33 / 155
第33話 辺境伯家3
しおりを挟む
医務室につくとひげもじゃで体格のいいおっさんがタバコをふかして座っていた。
片目で片足が木の棒の義足になっており、医者というよう山賊の親分だゴブ。
「お医者さん・・・なのでしょうか?」
お嬢様がつい口に出してつぶやいてしまった。
「がはは!オレが医者に見えるかよ。オレはこのポーション保管庫の管理人だ。水魔法が使えるからひどいケガの時は回復させてやってるけどな。あまり期待しない方がいいぜ。なんだぁ坊ちゃんがケガなんて珍しいことがあるもんだ」
「ああ、私も手段を問わず負けられない時もあるのさ。まずは彼女に中級ポーションを出してやってくれ」
明らかに自分の方がひどいケガなのに、イケメンは中味もイケメンだな。
「そんな、サミエル様から先に治療を受けてください。私はどこもケガをしておりませんので・・・しかも中級ポーションなんて」
誰だよ!ってマゼンタ嬢でした。もう先程からヨメな感じがすごいゴブ。
「未来の奥さんに万が一のことがあってはいけない。どうか使ってください」
真っ赤になってうなずくマゼンタ嬢。今のはプロポーズなのかゴブ?
こっちではプロポーズに指輪とかでなくポーションなんだゴブね。
「何度も言っていますが違いますし、私はされたらイヤですわよ」コソコソ
もう2人の世界を邪魔しても悪いゴブ。ささっと治して訓練場に戻ろうゴブ。
「そうですね。ミセッティ、回復魔法をお願い。そして戻りましょう」
「ゴブ」(分かったゴブ)
「この左手のキズは決して消えないあなたとの初めての出会いの記念です」
「サミエル様・・・」
「ゴブ」(はい、ヒール。治療完了ゴブ)
「さお、戻りましょう、ミセッティ」
もうこの空間に耐えられないゴブ。
お互い見つめ合う2人を残してわたしたちは速やかに退室したゴブ。
もちろんサミエル様の左手はキズ跡ひとつ無いように完璧に治癒したゴブ。
一生残るキズが絆の証とか意味が分からないゴブ。
訓練場に戻るとさらに地面に血だまりが増えているゴブ。
5対5の一騎打ちの最後の試合がちょうど終わったようだ。
「くは~。やっぱり辺境伯の騎士はレベルが高いっす。結構ヤバかったっす」
勝敗は辺境伯側が4勝、こっちはライアンだけが勝利したようだ。
「さすがは国境最前線の防衛を担う騎士たち。実力は噂以上ですね」
「我が騎士も決して軟弱ではないがこちらの騎士たちは頭一つ抜けておられるな」
奥方様とハッテンダム子爵も結果に異論は無いようだ。
「よおぉし。ここからは儂が相手じゃぁ。てめぇら全員でかかって来い!!」
ハイランダー辺境伯が両手に片方ずつグレートアックス(両手用斧)を持って吠えた。完全にバーサーカーですな。
「おっしゃぁ~。久々にお館様と百人組手じゃ」
「今日こそ一撃入れて見せる!」
「ぶっ殺してオレは自由の身に戻るぜ!」
殺気全開の辺境伯の部下たちが一斉に辺境伯へ切りかかる。
「甘ぁーい。まだまだぁ!気合が入っとらんぞぉ!!」
斧が振り回されるたびに何人かが吹っ飛ばされていく。
いつまでこのノリが続くゴブ。何か精神的に疲れてきたゴブ。
「アイラちゃん、ミセッティちゃん。回復をお願いするわね」
「辺境伯と剣を交わすことが出来るとはこの上ない機会である」
奥方様とハッテンダム子爵も参戦されるようだ。
これはこちらも回復に本気を出しますかゴブ。
「ミセッティ。私たちも後方で回復が遅れないようにしますわよ」
お嬢様もやる気のようだ。お嬢様も充分軍閥派閥の脳筋です。
魔法を使うのはわたしですけど。
死屍累々の重傷者たちを片っ端から回復させていく。
「ゴブァ!」(おらぁ。回復させた奴から戦線に復帰しろ!)
