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エピローグ
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「何か、元気になった?」
朝、教室に入ると、朝練を終えた吉広が大きなバッグを持って隣に立った。今日からテスト一週間前だけど、朝練はあるみたいだ。
「あっ、うん。心配してくれて、ありがと」
「やっと馬渕と仲直りしたんだな」
「えっと、うん」
「大丈夫。財前から聞いてるから」
「えっ?大丈夫って?」
それって、 直輝と僕が付き合ってるのを知ってるってこと?不安になって、じっと吉広を見る。
「睦己?」
名前!
と言いそうになって、耐えた。名前で呼ぶくらい何でもないことだと、やっと気付いた。友だちとして仲良くなったら、普通のこと。僕が極端に嫌がったりするから直輝も不安になって、喧嘩してしまった。最初から僕が間違ってたんだ。四月の時点であんなこと言わなければ、もしかしたら文化祭前の別れも、今回の喧嘩もなかったかもしれない。
「…直輝」
「どした?」
「やっ、あの…」
吉広の前で『吉広って僕たちの事知ってるの?』とは聞けない。知ってたら問題無いけど、もし、知らなかったら…興味を持たれてしまうだろうし、嫌がられたら悲しい。知ってても…微妙な感じ。それなら、相談したのに。一人で悩まなくてすんだのにと残念に思う。
「馬渕、良かったな」
吉広が直輝に笑いかける。そんなに心配してくれてたんだ。そして、吉広の前では落ち込んでいたんだ。ちょっと、複雑な気分。
「直輝……吉広の前ではホントのこと言ってたんだ…」
不安な気持ちも伝えると決めた。
「安村、やきもちか?そんな心配は要らないよ。財前から聞いてただけで、俺にも何も言わなかったからさ」
やっぱり付き合ってることは知っているみたい。そして、財前とはかなり親しい感じ?後で直輝に聞こう。
「おはよ!何の話、してんの?」
「神崎、はよ。安村と馬渕が仲直りしたって話」
「そか…。安村っち、良かったな。落ち込んでたのって、それが原因だろ?」
「う、うん。そうなんだ」
直輝を見ると笑ってくれた。直輝の制服の裾を摘み、神崎を見る。
「心配してくれて、ありがと。もう大丈夫」
「なぁんだ。最初から俺の入る隙は無かったってことだろ?」
「うん」
「おっ、はっきり認めたな。これで直輝も元通りだ」
いつの間にか吉広の後ろに財前が立っていた。
「後ろに立つなって言ってるだろ?おまけに俺越しに会話するなよ」
「えー、良いじゃん」
「良くない!」
側から見てると、二人で戯れてるだけに見える。吉広は財前に抱きつかれて、真っ赤な顔でアタフタしてる。あれじゃ、怒ってるのか照れてるのかわからない。二人を見ていても……それほど違和感がない。もし、二人が付き合っていても、いなくても。
余りにスキンシップが激し過ぎると変かも、だけど…。やっぱり気にし過ぎていたのかな。あんなに頑なに拒絶して、会話すらなかった方が変だったんだ。
「神崎、言いふらすなよ」
「ああ、わかってるって」
「あれ?」
それで良いの?僕が嫌がったから言わなかっただけで、直輝は公表したいんだと思ってた。
朝、教室に入ると、朝練を終えた吉広が大きなバッグを持って隣に立った。今日からテスト一週間前だけど、朝練はあるみたいだ。
「あっ、うん。心配してくれて、ありがと」
「やっと馬渕と仲直りしたんだな」
「えっと、うん」
「大丈夫。財前から聞いてるから」
「えっ?大丈夫って?」
それって、 直輝と僕が付き合ってるのを知ってるってこと?不安になって、じっと吉広を見る。
「睦己?」
名前!
と言いそうになって、耐えた。名前で呼ぶくらい何でもないことだと、やっと気付いた。友だちとして仲良くなったら、普通のこと。僕が極端に嫌がったりするから直輝も不安になって、喧嘩してしまった。最初から僕が間違ってたんだ。四月の時点であんなこと言わなければ、もしかしたら文化祭前の別れも、今回の喧嘩もなかったかもしれない。
「…直輝」
「どした?」
「やっ、あの…」
吉広の前で『吉広って僕たちの事知ってるの?』とは聞けない。知ってたら問題無いけど、もし、知らなかったら…興味を持たれてしまうだろうし、嫌がられたら悲しい。知ってても…微妙な感じ。それなら、相談したのに。一人で悩まなくてすんだのにと残念に思う。
「馬渕、良かったな」
吉広が直輝に笑いかける。そんなに心配してくれてたんだ。そして、吉広の前では落ち込んでいたんだ。ちょっと、複雑な気分。
「直輝……吉広の前ではホントのこと言ってたんだ…」
不安な気持ちも伝えると決めた。
「安村、やきもちか?そんな心配は要らないよ。財前から聞いてただけで、俺にも何も言わなかったからさ」
やっぱり付き合ってることは知っているみたい。そして、財前とはかなり親しい感じ?後で直輝に聞こう。
「おはよ!何の話、してんの?」
「神崎、はよ。安村と馬渕が仲直りしたって話」
「そか…。安村っち、良かったな。落ち込んでたのって、それが原因だろ?」
「う、うん。そうなんだ」
直輝を見ると笑ってくれた。直輝の制服の裾を摘み、神崎を見る。
「心配してくれて、ありがと。もう大丈夫」
「なぁんだ。最初から俺の入る隙は無かったってことだろ?」
「うん」
「おっ、はっきり認めたな。これで直輝も元通りだ」
いつの間にか吉広の後ろに財前が立っていた。
「後ろに立つなって言ってるだろ?おまけに俺越しに会話するなよ」
「えー、良いじゃん」
「良くない!」
側から見てると、二人で戯れてるだけに見える。吉広は財前に抱きつかれて、真っ赤な顔でアタフタしてる。あれじゃ、怒ってるのか照れてるのかわからない。二人を見ていても……それほど違和感がない。もし、二人が付き合っていても、いなくても。
余りにスキンシップが激し過ぎると変かも、だけど…。やっぱり気にし過ぎていたのかな。あんなに頑なに拒絶して、会話すらなかった方が変だったんだ。
「神崎、言いふらすなよ」
「ああ、わかってるって」
「あれ?」
それで良いの?僕が嫌がったから言わなかっただけで、直輝は公表したいんだと思ってた。
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