60 / 61
第59話 お前の養女になる前に言っておきたいことがある
しおりを挟む
イザベルとミハイルの結婚が正式に決まった。
同じ日に国王は引退し、ミハイルが国王となる。
花咲く庭で、暖かな日差しのもと。
サラはお菓子を食べお茶を飲みながら、今後の予定を頷きながら聞いていた。
魔獣に荒らされた庭は城への滞在が長引くのを知ったとき、聖獣たちが自分たち好みに再生してしまった。
だから大きな白いパラソルと綺麗なガーデンテーブルが設置されている庭は、城にあるわりにはデザインが少々ワイルドだ。
「結婚式と戴冠式が同じ日なんだ」
「そうだ。父から私に国王が代わる」
ミハイルが胸を張って報告する。
サラは眉をひそめた。
「私は父上のような国王にはならない。しっかりと民を守る立派な国王を目指すよ」
「頼もしいですわ、ミハイルさま。わたくしも微力ながらお手伝いさせていただきます」
「うむ。よろしく頼むよ、イザベラ」
(ミハイルは悪い奴ではなさそうだけど……。その父である国王はもちろん、大神官や宰相の態度を見ていたら、この王国の男たちを信頼する気にはならないなぁ。何かあったら、結局は誰かを犠牲にして切り捨て、王国を守るんだろうな)
サラは横に座っているイザベルをちらりと横目で見上げた。
ピンク色の髪と瞳を持った聖女は、戦いのときとは打って変わってツヤツヤのサラサラだ。
長いピンク色の髪はツヤツヤサラサラで、ピンク色の瞳は未来への希望で輝いている。
(でもイザベルは、ミハイルのことが本当に好きなんだなぁ~。ミハイルは国王とは違うって言い張ってるけど、わたしから見たら似たり寄ったりだよ。大事だと言っているイザベルだって、いざとなったら【尊い犠牲】にしてしまうだろう。もちろん聖獣たちのことだって……)
サラは溜息を吐いて熱い紅茶をすすった。
そばにはメイドたちがついていて、サラを細かくお世話してくれている。
聖獣たちもよくしてもらっていて、皆ツヤツヤのピカピカだ。
表情も幸せそうで、半分とろけたようになっている。
(わたしは、こっちの世界では幸せなサラちゃん3歳として暮らしたい。聖獣たちにも幸せでいてほしい。もちろん、イザベルやメイドちゃんたちにも幸せになってほしい……)
サラはミハイルを見た。
ミハイルはキラキラした王子さまだ。
金色の髪はツヤツヤサラサラで、金色の瞳は特別な人間であることを感じさせる。
整った顔も、立ち居振る舞いも、魅力的ではあるけれど。
高い地位にいる者が持つ独特な傲慢さはしっかり持っている、とサラは思っていた。
(わたしは聖獣たちに傷ついて欲しくない。命に別状がなくても、戦いになんて駆り出さないほうがいいに決まっている。彼らは彼らで平和で幸せに暮らしてほしい。他国を威嚇するためになんて使ってほしくない)
サラが視線を向けたお菓子を、メイド取ってくれた。
サラはメイドに向かってお礼代わりにニコッと笑みを向ける。
メイドも柔らかな笑みを浮かべ、紅茶のお替りを注いでくれた。
(メイドちゃんたちにも幸せでいてほしい。彼女たちを盾にしたり、見捨てたりするような状況は許せない)
執事がイザベルを呼びに来た。
ウエディングドレスの衣装合わせがあるようだ。
結婚式ともなれば、花嫁は何かと忙しい。
イザベルは嬉しそうな表情を浮かべて、執事と一緒に行ってしまった。
(イザベルにも幸せでいて欲しいなぁ。女子は【綺麗で可愛くて自分に優しくしてくれる女子】が大好きなんだから)
サラはイザベルの姿が消えたのを確認すると、正面に座るミハイルへ向き直った。
(ん、これはしょうがない。腹くくるか)
サラは、口の中に残っていたお菓子と紅茶をゴクリと飲み込むと、ミハイルに向かって口を開いた。
「見てるからな」
「ん?」
キラキラした王子さまが、物分かりのよさそうな笑みを浮かべて首を傾げた。
サラは右手の短い人差し指をミハイルにビシッと向けて宣言する。
「わたしが2人の養女になるのはイザベルのためだから。イザベルが不幸にならないよう、しっかり見張っとく!」
「ん、そっか。わかった」
(おや、意外と物分かりがいいな?)
