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第16話 出会い7
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「お嬢さまぁぁ~!ご無事でなによりです~。うぇ~ん」
森に似合わないメイド服の女性がお嬢に抱きついてきた。
「マリー心配かけてごめんなさい。あなたもケガをしたのではなくて?」
うちのお嬢は相変わらず下々にも気遣いしてえらいゴブ。
「馬車から振り落とされた時に少し足をくじきました。お嬢様が馬車ごと谷底へ落ちていった時は震えがとまりませんでしたよ~。うわ~ん」
号泣だな。この子もいい子や・・・。
「しばらくすると探知の魔道具も反応しなくなるし・・・もうこれは完全にぐっちゃぐっちゃのバラバラになったか。魔物に食べられて腹の中にいるかと絶望でしたよ」
「ちょっと待って、マリー。探知ってどういうこと?私の居場所を特定できるってことなのかしら?」
「ドキっ。え~っと私今何か気になることを言ったかしら?それよりもこちらにいる
ゴブリンとはどういう関係ですか?」
思いっきり目が泳いだな。露骨に話題を変えようとしているし。
そしてお嬢様は位置特定アプリ付きの子供携帯持ちってところですか。
ぷフフ。まだまだお子様ですな~。
反応が消えたのはオレの結界の中にいた時のことだな。
「何か失礼なことを考えましたね・・・まぁいいでしょう。
こちらのゴブリンはテイマースキルに目覚めた私の従魔第1号なのです!!」
「ゴブ!」(その通りなのだ。)
「えぇ~?それはびっくりです!芸能分野も全く反応なし、戦闘スキルも該当なし、魔法関係もからっきしで尊いご先祖様の血を引いているはずの貴族なのにスキルなしでこのままだと油ぎった中年貴族の妾かマザコン青年貴族に嫁入りするしかないと言われていたお嬢様にそんな才能があったなんて!よかったですぅ~」
「ゴブ~」(なんかひどいこと言っているゴブ)
「フフフ。もう私をスキルなしのなんちゃって貴族などとは呼ばせませんよ」
「ゴブ・・・」(すぐばれるようなウソをつくと後々苦労するゴブよ・・・)
「でも本当にこのゴブリンをテイムできているんですか?何か反抗的で怪しい・・」
おおっ。疑われている。ポンコツお馬鹿メイドはカンが鋭いってのがテンプレだしな
こいつも今まで仕事はまともに出来ていなくても持ち前のカンだけで生きてきたな。
「なんか変です~怪しいです~」
「べ、別に何も怪しくなんかないですわよ。少し肌が緑色なのが気持ち悪いぐらいで
ほら、よく見るとゴブリンというより人間に近い愛嬌のある顔をしていますわ」
「ゴブ」(今時、肌の色が違うとか言ったら社会的にとんでもない事態になるゴブ)
「このゴブリンはとっても賢くて人間の言葉を理解していますのよ?ねっ?」
「ゴブゴブ」(知力1だけどとっても賢いゴブ)
「へぇ~。じゃあ私の言っていることが分かるかしら。右手上げて」
「ゴブ」
「左手上げて」
「ゴブ」
「右手を下げて、右足上げる」
「ゴブゴブ」
「右手を上げて、左手下げない」
「ゴッゴブッ」
「右手下げないで、左足上げる」
「ゴッゴブッフ~?」
オレは両手両足を上げたまま仰向けに尻もちをついて頭をぶってしまった。
「ゴブ~」(痛たた、もう訳わからないゴブ)
ちらっと見るとお嬢も斜め上の空を見上げて笑いをこらえている。
「ゴブ~!!」(言葉が通じるか試すとかいって遊んだゴブな!)
「う~ん何言ってるか分からないけど。楽しかったみたい」
「ゴブ!!」(ち・が・う。こいつ本当にいい加減にするゴブ!!)
森に似合わないメイド服の女性がお嬢に抱きついてきた。
「マリー心配かけてごめんなさい。あなたもケガをしたのではなくて?」
うちのお嬢は相変わらず下々にも気遣いしてえらいゴブ。
「馬車から振り落とされた時に少し足をくじきました。お嬢様が馬車ごと谷底へ落ちていった時は震えがとまりませんでしたよ~。うわ~ん」
号泣だな。この子もいい子や・・・。
「しばらくすると探知の魔道具も反応しなくなるし・・・もうこれは完全にぐっちゃぐっちゃのバラバラになったか。魔物に食べられて腹の中にいるかと絶望でしたよ」
「ちょっと待って、マリー。探知ってどういうこと?私の居場所を特定できるってことなのかしら?」
「ドキっ。え~っと私今何か気になることを言ったかしら?それよりもこちらにいる
ゴブリンとはどういう関係ですか?」
思いっきり目が泳いだな。露骨に話題を変えようとしているし。
そしてお嬢様は位置特定アプリ付きの子供携帯持ちってところですか。
ぷフフ。まだまだお子様ですな~。
反応が消えたのはオレの結界の中にいた時のことだな。
「何か失礼なことを考えましたね・・・まぁいいでしょう。
こちらのゴブリンはテイマースキルに目覚めた私の従魔第1号なのです!!」
「ゴブ!」(その通りなのだ。)
「えぇ~?それはびっくりです!芸能分野も全く反応なし、戦闘スキルも該当なし、魔法関係もからっきしで尊いご先祖様の血を引いているはずの貴族なのにスキルなしでこのままだと油ぎった中年貴族の妾かマザコン青年貴族に嫁入りするしかないと言われていたお嬢様にそんな才能があったなんて!よかったですぅ~」
「ゴブ~」(なんかひどいこと言っているゴブ)
「フフフ。もう私をスキルなしのなんちゃって貴族などとは呼ばせませんよ」
「ゴブ・・・」(すぐばれるようなウソをつくと後々苦労するゴブよ・・・)
「でも本当にこのゴブリンをテイムできているんですか?何か反抗的で怪しい・・」
おおっ。疑われている。ポンコツお馬鹿メイドはカンが鋭いってのがテンプレだしな
こいつも今まで仕事はまともに出来ていなくても持ち前のカンだけで生きてきたな。
「なんか変です~怪しいです~」
「べ、別に何も怪しくなんかないですわよ。少し肌が緑色なのが気持ち悪いぐらいで
ほら、よく見るとゴブリンというより人間に近い愛嬌のある顔をしていますわ」
「ゴブ」(今時、肌の色が違うとか言ったら社会的にとんでもない事態になるゴブ)
「このゴブリンはとっても賢くて人間の言葉を理解していますのよ?ねっ?」
「ゴブゴブ」(知力1だけどとっても賢いゴブ)
「へぇ~。じゃあ私の言っていることが分かるかしら。右手上げて」
「ゴブ」
「左手上げて」
「ゴブ」
「右手を下げて、右足上げる」
「ゴブゴブ」
「右手を上げて、左手下げない」
「ゴッゴブッ」
「右手下げないで、左足上げる」
「ゴッゴブッフ~?」
オレは両手両足を上げたまま仰向けに尻もちをついて頭をぶってしまった。
「ゴブ~」(痛たた、もう訳わからないゴブ)
ちらっと見るとお嬢も斜め上の空を見上げて笑いをこらえている。
「ゴブ~!!」(言葉が通じるか試すとかいって遊んだゴブな!)
「う~ん何言ってるか分からないけど。楽しかったみたい」
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