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第78話 栗林さんのスキル
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「魔力も回復したことだし、先ほどの続きをお願いしようかな」
栗林さんの母親と話をした後に元々休んでいた客間で栗林さんと合流し、道場に戻って魔法の練習を再開する。
栗林さんは僕と自分の母親がふたりきりで会話をしていたことに感づいている様子ではあったが、特に会話の内容について言及してこなかった。僕が彼女の立場であったとしたのなら会話の内容が気になり直ぐに聞いてしまったことだろう。
「そういえば栗林さんはどんな魔法が使えるの?」
ひとまず午前と違うアプローチで体内の魔力操作の感覚を掴んでもらおうと考え、栗林さんが普段から使用する得意な魔法を聞いてみる。魔法を発動する際に消費される魔力を感じ取ることで、少しでも魔力操作の感覚を掴めるのではないかと推測したのだ。
「そうだな……私が普段使用する魔法は風の刃を飛ばしたり、先ほどの模擬戦でも使っていたように風を背中にぶつけて推進力の代わりにするような使い方をしているな」
そう口にしながら栗林さんは手のひらに風の魔法を発動させたようで、それをこちらに向けて放ってくる。僕の周りをそよ風が通り過ぎて行ったが、これの出力を調整することで相手を攻撃したり、自分をロケットのように弾き飛ばしたりするようだ。
話を聞く限りでは魔法の威力を調整して攻撃と補助を使い分けているみたいなので、魔法を使用する際の魔力操作は問題なくできている。そうなるとやはり体内の魔力をどのように感じ取ってもらうかが、身体強化の魔法を使用するうえでカギとなるだろう。
「……それよりさっきの模擬戦で使用していた魔法は学園での模擬戦でも使ってたってことだよね?」
「ああ、そういうことになるな」
「……よく使おうと思ったね」
危うく流しそうになってしまったが、先ほどの模擬戦での栗林さんの攻撃は魔法を利用したものであったらしい。学園で行った模擬戦も初撃は同じであったということは、あの時も彼女は魔法を使用していたということになる。実際にその一撃は防ぐことが出来たので問題はなかったのだが、攻撃を防いだ際に彼女が驚いている様子がなかったことを思い出し、僕の実力を事前に知る術があったのではないか考えを膨らませる。
「……兄君も薄々勘づいていると思うが、私の持っているスキルで相手の強さがある程度わかってしまうんだ」
どうやら栗林さんは相手と自分の強さを相対的に比較できるスキルを持っているようで、入学式の日にダンジョン前で始めて会った時はすみれちゃんの隣にいた僕を警戒していたらしい。しかし僕が瑠璃の兄だと知り警戒をすることはなくなったが、スキルに自分より強いと判断される僕に興味を持ったようで近づく機会を伺っており、そこに丁度Fクラスの教官の話が舞い込んだようだ。
「つまり私の都合に兄君を利用しようとしていたんだ……今更だが本当に済まない」
「別に謝ることじゃないよ。こっちだってFクラスの都合に栗林さんを巻き込んだようなものだし……」
自らが強くなるという下心を持って僕に近づいたことを栗林さんは気にしているようであったが、僕はFクラスの実力向上のために彼女を巻き込んでいるのでお互い様だろう。
「……それに強くなるために他の人の力を借りることは間違いじゃないよ。僕で良ければいくらでも協力させてよ」
そう。強くなるため、努力をするために他人の力を借りるのは恥ずかしいことではないし間違ってもいない。もちろん自分ひとりで解決できるような人もいるが、そのような人はほんの一握りである。……僕はその一握りになることも出来ず最強の師匠の元で修業をしても大成はしなかったが、その行動自体に間違いはなかったのだから。
「……ありがとう」
自分の中で何かに決着がついたのか栗林さんの表情がやわらかいものに変わる。僕を巻き込んだことでそこまでの罪悪感を感じていたのなら、ここで解決が出来て良かっただろう。
「ところでそのスキルはどの程度相手の強さがわかるの?」
「そうだな……相手の周りに色つきの靄がかかって見えるようになって、その靄の色で強さが判別できる……といったところかな」
どうやらスキルを使用すると相手の体の周りに靄が見えるようになるらしく、栗林さん自身の強さを基準に同等の強さで灰色、下の強さが白色、上の強さが黒色として見えるようになるらしい。