キョトンとしてサラはミハイルを見上げた。
ミハイルは照れたように言う。
「私はイザベルに弱いのだ。彼女を本当に愛している。サラが、イザベルが不幸にならないよう見張りたいなら、しっかり見張っておいてくれ」
「ん、わかった」
サラはコクリと頷いた。
そして続けて言う。
「でもわたしが見張るのは、イザベルへの対応だけじゃない。聖獣たちを雑に扱うのも許さないし、国民の皆を雑に扱うのもナシだからな? もちろん、ここにいるメイドちゃんたちも不幸にしたら許さない」
サラの言葉に、メイドたちは頬を赤く染めながら目を潤ませた。
ミハイルは驚きに目を見開く。
だが次の瞬間には柔和な笑みを浮かべた。
そして力強く言う。
「わかった。約束しよう。国民も大事にする。私は国王だからな」
「ん、国王さまだもんね。信じるよ」
サラは右手を拳にして差し出し、小さな小指をピンと立てた。
そして提案する。
「指切りしよう」
「指切り?」
ミハイルは不思議そうに首を傾げた。
(この世界には指切りないのか)
サラは説明する。
「異世界の……約束をするときにかける『まじない』みたいなものだよ。小指同士をひっかけて握り合い『指切拳万、嘘ついたら針千本呑ます』と唱えて、『指切った』と小指を離して約束するんだよ」
(もうこっちの世界が現実で、元いた現実世界のほうが異世界なんだ)
さみしいような気もするが、サラはここで生きていく。
(わたしも覚悟を決めなきゃ)
サラは右腕の肘をテーブルにつき、右手をミハエルの方へと差し出す。
そして小指をピコピコ動かしてミハエルに催促した。
「ん……なんだか物騒な内容のような気もするが……異世界の約束の『まじない』か」
「そう。これをしたら約束はしっかり守ってもらう。わたしも約束を守るよ。2人の養女になってあげる」
「ふふ。養女になってあげる、か。わかったよ、サラ。指切りしよう」
サラは自分の小指をミハイルの小指に絡めた。
細く短いサラの小指に比べたら、ミハイルの小指は太くて長い。
(華奢なキラキラ王子さまにしか見えないけど。キチンと男の人なんだなぁ。この王子さまが国王になったら、王国は変わる? ……いやいや、油断大敵。わたしはしっかり見張らなきゃ!)
