94 / 95
番外編
お気に入り2000感謝SS【相互壁ドンの威力】
しおりを挟む
※この物語の時間軸は、本編より若干進んでいるのですが、第六章が終わり、きりがよく、ネタバレも特にないので、公開致します。
本編とは違いコメディですので、『世界観を崩したくない』という方は、見ないことをおすすめ致します。
『大丈夫!!』という方だけどうぞ!!
↓
↓
――――――――――
今日は、宝石の仕分けの仕事で、ランゲ侯爵家にお邪魔していた。
「シャルロッテ、そろそろ昼休憩にしないか?」
ゲオルグに言われて、私は、宝石を確認するためのルーペから顔を上げて答えた。
「そうね。どう? エイド」
「はい。丁度、書類の確認が終わりました。ただ……俺は、午後からの仕事のために、この辺りを片付けて向かいます。先に行って下さい」
「手伝いましょうか?」
「すぐに終わらせるので、大丈夫ですよ」
エイドの机の上を見ると、何なんらかの分類がしてあるように見えた。もしかしたら、下手に私が手伝わない方がいいのかもしれない。
「じゃあ、ごめんね、エイド。先に行っているわね」
「はい」
エイドが片付けてくれるというので、任せることにして、私たちは食堂に向かうことにした。
ゲオルグと2人で食堂に入ろうとしていると、エカテリーナが、丁度食事が終わったようで、入れ代わりに食堂から出てきた。
「あら、今から休憩? あ、そうだ。シャルロッテ。以前、あなたが読みたがっていた本を、書庫で見つけたの。今から少し時間はないかしら、私もこの後、王宮に行く用事があるから、きっとあなたが仕事が終わった頃には、ここにはいないと思うの」
「ありがとう、嬉しいわ。ゲオルグ、ごめんなさい、先に行って」
私は本を借りるために、ゲオルグに先に食堂に行くように伝えた。
「書庫だろ? 私も行こう」
すると、ゲオルグも同行してくれることになった。
「そう? じゃあ、3人に行きましょう?」
こうして私たちは、ランゲ侯爵家の書庫への向かった。
ランゲ侯爵家の書庫は、とても充実している。元々ランゲ侯爵家は、幅広い分野で活躍しているからか、戦略書や地形、防災、地質、土木、教育、農業など、本のジャンルも種類も豊富だった。
「え~と、この辺にあったのよね」
エカテリーナが、本を探していると、私は、棚の上の方に見覚えのある恋愛小説を見つけた。
「あ……」
「どうした? これか?」
私が立ち止まって、本棚の上に置いてあった本の背表紙を眺めていると、ゲオルグが本を取ってくれた。
「どうしたの~~? ああ、この本に興味があるの?」
エカテリーナが、ゲオルグの取った本を覗き込みながら尋ねた。
「これ、以前にエマと、恋愛イベントを知ろうとして、この本の中に書かれていたことを、試したことがあったのよ」
私の答えを聞いたエカテリーナが、目を輝かせながら言った。
「え? 何それ、面白そう。どういうこと?」
「ゲオルグ。貸してもらえるかしら?」
「ああ」
楽しそうなエカテリーナを見ながら、私はゲオルグから本を受け取って、ページを開いた。
――――――――――――
マリアは、背中を壁に押し付けられた。ジェームスは、マリアの顔の横に両手をついて、見下ろしなら、妖艶に微笑んだ。
「マリア、もう、逃がしませんよ」
マリアは、心臓が高鳴るのを押さえられなかったのだった。
――――――――――――
「ここなのよ。これがどうして恋愛イベントなのか、わからなくてやってみたの」
すると、エカテリーナとゲオルグが、本を読んだ。
「それで? わかったの?」
エカテリーナは、首を傾けなら尋ねた。
エマと試したときには、それほど変わらなかった。
だが、エイドと試した時には、心臓が跳ねた気がしたが、それが心臓の高鳴りなのかはわからなかったのだ。
「ん~~わかったような、わからなかったような……しっかりとわかったとは、言えないの。ごめんなさい」
私が曖昧に答えると、エカテリーナがゲオルグを見て、ニヤリと笑った。
「じゃあ、ゲオルグ、やってあげなさいよ」
「……別に構わない」
まさか、ゲオルグが引き受けてくれると思わなかったので、驚いてしまった。
てっきり呆れられるかと思っていた。
「え? ゲオルグがしてくれるの?」
「ああ。もう一度、本を貸してくれるか?」
「う、うん」
私がゲオルグに本を渡すと、ゲオルグは真剣に本を読んだ後に、「行くぞ?」と言った。
「お願いします」
私が答えると、急にゲオルグが私の手を取ると、壁に私の背中を優しく押し当てた。
(え?)
そして、両手を私の顔の横に着くと、美しく笑いながら言った。
「シャルロッテ、もう逃がさない」
顔が熱いし、心臓が早い。どうしよう、とにかく……。
「……恥ずかしい」
「……かなり、照れるんだが」
どうやら、ゲオルグと同時に同じ感想を持ったようだった。
ゲオルグの顔も真っ赤になっていたし、私も真っ赤になっていた。
とても恥ずかしくて、目を合わせられないが、これが心臓の高鳴りなのかは、わからない。
「どう? 心臓は高鳴ったの?」
「とても恥ずかしかったけど………これが心臓の高鳴り……なの……かしら?」
するとエカテリーナの声が聞こえた。
「なるほど、断定できるほどではないのね。じゃあ、今度は、逆で試してみたらどうかしら?」
「逆って?」
私が尋ねると、エカテリーナが本を見ながら言った。
「これは、見下ろしなら言ったのでしょ? ゲオルグを壁に押しやって、シャルロッテが見上げながら言ったらどうかしら?」
「なるほど……やってみてもいい?」
私は、ゲオルグを見ながら尋ねた。すると、ゲオルグはあっさりと頷いて返事をしてくれた。
「ああ」
今度は、ゲオルグが壁際に移動した。
私はゲオルグの腰の横辺りに両手を着くと、ゲオルグを見上げて、言った。
「ゲオルグ、もう逃がさないわ」
その瞬間、ゲオルグに抱きしめられていた。
「え?」
「ちょっと!! ゲオルグ何してるのよ!!」
エカテリーナが、大きな声を上げると、ゲオルグが、はっとしたように私から離れた。
そして、真剣な顔で私の両肩を掴みながら言った。
「シャルロッテ、これはダメだ。危険すぎる。可愛くて仕方なくて、理性が呆気なく崩壊して、抱きしめてしまった。シャルロッテ、いいか、絶対にこれは、私以外にしてはダメだ」
「あなたが一番危険でしょ?」
エカテリーナが、ゲオルグの手を私の肩から外しながら言った。
「悔しいが、姉の言う通りだ。これは危険すぎる。恋愛イベントどころか、強力な媚薬だ。心臓が高鳴るどころか、破けるかと思った」
そう言って、ゲオルグは、深呼吸をすると、急いで本を本棚にしまった。
「え、ええ。気をつけるわ」
「そうしてくれ」
どうやら、これはマネをしてはいけないほど、危険なことだったらしい。
私は、この恐ろしい結果を、エマにも報告しようと誓ったのだった。
本編とは違いコメディですので、『世界観を崩したくない』という方は、見ないことをおすすめ致します。
『大丈夫!!』という方だけどうぞ!!
↓
↓
――――――――――
今日は、宝石の仕分けの仕事で、ランゲ侯爵家にお邪魔していた。
「シャルロッテ、そろそろ昼休憩にしないか?」
ゲオルグに言われて、私は、宝石を確認するためのルーペから顔を上げて答えた。
「そうね。どう? エイド」
「はい。丁度、書類の確認が終わりました。ただ……俺は、午後からの仕事のために、この辺りを片付けて向かいます。先に行って下さい」
「手伝いましょうか?」
「すぐに終わらせるので、大丈夫ですよ」
エイドの机の上を見ると、何なんらかの分類がしてあるように見えた。もしかしたら、下手に私が手伝わない方がいいのかもしれない。
「じゃあ、ごめんね、エイド。先に行っているわね」
「はい」
エイドが片付けてくれるというので、任せることにして、私たちは食堂に向かうことにした。
ゲオルグと2人で食堂に入ろうとしていると、エカテリーナが、丁度食事が終わったようで、入れ代わりに食堂から出てきた。
「あら、今から休憩? あ、そうだ。シャルロッテ。以前、あなたが読みたがっていた本を、書庫で見つけたの。今から少し時間はないかしら、私もこの後、王宮に行く用事があるから、きっとあなたが仕事が終わった頃には、ここにはいないと思うの」
「ありがとう、嬉しいわ。ゲオルグ、ごめんなさい、先に行って」
私は本を借りるために、ゲオルグに先に食堂に行くように伝えた。
「書庫だろ? 私も行こう」
すると、ゲオルグも同行してくれることになった。
「そう? じゃあ、3人に行きましょう?」
こうして私たちは、ランゲ侯爵家の書庫への向かった。
ランゲ侯爵家の書庫は、とても充実している。元々ランゲ侯爵家は、幅広い分野で活躍しているからか、戦略書や地形、防災、地質、土木、教育、農業など、本のジャンルも種類も豊富だった。
「え~と、この辺にあったのよね」
エカテリーナが、本を探していると、私は、棚の上の方に見覚えのある恋愛小説を見つけた。
「あ……」
「どうした? これか?」
私が立ち止まって、本棚の上に置いてあった本の背表紙を眺めていると、ゲオルグが本を取ってくれた。
「どうしたの~~? ああ、この本に興味があるの?」
エカテリーナが、ゲオルグの取った本を覗き込みながら尋ねた。
「これ、以前にエマと、恋愛イベントを知ろうとして、この本の中に書かれていたことを、試したことがあったのよ」
私の答えを聞いたエカテリーナが、目を輝かせながら言った。
「え? 何それ、面白そう。どういうこと?」
「ゲオルグ。貸してもらえるかしら?」
「ああ」
楽しそうなエカテリーナを見ながら、私はゲオルグから本を受け取って、ページを開いた。
――――――――――――
マリアは、背中を壁に押し付けられた。ジェームスは、マリアの顔の横に両手をついて、見下ろしなら、妖艶に微笑んだ。
「マリア、もう、逃がしませんよ」
マリアは、心臓が高鳴るのを押さえられなかったのだった。
――――――――――――
「ここなのよ。これがどうして恋愛イベントなのか、わからなくてやってみたの」
すると、エカテリーナとゲオルグが、本を読んだ。
「それで? わかったの?」
エカテリーナは、首を傾けなら尋ねた。
エマと試したときには、それほど変わらなかった。
だが、エイドと試した時には、心臓が跳ねた気がしたが、それが心臓の高鳴りなのかはわからなかったのだ。
「ん~~わかったような、わからなかったような……しっかりとわかったとは、言えないの。ごめんなさい」
私が曖昧に答えると、エカテリーナがゲオルグを見て、ニヤリと笑った。
「じゃあ、ゲオルグ、やってあげなさいよ」
「……別に構わない」
まさか、ゲオルグが引き受けてくれると思わなかったので、驚いてしまった。
てっきり呆れられるかと思っていた。
「え? ゲオルグがしてくれるの?」
「ああ。もう一度、本を貸してくれるか?」
「う、うん」
私がゲオルグに本を渡すと、ゲオルグは真剣に本を読んだ後に、「行くぞ?」と言った。
「お願いします」
私が答えると、急にゲオルグが私の手を取ると、壁に私の背中を優しく押し当てた。
(え?)
そして、両手を私の顔の横に着くと、美しく笑いながら言った。
「シャルロッテ、もう逃がさない」
顔が熱いし、心臓が早い。どうしよう、とにかく……。
「……恥ずかしい」
「……かなり、照れるんだが」
どうやら、ゲオルグと同時に同じ感想を持ったようだった。
ゲオルグの顔も真っ赤になっていたし、私も真っ赤になっていた。
とても恥ずかしくて、目を合わせられないが、これが心臓の高鳴りなのかは、わからない。
「どう? 心臓は高鳴ったの?」
「とても恥ずかしかったけど………これが心臓の高鳴り……なの……かしら?」
するとエカテリーナの声が聞こえた。
「なるほど、断定できるほどではないのね。じゃあ、今度は、逆で試してみたらどうかしら?」
「逆って?」
私が尋ねると、エカテリーナが本を見ながら言った。
「これは、見下ろしなら言ったのでしょ? ゲオルグを壁に押しやって、シャルロッテが見上げながら言ったらどうかしら?」
「なるほど……やってみてもいい?」
私は、ゲオルグを見ながら尋ねた。すると、ゲオルグはあっさりと頷いて返事をしてくれた。
「ああ」
今度は、ゲオルグが壁際に移動した。
私はゲオルグの腰の横辺りに両手を着くと、ゲオルグを見上げて、言った。
「ゲオルグ、もう逃がさないわ」
その瞬間、ゲオルグに抱きしめられていた。
「え?」
「ちょっと!! ゲオルグ何してるのよ!!」
エカテリーナが、大きな声を上げると、ゲオルグが、はっとしたように私から離れた。
そして、真剣な顔で私の両肩を掴みながら言った。
「シャルロッテ、これはダメだ。危険すぎる。可愛くて仕方なくて、理性が呆気なく崩壊して、抱きしめてしまった。シャルロッテ、いいか、絶対にこれは、私以外にしてはダメだ」
「あなたが一番危険でしょ?」
エカテリーナが、ゲオルグの手を私の肩から外しながら言った。
「悔しいが、姉の言う通りだ。これは危険すぎる。恋愛イベントどころか、強力な媚薬だ。心臓が高鳴るどころか、破けるかと思った」
そう言って、ゲオルグは、深呼吸をすると、急いで本を本棚にしまった。
「え、ええ。気をつけるわ」
「そうしてくれ」
どうやら、これはマネをしてはいけないほど、危険なことだったらしい。
私は、この恐ろしい結果を、エマにも報告しようと誓ったのだった。
172
あなたにおすすめの小説
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
【完結】優しいあなたに、さようなら。二人目の婚約者は、私を殺そうとしている冷血公爵様でした
ゆきのひ
恋愛
伯爵令嬢であるディアの婚約者は、整った容姿と優しい性格で評判だった。だが、いつからか彼は、婚約者であるディアを差し置き、最近知り合った男爵令嬢を優先するようになっていく。
彼と男爵令嬢の一線を越えた振る舞いに耐え切れなくなったディアは、婚約破棄を申し出る。
そして婚約破棄が成った後、新たな婚約者として紹介されたのは、魔物を残酷に狩ることで知られる冷血公爵。その名に恐れをなして何人もの令嬢が婚約を断ったと聞いたディアだが、ある理由からその婚約を承諾する。
しかし、公爵にもディアにも秘密があった。
その秘密のせいで、ディアは命の危機を感じることになったのだ……。
※本作は「小説家になろう」さん、カクヨムさんにも投稿しています
※表紙画像はAIで作成したものです
婚約破棄に乗り換え、上等です。私は名前を変えて隣国へ行きますね
ルーシャオ
恋愛
アンカーソン伯爵家令嬢メリッサはテイト公爵家後継のヒューバートから婚約破棄を言い渡される。幼い頃妹ライラをかばってできたあざを指して「失せろ、その顔が治ってから出直してこい」と言い放たれ、挙句にはヒューバートはライラと婚約することに。
失意のメリッサは王立寄宿学校の教師マギニスの言葉に支えられ、一人で生きていくことを決断。エミーと名前を変え、隣国アスタニア帝国に渡って書籍商になる。するとあるとき、ジーベルン子爵アレクシスと出会う。ひょんなことでアレクシスに顔のあざを見られ——。
言いたいことはそれだけですか。では始めましょう
井藤 美樹
恋愛
常々、社交を苦手としていましたが、今回ばかりは仕方なく出席しておりましたの。婚約者と一緒にね。
その席で、突然始まった婚約破棄という名の茶番劇。
頭がお花畑の方々の発言が続きます。
すると、なぜが、私の名前が……
もちろん、火の粉はその場で消しましたよ。
ついでに、独立宣言もしちゃいました。
主人公、めちゃくちゃ口悪いです。
成り立てホヤホヤのミネリア王女殿下の溺愛&奮闘記。ちょっとだけ、冒険譚もあります。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
王命により、婚約破棄されました。
緋田鞠
恋愛
魔王誕生に対抗するため、異界から聖女が召喚された。アストリッドは結婚を翌月に控えていたが、婚約者のオリヴェルが、聖女の指名により独身男性のみが所属する魔王討伐隊の一員に選ばれてしまった。その結果、王命によって二人の婚約が破棄される。運命として受け入れ、世界の安寧を祈るため、修道院に身を寄せて二年。久しぶりに再会したオリヴェルは、以前と変わらず、アストリッドに微笑みかけた。「私は、長年の約束を違えるつもりはないよ」。
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
白い結婚で結構ですわ。愛人持ちの夫に興味はありません
鍛高譚
恋愛
公爵令嬢ルチアーナは、王太子アルベルトとの政略結婚を命じられた。だが彼にはすでに愛する女性がいた。そこでルチアーナは、夫婦の義務を果たさない“白い結婚”を提案し、お互いに干渉しない関係を築くことに成功する。
「夫婦としての役目を求めないでくださいませ。その代わり、わたくしも自由にさせていただきますわ」
そうして始まった王太子妃としての優雅な生活。社交界では完璧な妃を演じつつ、裏では趣味の読書やお茶会を存分に楽しみ、面倒ごととは距離を置くつもりだった。
——だが、夫は次第にルチアーナを気にし始める。
「最近、おまえが気になるんだ」
「もっと夫婦としての時間を持たないか?」
今さらそんなことを言われても、もう遅いのですわ。
愛人を優先しておいて、後になって本妻に興味を持つなんて、そんな都合の良い話はお断り。
わたくしは、自由を守るために、今日も紅茶を嗜みながら優雅に過ごしますわ——。
政略結婚から始まる痛快ざまぁ! 夫の後悔なんて知りませんわ
“白い結婚”を謳歌する令嬢の、自由気ままなラブ&ざまぁストーリー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる