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本編
8. 魔法
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「この問題なのだけど……」
課題をテーブルの上に広げて指差すアリス。
その問題は昨日終えたばかりだったから、すぐに思い出すことが出来た。
ちなみに、今私たちがいるのは私の私室。
ここの方が資料も置いてあるから都合が良かったから。
それに、私の部屋ならすぐにお茶を出すこともできるから。
応接室なら道具を持ってくる必要があるのだけれど、私の場合は飲みたい時にすぐ飲めるようにとお茶の道具を部屋に置いてある。
だから、お湯さえ用意すればすぐにお出しできるのよね。
お湯もある方法を使えば部屋で用意できるから、とにかく都合が良かった。
「この問題は……この魔法式に教科書この黒魔法の変換式を入れると解きやすいわ」
「そんなことしても大丈夫なのね。ありがとう、試してみるわ」
そう言ってペンを走らせるアリス。このアドバイスだけで分かったみたい。
精霊に祈ることで魔力を対価に使うことが出来る魔法だけれど、大きく分けて2種類存在している。
1つはアリスが得意な黒魔法と呼ばれるもので、もう1つは私が得意な白魔法と呼ばれるもの。
前者は魔力を具現化させるような攻撃魔法などに多く、後者は治癒魔法や支援魔法といった目に見えにくい形の魔法に多い。
ちなみに、今私がお湯を沸かすために使っている火魔法は黒魔法に含まれている。
黒魔法は属性魔法と言われていて、その属性は火・水・風・土・光・闇の六属性に分けられる。
一方の白魔法は無属性魔法と言われているけれど、その中身は光属性魔法と闇属性魔法に近い存在なのだと言われている。
そして大事なのが、魔法には適正というものがあって、加護を受けている属性の魔法しか使うことができない。
基本的には三属性使えれば優秀と言われていて、六属性全て使える人は今のところ王国に1人しかいない。
ちなみにアリスは火・水・風・光の四属性を使いこなすことが出来る。
一方の私はというと、闇以外に適性がある事になっている。闇の精霊の気配を感じる事があるから、下手をすれば全属性使えるかもしれないけれど……。まさか、ね?
「お湯出来たから、あとはお願いしてもいいかしら?」
「畏まりました」
私がお願いすると、控えていた侍女が引き継いでくれた。
私もお茶を淹れることは出来るけれど、侍女に任せた方が美味しくなるのよね。
一度、私が淹れたお茶をアリスに出してみたことがあるのだけれど、ある意味天才と言われたくらいなのよね。
高級な茶葉が粗悪品に感じられるくらいには酷いとか……。
「ソフィアのそれ、羨ましいなぁ……。私がやると壊しちゃうから……」
アリスは威力の加減が苦手だから、文字通りティーポットが粉砕するのよね……。
「練習すれば出来るようになるわよ」
それから、他愛のない話を交えながら課題を進めていった。
アリスの理解力は凄まじくて、私が少し助言するだけでも解けてしまっていた。
私が努力家だとすれば、彼女は生まれ持った天才だ。
魔法に関しては私の方が生まれ持ったものが多いのだけれど……それ以外はアリスの方が上。
それが少し羨ましいのよね。
「私もソフィアみたいに魔法が得意だったら良かったのに……」
「でも、魔法以外は得意じゃない? アリスが羨ましいわ」
「隣の芝は青いとはこのこことね」
そんな話をしているうちに日は傾いていき、課題が仕上がる頃にはすっかり空が茜色に染まっていた。
「ありがとう。お陰で明日は休まななくて済むわ」
「大袈裟よ」
そんな話をしながらアリスを玄関まで見送る。
彼女のおかげで、辛い気持ちはほとんど感じないくらいには薄れていた。
課題をテーブルの上に広げて指差すアリス。
その問題は昨日終えたばかりだったから、すぐに思い出すことが出来た。
ちなみに、今私たちがいるのは私の私室。
ここの方が資料も置いてあるから都合が良かったから。
それに、私の部屋ならすぐにお茶を出すこともできるから。
応接室なら道具を持ってくる必要があるのだけれど、私の場合は飲みたい時にすぐ飲めるようにとお茶の道具を部屋に置いてある。
だから、お湯さえ用意すればすぐにお出しできるのよね。
お湯もある方法を使えば部屋で用意できるから、とにかく都合が良かった。
「この問題は……この魔法式に教科書この黒魔法の変換式を入れると解きやすいわ」
「そんなことしても大丈夫なのね。ありがとう、試してみるわ」
そう言ってペンを走らせるアリス。このアドバイスだけで分かったみたい。
精霊に祈ることで魔力を対価に使うことが出来る魔法だけれど、大きく分けて2種類存在している。
1つはアリスが得意な黒魔法と呼ばれるもので、もう1つは私が得意な白魔法と呼ばれるもの。
前者は魔力を具現化させるような攻撃魔法などに多く、後者は治癒魔法や支援魔法といった目に見えにくい形の魔法に多い。
ちなみに、今私がお湯を沸かすために使っている火魔法は黒魔法に含まれている。
黒魔法は属性魔法と言われていて、その属性は火・水・風・土・光・闇の六属性に分けられる。
一方の白魔法は無属性魔法と言われているけれど、その中身は光属性魔法と闇属性魔法に近い存在なのだと言われている。
そして大事なのが、魔法には適正というものがあって、加護を受けている属性の魔法しか使うことができない。
基本的には三属性使えれば優秀と言われていて、六属性全て使える人は今のところ王国に1人しかいない。
ちなみにアリスは火・水・風・光の四属性を使いこなすことが出来る。
一方の私はというと、闇以外に適性がある事になっている。闇の精霊の気配を感じる事があるから、下手をすれば全属性使えるかもしれないけれど……。まさか、ね?
「お湯出来たから、あとはお願いしてもいいかしら?」
「畏まりました」
私がお願いすると、控えていた侍女が引き継いでくれた。
私もお茶を淹れることは出来るけれど、侍女に任せた方が美味しくなるのよね。
一度、私が淹れたお茶をアリスに出してみたことがあるのだけれど、ある意味天才と言われたくらいなのよね。
高級な茶葉が粗悪品に感じられるくらいには酷いとか……。
「ソフィアのそれ、羨ましいなぁ……。私がやると壊しちゃうから……」
アリスは威力の加減が苦手だから、文字通りティーポットが粉砕するのよね……。
「練習すれば出来るようになるわよ」
それから、他愛のない話を交えながら課題を進めていった。
アリスの理解力は凄まじくて、私が少し助言するだけでも解けてしまっていた。
私が努力家だとすれば、彼女は生まれ持った天才だ。
魔法に関しては私の方が生まれ持ったものが多いのだけれど……それ以外はアリスの方が上。
それが少し羨ましいのよね。
「私もソフィアみたいに魔法が得意だったら良かったのに……」
「でも、魔法以外は得意じゃない? アリスが羨ましいわ」
「隣の芝は青いとはこのこことね」
そんな話をしているうちに日は傾いていき、課題が仕上がる頃にはすっかり空が茜色に染まっていた。
「ありがとう。お陰で明日は休まななくて済むわ」
「大袈裟よ」
そんな話をしながらアリスを玄関まで見送る。
彼女のおかげで、辛い気持ちはほとんど感じないくらいには薄れていた。
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