サラはミハイルの小指を自分の小指でしっかりと握ってぶんぶんと揺らしながら、『指切拳万、嘘ついたら針千本呑ます』と唱えると、勢いよく指を離した。
同じ日に国王は引退し、ミハイルが国王となる。
花咲く庭で、暖かな日差しのもと。
サラはお菓子を食べお茶を飲みながら、今後の予定を頷きながら聞いていた。
魔獣に荒らされた庭は城への滞在が長引くのを知ったとき、聖獣たちが自分たち好みに再生してしまった。
だから大きな白いパラソルと綺麗なガーデンテーブルが設置されている庭は、城にあるわりにはデザインが少々ワイルドだ。
「結婚式と戴冠式が同じ日なんだ」
「そうだ。父から私に国王が代わる」
ミハイルが胸を張って報告する。
サラは眉をひそめた。
「私は父上のような国王にはならない。しっかりと民を守る立派な国王を目指すよ」
「頼もしいですわ、ミハイルさま。わたくしも微力ながらお手伝いさせていただきます」
「うむ。よろしく頼むよ、イザベラ」
(ミハイルは悪い奴ではなさそうだけど……。その父である国王はもちろん、大神官や宰相の態度を見ていたら、この王国の男たちを信頼する気にはならないなぁ。何かあったら、結局は誰かを犠牲にして切り捨て、王国を守るんだろうな)
サラは横に座っているイザベルをちらりと横目で見上げた。
ピンク色の髪と瞳を持った聖女は、戦いのときとは打って変わってツヤツヤのサラサラだ。
長いピンク色の髪はツヤツヤサラサラで、ピンク色の瞳は未来への希望で輝いている。
(でもイザベルは、ミハイルのことが本当に好きなんだなぁ~。ミハイルは国王とは違うって言い張ってるけど、わたしから見たら似たり寄ったりだよ。大事だと言っているイザベルだって、いざとなったら【尊い犠牲】にしてしまうだろう。もちろん聖獣たちのことだって……)
サラは溜息を吐いて熱い紅茶をすすった。
そばにはメイドたちがついていて、サラを細かくお世話してくれている。
聖獣たちもよくしてもらっていて、皆ツヤツヤのピカピカだ。
表情も幸せそうで、半分とろけたようになっている。
(わたしは、こっちの世界では幸せなサラちゃん3歳として暮らしたい。聖獣たちにも幸せでいてほしい。もちろん、イザベルやメイドちゃんたちにも幸せになってほしい……)
サラはミハイルを見た。
ミハイルはキラキラした王子さまだ。
金色の髪はツヤツヤサラサラで、金色の瞳は特別な人間であることを感じさせる。
整った顔も、立ち居振る舞いも、魅力的ではあるけれど。
高い地位にいる者が持つ独特な傲慢さはしっかり持っている、とサラは思っていた。
(わたしは聖獣たちに傷ついて欲しくない。命に別状がなくても、戦いになんて駆り出さないほうがいいに決まっている。彼らは彼らで平和で幸せに暮らしてほしい。他国を威嚇するためになんて使ってほしくない)
サラが視線を向けたお菓子を、メイド取ってくれた。
サラはメイドに向かってお礼代わりにニコッと笑みを向ける。
メイドも柔らかな笑みを浮かべ、紅茶のお替りを注いでくれた。
(メイドちゃんたちにも幸せでいてほしい。彼女たちを盾にしたり、見捨てたりするような状況は許せない)
執事がイザベルを呼びに来た。
ウエディングドレスの衣装合わせがあるようだ。
結婚式ともなれば、花嫁は何かと忙しい。
イザベルは嬉しそうな表情を浮かべて、執事と一緒に行ってしまった。
(イザベルにも幸せでいて欲しいなぁ。女子は【綺麗で可愛くて自分に優しくしてくれる女子】が大好きなんだから)
サラはイザベルの姿が消えたのを確認すると、正面に座るミハイルへ向き直った。
(ん、これはしょうがない。腹くくるか)
サラは、口の中に残っていたお菓子と紅茶をゴクリと飲み込むと、ミハイルに向かって口を開いた。
「見てるからな」
「ん?」
キラキラした王子さまが、物分かりのよさそうな笑みを浮かべて首を傾げた。
サラは右手の短い人差し指をミハイルにビシッと向けて宣言する。
「わたしが2人の養女になるのはイザベルのためだから。イザベルが不幸にならないよう、しっかり見張っとく!」
「ん、そっか。わかった」
(おや、意外と物分かりがいいな?)
キョトンとしてサラはミハイルを見上げた。
ミハイルは照れたように言う。
「私はイザベルに弱いのだ。彼女を本当に愛している。サラが、イザベルが不幸にならないよう見張りたいなら、しっかり見張っておいてくれ」
「ん、わかった」
サラはコクリと頷いた。
そして続けて言う。
「でもわたしが見張るのは、イザベルへの対応だけじゃない。聖獣たちを雑に扱うのも許さないし、国民の皆を雑に扱うのもナシだからな? もちろん、ここにいるメイドちゃんたちも不幸にしたら許さない」
サラの言葉に、メイドたちは頬を赤く染めながら目を潤ませた。
ミハイルは驚きに目を見開く。
だが次の瞬間には柔和な笑みを浮かべた。
そして力強く言う。
「わかった。約束しよう。国民も大事にする。私は国王だからな」
「ん、国王さまだもんね。信じるよ」
サラは右手を拳にして差し出し、小さな小指をピンと立てた。
そして提案する。
「指切りしよう」
「指切り?」
ミハイルは不思議そうに首を傾げた。
(この世界には指切りないのか)
サラは説明する。
「異世界の……約束をするときにかける『まじない』みたいなものだよ。小指同士をひっかけて握り合い『指切拳万、嘘ついたら針千本呑ます』と唱えて、『指切った』と小指を離して約束するんだよ」
(もうこっちの世界が現実で、元いた現実世界のほうが異世界なんだ)
さみしいような気もするが、サラはここで生きていく。
(わたしも覚悟を決めなきゃ)
サラは右腕の肘をテーブルにつき、右手をミハエルの方へと差し出す。
そして小指をピコピコ動かしてミハエルに催促した。
「ん……なんだか物騒な内容のような気もするが……異世界の約束の『まじない』か」
「そう。これをしたら約束はしっかり守ってもらう。わたしも約束を守るよ。2人の養女になってあげる」
「ふふ。養女になってあげる、か。わかったよ、サラ。指切りしよう」
サラは自分の小指をミハイルの小指に絡めた。
細く短いサラの小指に比べたら、ミハイルの小指は太くて長い。
(華奢なキラキラ王子さまにしか見えないけど。キチンと男の人なんだなぁ。この王子さまが国王になったら、王国は変わる? ……いやいや、油断大敵。わたしはしっかり見張らなきゃ!)
サラはミハイルの小指を自分の小指でしっかりと握ってぶんぶんと揺らしながら、『指切拳万、嘘ついたら針千本呑ます』と唱えると、勢いよく指を離した。
99
あなたにおすすめの小説
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
『追放令嬢は薬草(ハーブ)に夢中 ~前世の知識でポーションを作っていたら、聖女様より崇められ、私を捨てた王太子が泣きついてきました~』
とびぃ
ファンタジー
追放悪役令嬢の薬学スローライフ ~断罪されたら、そこは未知の薬草宝庫(ランクS)でした。知識チートでポーション作ってたら、王都のパンデミックを救う羽目に~
-第二部(11章~20章)追加しました-
【あらすじ】
「貴様を追放する! 魔物の巣窟『霧深き森』で、朽ち果てるがいい!」
王太子の婚約者ソフィアは、卒業パーティーで断罪された。 しかし、その顔に絶望はなかった。なぜなら、その「断罪劇」こそが、彼女の完璧な計画だったからだ。
彼女の魂は、前世で薬学研究に没頭し過労死した、日本の研究者。 王妃の座も権力闘争も、彼女には退屈な枷でしかない。 彼女が求めたのはただ一つ——誰にも邪魔されず、未知の植物を研究できる「アトリエ」だった。
追放先『霧深き森』は「死の土地」。 だが、チート能力【植物図鑑インターフェイス】を持つソフィアにとって、そこは未知の薬草が群生する、最高の「研究フィールド(ランクS)」だった!
石造りの廃屋を「アトリエ」に改造し、ガラクタから蒸留器を自作。村人を救い、薬師様と慕われ、理想のスローライフ(研究生活)が始まる。 だが、その平穏は長く続かない。 王都では、王宮薬師長の陰謀により、聖女の奇跡すら効かないパンデミック『紫死病』が発生していた。 ソフィアが開発した『特製回復ポーション』の噂が王都に届くとき、彼女の「研究成果」を巡る、新たな戦いが幕を開ける——。
【主な登場人物】
ソフィア・フォン・クライネルト 本作の主人公。元・侯爵令嬢。魂は日本の薬学研究者。 合理的かつ冷徹な思考で、スローライフ(研究)を妨げる障害を「薬学」で排除する。未知の薬草の解析が至上の喜び。
ギルバート・ヴァイス 王宮魔術師団・研究室所属の魔術師。 ソフィアの「科学(薬学)」に魅了され、助手(兼・共同研究者)としてアトリエに入り浸る知的な理解者。
アルベルト王太子 ソフィアの元婚約者。愚かな「正義」でソフィアを追放した張本人。王都の危機に際し、薬を強奪しに来るが……。
リリア 無力な「聖女」。アルベルトに庇護されるが、本物の災厄の前では無力な「駒」。
ロイド・バルトロメウス 『天秤と剣(スケイル&ソード)商会』の会頭。ソフィアに命を救われ、彼女の「薬学」の価値を見抜くビジネスパートナー。
【読みどころ】
「悪役令嬢追放」から始まる、痛快な「ざまぁ」展開! そして、知識チートを駆使した本格的な「薬学(ものづくり)」と、理想の「アトリエ」開拓。 科学と魔法が融合し、パンデミックというシリアスな災厄に立ち向かう、読み応え抜群の薬学ファンタジーをお楽しみください。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。
桜城恋詠
ファンタジー
聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。
異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。
彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。
迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。
「絶対、誰にも渡さない」
「君を深く愛している」
「あなたは私の、最愛の娘よ」
公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。
そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?
命乞いをしたって、もう遅い。
あなたたちは絶対に、許さないんだから!
☆ ☆ ☆
★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。
こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。
※9/28 誤字修正
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
お言葉ですが今さらです
MIRICO
ファンタジー
アンリエットは祖父であるスファルツ国王に呼び出されると、いきなり用無しになったから出て行けと言われた。
次の王となるはずだった伯父が行方不明となり後継者がいなくなってしまったため、隣国に嫁いだ母親の反対を押し切りアンリエットに後継者となるべく多くを押し付けてきたのに、今更用無しだとは。
しかも、幼い頃に婚約者となったエダンとの婚約破棄も決まっていた。呆然としたアンリエットの後ろで、エダンが女性をエスコートしてやってきた。
アンリエットに継承権がなくなり用無しになれば、エダンに利などない。あれだけ早く結婚したいと言っていたのに、本物の王女が見つかれば、アンリエットとの婚約など簡単に解消してしまうのだ。
失意の中、アンリエットは一人両親のいる国に戻り、アンリエットは新しい生活を過ごすことになる。
そんな中、悪漢に襲われそうになったアンリエットを助ける男がいた。その男がこの国の王子だとは。その上、王子のもとで働くことになり。
お気に入り、ご感想等ありがとうございます。ネタバレ等ありますので、返信控えさせていただく場合があります。
内容が恋愛よりファンタジー多めになったので、ファンタジーに変更しました。
他社サイト様投稿済み。
この優しさには絶対に裏がある!~激甘待遇に転生幼女は混乱中~
たちばな立花
ファンタジー
処刑された魔女が目を覚ますと、敵国の王女レティシアに逆行転生していた。
しかも自分は――愛され王女!?
前世とは違う扱いに戸惑うレティシア。
「この人たちが私に優しくするのは絶対に何か裏があるはず!」
いつも優しい両親や兄。
戸惑いながらも、心は少しずつ溶けていく。
これは罠? それとも本物の“家族の愛”?
愛を知らないレティシアは、家族の無償の愛に翻弄されながらも成長していく。
疑り深い転生幼女が、初めて“幸せ”と出会う――
じんわり心あたたまる、愛されファンタジー。
他サイトでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる