32 / 155
第32話 辺境伯家2
しおりを挟む
さわやか長身イケメンと真っ赤のドレスを着た美女が向かい合っている。
ファンタジー小説の表紙のように絵になりますな~。
少し違和感があるとすればここは訓練場でお互いに剣を持っていることぐらいか。
なんでゴブ?婚約にきたのじゃ無かったゴブ!
普通は親から紹介された後、若い二人で庭でも散歩してきなさい・・とかゴブ。
「それではお互い一礼をもって・・・始め!」
辺境伯の開始のセリフが言い終わるが早いかマゼンタ嬢が突進した。
「ふっっ!」
だが、ほぼ不意打ちに近い先制ダッシュ刺突も読まれていたのか華麗に躱される。
さわやかイケメンは長剣なのにマゼンタ嬢の細剣のスピードに負けずに捌いている。
攻撃より守備優先のようだ。
何かを狙っているようにも見えるが・・・
「くぉぉ!腕1本失くしても回復しても私の人生に変わりは無いのよぉぉ!」
マゼンタ嬢は極度の興奮状態になってきたようだ。
そしてさっきから首や胸などの急所を的確に狙っている。
殺意が高すぎるゴブ。
さわやかイケメンは騎士正統の剣技なのだろうか?体の芯もブレずに最小の動きで躱したりはじいたりしている。
残念だがマゼンタ嬢より数段格が違うかもしれないゴブ。
「くっ。強いですね。ですが少しお利口すぎます!」
マゼンタ嬢が左手で何か棒状のものを投げつけた。
スカートの中に棒手裏剣みたいなものを隠し持っていたようだ。
カカカン。
3本同時に投げたようだが全て剣で防がれたようだ。
同時に突進したマゼンタ嬢が刺突をフェイントに前蹴りを放つ。
「うぐっ」
さわやかイケメンの顔が歪み少しよろけた。
「いただきです!」
すかさずマゼンタ嬢が今日一番に速い刺突を繰り出した。
さわやかイケメンの瞳孔がカッと開き、口元に少し笑みが出た。
マズい!よろけたのは演技ゴブ!何か狙っているゴブ!
マゼンタ嬢の刺突をイケメンは躊躇せず左手の平で受けた。
貫通したままの左手で細剣の根本を掴む。
「やっと捕まえましたよ!」
すかさず剣の束でマゼンタ嬢の腹に一撃を入れる。
「ぐはっ」
マゼンタ嬢は予想外の反撃をモロに受けてに体がくの字になってしまった。
「ぐっ。まだまだ・・・。うプっ、げぼろろロ・・・」
マゼンタ嬢が盛大に吐いている・・・。
イケメンさんの左手にはマゼンタ嬢の細剣が刺さったままだし。
「勝負あり!勝者、我が息子サミエル!」
辺境伯が勝敗を宣言した。
何だコレ。婚約の挨拶なのに血だらけ、ゲロまみれゴブ。
貴族の常識が分からないゴブ。
そしてあまりの迫力に3摘ほどちびってしまったゴブ。
「ミセッティ。貴族が全てこんな感じではないと思いますよ?変な常識をもたないでくださいね?うちの派閥と辺境伯が異常なのです」
お嬢様がそっと教えてくれた。
やっぱりか・・・そんな気がしたゴブ。
「ハッテンダム子爵、そなたの娘マゼンタ嬢の勝利への執着はなかなかである」
「はっ。辺境伯のご子息も冷静かつ大胆。普段の過酷な訓練が垣間見える素晴らしい試合でしたぞ」
お互いの親は高評価のようだ。
「さて場も暖まったことですし、次はお互いの騎士5人で順に手合わせといきましょう。アイラは二人を医務室で回復してきてちょうだい。二人の邪魔はしないでね」
「よっし。その言葉を待ってました!」
「お嬢様の雪辱は我らで下す」
「俺たちは坊ちゃんのように上品じゃないぞ」
騎士たちが色めき立つ。もうどうでもいいゴブ・・・。早く帰りたいゴブ。
「それでは医務室に行きましょう。マゼンタ嬢、どうぞこちらへ」
イケメン君・・じゃないサミエル様がマゼンタ嬢の手を取って立ち上がらせる。
「はい・・・」
マゼンタ嬢は顔が少し赤くなってうつ向き恥じらいながら手をつないで歩きだした。
えっと・・アレでイイ感じになったんですか?
ゲロまみれで恥ずかしいわけじゃ無さそうゴブ。
マゼンタ嬢が女の顔になっているゴブ。
「私たちも行きましょう。何だか相性の良さそうな素敵な二人ですね」
うちのお嬢様も少し常識がズレているかもしれないゴブ。
後ろで試合の歓声があがるのを聞きながら3人についていった。
ファンタジー小説の表紙のように絵になりますな~。
少し違和感があるとすればここは訓練場でお互いに剣を持っていることぐらいか。
なんでゴブ?婚約にきたのじゃ無かったゴブ!
