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新しい生活とマグノリアの不調
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「確か此処に全部…… あっ、あった、あった!」
以前デューデューの隠れ家で生活していた時に作った木箱が洞窟の奥から出てきた。
お城に戻ると決めた時に、念のためにすべて木箱にしまって置いておいた物たちだ。
「うん! カビも生えてないし、ほこりも付いてないわね。
でも念のためにアーウィン、浄化魔法をかけておいてね!」
そう言いながらマグノリアは木箱に入っていた寝具、タオル、キッチン道具、狩りに必要な道具などを取り出した。
「うしし、ちゃんと種も綺麗に保存されったわね。
これで裏の畑で野菜やハーブが作れるわね!」
幸いデューデューの隠れ家には以前使っていた道具がまだ綺麗に残されていた。
此処で暮らした記憶も未だ新しい。
「う~ん、以前はジェイドの水魔法でいつでも新鮮なお水が得られたけど、
今回は自分たちで持って来ないとダメかな~
それに薪!
前はダリルが全部やってくれてたからな~」
そんなことを考えながら、マグノリアはアーウィンの腕を掴んだ。
「う~ん、この筋肉じゃ薪割りは無理かな~
ねえ、薪用の薪どうする?」
マグノリアが考え込んだように頭を抱えると、
「ぼ、僕だって水くらい運べるさ!
それに薪だって!」
そう負け惜しみを言っていると、
「薪は私が細い木をいくつか持って来よう。
此処で踏みつければ小さい枝くらいには変わるだろう。
まあ、木っ端みじんにしないとは言い切れないがな」
と、デューデューが薪の方は集め役を買って出てくれた。
「流石デューデュー! 後はお水と狩りよね。
アーウィン、まだちゃんと狩の仕方覚えてる? 私、お肉も食べたいんだけど!」
マグノリアが揶揄った様にそう言うと、
「狩くらい今でも出来るよ!」
城に帰って以来ずっと王都で暮らしていたアーウィンの狩りは少し心許なかったけど、
少なくともウサギや鳥、小さなイノシシなどのお肉にはありつけることが出来た。
水もとりあえずは依然作っておいたバケツを利用して、
デューデューが森の湖から汲んできて、
アーウィンが浄化魔法で飲んでも問題ない水に変える事になった。
取り敢えずは何とか生活ラインが出来て、
アーレンハイムの追っ手からも逃れ、二人は余り不便なく此処での生活を送っていた。
それも数ヶ月が過ぎた頃からマグノリアの体調が崩れ始めた。
「アーウィンごめん、目眩が中々治らないの……今日も起きられそうにない……
起きちゃうと酔った様になって吐いちゃうの。
今日もお水だけ貰えないかしら?」
マグノリアはアーウィンにそう頼むと、
ウサギの毛皮のお布団に又潜り込んだ。
「マグノリア、もう何日も食べ物を口にしてないんだよ?
何か少しは食べなくちゃ」
アーウィンがどれだけ言っても
「食べると吐いちゃう」
そう言ってマグノリアは全然食事を取ろうとしなかった。
体重も段々と減り始め、薬草スープなど消化の良い物を出しても、
マグノリは一口食べて全てを吐き戻していた。
アーウィンは何度も何度もマグノリアに回復魔法を掛けたけど、
今回に限り回復魔法が全然効かなかった。
「どうして?!
どうして回復魔法が効かないんだ!
もしかして、アーレンハイム公に何かされたんだろうか?!」
アーウィンには訳がわからなかった。
これまで回復魔法が効かなかったと言う経験が全く無かったから、
何が起きているのかさっぱり分からなかった。
食事をするときにも、念のためにちゃんと浄化魔法は掛けていた。
「もしかして僕の魔法、枯れちゃったのかな?
だとすると、浄化魔法も掛かって無かったのかも…
マグノリアに毒物を食べさせちゃった?!
でもお水はちゃんと浄化されてたし…… どうして?!」
泣きたそうな顔でアーウィンが呟いた。
「ねえ、デューデュー、何か分からない?
マグノリアどうしちゃったんだろう?
