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成功条件は、絶対に婚約阻止!!
4 側近カルの婚約事情
しおりを挟むそれから、しばらくしてずっと心配されていた陛下の持病が悪化し、殿下の即位の話が出ました。
私は殿下の即位で毎日を忙殺されながら過ごしていました。
その間にアルベルト殿下は5人のお子さんに恵まれました。もちろんアリエッタ様との仲も大変良好です。殿下は本当にご家族を大切にされていて、忙しい合間をぬってはアリエッタ様とお子様との時間を過ごされていました。
ーーそしてようやく殿下が即位され、私にも余裕が出てくると、私は32歳になっていました。
「カル……そろそろ結婚を考えてもいいのではないか?
アリエッタが、『フォール伯爵の令嬢や、ワイル伯爵令嬢と会われてはどうか』と言っていたぞ?」
アルベルト殿下は即位され、アルベルト陛下となられました。
現在は国王陛下となられ、やはりとても忙しく過ごされております。だがそんな忙しい中、陛下は私のことまで考えて下さったようでした。
「ふふふ。アリエッタ王妃様のご推薦なら間違いございませんね。王妃様は我が国の『縁の女神』と呼ばれていますしね」
アリエッタ様は王妃になられ、5人も出産した今でも、昔と変わらず剣舞や乗馬を続けられており、いまだに社交界の頂点に君臨されていらっしゃいます。ですが本人はそれに全く気づいておられないのですが……。
「まぁ、最近、色んなところから、いい加減『カルを解放しろ』との圧が凄いんだ。
カル自身は伯爵だし、私の側近。その年で結婚もしていないのだから狙われるのは当然だ。
今回の2人も『ぜひ!!』とアリエッタは令嬢に泣きつかれたらしいぞ?」
陛下の言葉を聞いて、私はふと考えてしまいました。
私と同じ頃に城勤めをするようになった文官や騎士たちも最近結婚をする者も増えてきました。
でもまだ、城にはずっと結婚しない者も多いので私もあまり結婚を急いではいなかったのですが、陛下と王妃様からのご提言。
それに確かに、陛下も最近ようやく仕事が落ち着いてきたのは事実です。
やはり、殿下の2番目のお子様であるアルバート王子殿下と3番目のお子様のアルクード王子殿下が執務に携わるようになったのが大きいのでしょう。
2番目のアルバート殿下はアリエッタ様に似て、大変優れた身体能力をお持ちです。剣や馬術の腕で同年代で殿下にかなうものはいないとのことです。また社交性にすぐれ、皆から早くも次の王も安泰だと言われています。
そして3番目のアルクード殿下は陛下に似て、とても聡明であらせられます。文官でも難儀するような議題に目も覚めるような解決策を提案されておられます。
思えば、アルベルト陛下も幼い頃はなんでも出来てしまうがゆえに情熱もなくただ漫然と過ごしていた時期が長かったのですが、アリエッタ様にお会いしてからは、多くの難問をいともたやすく解決する解決策を次から次へと提案されていました。
(ふふふ。やはり親子だな~)
私は懐かしくなって目を細めてしまいました。
「陛下、お気遣い感謝致します。ご令嬢とお会い致します」
「そうか!! それは助かる。では、話をすすめてかまわないな?」
陛下は嬉しそうに笑った。陛下の笑顔を見ると私まで嬉しくなってきました。
「はい。お願い致します」
私は特に深く考えずに返事をしたのでした。
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