コイツ。わけが分からない。
もっとも誰に求婚されようと、ボクの答えは決まっている。
「ムリッ!」
いくら隣国の王子さまでもダメだろう。
ホント、何言ってんだコイツ。
「だって君、オメガだろう? だったら何の問題もない」
「問題大ありだ!」
セインは全くわけが分からないといった様子で、きょとんとした表情を浮かべて首を傾げている。
でもわけが分からないのは、ボクのほうだよ。
だってそうだろう?
セインの首元には金色のネックガードが輝いている。
それに淡いけれどこの匂いは……。
「セインさまもオメガでしょ⁉ しかも優性だ!」
「あぁ、お分かりになりましたか。流石は優性オメガですね」
カーティスが満面の笑みを浮かべると両手を叩き合わせて拍手しながら、ボクの質問に答えた。
セインはといえば、しれっとした様子で言う。
「今はそうだが、大人になるまでには色々ある。我が優性アルファになる可能性はゼロではない」
「ゼロですっ!」
冷静に言うセインに、ボクは大声で突っ込んだ。
なんなんだ、この王子は!
馬鹿なのか⁉
馬鹿でおなじみの王子さまが、クラスメイトになってしまったのか⁉
「我はお前が気に入った。だから嫁になれ」
「ならないっ! ボクにはオズワルドがいるっ!」
「オズワルド?」
セインが眉根を寄せた。
「ふふん。入学式の時にボクの隣にいた、黒髪で背の高いハンサムのことだよ。彼はボクの番だ」
「んー、ハンサム?」
セインが首を傾げている。
失礼だな、セイン。
オズワルドはハンサムだろうがっ!
ちょっと首を傾げて考えていたカーティスが、手をパンッと叩きながら言う。
「あ、アイリスさまの隣にいた方ですね。はいはい。あの方、お兄さまではなかったのですね」
「うん。お兄さまは、ボクの後ろに座ってた赤茶の髪に赤い瞳の上級生だよ」
「ああ、アイツか。なんだ。お前の父親かと思ってたよ」
ボクが説明すると、セインがとんでもないことを言った。
もうっ。なんて失礼なヤツだ。
「違いますっ! オズワルドはピッチピチの22歳ですからっ!」
「うーん、そうかアレが……お前の番。では我がアルファになったり、お前がアルファになったりしたら、結婚しよう」
「やだよっ。ボクにはオズワルドがいるもんっ」
もうなんなのコイツ。話通じない。
「あぁ、やめてください、セインさま! アイリスさまも、落ち着いて⁉」
カーティスが悲鳴のような声を上げてボクたちを止めている。
ボクとセインは話しているうちに興奮してしまい、気付いたら泣きながら指先をガチャガチャと戦わせて喧嘩していた。
ボクは護衛がつかない場所では、全身に守護の魔法をかけられる。
貴族の子はだいたいそうだ。
当然、王族であるセインにも守護の魔法はかかっている。
だから取っ組み合いの喧嘩なんて出来ないんだ。
「あぁぁぁぁぁぁ、もうっ。セインさまっ! アイリスさまっ!」
ボクたちを止められないと察したカーティスは、青い顔をしてオーレリア先生を呼びに行った。
ほかのクラスメイト? みんなもう帰っちゃったよ。
貴族の子は危ないところには近づかないからね。
そんなこんなでボクたちは、走ってやってきたオーレリア先生の手によって引き離され、罰として魔法契約を結ばされた。
友情を誓う魔法だよ。
こうして結果的にボクとセインは、大親友となったのだった。
オーレリア先生がみんなに呼びかけると、クラスメイトたちは元気に返事をした。
もちろんボクも「はーい」って返事をしたよ。
教室からオーレリア先生が紫色の髪をピョンピョンさせながら出ていった。
さぁ、そろそろ帰らないとね。
お迎えの馬車が来ているはずだ。
屋敷にいればお世話係の誰かが側にいて、必要なことは指示してくれるけど、王立学園ではそうはいかない。
自立を促すために、お世話係はついてこないんだ。
大人だね。