「さあさあ、回復しましたよ。まだ戦えますか?」
お嬢様とわたしがいる限り手足の1本2本失くなっても即、戦線復帰させるぜ。
ゾンビアタック開始だゴブ。
片目で片足が木の棒の義足になっており、医者というよう山賊の親分だゴブ。
「お医者さん・・・なのでしょうか?」
お嬢様がつい口に出してつぶやいてしまった。
「がはは!オレが医者に見えるかよ。オレはこのポーション保管庫の管理人だ。水魔法が使えるからひどいケガの時は回復させてやってるけどな。あまり期待しない方がいいぜ。なんだぁ坊ちゃんがケガなんて珍しいことがあるもんだ」
「ああ、私も手段を問わず負けられない時もあるのさ。まずは彼女に中級ポーションを出してやってくれ」
明らかに自分の方がひどいケガなのに、イケメンは中味もイケメンだな。
「そんな、サミエル様から先に治療を受けてください。私はどこもケガをしておりませんので・・・しかも中級ポーションなんて」
誰だよ!ってマゼンタ嬢でした。もう先程からヨメな感じがすごいゴブ。
「未来の奥さんに万が一のことがあってはいけない。どうか使ってください」
真っ赤になってうなずくマゼンタ嬢。今のはプロポーズなのかゴブ?
こっちではプロポーズに指輪とかでなくポーションなんだゴブね。
「何度も言っていますが違いますし、私はされたらイヤですわよ」コソコソ
もう2人の世界を邪魔しても悪いゴブ。ささっと治して訓練場に戻ろうゴブ。
「そうですね。ミセッティ、回復魔法をお願い。そして戻りましょう」
「ゴブ」(分かったゴブ)
「この左手のキズは決して消えないあなたとの初めての出会いの記念です」
「サミエル様・・・」
「ゴブ」(はい、ヒール。治療完了ゴブ)
「さお、戻りましょう、ミセッティ」
もうこの空間に耐えられないゴブ。
お互い見つめ合う2人を残してわたしたちは速やかに退室したゴブ。
もちろんサミエル様の左手はキズ跡ひとつ無いように完璧に治癒したゴブ。
一生残るキズが絆の証とか意味が分からないゴブ。
訓練場に戻るとさらに地面に血だまりが増えているゴブ。
5対5の一騎打ちの最後の試合がちょうど終わったようだ。
「くは~。やっぱり辺境伯の騎士はレベルが高いっす。結構ヤバかったっす」
勝敗は辺境伯側が4勝、こっちはライアンだけが勝利したようだ。
「さすがは国境最前線の防衛を担う騎士たち。実力は噂以上ですね」
「我が騎士も決して軟弱ではないがこちらの騎士たちは頭一つ抜けておられるな」
奥方様とハッテンダム子爵も結果に異論は無いようだ。
「よおぉし。ここからは儂が相手じゃぁ。てめぇら全員でかかって来い!!」
ハイランダー辺境伯が両手に片方ずつグレートアックス(両手用斧)を持って吠えた。完全にバーサーカーですな。
「おっしゃぁ~。久々にお館様と百人組手じゃ」
「今日こそ一撃入れて見せる!」
「ぶっ殺してオレは自由の身に戻るぜ!」
殺気全開の辺境伯の部下たちが一斉に辺境伯へ切りかかる。
「甘ぁーい。まだまだぁ!気合が入っとらんぞぉ!!」
斧が振り回されるたびに何人かが吹っ飛ばされていく。
いつまでこのノリが続くゴブ。何か精神的に疲れてきたゴブ。
「アイラちゃん、ミセッティちゃん。回復をお願いするわね」
「辺境伯と剣を交わすことが出来るとはこの上ない機会である」
奥方様とハッテンダム子爵も参戦されるようだ。
これはこちらも回復に本気を出しますかゴブ。
「ミセッティ。私たちも後方で回復が遅れないようにしますわよ」
お嬢様もやる気のようだ。お嬢様も充分軍閥派閥の脳筋です。
魔法を使うのはわたしですけど。
死屍累々の重傷者たちを片っ端から回復させていく。
「ゴブァ!」(おらぁ。回復させた奴から戦線に復帰しろ!)
「さあさあ、回復しましたよ。まだ戦えますか?」
お嬢様とわたしがいる限り手足の1本2本失くなっても即、戦線復帰させるぜ。
ゾンビアタック開始だゴブ。
36
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる