のほほん異世界暮らし

みなと劉

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すこし不機嫌なシャズナ

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お茶の畑作りを終えて、木陰での休憩も一息ついた頃、シャズナが突然「にゃー」と不機嫌そうな声を上げた。普段はあまり鳴かない彼女の珍しい反応に、僕は驚いて彼女を見つめる。耳をわずかに伏せながら、しっぽをゆっくりと左右に振り、目を細めている。これは明らかに不満がある時の彼女の態度だ。

「どうしたんだ、シャズナ?」と声をかけると、彼女はプイッと顔をそむける。何が気に食わないのかまるで見当がつかないが、少し放っておいた方が良さそうだ。隣でルシファンが「ちち!」と楽しげに鳴いているのを見て、シャズナはさらにしっぽを激しく振り、明らかな対照を見せつけてくる。

「まさか…ヤキモチ?」と冗談めかして聞いてみたが、返事はない。だが、僕がルシファンを撫でているとき、シャズナが微妙にこちらに近づいてきているのに気づく。なんだ、やっぱりそうなのか。

「シャズナ、おいで」と手を差し出すと、彼女は一度ため息のような音を漏らしてから、ゆっくりと僕の膝の上に飛び乗った。そして、座った瞬間に「にゃー」ともう一度鳴く。「なんだかんだで甘えたいんだろ?」と笑いながら頭を撫でると、彼女はしぶしぶといった様子で目を閉じ、喉をゴロゴロと鳴らし始めた。

一方で、膝から追い出された形になったルシファンが「ちち!?」と驚いたように声を上げる。そして、僕の肩によじ登り、耳元で「ちち、ち!」と抗議するように鳴いた。「お前はほんと元気だな」と苦笑しながら、肩に乗ったルシファンも軽く撫でる。

膝の上のシャズナ、肩の上のルシファン。二匹からの愛情攻撃を受けながら、僕は何とも言えない幸福感に包まれていた。とはいえ、彼らの重さは予想以上で、「おいおい、二匹とも同時は無理だって」とぼやくと、シャズナが目を開けて「にゃー」と再び不機嫌そうに鳴いた。

「わかった、シャズナが一番だって」となだめるように頭を撫で続けると、彼女はようやく満足したのか、目を閉じて再び喉を鳴らす。ルシファンも僕の耳元でしばらくゴソゴソしていたが、最終的には肩の上で丸まってしまった。

二匹の態度は全く正反対で、それがまた面白い。気高くプライドの高いシャズナと、天真爛漫で無邪気なルシファン。それでも、どちらも僕のそばにいると安心してくれるようで、それが何より嬉しかった。

風が少し涼しくなり始め、秋の気配を感じる中、僕は二匹と共にしばらくその場でまどろむことにした。この時間が永遠に続けばいいのに、なんて少しだけ贅沢な願いを思い浮かべながら。

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