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それでも素直になれなくて…
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「今日はベッドの準備ができていないから、俺の部屋で良いよな?」
「まあ、…それはそうだけど…どうしよう、ねえ?」
「そうだな…今日は…」
「ありがと!睦己、行こう」
「えっ?あっ、ありがとうございます。おやすみなさい」
直輝に手を引かれながら、なんとか頭を下げて挨拶した。久しぶりの直樹の部屋。ドアを閉めた途端、抱きしめられた。
二人でベッドに座る。僕の座る場所は直樹の膝の上。
「睦己、これからよろしくな」
「うん…うん。ありがと…。ホント、直輝には感謝しかないよ。でも、もし……」
「ん?どした?」
「もし、直輝に、他に好きな人ができたら、言って欲しいんだ」
「そんなのできるわけないだろ?」
「それでも、未来はわからないよ。だから、約束して欲しい。その時はちゃんと…」
「わかった」
「……っ……ありがと…」
「泣きそうな睦己には悪いけど、約束して欲しいって言うから約束しただけで、心配しなくてもそんな未来は来ないから」
「直輝…」
「俺の覚悟を思い知れ!」
「ふふっ…うん。僕は彼氏、失格だね。いつも直輝に心配かけて」
「俺の方が睦己を困らせた。ごめん。これからは何でも言って欲しい」
「直輝も、僕に直して欲しいことがあったら言って?僕、鈍感だから教えてもらわないとわからない」
「そうだな。もう意地は張らない。だから、睦己ももっと俺に甘えて?俺の嫌なところも言って欲しい。それで…ここで花嫁修行して、俺の…」
「はなっ!花嫁修行って!えっ?」
「そりゃそうだよ。何れは馬渕になれば良い。父さんと母さんにお願いする。もし許してもらえなくても、二人が成人してから、また話し合おう?あの母親のところには絶対に帰さない。しばらくは、登下校も絶対に一緒。あいつが待ち伏せとかしてたら嫌だろ?」
「うん…嫌………」
「睦己?ははっ、眠い?」
「うん…直輝、好き」
「何だよ…そんなこと言って、寝ちまうとか…。でも、ずっとゆっくり寝てないんだもんな」
「うん…直輝、キス…」
「ホントに…」
手伝ってもらいながら歯磨きや着替えをなんとか終えた。半分寝ながら、言われた通りに手を動かす。
身体のどこかが直輝に触れていることに安心して、もっといっぱい話していたいのに、どんどん眠りの世界に入っていく。久しぶりにパジャマを着た。その開放感と直輝の体温は、ここ一週間、熟睡できていなかった身体に泥のような眠りをもたらした。
ふわふわと雲の中を浮いているような浮遊感。嬉しさに高揚している反面、気持ちは落ち着いていて、直輝は僕の精神安定剤だ。過剰摂取は要注意だろうか?でも、手放せない。常習性があるのだ。大丈夫、直輝中毒ならとっくに罹ってる。副作用は甘えん坊になるくらい。
「睦己…」
「…んっ…」
「睦己、朝だよ…」
「…あっ、おはよ…直輝だ。へへっ、抱きついちゃお……あれっ?これは、夢じゃないの?匂いまでするなんて。直輝の匂い…好き」
「もう、ホント…何寝惚けてんの?」
「…うん?…夢じゃ、ない?」
「昨日、俺ん家に来ただろ?一緒に寝たじゃん」
「うん。覚えてる。でも、でも、夜に一度起きた時は凄く幸せな夢みてるんだと思ってた。醒めないように、直輝に抱きついて、直ぐに寝た…。夢の続きだと思ったんだ。良かった…。夢じゃなかったんだね」
「勿論夢じゃないし。これからはずっと一緒。……いっぱいキスもするんだろ?」
耳元で吹き込むような小さな声は、朝には似合わないくらい甘い。
「…ふぁっ…」
「ふふっ…朝ご飯だよ。着替えて?」
「うん。……あっ!」
「どした?」
「寝る前は、早く起きて手伝おうと思ってたのに」
「今日はゆっくりしたらいいんだって。母さんが、テストが終わるまではバイトも良いってさ」
「でも、直輝はお弁当作ったんでしょ?」
「俺は睦己のためならなんだってするさ。いつも完食してくれるから、作り甲斐あるし」
「恥ずかしい…」
「何で?」
「だって、大食いみたい…だから」
「大食いだって、睦己は睦己だよ」
「うん。朝も夜もあまり食べてなかったから、凄くありがたかったんだ」
「そうなんだな……」
「そんな顔しないで。直輝、ありがとう」
「まあ、…それはそうだけど…どうしよう、ねえ?」
「そうだな…今日は…」
「ありがと!睦己、行こう」
「えっ?あっ、ありがとうございます。おやすみなさい」
直輝に手を引かれながら、なんとか頭を下げて挨拶した。久しぶりの直樹の部屋。ドアを閉めた途端、抱きしめられた。
二人でベッドに座る。僕の座る場所は直樹の膝の上。
「睦己、これからよろしくな」
「うん…うん。ありがと…。ホント、直輝には感謝しかないよ。でも、もし……」
「ん?どした?」
「もし、直輝に、他に好きな人ができたら、言って欲しいんだ」
「そんなのできるわけないだろ?」
「それでも、未来はわからないよ。だから、約束して欲しい。その時はちゃんと…」
「わかった」
「……っ……ありがと…」
「泣きそうな睦己には悪いけど、約束して欲しいって言うから約束しただけで、心配しなくてもそんな未来は来ないから」
「直輝…」
「俺の覚悟を思い知れ!」
「ふふっ…うん。僕は彼氏、失格だね。いつも直輝に心配かけて」
「俺の方が睦己を困らせた。ごめん。これからは何でも言って欲しい」
「直輝も、僕に直して欲しいことがあったら言って?僕、鈍感だから教えてもらわないとわからない」
「そうだな。もう意地は張らない。だから、睦己ももっと俺に甘えて?俺の嫌なところも言って欲しい。それで…ここで花嫁修行して、俺の…」
「はなっ!花嫁修行って!えっ?」
「そりゃそうだよ。何れは馬渕になれば良い。父さんと母さんにお願いする。もし許してもらえなくても、二人が成人してから、また話し合おう?あの母親のところには絶対に帰さない。しばらくは、登下校も絶対に一緒。あいつが待ち伏せとかしてたら嫌だろ?」
「うん…嫌………」
「睦己?ははっ、眠い?」
「うん…直輝、好き」
「何だよ…そんなこと言って、寝ちまうとか…。でも、ずっとゆっくり寝てないんだもんな」
「うん…直輝、キス…」
「ホントに…」
手伝ってもらいながら歯磨きや着替えをなんとか終えた。半分寝ながら、言われた通りに手を動かす。
身体のどこかが直輝に触れていることに安心して、もっといっぱい話していたいのに、どんどん眠りの世界に入っていく。久しぶりにパジャマを着た。その開放感と直輝の体温は、ここ一週間、熟睡できていなかった身体に泥のような眠りをもたらした。
ふわふわと雲の中を浮いているような浮遊感。嬉しさに高揚している反面、気持ちは落ち着いていて、直輝は僕の精神安定剤だ。過剰摂取は要注意だろうか?でも、手放せない。常習性があるのだ。大丈夫、直輝中毒ならとっくに罹ってる。副作用は甘えん坊になるくらい。
「睦己…」
「…んっ…」
「睦己、朝だよ…」
「…あっ、おはよ…直輝だ。へへっ、抱きついちゃお……あれっ?これは、夢じゃないの?匂いまでするなんて。直輝の匂い…好き」
「もう、ホント…何寝惚けてんの?」
「…うん?…夢じゃ、ない?」
「昨日、俺ん家に来ただろ?一緒に寝たじゃん」
「うん。覚えてる。でも、でも、夜に一度起きた時は凄く幸せな夢みてるんだと思ってた。醒めないように、直輝に抱きついて、直ぐに寝た…。夢の続きだと思ったんだ。良かった…。夢じゃなかったんだね」
「勿論夢じゃないし。これからはずっと一緒。……いっぱいキスもするんだろ?」
耳元で吹き込むような小さな声は、朝には似合わないくらい甘い。
「…ふぁっ…」
「ふふっ…朝ご飯だよ。着替えて?」
「うん。……あっ!」
「どした?」
「寝る前は、早く起きて手伝おうと思ってたのに」
「今日はゆっくりしたらいいんだって。母さんが、テストが終わるまではバイトも良いってさ」
「でも、直輝はお弁当作ったんでしょ?」
「俺は睦己のためならなんだってするさ。いつも完食してくれるから、作り甲斐あるし」
「恥ずかしい…」
「何で?」
「だって、大食いみたい…だから」
「大食いだって、睦己は睦己だよ」
「うん。朝も夜もあまり食べてなかったから、凄くありがたかったんだ」
「そうなんだな……」
「そんな顔しないで。直輝、ありがとう」
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