やっぱり此処での生活は大変だったのかな?!
僕が狩がうまくないから栄養が足りなかったのかな?!」
デューデューに泣きつくと、隣でマグノリアが、
「アーウィン、泣かないで…
ほら、今日は未だジェイドとダリルのお墓にお花を添えてないかったから、
お花を摘んで彼らのお墓に添えて来てくれる?
きっと二人共今日の訪問を待ってるから……」
そう言うとマグノリアは又ぐったりとした。
「うん、うん、じゃあ僕、お花を摘んで二人のお墓に添えてくるから、
マグノリアはちゃんと休んでるんだよ?
何か他にしてほしい事とかない?」
そう尋ねると、マグノリアは首を振った。
「大丈夫よ。密林の魔物に気を付けてね」
「分かった。すぐに帰ってくるから!」
そう言うとアーウィンは密林へと出掛けていった。
アーウィンが居なくなると、
「ねえデューデュー、私、死んじゃうのかな?
もう力が全然入らないの……
話をするのもきつくって……
何故こうなったんだろう……
ジェイドとダリルの分も強く生きようと思ったのに!」
そう言ってマグノリアはか弱くデューデューを見た。
デューデューはマグノリアの目をジーッと見ると、
「う~ん、お前の病気では死にはしないと思うぞ。
だが人間の医者に行ったほうがいいだろう。
きっと医者はお前の病気を治せるだろう。
アーウィンが戻って来たら町へ降りるように言おう」
そう言って頬をマグノリアに近づけ頬擦りをした。
「デューデューごめんね」
「何がごめんなのだ?」
「だって、私、迷惑ばかりで此処に来て直ぐにこんな病気になってしまって……
こんな姿、ジェイドやダリルには見せられないわね」
そう言ってマグノリアが目を塞ぐと、
「大丈夫だ。
お前のそれは病気とは少し違う」
デューデューがそう言うと、マグノリアはデューデューの頬に手を添えて、
「え? デューデューは原因がわかってるの?
私は病気ではないの? 私、また元気になれる?」
デューデューの頬を撫でながらそう尋ねると、
「いや、ハッキリとは分からないが、
お前の匂いが少し前に変わったから……」
そう言いかけると、
「匂いが変わったなんて、やっぱり病気なんじゃない!」
そう言ってマグノリアは又泣き出した。
そこへアーウィンが帰って来た。
「二人のお墓に花を添えて来たよって、マグノリア! 何で泣いてるの?!
デューデューが泣かせちゃったの?!」
そう言いながらアーウィンがマグノリアに近寄ると、
「何故私がマグノリアを泣かせなければいけないんだ。
お前はもう少し落ち着け」
そう言ってデューデューが呆れたような顔をした。
「じゃあ、なんで泣いてるの?!」
アーウィンが尋ねると、マグノリアがか細い声で、
「私、町へ降りなきゃ……
そうでしょ? デューデュー?」
そう言ってマグノリアはデューデューを見た。
「え? デューデュー、どう言う事?」
アーウィンがそう尋ねると、
「マグノリアは医者に見せた方がいいぞ」
そうデューデューが一言言った。
「医者にってマグノリアはそんなに悪いの?!」
慌てるアーウィンに、
「いや、悪いと言うか……
恐らく医者の助けが必要だ」
デューデューがそう言うと、
「アーウィン、町へ降りましょう。
今は良くなる事に専念したいの」
とマグノリアが答えた。
「でも……」
そう言ってアーウィンが言い淀むと、
「どうしたのだ? マグノリアを医者に見せたくないのか?」
そうデューデューが尋ねた。
「いや……そんなんじゃな無くて…… 僕…… お金が……」
そう言ってアーウィンがマグノリアから顔を背けた。
「そうか、私達、もう親には頼れないもんね。
どうしよう? 私もお金は……」
そう言うとデューデューが
「町へ行ったら、私の鱗を売れ。
龍の鱗はレア商品だからな。
かなりの額になる筈だ」
そう言って自分の体から鱗を引き抜いた。
「小さな国の貴族だと言えば、
だれも龍の鱗を持っていることを怪しんだりしないはずだ」
デューデューはそう言うと、鱗をアーウィンの前に置いた。
「デューデューごめんね。
痛かったでしょ? 無理に引き抜いたからちょっと血が出てる。
回復しておくから」
アーウィンはそう言うと、手を翳した。
するとその個所が金色に光り、デューデューの鱗を引き抜いた傷が
ス~っと治った。
「やっぱり魔法は健在だ。
じゃあ、何故マグノリアの病気は治らないんだ!
もしかして傷は治せても、病気は治せないのか?!」
そう言ってアーウィンが唇を噛んだ。
「今はマグノリアを町へ連れていく事に専念しろ。
後の事はそれからだ」
デューデューに諭され、
「分かった」
そう言ってアーウィンは小さく頷くと、
「僕達は国へは戻れないから小さな島あたりの小さな町の医者に掛かろう。
デューデュー、何処かそんな街を知らない?」
デューデューがどこかいい場所を知っていないか尋ねた。
デューデューは頷くと、
「小さな島は沢山有る。
この国から1番遠い島に行こう。
そこが一番今の状況では安全だろう」
デューデューがそう言うので、アーウィンとマグノリアは
取り敢えずサンクホルムから一番遠い島へ行く事に決めた。
それから二人はデューデューの隠れ家はそのままに、
直ぐに飛び立つことにした。
「マグノリア、大丈夫?
ちゃんとデューデューに乗れる?」
アーウィンがそう尋ねると、
「なるべく静かに平行に飛ぶようにしよう」
そう言ってデューデューは頭を低くした。
マグノリアはデューデューによじ登ると、
「大丈夫、デューデューの上で横になるから、
アーウィン、私の体を支えていて」
そう言ってデューデューの上に乗ると、
体をアーウィンに預けてもたれ掛かった。
「辛かったら言ってね。ここから少し離れた途中の町で休憩を入れよう」
そうは言ったが、デューデューが超高速にもかかわらず、
振動を抑えて飛んでくれたので、アーウィン達は半日もすると、
サンクホルムから一番遠い島へやって来ていた。
以前デューデューの隠れ家で生活していた時に作った木箱が洞窟の奥から出てきた。
お城に戻ると決めた時に、念のためにすべて木箱にしまって置いておいた物たちだ。
「うん! カビも生えてないし、ほこりも付いてないわね。
でも念のためにアーウィン、浄化魔法をかけておいてね!」
そう言いながらマグノリアは木箱に入っていた寝具、タオル、キッチン道具、狩りに必要な道具などを取り出した。
「うしし、ちゃんと種も綺麗に保存されったわね。
これで裏の畑で野菜やハーブが作れるわね!」
幸いデューデューの隠れ家には以前使っていた道具がまだ綺麗に残されていた。
此処で暮らした記憶も未だ新しい。
「う~ん、以前はジェイドの水魔法でいつでも新鮮なお水が得られたけど、
今回は自分たちで持って来ないとダメかな~
それに薪!
前はダリルが全部やってくれてたからな~」
そんなことを考えながら、マグノリアはアーウィンの腕を掴んだ。
「う~ん、この筋肉じゃ薪割りは無理かな~
ねえ、薪用の薪どうする?」
マグノリアが考え込んだように頭を抱えると、
「ぼ、僕だって水くらい運べるさ!
それに薪だって!」
そう負け惜しみを言っていると、
「薪は私が細い木をいくつか持って来よう。
此処で踏みつければ小さい枝くらいには変わるだろう。
まあ、木っ端みじんにしないとは言い切れないがな」
と、デューデューが薪の方は集め役を買って出てくれた。
「流石デューデュー! 後はお水と狩りよね。
アーウィン、まだちゃんと狩の仕方覚えてる? 私、お肉も食べたいんだけど!」
マグノリアが揶揄った様にそう言うと、
「狩くらい今でも出来るよ!」
城に帰って以来ずっと王都で暮らしていたアーウィンの狩りは少し心許なかったけど、
少なくともウサギや鳥、小さなイノシシなどのお肉にはありつけることが出来た。
水もとりあえずは依然作っておいたバケツを利用して、
デューデューが森の湖から汲んできて、
アーウィンが浄化魔法で飲んでも問題ない水に変える事になった。
取り敢えずは何とか生活ラインが出来て、
アーレンハイムの追っ手からも逃れ、二人は余り不便なく此処での生活を送っていた。
それも数ヶ月が過ぎた頃からマグノリアの体調が崩れ始めた。
「アーウィンごめん、目眩が中々治らないの……今日も起きられそうにない……
起きちゃうと酔った様になって吐いちゃうの。
今日もお水だけ貰えないかしら?」
マグノリアはアーウィンにそう頼むと、
ウサギの毛皮のお布団に又潜り込んだ。
「マグノリア、もう何日も食べ物を口にしてないんだよ?
何か少しは食べなくちゃ」
アーウィンがどれだけ言っても
「食べると吐いちゃう」
そう言ってマグノリアは全然食事を取ろうとしなかった。
体重も段々と減り始め、薬草スープなど消化の良い物を出しても、
マグノリは一口食べて全てを吐き戻していた。
アーウィンは何度も何度もマグノリアに回復魔法を掛けたけど、
今回に限り回復魔法が全然効かなかった。
「どうして?!
どうして回復魔法が効かないんだ!
もしかして、アーレンハイム公に何かされたんだろうか?!」
アーウィンには訳がわからなかった。
これまで回復魔法が効かなかったと言う経験が全く無かったから、
何が起きているのかさっぱり分からなかった。
食事をするときにも、念のためにちゃんと浄化魔法は掛けていた。
「もしかして僕の魔法、枯れちゃったのかな?
だとすると、浄化魔法も掛かって無かったのかも…
マグノリアに毒物を食べさせちゃった?!
でもお水はちゃんと浄化されてたし…… どうして?!」
泣きたそうな顔でアーウィンが呟いた。
「ねえ、デューデュー、何か分からない?
マグノリアどうしちゃったんだろう?
やっぱり此処での生活は大変だったのかな?!
僕が狩がうまくないから栄養が足りなかったのかな?!」
デューデューに泣きつくと、隣でマグノリアが、
「アーウィン、泣かないで…
ほら、今日は未だジェイドとダリルのお墓にお花を添えてないかったから、
お花を摘んで彼らのお墓に添えて来てくれる?
きっと二人共今日の訪問を待ってるから……」
そう言うとマグノリアは又ぐったりとした。
「うん、うん、じゃあ僕、お花を摘んで二人のお墓に添えてくるから、
マグノリアはちゃんと休んでるんだよ?
何か他にしてほしい事とかない?」
そう尋ねると、マグノリアは首を振った。
「大丈夫よ。密林の魔物に気を付けてね」
「分かった。すぐに帰ってくるから!」
そう言うとアーウィンは密林へと出掛けていった。
アーウィンが居なくなると、
「ねえデューデュー、私、死んじゃうのかな?
もう力が全然入らないの……
話をするのもきつくって……
何故こうなったんだろう……
ジェイドとダリルの分も強く生きようと思ったのに!」
そう言ってマグノリアはか弱くデューデューを見た。
デューデューはマグノリアの目をジーッと見ると、
「う~ん、お前の病気では死にはしないと思うぞ。
だが人間の医者に行ったほうがいいだろう。
きっと医者はお前の病気を治せるだろう。
アーウィンが戻って来たら町へ降りるように言おう」
そう言って頬をマグノリアに近づけ頬擦りをした。
「デューデューごめんね」
「何がごめんなのだ?」
「だって、私、迷惑ばかりで此処に来て直ぐにこんな病気になってしまって……
こんな姿、ジェイドやダリルには見せられないわね」
そう言ってマグノリアが目を塞ぐと、
「大丈夫だ。
お前のそれは病気とは少し違う」
デューデューがそう言うと、マグノリアはデューデューの頬に手を添えて、
「え? デューデューは原因がわかってるの?
