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第05章 20枚の地図~王都編
第20話 タマ
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『百罠繚乱迷宮』のボス部屋までいきなり落とされた俺の前には、衛星関係だと思われる大立方体がある。
中には、これも衛星関係だと思われる卵が入ってるはずだ。
その大立方体が、これまた衛星関係だと思われる鍵で上部が蓋のように開いた。
そして中から出て来た物は……
ポン!
……衛星?
俺の周りにいる衛星にそっくりな球が出て来た。
俺の周りにいつもいる衛星の大きさは、だいたい直径五センチぐらい。
でも、今出て来た衛星みたいな奴は直径三十センチはある大きな球だった。
いやいや、ここはファンタジーっぽく羽の生えた女の子辺りが出て来て、こんにちわ~とかって展開を期待するじゃん。
それが衛星の親玉みたいなもんが出て来るって、期待外れもいいとこだよ。
「えーと……お前も衛星?」
『そやで! あ、はじめましてやな。わいはあんさんの周りにいてる衛星の纏め役や。以後よろしゅ~に』
うわっ! しゃべった! 衛星が日本語をペラペラしゃべった!
『今までよう頑張りはったなぁ、大変やったやろ。これからはわいがしーっかりフォローするさかい、任しといてや!』
「……なんで大阪弁? しかも男? 衛星は男だったの?」
『なんや、女の方がよかったんか? せやったら、変えたるわ。うちらに性別はあらへんよ、球やもん。そういう意味で言うんやったら男はんかもしれまへんなぁ』
途中から女の声に変わったけど、なんで大阪弁はそのままなんだ? 女の方はちょっと京都っぽいけど。しかも何気に下ネタ挟んでるし。
『でも、普段はしゃべりまへんし、基本は十三の衛星の纏め役兼あんたはんのフォローをするだけや。あんまり気にせんといてな』
……いや、凄っごく気になるし。
『聞かれた事でプロテクトが掛かってへん事やったら何でも答えたるよって、聞きたい事があったらうちに聞いてな。いつでも傍におるさかい』
プロテクト……
「プロテクトってやっぱり衛星って、パソコンのプログラミングみたいなもんなの?」
『それは違いまんねんけど、そう思ってもらってもかましまへんえ。あながち間違いでもおまへんしなぁ』
衛星と話せたのはいいんだけど、大阪弁は嫌だなぁ。偶に分からない時もあるし。
「その大阪弁ってどうにかならない? 話し辛いんだけど」
『今はまだ無理でんなぁ。エイジはんの見つけ出したもんの中にはおまへんでしたから。まだ地図は全部行ってはりまへんねやろ?』
「うん、まだ全部は終わって無い。ダンジョンももう一度行かないといけない所もあるし、あと九か所かな。あ、この綺麗な紙の地図って何か意味があるの? 一枚だけ綺麗な紙なんだけど」
『それは言えまへん。残念ながら言うたらアカンみたいですわぁ。行ってからのお楽しみって事ですやろな』
なんだろ、この弄ばれてる感。でも、今までの衛星だったら沈黙だったけど、言えないって答えてくれるようになっただけでもマシか。
どうせ行くつもりだったし、困る事でも無いか。
「あ、あと、衛星を人に見せる事はできないの?」
『それは無理でんなぁ。うちらエイジはんの加護ですさかい』
「でも、そのお陰で衛星の事を呪いだと思われてるんだよ」
『それは見せても同じではありまへんか?』
あ、確かに。だったら別の方法を考えないといけないのか。
『その人らも呪いやと思ってまへんのちゃいますか? エイジはんにジャレてはるんでっしゃろ』
「そうなのかぁ……」
クラマ達はそうかもしれないか。でも、クラマ達に言われた人達はそうじゃないんだよな。
プリもシェルも今は呪いだと思ってるだろうし、マスターなんかは絶対思ってるよね。