普通は親から紹介された後、若い二人で庭でも散歩してきなさい・・とかゴブ。
「それではお互い一礼をもって・・・始め!」
辺境伯の開始のセリフが言い終わるが早いかマゼンタ嬢が突進した。
「ふっっ!」
だが、ほぼ不意打ちに近い先制ダッシュ刺突も読まれていたのか華麗に躱される。
さわやかイケメンは長剣なのにマゼンタ嬢の細剣のスピードに負けずに捌いている。
攻撃より守備優先のようだ。
何かを狙っているようにも見えるが・・・
「くぉぉ!腕1本失くしても回復しても私の人生に変わりは無いのよぉぉ!」
マゼンタ嬢は極度の興奮状態になってきたようだ。
そしてさっきから首や胸などの急所を的確に狙っている。
殺意が高すぎるゴブ。
さわやかイケメンは騎士正統の剣技なのだろうか?体の芯もブレずに最小の動きで躱したりはじいたりしている。
残念だがマゼンタ嬢より数段格が違うかもしれないゴブ。
「くっ。強いですね。ですが少しお利口すぎます!」
マゼンタ嬢が左手で何か棒状のものを投げつけた。
スカートの中に棒手裏剣みたいなものを隠し持っていたようだ。
カカカン。
3本同時に投げたようだが全て剣で防がれたようだ。
同時に突進したマゼンタ嬢が刺突をフェイントに前蹴りを放つ。
「うぐっ」
さわやかイケメンの顔が歪み少しよろけた。
「いただきです!」
すかさずマゼンタ嬢が今日一番に速い刺突を繰り出した。
さわやかイケメンの瞳孔がカッと開き、口元に少し笑みが出た。
マズい!よろけたのは演技ゴブ!何か狙っているゴブ!
マゼンタ嬢の刺突をイケメンは躊躇せず左手の平で受けた。
貫通したままの左手で細剣の根本を掴む。
「やっと捕まえましたよ!」
すかさず剣の束でマゼンタ嬢の腹に一撃を入れる。
「ぐはっ」
マゼンタ嬢は予想外の反撃をモロに受けてに体がくの字になってしまった。
「ぐっ。まだまだ・・・。うプっ、げぼろろロ・・・」
マゼンタ嬢が盛大に吐いている・・・。
イケメンさんの左手にはマゼンタ嬢の細剣が刺さったままだし。
「勝負あり!勝者、我が息子サミエル!」
辺境伯が勝敗を宣言した。
何だコレ。婚約の挨拶なのに血だらけ、ゲロまみれゴブ。
貴族の常識が分からないゴブ。
そしてあまりの迫力に3摘ほどちびってしまったゴブ。
「ミセッティ。貴族が全てこんな感じではないと思いますよ?変な常識をもたないでくださいね?うちの派閥と辺境伯が異常なのです」
お嬢様がそっと教えてくれた。
やっぱりか・・・そんな気がしたゴブ。
「ハッテンダム子爵、そなたの娘マゼンタ嬢の勝利への執着はなかなかである」
「はっ。辺境伯のご子息も冷静かつ大胆。普段の過酷な訓練が垣間見える素晴らしい試合でしたぞ」
お互いの親は高評価のようだ。
「さて場も暖まったことですし、次はお互いの騎士5人で順に手合わせといきましょう。アイラは二人を医務室で回復してきてちょうだい。二人の邪魔はしないでね」
「よっし。その言葉を待ってました!」
「お嬢様の雪辱は我らで下す」
「俺たちは坊ちゃんのように上品じゃないぞ」
騎士たちが色めき立つ。もうどうでもいいゴブ・・・。早く帰りたいゴブ。
「それでは医務室に行きましょう。マゼンタ嬢、どうぞこちらへ」
イケメン君・・じゃないサミエル様がマゼンタ嬢の手を取って立ち上がらせる。
「はい・・・」
マゼンタ嬢は顔が少し赤くなってうつ向き恥じらいながら手をつないで歩きだした。
えっと・・アレでイイ感じになったんですか?
ゲロまみれで恥ずかしいわけじゃ無さそうゴブ。
マゼンタ嬢が女の顔になっているゴブ。
「私たちも行きましょう。何だか相性の良さそうな素敵な二人ですね」
うちのお嬢様も少し常識がズレているかもしれないゴブ。
後ろで試合の歓声があがるのを聞きながら3人についていった。
35
あなたにおすすめの小説
落ちこぼれ職人、万能スキルでギルド最強になります!
たまごころ
ファンタジー
ギルド最弱の鍛冶師レオンは、仲間に「役立たず」と笑われて追放された。
途方に暮れる彼の前に現れたのは、伝説の鍛冶書と、しゃべる鉄塊(?)。
鍛冶・錬金・料理・魔道具――あらゆるクラフトスキルを吸収する《創精鍛造》を極め、万能職人へと覚醒!
素材採取から戦闘まで、すべて自作で挑む“ものづくり異世界成り上がり譚”が今、始まる。
裏切った元仲間? 今さら後悔しても遅いぞ!
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、ひょんなことで死亡した僕、シアンは異世界にいつの間にか転生していた。
とは言え、赤子からではなくある程度成長した肉体だったので、のんびり過ごすために自給自足の生活をしていたのだが、そんな生活の最中で、あるメイドゴーレムを拾った。
…‥‥でもね、なんだろうこのメイド、チートすぎるというか、スペックがヤヴァイ。
「これもご主人様のためなのデス」「いや、やり過ぎだからね!?」
これは、そんな大変な毎日を送る羽目になってしまった後悔の話でもある‥‥‥いやまぁ、別に良いんだけどね(諦め)
小説家になろう様でも投稿しています。感想・ご指摘も受け付けますので、どうぞお楽しみに。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる