133 / 155
第133話 晩餐会2
しおりを挟む
「ゴブッフ・・・」(もう満腹で飲み物も入らないゴブ)
「くぅ!、出遅れましたわ・・・それに何ですか最後まで残っていたコォヒィゼリィなるものは!薬のような、いえまるで毒のような苦さです、ミルクをかけてようやく一皿完食いたしましたわ」
始まった時には大量に用意されていた新開発料理は普段あまりこのような会では食さない方々にも珍しかったらしくあっという間に無くなってしまった
今デザートコーナーに残っているのはコーヒーゼリーだけになっている
「ゴブゴブ」(お子様には少し早かったゴブ、この苦みも慣れればクセになるゴブ)
「もうデザートはあきらめましたわ、お料理もほとんど残ってはいませんが!あら、この真っ赤できれいなプリンのような食べ物が残っておりますわ」
アイラお嬢様が小鉢に入っているマーボー豆腐を手に取って嬉しそうにしている
それってきっと忠実に再現されているなら激辛系のこだわりの逸品だぞ
さっき知らないおっさんが盛大に悶絶して吐き出していたのを見たし
「ぷぁ!?口の中が、のどまで熱い?くはっ、それに全身から汗が噴き出してきました、今まで色々な薬草料理をいただいてきましたがコレは別格の刺激ですわ」
本格四川麻婆豆腐ってことか・・・転移者の再現に向けた情熱が感じられるな
「ゴブ~」(見た目からヤバそうだったゴブ、早く水を飲むゴブ)
「ふぅ~確かに一口目はびっくりしましたがこれはこれで味わい深いというか食べ続ければ分かるおいしさがあります、気に入りましたわ」
アイラお嬢様、まさかの辛党でした
これでお土産に唐辛子(?)を仕入れて帰ることが確定しましたね
それともまだこっちの世界ではそんなに辛い香辛料が発見されていないのかな
「ゴブゴブ」(お嬢様が気に入られた料理なのでマリーも味見しておくゴブ)
わたしはこっそりマリーに小鉢を渡して食べてみるように促した
本来お付きの者が食べてはいけないのだろうがすでに誰も食べず余っているものだし
「本当にいいんですか~、うん、香りが良くて喉越しもつるっとおいしいです~・・・ってあれ?ノドが痛い!?それに口の中が全部麻痺してきて・・ぐふぅコレは猛毒ですぅぅ!早く、早く聖水で浄化しなければ死んでしまいますぅ」
マリーは口からよだれをたらして悶絶しながら水差しをとって持っていたボロ布に水を含ませてコップの中に絞り出した
水を含んだボロ布をギューっと絞るとコップに半分くらい絞り汁が溜まった
マリーはためらいもせずにコップに入った水を一気に飲み干す
「ぷはぁ、生き返りますぅ、これでもう毒は分解されました・・・ってまだ痛い!?そんな~聖水の浄化も効かないなんて邪神の食べ物です~あぶぶぶ」
そりゃ毒物じゃないから浄化なんて効かないだろうよ・・・
っていうか今のボロ布は少し前に聖魔法を付与した雑巾だよな
雑巾の絞り汁をコップ半分くらい飲んでいたぞ
そしてマリーの奴、いつも雑巾を持ち歩いているのか、メイドの鑑だな
料理台が片付けられ今度は楽団が入場してきた
こっちの世界でもピアノやバイオリンみたいな弦楽器が揃っているんだな
ここからは貴族様あるあるのダンスパーティが始まるみたいだ
「あら、今まで見たことのない楽器がたくさんありますね、あの楽器はどうやって音を出すのかしら?息を吹き込む口がありませんのに」
アイラお嬢様が首をかしげている
やっぱりたくさんの楽器は転移組が作った今までなかった楽器でしたか
お嬢様の口ぶりからするとこっちの世界では吹奏楽器と打楽器しか無かったようだ
少しまだ拙い感じもするがちゃんとオーケストラっぽく演奏している
こっちの世界でも譜面などあるのだろうか?まぁその辺はプロに任せるか
「ふーん、何だか盛り上がってんじゃん、でもクラシックじゃいまいち気分が上がんねぇよな~勇者の俺が来てるんだからもっとアゲアゲなハイテンポな曲じゃないとテンション上がんないぜ、剣も預けちまったし」
何か一人この場にふさわしくない奴が混ざっているな・・・
異世界転移してきて自分が勇者だと思い込んでいる奴が
女神様も言っていたよね?今回は文化の発展のために集めたって
勇者とかの職業を選ぶにはすさまじいポイントが必要だったはず、この手のバカがそんなにポイントをもらえる重要人物には全然見えませんが
「王様~俺が来たからにはもう大丈夫さ、魔王はこの勇者マサノリが討伐してくるから城でゆっくりしていればいいですよ、ちなみにお転婆第3王女様とかはどこにおられんですか?実は本人も知らずに王位継承1位だったりするとかいう」
あいつ・・・いきなり王様に話しかけてるぞ、その胆力はすごいな
「うむ?余の子供は王子1人だけであるぞ?魔王なんぞ500年前に少し世を脅かしたとかいう言い伝えは残っているが特には報告は聞いておらぬが・・・それに余は王妃としか子供なぞ作っておらぬぞ、女神に誓ってな」
王様を見る王妃様の目が一瞬冷ややかになったがすぐに通常に戻ったようです
あいつ、何てことを王様の前で発言してるんだ・・・妙なラノベの読みすぎだろ
そして国王様の無礼者に対する懐の深さで助かったな
「はわわ、申し訳ございませぬ~こやつは私の領の客分なのですが別の世界から来た勇者を名乗っておりましてまだ常識が無く失礼いたしました~!」
少し小太りの人が良さそうなおっさんが王様の前で汗びっしょりで謝っている
「こやつは腕は立つので屋敷に迎えいれたのですが、私の騎士団長をタンクだとか、少し魔法の才能がある我が娘に杖を持たせて外に連れ出したり、挙句の果ては町に派遣されている教会のシスターを無理やり洞窟に連れ込もうとしたりほとほと困っているところなのでございます、全ては不肖な私の監督不行き届きであります」
「勇者パーティには聖女と魔法使いが必要っしょ、ダンジョンに行ってレベルアップしなきゃ魔王に勝てないし」
「ええい!もう黙れ!パーティだのレベルアップだの訳が分からないことを言って、我が娘や教会のシスターを危険な場所に連れて行こうとするでないわ!」
わたしは自称勇者君のステータスを簡易鑑定で覗いてみた
~~~~~~~~~~~
名前 マサノリ
種族 ヒューマン
職業 魔法剣士
HP 30
MP 18
力 11
体力 12
素早さ11
賢さ 6
運 10
剣術 レベル4
火魔法 レベル3
水魔法 レベル1
風魔法 レベル1
土魔法 レベル1
光魔法 レベル1
称号
女神の加護 (言語理解)
(簡易鑑定)
~~~~~~~~~
う~ん、強い・・・のか?勇者じゃなくて魔法剣士だし
魔法剣士っていう割には賢さが低くないか?
全ての魔法(闇魔法と聖魔法は無いな・・・)が使えそうだがレベルも低いし器用貧乏感がひしひしと伝わってくるぞ
これで全ての能力、スキルが高レベルだったら勇者と名乗っても良いかもしれないが
攻撃から回復までなんでも出来て初期は重宝するが最終決戦には決め手がないので不要になってメンバーから外されるってやつだな
キャラメイキングで失敗した典型的なパターンだゴブ
セレスティア様も魔王討伐なんて一言も言ってなかったしこの平和な世界に戦闘職で生きていこうなんてバカ丸出しだな~
人の話、特に偉い人の話はちゃんと聞いて自分なりに理解しないと損をしますよ?
「ミセッティ、辛いものを食べて少し汗をかきましたから涼しいバルコニーでも行って少し休憩しましょう」
「ゴブ~」(分かったゴブ~一緒に行くゴブ~)
アイラお嬢様も勇者君にはさほど興味がないようだ
聖女様を仲間に!などと言ってきたらゴブリンパンチ(狂戦士バージョン)をくらわせてやるところだったゴブ
演奏も一区切り付いて貴族たちに新しい楽器の説明を始めている
音楽に興味のある貴族は多いらしくそこそこの人だかりができている
さっきの演奏もまあまあだったがよく初めて触るレベルの楽器を演奏できていたと感心してしまうな、やはり音楽のプロはこっちの世界でもプロなのだろう
きっと今日のこの日のために少ない日数で血のにじむ練習をしてきたの違いない
わたしはスタスタとおもむろにピアノの前に行って鍵盤を叩いた
聞きなれた音に懐かしさがこみ上げる
きちんと調律もしてあるようですね
じつはわたしはそろばんだけでなくピアノも習っていたのだ
「ミセッティ?ここにあるのは貴重な楽器で遊び道具じゃありませんよ?」
「ゴッブ」(分かっているゴブ)
皆が注目するなかわたしはピアノのイスに座って息を整える
子供の時の演奏会は緊張したな~それで度胸がついたってこともあるけど
わたしは手始めに定番の『エリーゼのために』を演奏してみる
足が短くてペダルが踏めないから音に深みが出せないのが残念だゴブ
1曲弾き終えると会場から割れんばかりの拍手が起きた、気持ちいいゴブな~
「なんと・・・聖女様のゴブリン殿は音楽も嗜むのか・・・」
「それにこの流れるような曲調、心に染み渡りますな」
なかなかに高評価のようだゴブ
それではもう1曲ぐらい得意な曲でも披露しましょうかね
わたしは誰もが一度は弾くあの『ネコ踏んじゃった』を弾くことにした
軽快なリズムの曲で皆も喜んでくれているようだ
しかし!この曲の真骨頂はここからなんだゴブ!
わたしは先程の倍のスピードで『ネコ踏んじゃった』を演奏する
おお~っと歓声が上がる、ノッってきたゴブ!
そして次は4倍速で一気にたたみかける、高速演奏だゴブ
「ゴブ!」(そしてさらに倍!8倍速だゴブ!)
じゃん!!最後の音とともに皆の方を向いて両手を挙げて決めポーズをする
決まったゴブ・・・
し~ん・・・あれ?今度は拍手が無いゴブ
それどころか会場全体が静まりかえっているじゃないか
「すみません、すみません、うちのミセッティがすみません」
アイラお嬢様がなぜか皆さんに謝りながらわたしを抱きかかえて逃げるようにバルコニーに出て行こうとしておられます
またなんかやっちゃいました?
「くぅ!、出遅れましたわ・・・それに何ですか最後まで残っていたコォヒィゼリィなるものは!薬のような、いえまるで毒のような苦さです、ミルクをかけてようやく一皿完食いたしましたわ」
始まった時には大量に用意されていた新開発料理は普段あまりこのような会では食さない方々にも珍しかったらしくあっという間に無くなってしまった
今デザートコーナーに残っているのはコーヒーゼリーだけになっている
「ゴブゴブ」(お子様には少し早かったゴブ、この苦みも慣れればクセになるゴブ)
「もうデザートはあきらめましたわ、お料理もほとんど残ってはいませんが!あら、この真っ赤できれいなプリンのような食べ物が残っておりますわ」
アイラお嬢様が小鉢に入っているマーボー豆腐を手に取って嬉しそうにしている
それってきっと忠実に再現されているなら激辛系のこだわりの逸品だぞ
さっき知らないおっさんが盛大に悶絶して吐き出していたのを見たし
「ぷぁ!?口の中が、のどまで熱い?くはっ、それに全身から汗が噴き出してきました、今まで色々な薬草料理をいただいてきましたがコレは別格の刺激ですわ」
本格四川麻婆豆腐ってことか・・・転移者の再現に向けた情熱が感じられるな
「ゴブ~」(見た目からヤバそうだったゴブ、早く水を飲むゴブ)
「ふぅ~確かに一口目はびっくりしましたがこれはこれで味わい深いというか食べ続ければ分かるおいしさがあります、気に入りましたわ」
アイラお嬢様、まさかの辛党でした
これでお土産に唐辛子(?)を仕入れて帰ることが確定しましたね
それともまだこっちの世界ではそんなに辛い香辛料が発見されていないのかな
「ゴブゴブ」(お嬢様が気に入られた料理なのでマリーも味見しておくゴブ)
わたしはこっそりマリーに小鉢を渡して食べてみるように促した
本来お付きの者が食べてはいけないのだろうがすでに誰も食べず余っているものだし
「本当にいいんですか~、うん、香りが良くて喉越しもつるっとおいしいです~・・・ってあれ?ノドが痛い!?それに口の中が全部麻痺してきて・・ぐふぅコレは猛毒ですぅぅ!早く、早く聖水で浄化しなければ死んでしまいますぅ」
マリーは口からよだれをたらして悶絶しながら水差しをとって持っていたボロ布に水を含ませてコップの中に絞り出した
水を含んだボロ布をギューっと絞るとコップに半分くらい絞り汁が溜まった
マリーはためらいもせずにコップに入った水を一気に飲み干す
「ぷはぁ、生き返りますぅ、これでもう毒は分解されました・・・ってまだ痛い!?そんな~聖水の浄化も効かないなんて邪神の食べ物です~あぶぶぶ」
そりゃ毒物じゃないから浄化なんて効かないだろうよ・・・
っていうか今のボロ布は少し前に聖魔法を付与した雑巾だよな
雑巾の絞り汁をコップ半分くらい飲んでいたぞ
そしてマリーの奴、いつも雑巾を持ち歩いているのか、メイドの鑑だな
料理台が片付けられ今度は楽団が入場してきた
こっちの世界でもピアノやバイオリンみたいな弦楽器が揃っているんだな
ここからは貴族様あるあるのダンスパーティが始まるみたいだ
「あら、今まで見たことのない楽器がたくさんありますね、あの楽器はどうやって音を出すのかしら?息を吹き込む口がありませんのに」
アイラお嬢様が首をかしげている
やっぱりたくさんの楽器は転移組が作った今までなかった楽器でしたか
お嬢様の口ぶりからするとこっちの世界では吹奏楽器と打楽器しか無かったようだ
少しまだ拙い感じもするがちゃんとオーケストラっぽく演奏している
こっちの世界でも譜面などあるのだろうか?まぁその辺はプロに任せるか
「ふーん、何だか盛り上がってんじゃん、でもクラシックじゃいまいち気分が上がんねぇよな~勇者の俺が来てるんだからもっとアゲアゲなハイテンポな曲じゃないとテンション上がんないぜ、剣も預けちまったし」
何か一人この場にふさわしくない奴が混ざっているな・・・
異世界転移してきて自分が勇者だと思い込んでいる奴が
女神様も言っていたよね?今回は文化の発展のために集めたって
勇者とかの職業を選ぶにはすさまじいポイントが必要だったはず、この手のバカがそんなにポイントをもらえる重要人物には全然見えませんが
「王様~俺が来たからにはもう大丈夫さ、魔王はこの勇者マサノリが討伐してくるから城でゆっくりしていればいいですよ、ちなみにお転婆第3王女様とかはどこにおられんですか?実は本人も知らずに王位継承1位だったりするとかいう」
あいつ・・・いきなり王様に話しかけてるぞ、その胆力はすごいな
「うむ?余の子供は王子1人だけであるぞ?魔王なんぞ500年前に少し世を脅かしたとかいう言い伝えは残っているが特には報告は聞いておらぬが・・・それに余は王妃としか子供なぞ作っておらぬぞ、女神に誓ってな」
王様を見る王妃様の目が一瞬冷ややかになったがすぐに通常に戻ったようです
あいつ、何てことを王様の前で発言してるんだ・・・妙なラノベの読みすぎだろ
そして国王様の無礼者に対する懐の深さで助かったな
「はわわ、申し訳ございませぬ~こやつは私の領の客分なのですが別の世界から来た勇者を名乗っておりましてまだ常識が無く失礼いたしました~!」
少し小太りの人が良さそうなおっさんが王様の前で汗びっしょりで謝っている
「こやつは腕は立つので屋敷に迎えいれたのですが、私の騎士団長をタンクだとか、少し魔法の才能がある我が娘に杖を持たせて外に連れ出したり、挙句の果ては町に派遣されている教会のシスターを無理やり洞窟に連れ込もうとしたりほとほと困っているところなのでございます、全ては不肖な私の監督不行き届きであります」
「勇者パーティには聖女と魔法使いが必要っしょ、ダンジョンに行ってレベルアップしなきゃ魔王に勝てないし」
「ええい!もう黙れ!パーティだのレベルアップだの訳が分からないことを言って、我が娘や教会のシスターを危険な場所に連れて行こうとするでないわ!」
わたしは自称勇者君のステータスを簡易鑑定で覗いてみた
~~~~~~~~~~~
名前 マサノリ
種族 ヒューマン
職業 魔法剣士
HP 30
MP 18
力 11
体力 12
素早さ11
賢さ 6
運 10
剣術 レベル4
火魔法 レベル3
水魔法 レベル1
風魔法 レベル1
土魔法 レベル1
光魔法 レベル1
称号
女神の加護 (言語理解)
(簡易鑑定)
~~~~~~~~~
う~ん、強い・・・のか?勇者じゃなくて魔法剣士だし
魔法剣士っていう割には賢さが低くないか?
全ての魔法(闇魔法と聖魔法は無いな・・・)が使えそうだがレベルも低いし器用貧乏感がひしひしと伝わってくるぞ
これで全ての能力、スキルが高レベルだったら勇者と名乗っても良いかもしれないが
攻撃から回復までなんでも出来て初期は重宝するが最終決戦には決め手がないので不要になってメンバーから外されるってやつだな
キャラメイキングで失敗した典型的なパターンだゴブ
セレスティア様も魔王討伐なんて一言も言ってなかったしこの平和な世界に戦闘職で生きていこうなんてバカ丸出しだな~
人の話、特に偉い人の話はちゃんと聞いて自分なりに理解しないと損をしますよ?
「ミセッティ、辛いものを食べて少し汗をかきましたから涼しいバルコニーでも行って少し休憩しましょう」
「ゴブ~」(分かったゴブ~一緒に行くゴブ~)
アイラお嬢様も勇者君にはさほど興味がないようだ
聖女様を仲間に!などと言ってきたらゴブリンパンチ(狂戦士バージョン)をくらわせてやるところだったゴブ
演奏も一区切り付いて貴族たちに新しい楽器の説明を始めている
音楽に興味のある貴族は多いらしくそこそこの人だかりができている
さっきの演奏もまあまあだったがよく初めて触るレベルの楽器を演奏できていたと感心してしまうな、やはり音楽のプロはこっちの世界でもプロなのだろう
きっと今日のこの日のために少ない日数で血のにじむ練習をしてきたの違いない
わたしはスタスタとおもむろにピアノの前に行って鍵盤を叩いた
聞きなれた音に懐かしさがこみ上げる
きちんと調律もしてあるようですね
じつはわたしはそろばんだけでなくピアノも習っていたのだ
「ミセッティ?ここにあるのは貴重な楽器で遊び道具じゃありませんよ?」
「ゴッブ」(分かっているゴブ)
皆が注目するなかわたしはピアノのイスに座って息を整える
子供の時の演奏会は緊張したな~それで度胸がついたってこともあるけど
わたしは手始めに定番の『エリーゼのために』を演奏してみる
足が短くてペダルが踏めないから音に深みが出せないのが残念だゴブ
1曲弾き終えると会場から割れんばかりの拍手が起きた、気持ちいいゴブな~
「なんと・・・聖女様のゴブリン殿は音楽も嗜むのか・・・」
「それにこの流れるような曲調、心に染み渡りますな」
なかなかに高評価のようだゴブ
それではもう1曲ぐらい得意な曲でも披露しましょうかね
わたしは誰もが一度は弾くあの『ネコ踏んじゃった』を弾くことにした
軽快なリズムの曲で皆も喜んでくれているようだ
しかし!この曲の真骨頂はここからなんだゴブ!
わたしは先程の倍のスピードで『ネコ踏んじゃった』を演奏する
おお~っと歓声が上がる、ノッってきたゴブ!
そして次は4倍速で一気にたたみかける、高速演奏だゴブ
「ゴブ!」(そしてさらに倍!8倍速だゴブ!)
じゃん!!最後の音とともに皆の方を向いて両手を挙げて決めポーズをする
決まったゴブ・・・
し~ん・・・あれ?今度は拍手が無いゴブ
それどころか会場全体が静まりかえっているじゃないか
「すみません、すみません、うちのミセッティがすみません」
アイラお嬢様がなぜか皆さんに謝りながらわたしを抱きかかえて逃げるようにバルコニーに出て行こうとしておられます
またなんかやっちゃいました?
31
あなたにおすすめの小説
落ちこぼれ職人、万能スキルでギルド最強になります!
たまごころ
ファンタジー
ギルド最弱の鍛冶師レオンは、仲間に「役立たず」と笑われて追放された。
途方に暮れる彼の前に現れたのは、伝説の鍛冶書と、しゃべる鉄塊(?)。
鍛冶・錬金・料理・魔道具――あらゆるクラフトスキルを吸収する《創精鍛造》を極め、万能職人へと覚醒!
素材採取から戦闘まで、すべて自作で挑む“ものづくり異世界成り上がり譚”が今、始まる。
裏切った元仲間? 今さら後悔しても遅いぞ!
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる