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第37話 聖獣の森で遊ぼう 5
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タケノコは勢い。
キノコはトランポリン。
「意味わかんないけどっ! キノコの上で跳ねるの楽しい♪」
『ね~。楽しいよねぇ~』
サラはクロと一緒にデカいキノコの上で跳ねまくっていた。
「びぎゃっ」
一旦は飛んで行ったオカメちゃんだったが、結局はサラの頭の上に戻っていた。
跳ねているサラの振動を楽しみながら、足は銀色の髪に絡ませて翼を広げてはしゃいでいる。
(それでいいのか? 鳥なのに。わたしの頭の上で楽しい?)
サラは疑問を持ったが、
(オカメちゃんがいいなら、いいかぁ~)
という結論に至り、細かいことは気にしないでピョンピョンと楽しく跳ねていた。
上で跳ねまくられたキノコの方はどうなるか?
「あ、潰れちゃった」
『あっちに緑色のが生えてきたから、あっちへ行こうっ』
「うんっ!」
潰れたキノコは放置され、新たなキノコが標的にされるのだ。
『サラ! キノコもいいが、タケノコも楽しいぞ』
バーンズがタケノコサーフィンで斜め上空へと向かいながらサラを誘う。
「んー、いい。わたし3歳児だから、そっちはちょっと怖い」
『ふふふ。サラには加護がいっぱいついてて怖がる必要なんてないのに、変なの~』
シローネはサラを揶揄うと、タケノコが生える勢いを利用して空へピョンと飛んで行った。
ピカードは「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」と唸り声を上げながら、竹をバンバン揺さぶっては倒している。
「ピカードってストレスを相当溜めていそう」
ピカードを憐みの視線で眺めながらサラはキノコの上で跳ねた。
緑の傘にショッキングピンクのドットの入ったキノコの上で跳ねているサラの横で、クロは緑の傘に黄色のドットの入ったキノコの上で跳ねながら呑気に言いう。
『んー、それはどうかなぁ。ピカードって何かを我慢するタイプじゃないし。竹ってしなって意外と丈夫だから、倒せると単純に楽しいんじゃないの?』
「ふぅ~ん」
適当な相槌を打ってポンと跳んだサラの足元でプシュッッッッッ、ベコンという感覚があって、視線がペンッと下がった。
「キノコ壊れた」
『もう? サラは加護がいっぱいだから、ボクたちよりも足元にかかる衝撃が重たいのかもしれないね』
「そっかぁ~」
サラは足元で緑色の胞子を胞子をまき散らしながら潰れているキノコを眺めながら思う。
(この壊れたキノコって、どうなるんだろう?)
子どもとは好奇心の塊である。
前世で29歳まで生きたとはいえ、3歳児の体を持つサラも見た目は子どもなので、好奇心の塊であっても不思議ない。
次のキノコへ移動することなく、壊れたキノコを見つめていた。
(コレって、どうなるのかなぁ?)
29歳の沙羅であれば、せめて壊れたキノコの上からどいて? と思ったかもしれない。
でもここにいるのは3歳児のサラなので、そのままキノコの上に立っていた。
『えーと……サラ?』
クロも足元のキノコが潰れたので、隣にいるサラへと声をかけた。
『あっちにキノコが生えたよ? ……これよりも傘も大きくて、パステルピンクに金色のドットだよ? ……え、とぉ……』
反応のないサラを少しだけ不気味そうに見ながら、クロは1人で次のキノコへと移っていった。
(わたしは、このキノコがどうなるか。知りたいっ!)
サラは足元をガン見していた。
すると地面から小さな雫のようなものが浮かび上がってくるのに気付いた。
(ん? 水が出てきた?)
小さな透明の粒は、徐々に大きくなっていく。
(あっ、違う。コレはスライムだっ!)
サラの足元に現れたスライムは、体内にキノコの欠片を包み込みながら土から出てきた。
(おお! 壊れたキノコはスライムが食べるのか!)
スライムは透明な体に緑色やショッキングピンク、黄色の欠片をもっきゅもっきゅと体内に取り入れている。
周りを見れば、スライムは一匹や二匹ではない。
あちらでもこらちでもスライムがキノコやタケノコの欠片をもっきゅもっきゅと食べていた。
(これが聖獣の森の回収システム! あ、でもココにいると、わたしもスライムに食べられちゃう?)
そう思った瞬間、スライムがチョンとサラの足元に触れた。
(あ、ヤバ! 食われるっ)
サラは身構えた。
だがスライムは、チョンと触っただけでサラに興味を示さず、キノコをもっきゅもっきゅと食べている。
(生きているのは食べない主義が。でもこう……スライムって、ちょっと美味しそうに見える)
サラがチョンとスライムを触ると、スライムはプルルンと震えた。
キノコはトランポリン。
「意味わかんないけどっ! キノコの上で跳ねるの楽しい♪」
『ね~。楽しいよねぇ~』
サラはクロと一緒にデカいキノコの上で跳ねまくっていた。
「びぎゃっ」
一旦は飛んで行ったオカメちゃんだったが、結局はサラの頭の上に戻っていた。
跳ねているサラの振動を楽しみながら、足は銀色の髪に絡ませて翼を広げてはしゃいでいる。
(それでいいのか? 鳥なのに。わたしの頭の上で楽しい?)
サラは疑問を持ったが、
(オカメちゃんがいいなら、いいかぁ~)
という結論に至り、細かいことは気にしないでピョンピョンと楽しく跳ねていた。
上で跳ねまくられたキノコの方はどうなるか?
「あ、潰れちゃった」
『あっちに緑色のが生えてきたから、あっちへ行こうっ』
「うんっ!」
潰れたキノコは放置され、新たなキノコが標的にされるのだ。
『サラ! キノコもいいが、タケノコも楽しいぞ』
バーンズがタケノコサーフィンで斜め上空へと向かいながらサラを誘う。
「んー、いい。わたし3歳児だから、そっちはちょっと怖い」
『ふふふ。サラには加護がいっぱいついてて怖がる必要なんてないのに、変なの~』
シローネはサラを揶揄うと、タケノコが生える勢いを利用して空へピョンと飛んで行った。
ピカードは「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」と唸り声を上げながら、竹をバンバン揺さぶっては倒している。
「ピカードってストレスを相当溜めていそう」
ピカードを憐みの視線で眺めながらサラはキノコの上で跳ねた。
緑の傘にショッキングピンクのドットの入ったキノコの上で跳ねているサラの横で、クロは緑の傘に黄色のドットの入ったキノコの上で跳ねながら呑気に言いう。
『んー、それはどうかなぁ。ピカードって何かを我慢するタイプじゃないし。竹ってしなって意外と丈夫だから、倒せると単純に楽しいんじゃないの?』
「ふぅ~ん」
適当な相槌を打ってポンと跳んだサラの足元でプシュッッッッッ、ベコンという感覚があって、視線がペンッと下がった。
「キノコ壊れた」
『もう? サラは加護がいっぱいだから、ボクたちよりも足元にかかる衝撃が重たいのかもしれないね』
「そっかぁ~」
サラは足元で緑色の胞子を胞子をまき散らしながら潰れているキノコを眺めながら思う。
(この壊れたキノコって、どうなるんだろう?)
子どもとは好奇心の塊である。
前世で29歳まで生きたとはいえ、3歳児の体を持つサラも見た目は子どもなので、好奇心の塊であっても不思議ない。
次のキノコへ移動することなく、壊れたキノコを見つめていた。
(コレって、どうなるのかなぁ?)
29歳の沙羅であれば、せめて壊れたキノコの上からどいて? と思ったかもしれない。
でもここにいるのは3歳児のサラなので、そのままキノコの上に立っていた。
『えーと……サラ?』
クロも足元のキノコが潰れたので、隣にいるサラへと声をかけた。
『あっちにキノコが生えたよ? ……これよりも傘も大きくて、パステルピンクに金色のドットだよ? ……え、とぉ……』
反応のないサラを少しだけ不気味そうに見ながら、クロは1人で次のキノコへと移っていった。
(わたしは、このキノコがどうなるか。知りたいっ!)
サラは足元をガン見していた。
すると地面から小さな雫のようなものが浮かび上がってくるのに気付いた。
(ん? 水が出てきた?)
小さな透明の粒は、徐々に大きくなっていく。
(あっ、違う。コレはスライムだっ!)
サラの足元に現れたスライムは、体内にキノコの欠片を包み込みながら土から出てきた。
(おお! 壊れたキノコはスライムが食べるのか!)
スライムは透明な体に緑色やショッキングピンク、黄色の欠片をもっきゅもっきゅと体内に取り入れている。
周りを見れば、スライムは一匹や二匹ではない。
あちらでもこらちでもスライムがキノコやタケノコの欠片をもっきゅもっきゅと食べていた。
(これが聖獣の森の回収システム! あ、でもココにいると、わたしもスライムに食べられちゃう?)
そう思った瞬間、スライムがチョンとサラの足元に触れた。
(あ、ヤバ! 食われるっ)
サラは身構えた。
だがスライムは、チョンと触っただけでサラに興味を示さず、キノコをもっきゅもっきゅと食べている。
(生きているのは食べない主義が。でもこう……スライムって、ちょっと美味しそうに見える)
サラがチョンとスライムを触ると、スライムはプルルンと震えた。
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