『うちは呼びかけられるまでは黙ってるさかい、呼びたい時はタマちゃんって呼んでおくれやす』
「タマちゃん⁉ 嫌だよ、恥ずかしいよ」
『あえて声に出す必要はありまへん。そんならどうですか?』
「あ、うん。それならいいかな。あっ! それと一番大事な事を聞いておかないと。俺も少しは魔物と戦ったりしたいんだけど」
『そんなんさせるわけには行きまへん。絶対あきまへん、断固拒否させてもらいます』
「だって、熟練度も上がらないみたいなんだよ?」
『そんなん上げる必要はおまへん。うちらがサポートしますさかい』
「そんなぁ~」
それから地上に戻ると、もう皆はそれぞれ自分の部屋に引き上げたみたいで、誰も残って無かった。
薄情な奴らだな、誰も残ってないよ。あ、ダンジョンに行くって言って無かったから、もう寝ちゃったと思われてたかも。
テーブルなどを後片付けして、部屋に戻った。
翌日はまた天馬に分乗して、以前アイリス達の護衛で行ったハイグラッドの町に向かった。
目的は偽装した樹の所にあったダンジョン『女郎蜘蛛迷宮』のボス部屋に行く事。今度も俺一人で行った方がいいんだろうな。
その間、皆には町で待っててもらおうか。冒険者ギルドに行けば依頼があるかもしれないしね。
真っすぐ東のフィーナリア連峰を越えるとフィッツバーグに戻れるんだけど、目的もあるから今回は迂回ルートでハイグラッドの町を目指した。
ま、移動は天馬だからね、道は無くてもいいんだよ。
通常、王都からハイグラッドの町まで馬車で一週間から十日ほどかかる。馬車と言っても舗装されてない街道を行くのだから時速は十キロ程度しか出ない。引く重量によってはそれ以下だ。
しかも道なりにしか走れないし、移動時間は休憩を挟んだり野営をするから実働十時間も無い。
朝は日が昇る少し前に朝食を摂り、空が白みかけたら出発。途中で何度か休憩を挟み、陽が沈みかける前には野営の準備に入る。
そんな移動だから歩くよりは楽だけど、馬車だからと言って徒歩の何倍も早く着けるわけでは無いのだ。
それを俺達は天馬で移動する事で、速さや実働時間はもちろん、馬の体力や道によっても左右される事は無いし、衛星や衛星が作ってくれたもので夜営の準備も一瞬。一日の移動距離は十倍では利かないだろう。
組み合わせはやはり前回と同じ、クラマとシェル、ユーとプリ、俺とマイアだ。
どの組み合わせで乗っても俺は照れ照れになるんだけど、シェルだけは勘弁してもらいたいな。いや、『独創世界』で女になってもらえば幾分マシか。一緒に乗るのは男でもいいんだけど、オカマは嫌だからな。
『月の指輪』のネックレスバージョンでも衛星に作ってもらってさ、ダンジョンで拾ったとか適当な事言って渡せばいいんじゃない?
あ、変化の杖のネックレスバージョンでもいいかも。今度、衛星に言ってみよ。
でも、そんなのがあったら俺も欲しいな。色々使い道がありそうだし、今言ってみようかな。声に出さなくてもいいって言ってたから、それも試したいし。
『タマちゃん?』
『はい、呼びはりましたか?』
なんか気が抜ける返事だな。早く標準語にアップデートできるように地図を攻略しよう。
『変化の杖みたいに変身できるネックレスって作れる?』
『はい、できまっけど、効果時間はいかほどにしまひょ』
そんな設定までできるの? って、やっぱり作れるんだ。
『そうだね、解除するまでずっとって出来る?』
『へぇ了解しました』
ぱさ
ノワールの背中にネックレスが一つ出て来た。
もう、昔のアニメの魔法使いみたいだよ。すぐにできるんだね。
『変身する時は○○になあれ~って言うてください。解除する時はキャンセルって言えば戻りまっさ』
『わかった、ありがとう』
へへへ~、面白いものが手に入ったな。初めは内緒でいたずらにでも使おうかな。
「エイジ? どうしたのですか?」
「え?」
「凄く厭らしい顔をしてますよ」
後ろにいるマイアになぜ俺の表情が分かるんだ?
「べ、別に何でもないよ。ちょっといい事思いついただけ」
「ちゃんと見てますからね、主としてキチンとした振る舞いをお願いしますね」
「わかりました」
怒られちった。
いつも通り、魔物に出会う事も無く、一日目の旅程を終了。
プリとシェルは訝しく思ってるみたいだけど、他は何とも思って無いね。いつも通りだもんな。
野営準備をして、夕食の準備を済ます。ま、一瞬です。
衛星には声を出して頼んだ。もう皆も知ってるし、衛星にお世話になってるんだよって分かった貰うために、敢えて声を出して頼んだ。
今日の献立は照り焼きチキンとポタージュスープとパン。今日はユーがパンでもいいって言うから、俺もパンにした。一人だけご飯ってのもなんかね。
結局昨日のダンジョン制覇の事はまだ話してない。
皆で行って途中で帰って来てるのに、一階層では時間が掛かったものの、二階層から数秒で制覇したなんて言えなかったから、まだ言って無いんだ。
やっぱり俺は昨日早く寝た事になってたから余計にね。
これは今日も、夜の内に一人で行って来た方がいいかも。
いや、それは無理か。今日はユーが来る番じゃなかったか。
初日はクラマ、昨夜はマイアが夜遅くから俺の部屋に来たもんな。
今度はしっかり覚えてるよ。二人とも綺麗だったし、凄っごく気持ち良かった。
これで俺も一人前の男になったんだなぁと実感したよ。
クラマとマイアの恋愛感情がどうなのかまでは分からないけど、ユーは人間だし同郷の元日本人だから、普通はイチャラブになりそうだけど、ユーもこの世界が一夫多妻制って納得してるし、クラマとマイアに遠慮してる所があるみたいで、いつもベタベタはして来ない。偶にはしてくるんだけど、そこがまた可愛いっていうか。
俺の方も一人にだけとイチャイチャするのも気が引けて、そんなにベタベタしてないと思うんだけど、そう思ってるのは自分だけかもしれない。
今ならリア充爆発しろ! って言われて平気な顔をしてる奴らの気持ちも分かるよ。
勝ち組の余裕ってやつっすか。
それなら今夜はユーと一緒に夜中に行くか、ユーにはちゃんと言った後に行くかでいいかな。
前回は結局ハイグラッドの町に少ししか入れなかったから、どんな町かもよく知らないから俺も町の散策をしたいんだよね。
変な商人もいたし…名前がよく思い出せないけど、少し太ってた奴だよな。有名な商人とも言ってた気がする。
ま、もう会う事も無いだろうし、忘れたままでいいでしょ。
これってフラグ? いやいや、口に出してないから大丈夫だろ。
中には、これも衛星関係だと思われる卵が入ってるはずだ。
その大立方体が、これまた衛星関係だと思われる鍵で上部が蓋のように開いた。
そして中から出て来た物は……
ポン!
……衛星?
俺の周りにいる衛星にそっくりな球が出て来た。
俺の周りにいつもいる衛星の大きさは、だいたい直径五センチぐらい。
でも、今出て来た衛星みたいな奴は直径三十センチはある大きな球だった。
いやいや、ここはファンタジーっぽく羽の生えた女の子辺りが出て来て、こんにちわ~とかって展開を期待するじゃん。
それが衛星の親玉みたいなもんが出て来るって、期待外れもいいとこだよ。
「えーと……お前も衛星?」
『そやで! あ、はじめましてやな。わいはあんさんの周りにいてる衛星の纏め役や。以後よろしゅ~に』
うわっ! しゃべった! 衛星が日本語をペラペラしゃべった!