私は病気ではないの? 私、また元気になれる?」
デューデューの頬を撫でながらそう尋ねると、
「いや、ハッキリとは分からないが、
お前の匂いが少し前に変わったから……」
そう言いかけると、
「匂いが変わったなんて、やっぱり病気なんじゃない!」
そう言ってマグノリアは又泣き出した。
そこへアーウィンが帰って来た。
「二人のお墓に花を添えて来たよって、マグノリア! 何で泣いてるの?!
デューデューが泣かせちゃったの?!」
そう言いながらアーウィンがマグノリアに近寄ると、
「何故私がマグノリアを泣かせなければいけないんだ。
お前はもう少し落ち着け」
そう言ってデューデューが呆れたような顔をした。
「じゃあ、なんで泣いてるの?!」
アーウィンが尋ねると、マグノリアがか細い声で、
「私、町へ降りなきゃ……
そうでしょ? デューデュー?」
そう言ってマグノリアはデューデューを見た。
「え? デューデュー、どう言う事?」
アーウィンがそう尋ねると、
「マグノリアは医者に見せた方がいいぞ」
そうデューデューが一言言った。
「医者にってマグノリアはそんなに悪いの?!」
慌てるアーウィンに、
「いや、悪いと言うか……
恐らく医者の助けが必要だ」
デューデューがそう言うと、
「アーウィン、町へ降りましょう。
今は良くなる事に専念したいの」
とマグノリアが答えた。
「でも……」
そう言ってアーウィンが言い淀むと、
「どうしたのだ? マグノリアを医者に見せたくないのか?」
そうデューデューが尋ねた。
「いや……そんなんじゃな無くて…… 僕…… お金が……」
そう言ってアーウィンがマグノリアから顔を背けた。
「そうか、私達、もう親には頼れないもんね。
どうしよう? 私もお金は……」
そう言うとデューデューが
「町へ行ったら、私の鱗を売れ。
龍の鱗はレア商品だからな。
かなりの額になる筈だ」
そう言って自分の体から鱗を引き抜いた。
「小さな国の貴族だと言えば、
だれも龍の鱗を持っていることを怪しんだりしないはずだ」
デューデューはそう言うと、鱗をアーウィンの前に置いた。
「デューデューごめんね。
痛かったでしょ? 無理に引き抜いたからちょっと血が出てる。
回復しておくから」
アーウィンはそう言うと、手を翳した。
するとその個所が金色に光り、デューデューの鱗を引き抜いた傷が
ス~っと治った。
「やっぱり魔法は健在だ。
じゃあ、何故マグノリアの病気は治らないんだ!
もしかして傷は治せても、病気は治せないのか?!」
そう言ってアーウィンが唇を噛んだ。
「今はマグノリアを町へ連れていく事に専念しろ。
後の事はそれからだ」
デューデューに諭され、
「分かった」
そう言ってアーウィンは小さく頷くと、
「僕達は国へは戻れないから小さな島あたりの小さな町の医者に掛かろう。
デューデュー、何処かそんな街を知らない?」
デューデューがどこかいい場所を知っていないか尋ねた。
デューデューは頷くと、
「小さな島は沢山有る。
この国から1番遠い島に行こう。
そこが一番今の状況では安全だろう」
デューデューがそう言うので、アーウィンとマグノリアは
取り敢えずサンクホルムから一番遠い島へ行く事に決めた。
それから二人はデューデューの隠れ家はそのままに、
直ぐに飛び立つことにした。
「マグノリア、大丈夫?
ちゃんとデューデューに乗れる?」
アーウィンがそう尋ねると、
「なるべく静かに平行に飛ぶようにしよう」
そう言ってデューデューは頭を低くした。
マグノリアはデューデューによじ登ると、
「大丈夫、デューデューの上で横になるから、
アーウィン、私の体を支えていて」
そう言ってデューデューの上に乗ると、
体をアーウィンに預けてもたれ掛かった。
「辛かったら言ってね。ここから少し離れた途中の町で休憩を入れよう」
そうは言ったが、デューデューが超高速にもかかわらず、
振動を抑えて飛んでくれたので、アーウィン達は半日もすると、
サンクホルムから一番遠い島へやって来ていた。
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