「入学式の日にこのスキルを使ってダンジョン前で初心者パーティーを探していたら、すみれ君の隣に真っ黒な兄君がいて驚いたというわけさ」
「なるほどね。……僕は黒いんだな」
「ああ。学園の上位、十傑と同じくらいの色味であったな」
「……十傑ってなに?」
「学内ランキング10位内の人物のことだな。……彼らは学園の運営方針に口を出せるほどの影響力があるらしい」
栗林さんのスキルで見た僕の色味は学内ランキング上位10名である十傑という人たちと同じくらいであるらしい。しかしこれは、ある程度の実力がある人物は同じ色になるらしいので、同じ色味の中でも強さに差がある可能性はあるらしい。……つまりある閾値を越えたら同じ色になるというわけである。
そして彼女が最後に口にした言葉で外部生であるFクラスに対しての様々な嫌がらせを行っているのは、十傑の中の誰かである可能性が浮上してくる。外部生を受験させた学園側の対応が酷いことがいつも疑問であったが、影響力を持っているとされる十傑とやらが関わってきていると考えると一応辻褄が合うだろう。
「さて、魔力も限界に近いしそろそろお開きにするとしよう。今日は付き合ってくれてありがとう」
「いや、また何かあったら付き合うよ。……魔法も教えきれなかったし」
雑談をしながらも魔力操作の訓練をしていたが、とうとう栗林さんの魔力も限界となったことで今日の訓練は終わりにすることにした。結局彼女に身体強化の魔法を教えることが出来なかったので、是非とも次の機会を頂きたいものである。
「それならまた今度付き合ってもらうとしようか、なっ!」
「おっと」
「す、済まない!少し魔力を使いすぎちゃっただけ……だから大丈夫だ」
魔力の使い過ぎか、ふらついて倒れそうになる栗林さんの手を咄嗟に掴み取りこちらに引き寄せる。僕と同じくらいの身長である彼女だが、男性と女性の体格の違いなのか想像以上に軽い身体であったので、そのまま簡単に支えることが出来た。
「あらあら。お熱いのね?……お父さんに報告してくるわ」
「ちょっとまって、多分誤解だから!」
栗林さんを丁度支えた瞬間を道場の入り口から母親が目撃していたようで、楽しそうに母屋のほうに走っていく。体勢を立て直した栗林さんがその後を素早く追いかけ、突如始まった追いかけっこを僕は眺めることしかできなかった。
栗林さんの母親と話をした後に元々休んでいた客間で栗林さんと合流し、道場に戻って魔法の練習を再開する。
栗林さんは僕と自分の母親がふたりきりで会話をしていたことに感づいている様子ではあったが、特に会話の内容について言及してこなかった。僕が彼女の立場であったとしたのなら会話の内容が気になり直ぐに聞いてしまったことだろう。
「そういえば栗林さんはどんな魔法が使えるの?」
ひとまず午前と違うアプローチで体内の魔力操作の感覚を掴んでもらおうと考え、栗林さんが普段から使用する得意な魔法を聞いてみる。魔法を発動する際に消費される魔力を感じ取ることで、少しでも魔力操作の感覚を掴めるのではないかと推測したのだ。
「そうだな……私が普段使用する魔法は風の刃を飛ばしたり、先ほどの模擬戦でも使っていたように風を背中にぶつけて推進力の代わりにするような使い方をしているな」
そう口にしながら栗林さんは手のひらに風の魔法を発動させたようで、それをこちらに向けて放ってくる。僕の周りをそよ風が通り過ぎて行ったが、これの出力を調整することで相手を攻撃したり、自分をロケットのように弾き飛ばしたりするようだ。
話を聞く限りでは魔法の威力を調整して攻撃と補助を使い分けているみたいなので、魔法を使用する際の魔力操作は問題なくできている。そうなるとやはり体内の魔力をどのように感じ取ってもらうかが、身体強化の魔法を使用するうえでカギとなるだろう。
「……それよりさっきの模擬戦で使用していた魔法は学園での模擬戦でも使ってたってことだよね?」
「ああ、そういうことになるな」
「……よく使おうと思ったね」
危うく流しそうになってしまったが、先ほどの模擬戦での栗林さんの攻撃は魔法を利用したものであったらしい。学園で行った模擬戦も初撃は同じであったということは、あの時も彼女は魔法を使用していたということになる。実際にその一撃は防ぐことが出来たので問題はなかったのだが、攻撃を防いだ際に彼女が驚いている様子がなかったことを思い出し、僕の実力を事前に知る術があったのではないか考えを膨らませる。
「……兄君も薄々勘づいていると思うが、私の持っているスキルで相手の強さがある程度わかってしまうんだ」
どうやら栗林さんは相手と自分の強さを相対的に比較できるスキルを持っているようで、入学式の日にダンジョン前で始めて会った時はすみれちゃんの隣にいた僕を警戒していたらしい。しかし僕が瑠璃の兄だと知り警戒をすることはなくなったが、スキルに自分より強いと判断される僕に興味を持ったようで近づく機会を伺っており、そこに丁度Fクラスの教官の話が舞い込んだようだ。
「つまり私の都合に兄君を利用しようとしていたんだ……今更だが本当に済まない」
「別に謝ることじゃないよ。こっちだってFクラスの都合に栗林さんを巻き込んだようなものだし……」
自らが強くなるという下心を持って僕に近づいたことを栗林さんは気にしているようであったが、僕はFクラスの実力向上のために彼女を巻き込んでいるのでお互い様だろう。
「……それに強くなるために他の人の力を借りることは間違いじゃないよ。僕で良ければいくらでも協力させてよ」
そう。強くなるため、努力をするために他人の力を借りるのは恥ずかしいことではないし間違ってもいない。もちろん自分ひとりで解決できるような人もいるが、そのような人はほんの一握りである。……僕はその一握りになることも出来ず最強の師匠の元で修業をしても大成はしなかったが、その行動自体に間違いはなかったのだから。
「……ありがとう」
自分の中で何かに決着がついたのか栗林さんの表情がやわらかいものに変わる。僕を巻き込んだことでそこまでの罪悪感を感じていたのなら、ここで解決が出来て良かっただろう。
「ところでそのスキルはどの程度相手の強さがわかるの?」
「そうだな……相手の周りに色つきの靄がかかって見えるようになって、その靄の色で強さが判別できる……といったところかな」
どうやらスキルを使用すると相手の体の周りに靄が見えるようになるらしく、栗林さん自身の強さを基準に同等の強さで灰色、下の強さが白色、上の強さが黒色として見えるようになるらしい。
「入学式の日にこのスキルを使ってダンジョン前で初心者パーティーを探していたら、すみれ君の隣に真っ黒な兄君がいて驚いたというわけさ」
「なるほどね。……僕は黒いんだな」
「ああ。学園の上位、十傑と同じくらいの色味であったな」
「……十傑ってなに?」
「学内ランキング10位内の人物のことだな。……彼らは学園の運営方針に口を出せるほどの影響力があるらしい」
栗林さんのスキルで見た僕の色味は学内ランキング上位10名である十傑という人たちと同じくらいであるらしい。しかしこれは、ある程度の実力がある人物は同じ色になるらしいので、同じ色味の中でも強さに差がある可能性はあるらしい。……つまりある閾値を越えたら同じ色になるというわけである。
そして彼女が最後に口にした言葉で外部生であるFクラスに対しての様々な嫌がらせを行っているのは、十傑の中の誰かである可能性が浮上してくる。外部生を受験させた学園側の対応が酷いことがいつも疑問であったが、影響力を持っているとされる十傑とやらが関わってきていると考えると一応辻褄が合うだろう。
「さて、魔力も限界に近いしそろそろお開きにするとしよう。今日は付き合ってくれてありがとう」
「いや、また何かあったら付き合うよ。……魔法も教えきれなかったし」
雑談をしながらも魔力操作の訓練をしていたが、とうとう栗林さんの魔力も限界となったことで今日の訓練は終わりにすることにした。結局彼女に身体強化の魔法を教えることが出来なかったので、是非とも次の機会を頂きたいものである。
「それならまた今度付き合ってもらうとしようか、なっ!」
「おっと」
「す、済まない!少し魔力を使いすぎちゃっただけ……だから大丈夫だ」
魔力の使い過ぎか、ふらついて倒れそうになる栗林さんの手を咄嗟に掴み取りこちらに引き寄せる。僕と同じくらいの身長である彼女だが、男性と女性の体格の違いなのか想像以上に軽い身体であったので、そのまま簡単に支えることが出来た。
「あらあら。お熱いのね?……お父さんに報告してくるわ」
「ちょっとまって、多分誤解だから!」
栗林さんを丁度支えた瞬間を道場の入り口から母親が目撃していたようで、楽しそうに母屋のほうに走っていく。体勢を立て直した栗林さんがその後を素早く追いかけ、突如始まった追いかけっこを僕は眺めることしかできなかった。
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