『今までよう頑張りはったなぁ、大変やったやろ。これからはわいがしーっかりフォローするさかい、任しといてや!』
「……なんで大阪弁? しかも男? 衛星は男だったの?」
『なんや、女の方がよかったんか? せやったら、変えたるわ。うちらに性別はあらへんよ、球やもん。そういう意味で言うんやったら男はんかもしれまへんなぁ』
途中から女の声に変わったけど、なんで大阪弁はそのままなんだ? 女の方はちょっと京都っぽいけど。しかも何気に下ネタ挟んでるし。
『でも、普段はしゃべりまへんし、基本は十三の衛星の纏め役兼あんたはんのフォローをするだけや。あんまり気にせんといてな』
……いや、凄っごく気になるし。
『聞かれた事でプロテクトが掛かってへん事やったら何でも答えたるよって、聞きたい事があったらうちに聞いてな。いつでも傍におるさかい』
プロテクト……
「プロテクトってやっぱり衛星って、パソコンのプログラミングみたいなもんなの?」
『それは違いまんねんけど、そう思ってもらってもかましまへんえ。あながち間違いでもおまへんしなぁ』
衛星と話せたのはいいんだけど、大阪弁は嫌だなぁ。偶に分からない時もあるし。
「その大阪弁ってどうにかならない? 話し辛いんだけど」
『今はまだ無理でんなぁ。エイジはんの見つけ出したもんの中にはおまへんでしたから。まだ地図は全部行ってはりまへんねやろ?』
「うん、まだ全部は終わって無い。ダンジョンももう一度行かないといけない所もあるし、あと九か所かな。あ、この綺麗な紙の地図って何か意味があるの? 一枚だけ綺麗な紙なんだけど」
『それは言えまへん。残念ながら言うたらアカンみたいですわぁ。行ってからのお楽しみって事ですやろな』
なんだろ、この弄ばれてる感。でも、今までの衛星だったら沈黙だったけど、言えないって答えてくれるようになっただけでもマシか。
どうせ行くつもりだったし、困る事でも無いか。
「あ、あと、衛星を人に見せる事はできないの?」
『それは無理でんなぁ。うちらエイジはんの加護ですさかい』
「でも、そのお陰で衛星の事を呪いだと思われてるんだよ」
『それは見せても同じではありまへんか?』
あ、確かに。だったら別の方法を考えないといけないのか。
『その人らも呪いやと思ってまへんのちゃいますか? エイジはんにジャレてはるんでっしゃろ』
「そうなのかぁ……」
クラマ達はそうかもしれないか。でも、クラマ達に言われた人達はそうじゃないんだよな。
プリもシェルも今は呪いだと思ってるだろうし、マスターなんかは絶対思ってるよね。
『うちは呼びかけられるまでは黙ってるさかい、呼びたい時はタマちゃんって呼んでおくれやす』
「タマちゃん⁉ 嫌だよ、恥ずかしいよ」
『あえて声に出す必要はありまへん。そんならどうですか?』
「あ、うん。それならいいかな。あっ! それと一番大事な事を聞いておかないと。俺も少しは魔物と戦ったりしたいんだけど」
『そんなんさせるわけには行きまへん。絶対あきまへん、断固拒否させてもらいます』
「だって、熟練度も上がらないみたいなんだよ?」
『そんなん上げる必要はおまへん。うちらがサポートしますさかい』
「そんなぁ~」
それから地上に戻ると、もう皆はそれぞれ自分の部屋に引き上げたみたいで、誰も残って無かった。
薄情な奴らだな、誰も残ってないよ。あ、ダンジョンに行くって言って無かったから、もう寝ちゃったと思われてたかも。
テーブルなどを後片付けして、部屋に戻った。
翌日はまた天馬に分乗して、以前アイリス達の護衛で行ったハイグラッドの町に向かった。
目的は偽装した樹の所にあったダンジョン『女郎蜘蛛迷宮』のボス部屋に行く事。今度も俺一人で行った方がいいんだろうな。
その間、皆には町で待っててもらおうか。冒険者ギルドに行けば依頼があるかもしれないしね。
真っすぐ東のフィーナリア連峰を越えるとフィッツバーグに戻れるんだけど、目的もあるから今回は迂回ルートでハイグラッドの町を目指した。
ま、移動は天馬だからね、道は無くてもいいんだよ。
通常、王都からハイグラッドの町まで馬車で一週間から十日ほどかかる。馬車と言っても舗装されてない街道を行くのだから時速は十キロ程度しか出ない。引く重量によってはそれ以下だ。
しかも道なりにしか走れないし、移動時間は休憩を挟んだり野営をするから実働十時間も無い。
朝は日が昇る少し前に朝食を摂り、空が白みかけたら出発。途中で何度か休憩を挟み、陽が沈みかける前には野営の準備に入る。
そんな移動だから歩くよりは楽だけど、馬車だからと言って徒歩の何倍も早く着けるわけでは無いのだ。
それを俺達は天馬で移動する事で、速さや実働時間はもちろん、馬の体力や道によっても左右される事は無いし、衛星や衛星が作ってくれたもので夜営の準備も一瞬。一日の移動距離は十倍では利かないだろう。
組み合わせはやはり前回と同じ、クラマとシェル、ユーとプリ、俺とマイアだ。
どの組み合わせで乗っても俺は照れ照れになるんだけど、シェルだけは勘弁してもらいたいな。いや、『独創世界』で女になってもらえば幾分マシか。一緒に乗るのは男でもいいんだけど、オカマは嫌だからな。
『月の指輪』のネックレスバージョンでも衛星に作ってもらってさ、ダンジョンで拾ったとか適当な事言って渡せばいいんじゃない?
あ、変化の杖のネックレスバージョンでもいいかも。今度、衛星に言ってみよ。
でも、そんなのがあったら俺も欲しいな。色々使い道がありそうだし、今言ってみようかな。声に出さなくてもいいって言ってたから、それも試したいし。
『タマちゃん?』
『はい、呼びはりましたか?』
なんか気が抜ける返事だな。早く標準語にアップデートできるように地図を攻略しよう。
『変化の杖みたいに変身できるネックレスって作れる?』
『はい、できまっけど、効果時間はいかほどにしまひょ』
そんな設定までできるの? って、やっぱり作れるんだ。
『そうだね、解除するまでずっとって出来る?』
『へぇ了解しました』
ぱさ
ノワールの背中にネックレスが一つ出て来た。
もう、昔のアニメの魔法使いみたいだよ。すぐにできるんだね。
『変身する時は○○になあれ~って言うてください。解除する時はキャンセルって言えば戻りまっさ』
『わかった、ありがとう』
へへへ~、面白いものが手に入ったな。初めは内緒でいたずらにでも使おうかな。
「エイジ? どうしたのですか?」
「え?」
「凄く厭らしい顔をしてますよ」
後ろにいるマイアになぜ俺の表情が分かるんだ?
「べ、別に何でもないよ。ちょっといい事思いついただけ」
「ちゃんと見てますからね、主としてキチンとした振る舞いをお願いしますね」
「わかりました」
怒られちった。
いつも通り、魔物に出会う事も無く、一日目の旅程を終了。
プリとシェルは訝しく思ってるみたいだけど、他は何とも思って無いね。いつも通りだもんな。
野営準備をして、夕食の準備を済ます。ま、一瞬です。
衛星には声を出して頼んだ。もう皆も知ってるし、衛星にお世話になってるんだよって分かった貰うために、敢えて声を出して頼んだ。
今日の献立は照り焼きチキンとポタージュスープとパン。今日はユーがパンでもいいって言うから、俺もパンにした。一人だけご飯ってのもなんかね。
結局昨日のダンジョン制覇の事はまだ話してない。
皆で行って途中で帰って来てるのに、一階層では時間が掛かったものの、二階層から数秒で制覇したなんて言えなかったから、まだ言って無いんだ。
やっぱり俺は昨日早く寝た事になってたから余計にね。
これは今日も、夜の内に一人で行って来た方がいいかも。
いや、それは無理か。今日はユーが来る番じゃなかったか。
初日はクラマ、昨夜はマイアが夜遅くから俺の部屋に来たもんな。
今度はしっかり覚えてるよ。二人とも綺麗だったし、凄っごく気持ち良かった。
これで俺も一人前の男になったんだなぁと実感したよ。
クラマとマイアの恋愛感情がどうなのかまでは分からないけど、ユーは人間だし同郷の元日本人だから、普通はイチャラブになりそうだけど、ユーもこの世界が一夫多妻制って納得してるし、クラマとマイアに遠慮してる所があるみたいで、いつもベタベタはして来ない。偶にはしてくるんだけど、そこがまた可愛いっていうか。
俺の方も一人にだけとイチャイチャするのも気が引けて、そんなにベタベタしてないと思うんだけど、そう思ってるのは自分だけかもしれない。
今ならリア充爆発しろ! って言われて平気な顔をしてる奴らの気持ちも分かるよ。
勝ち組の余裕ってやつっすか。
それなら今夜はユーと一緒に夜中に行くか、ユーにはちゃんと言った後に行くかでいいかな。
前回は結局ハイグラッドの町に少ししか入れなかったから、どんな町かもよく知らないから俺も町の散策をしたいんだよね。
変な商人もいたし…名前がよく思い出せないけど、少し太ってた奴だよな。有名な商人とも言ってた気がする。
ま、もう会う事も無いだろうし、忘れたままでいいでしょ。
これってフラグ? いやいや、口に出してないから大丈夫だろ。
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