ボクは1人、うんうんと頷きながら、椅子から立ち上がる。
壁にかけられた時計を見ながら自分で考えて動かないといけないんだよ。
おはようからおやすみまでお世話してもらうことに慣れている8歳の貴族には、難しいことだ。
便利な魔法道具を使うという方法もあるけど、まだ8歳のボクには操作が難しいんだ。
魔力の調整とか必要だからね。
生活魔法は誰でも使えるけど、最初は誰でも初心者だから、使うのは下手くそなんだ。
そのためには勉強しないとね。
だけどお世話係がいないと重たい教科書も自分で持ってこないといけないし、勉強するのも大変だ。
でもボクは無限収納庫持ちだから、荷物を持ち歩く必要はない。
無限収納庫があれば、魔法でちょちょっと開いて、物を出し入れできるんだ。
ただねー。
キチンと整理しとかないと、欲しいものがすぐに出せないから大変。
なまじたくさん入るから、整理が苦手なボクには不向きだって家族には言われている。
可愛いには自信があるんだけど、整理は苦手なんだもん。仕方ないでしょ。
だけどオズワルドにだらしないって思われるのは嫌だから、ちゃんとしようと思っている。
思っているだけで整理上手になれたら楽なのにね。
そんな風に思いながら机から離れたボクに、誰かが話しかけてきた。
「おい。そこのお前。名を何という?」
ボクは声の主を振り返った。
そこには、ボクと同じくらいの身長で整った顔立ちをした金髪碧眼の少年が立っていた。
細い。ちっこい。それでいて態度が尊大。
こいつは……。
「セイン王子。まずは自分が名乗らなければ失礼ですよ。そして先に名乗るのは目上の者の役目です」
横にいた細長い少年がアドバイスすると、セインはパッと表情を輝かせた。
「おお、そうか。目上の者の役目か」
セインは胸を張ると、満足そうにふんすと鼻から息を吐いた。
なんでコイツは偉そうなんだ。
王子だからか?
セインは軽く礼をとると自己紹介をした。
「初めまして。我はセイン。隣国リーン王国の第三王子だ。この王国について学ぶため、留学に来た」
すっこぐ偉そうだから王太子かと思ったら、第三王子じゃないか。
他国な上に第三王子だと、ボクにとっては公爵か侯爵の令息クラスの感覚だ。
もっともボクの家は伯爵家だし、ボクは次男だから目下なのは確かだけどね。
セインの後ろにいた細長い少年も自己紹介をする。
「小生は、カーティス・バルボラ。伯爵家の息子で、セイン王子と同じく隣国から来た留学生です」
青みの強い暗い色の髪と瞳のカーティスは、面長だが整った顔立ちをしている。
貴族は基本的に整った顔をしているから、さして珍しくはない。
「小生は、セイン王子の付き人でもあります」
ふん。セインってば、お世話係付きじゃないか、子どもだな。
同級生をお世話係にするっていうのは、よく考えたな、とも思うけど。
ほかの生徒たちが、お世話係がいないなかで頑張っているというのに、ずるい手を使ってまでお世話係を連れてくるなんて。
セイン、お前とっても子どもだな?
ボクは大人であることを見せつけるべく、うやうやしく礼をとって挨拶を返す。
「初めまして。ボクは、アイリスと申します。ロックハート伯爵家の次男です。クラスメイトとして、これからよろしくお願いします」
ふんっ。キチンとした挨拶を返してやったぞ!
どうだ! 大人だろ⁉
ボクはふんすと息を鼻から吐いてセインを見返した。
「……可愛いな?」
ん?
なんかセインの口から変な言葉と溜息が漏れたぞ。
ボクの気のせいかな?
「お前、オメガだな?」
「うん、そうだよ」
ボクは自慢げにセインへと向かって、オズワルドからもらったネックガードであるチョーカーを自慢げに見せた。
「ボクは優性オメガなんだ」
しかもすでに番となるアルファを見つけちゃったオメガだ。
どうだ、うらやましいだろう!
だがセインの反応は、ボクの想像の斜め上をいっていた。
セインはコクコクと頷くと、ボクを指さして命令する。
「ん、なら問題ないな。アイリスといったな。アイリス、我の嫁になれ」
「なんでだよっ⁉」
ボクは、変なことを言い出したセインに向かって、プンプンしながら叫んだ。
「なんでって、好きになったから」
セインは真顔で言っている。
その横でカーティスが両手で頭を抱えていた。
なんなんだ、コイツ。わけが分からない。
もっとも誰に求婚されようと、ボクの答えは決まっている。
「ムリッ!」
いくら隣国の王子さまでもダメだろう。
ホント、何言ってんだコイツ。
「だって君、オメガだろう? だったら何の問題もない」
「問題大ありだ!」
セインは全くわけが分からないといった様子で、きょとんとした表情を浮かべて首を傾げている。
でもわけが分からないのは、ボクのほうだよ。
だってそうだろう?
セインの首元には金色のネックガードが輝いている。
それに淡いけれどこの匂いは……。
「セインさまもオメガでしょ⁉ しかも優性だ!」
「あぁ、お分かりになりましたか。流石は優性オメガですね」
カーティスが満面の笑みを浮かべると両手を叩き合わせて拍手しながら、ボクの質問に答えた。
セインはといえば、しれっとした様子で言う。
「今はそうだが、大人になるまでには色々ある。我が優性アルファになる可能性はゼロではない」
「ゼロですっ!」
冷静に言うセインに、ボクは大声で突っ込んだ。
なんなんだ、この王子は!
馬鹿なのか⁉
馬鹿でおなじみの王子さまが、クラスメイトになってしまったのか⁉
「我はお前が気に入った。だから嫁になれ」
「ならないっ! ボクにはオズワルドがいるっ!」
「オズワルド?」
セインが眉根を寄せた。
「ふふん。入学式の時にボクの隣にいた、黒髪で背の高いハンサムのことだよ。彼はボクの番だ」
「んー、ハンサム?」
セインが首を傾げている。
失礼だな、セイン。
オズワルドはハンサムだろうがっ!
ちょっと首を傾げて考えていたカーティスが、手をパンッと叩きながら言う。
「あ、アイリスさまの隣にいた方ですね。はいはい。あの方、お兄さまではなかったのですね」
「うん。お兄さまは、ボクの後ろに座ってた赤茶の髪に赤い瞳の上級生だよ」
「ああ、アイツか。なんだ。お前の父親かと思ってたよ」
ボクが説明すると、セインがとんでもないことを言った。
もうっ。なんて失礼なヤツだ。
「違いますっ! オズワルドはピッチピチの22歳ですからっ!」
「うーん、そうかアレが……お前の番。では我がアルファになったり、お前がアルファになったりしたら、結婚しよう」
「やだよっ。ボクにはオズワルドがいるもんっ」
もうなんなのコイツ。話通じない。
「あぁ、やめてください、セインさま! アイリスさまも、落ち着いて⁉」
カーティスが悲鳴のような声を上げてボクたちを止めている。
ボクとセインは話しているうちに興奮してしまい、気付いたら泣きながら指先をガチャガチャと戦わせて喧嘩していた。
ボクは護衛がつかない場所では、全身に守護の魔法をかけられる。
貴族の子はだいたいそうだ。
当然、王族であるセインにも守護の魔法はかかっている。
だから取っ組み合いの喧嘩なんて出来ないんだ。
「あぁぁぁぁぁぁ、もうっ。セインさまっ! アイリスさまっ!」
ボクたちを止められないと察したカーティスは、青い顔をしてオーレリア先生を呼びに行った。
ほかのクラスメイト? みんなもう帰っちゃったよ。
貴族の子は危ないところには近づかないからね。
そんなこんなでボクたちは、走ってやってきたオーレリア先生の手によって引き離され、罰として魔法契約を結ばされた。
友情を誓う魔法だよ。
こうして結果的にボクとセインは、大親友となったのだった。
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