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第10話 神殿に潜むタヌキ
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一方その頃。
聖女召喚の儀が行われた神殿は大騒ぎになっていた。
「聖女が現れない⁉」
「これはどうしたことだ⁉」
魔法陣の周囲に集まっていた神官たちは、ザワザワと騒めいている。
白い大理石で作られた神殿の一室にある荘厳な儀式の間には、魔法陣が青白く浮かび上がっていた。
「どういうことだ⁉ 魔法陣が間違っていたのか⁉」
王子ミハイルは金色の瞳がはまった目を吊り上げて叫んだ。
慌てて神官の1人が白い聖衣を翻して魔法陣へと駆け寄った。
青白く浮かび上がる魔法陣をキョロキョロと確認して叫ぶ。
「魔法陣は召喚魔法陣で合っています!」
「ではなぜ聖女が現れない⁉」
金色の髪に整った顔立ちのミハイルは美しい王子であるが、スラリと背が高く未来の国王らしい迫力も持っていた。
問われた神官は「ヒッ」と小さく声を上げただけで答えられない。
そこへ白い髪とヒゲを長く伸ばした威厳ある老人が、複数の若者たちを従えて入ってきた。
老人は王子を叱責するように叫ぶ。
「ミハイル王子っ。何をなさっているんですかっ⁉」
「これはこれは、大神官さま。ご機嫌麗しゅう。我らは聖女さまの召喚をしていたのですが。大神官さまともあろうお方が、この魔法陣を見て分からないのですか?」
ミハイルは金色の瞳に侮蔑の色を浮かべながら、丁寧な礼をとりながら嫌味臭く大神官へ挨拶をした。
白地に金モールをたっぷり使った肋骨服は、ミハイルにも彼の持つ立場にもよく似合っていて、美しいだけではなく威圧感がある。
白い聖衣を大神官は一瞬たじろいだが、コホンと軽く咳をすると改めて威厳のある物言いでミハイルに意見した。
「王子。あなたが未来の国王だとしても、神殿の許可も得ずに召喚の儀を行うなど言語道断っ。勝手なふるまいはお止めください」
ミハイルは大神官に向かって鼻で笑ったみせた。
「大神官さま。それこそ貴方の一存で決められるようなことではありませんよ。なぜ聖女さまを召喚しないのですか? 王国を覆う瘴気の濃さは、限度を超えています。聖女さまがいなければ王国は終わりです」
大神官は笑った。
「ハハッ。聖女さまならイザベル・アーウィング伯爵令嬢がいらっしゃるではありませんか」
大神官がニヤリとした下衆な笑みを浮かべた。
今度はミハイルがたじろぐ番だった。
(イザベルは私の愛する人。それを知っていながら大神官は……)
グッと奥歯を噛み締めたミハイルは、笑顔を作った。
「イザベル嬢が聖女さまであるのは確かですが、いま王国にいる聖女さまは彼女1人。いま王国で起きていることを考えれば、イザベル嬢1人に任せるのは荷が重いのではありませんか?」
「ハハハ。王子は心配症ですなぁ。王子、あなたが思っているよりも聖女イザベルは強いですから心配無用。なにせ聖女イザベルは、アーウィング家の令嬢ですからね」
大神官はアーウィング家への畏怖を匂わせながら侮蔑の表情を浮かべた。
(アーウィング家には物騒な過去がある。だがそれは王国を魔物から守るための行動だというのに。それすらイザベルの命を軽んじる理由にするとはっ)
ミハイルは辛抱のきくタイプではない。
気付いた時には怒鳴っていた。
「大神官さまっ、何を甘いことを言っているのですかっ⁉ イザベル嬢1人に聖女の役割を任せて、彼女の身に何かあったらどうするのです⁉」
(聖力は生命力をもとにしている。聖力が尽きるということは、命を落とすことだっ!)
貴族や神官など力を持つ者たちは皆が知っていることではあったが、歓迎していない一派がある。
ミハイルは大神官を睨んだ。
「王子。イザベルとあなたが恋仲であることは知っております。が、ちと過保護なのではありませんか? たしかにイザベルの力は弱い。ですが過去の聖女さまたちが残していってくださった聖力の込められた宝玉があります。アレを使えば、聖女イザベルの力が足りなくても、充分に対応することができますよ」
代々の聖女は、重要な仕事の合間に聖力を宝玉へ注ぐのも仕事だ。
だから宝玉には力がある。
とはいえ、聖女には持って生まれた聖力量に違いがあり、宝玉に注がれた聖力を使って役目を行う聖女も存在した。
結果として宝玉の持つ聖力量は万全とはいえない。
「だが宝玉の聖力にだって限りがあるし、近年の聖女は聖力を注ぐよりも使う方が多かったと聞いています」
「そうです。だからイザベルには頑張ってもらわないと」
ギリギリと歯噛みするミハイルの前で、大神官はひとしきり楽しそうに笑った。
そして笑いをおさめ、表情を柔和だが真剣なものに改めると進言する。
「王子。聖女イザベルは仕事で手一杯なのです。彼女のことは諦めて、アウラ・サディア公爵令嬢を婚約者として迎え入れてはいかがですかな?」
「断るっ!」
ミハイルが即答すると、大神官は一瞬目を丸くした。
が、すぐに普段の柔和だが信用ならない表情になると愉快そうに口を開いた。
「そうそう。言い忘れておりましたが。聖女さまを何度召喚されようとしても無駄ですぞ」
「は⁉ どういうことだ⁉」
王子の反応に満足そうな笑みを浮かべた大神官は説明する。
「神殿のシステムを、ちいっとばかし弄りまして。召喚の儀を行っても召喚される場所は神殿ではなく、森です」
「なんだって⁉」
ミハイルは信じられないといった表情で大神官を見た。
(大神官がサディア公爵派だとは知っていたが、聖女さまの召喚場所を変えるとは。しかも聖女さまを森に放り出すなんて、とんでもないことをするとは思ってもみなかった。だからサディア公爵派に与するのは嫌なんだ。そこまでするような奴らに力を持たせたら何をするか分からない)
大神官は満足そうに言う。
「ホッホッホッ。森といっても、聖獣さまたちが住まわれる聖なる森。まことにふさわしい場所への召喚に、聖女さまは感動なさっていることでしょう」
(タヌキめっ!)
ミハイルは、1人頷きながら悦に入って笑っている大神官を睨んだ。
聖女召喚の儀が行われた神殿は大騒ぎになっていた。
「聖女が現れない⁉」
「これはどうしたことだ⁉」
魔法陣の周囲に集まっていた神官たちは、ザワザワと騒めいている。
白い大理石で作られた神殿の一室にある荘厳な儀式の間には、魔法陣が青白く浮かび上がっていた。
「どういうことだ⁉ 魔法陣が間違っていたのか⁉」
王子ミハイルは金色の瞳がはまった目を吊り上げて叫んだ。
慌てて神官の1人が白い聖衣を翻して魔法陣へと駆け寄った。
青白く浮かび上がる魔法陣をキョロキョロと確認して叫ぶ。
「魔法陣は召喚魔法陣で合っています!」
「ではなぜ聖女が現れない⁉」
金色の髪に整った顔立ちのミハイルは美しい王子であるが、スラリと背が高く未来の国王らしい迫力も持っていた。
問われた神官は「ヒッ」と小さく声を上げただけで答えられない。
そこへ白い髪とヒゲを長く伸ばした威厳ある老人が、複数の若者たちを従えて入ってきた。
老人は王子を叱責するように叫ぶ。
「ミハイル王子っ。何をなさっているんですかっ⁉」
「これはこれは、大神官さま。ご機嫌麗しゅう。我らは聖女さまの召喚をしていたのですが。大神官さまともあろうお方が、この魔法陣を見て分からないのですか?」
ミハイルは金色の瞳に侮蔑の色を浮かべながら、丁寧な礼をとりながら嫌味臭く大神官へ挨拶をした。
白地に金モールをたっぷり使った肋骨服は、ミハイルにも彼の持つ立場にもよく似合っていて、美しいだけではなく威圧感がある。
白い聖衣を大神官は一瞬たじろいだが、コホンと軽く咳をすると改めて威厳のある物言いでミハイルに意見した。
「王子。あなたが未来の国王だとしても、神殿の許可も得ずに召喚の儀を行うなど言語道断っ。勝手なふるまいはお止めください」
ミハイルは大神官に向かって鼻で笑ったみせた。
「大神官さま。それこそ貴方の一存で決められるようなことではありませんよ。なぜ聖女さまを召喚しないのですか? 王国を覆う瘴気の濃さは、限度を超えています。聖女さまがいなければ王国は終わりです」
大神官は笑った。
「ハハッ。聖女さまならイザベル・アーウィング伯爵令嬢がいらっしゃるではありませんか」
大神官がニヤリとした下衆な笑みを浮かべた。
今度はミハイルがたじろぐ番だった。
(イザベルは私の愛する人。それを知っていながら大神官は……)
グッと奥歯を噛み締めたミハイルは、笑顔を作った。
「イザベル嬢が聖女さまであるのは確かですが、いま王国にいる聖女さまは彼女1人。いま王国で起きていることを考えれば、イザベル嬢1人に任せるのは荷が重いのではありませんか?」
「ハハハ。王子は心配症ですなぁ。王子、あなたが思っているよりも聖女イザベルは強いですから心配無用。なにせ聖女イザベルは、アーウィング家の令嬢ですからね」
大神官はアーウィング家への畏怖を匂わせながら侮蔑の表情を浮かべた。
(アーウィング家には物騒な過去がある。だがそれは王国を魔物から守るための行動だというのに。それすらイザベルの命を軽んじる理由にするとはっ)
ミハイルは辛抱のきくタイプではない。
気付いた時には怒鳴っていた。
「大神官さまっ、何を甘いことを言っているのですかっ⁉ イザベル嬢1人に聖女の役割を任せて、彼女の身に何かあったらどうするのです⁉」
(聖力は生命力をもとにしている。聖力が尽きるということは、命を落とすことだっ!)
貴族や神官など力を持つ者たちは皆が知っていることではあったが、歓迎していない一派がある。
ミハイルは大神官を睨んだ。
「王子。イザベルとあなたが恋仲であることは知っております。が、ちと過保護なのではありませんか? たしかにイザベルの力は弱い。ですが過去の聖女さまたちが残していってくださった聖力の込められた宝玉があります。アレを使えば、聖女イザベルの力が足りなくても、充分に対応することができますよ」
代々の聖女は、重要な仕事の合間に聖力を宝玉へ注ぐのも仕事だ。
だから宝玉には力がある。
とはいえ、聖女には持って生まれた聖力量に違いがあり、宝玉に注がれた聖力を使って役目を行う聖女も存在した。
結果として宝玉の持つ聖力量は万全とはいえない。
「だが宝玉の聖力にだって限りがあるし、近年の聖女は聖力を注ぐよりも使う方が多かったと聞いています」
「そうです。だからイザベルには頑張ってもらわないと」
ギリギリと歯噛みするミハイルの前で、大神官はひとしきり楽しそうに笑った。
そして笑いをおさめ、表情を柔和だが真剣なものに改めると進言する。
「王子。聖女イザベルは仕事で手一杯なのです。彼女のことは諦めて、アウラ・サディア公爵令嬢を婚約者として迎え入れてはいかがですかな?」
「断るっ!」
ミハイルが即答すると、大神官は一瞬目を丸くした。
が、すぐに普段の柔和だが信用ならない表情になると愉快そうに口を開いた。
「そうそう。言い忘れておりましたが。聖女さまを何度召喚されようとしても無駄ですぞ」
「は⁉ どういうことだ⁉」
王子の反応に満足そうな笑みを浮かべた大神官は説明する。
「神殿のシステムを、ちいっとばかし弄りまして。召喚の儀を行っても召喚される場所は神殿ではなく、森です」
「なんだって⁉」
ミハイルは信じられないといった表情で大神官を見た。
(大神官がサディア公爵派だとは知っていたが、聖女さまの召喚場所を変えるとは。しかも聖女さまを森に放り出すなんて、とんでもないことをするとは思ってもみなかった。だからサディア公爵派に与するのは嫌なんだ。そこまでするような奴らに力を持たせたら何をするか分からない)
大神官は満足そうに言う。
「ホッホッホッ。森といっても、聖獣さまたちが住まわれる聖なる森。まことにふさわしい場所への召喚に、聖女さまは感動なさっていることでしょう」
(タヌキめっ!)
ミハイルは、1人頷きながら悦に入って笑っている大神官を睨んだ。
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