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第46話 ダンドール子爵家ご来訪
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「ゴブ~」(もうお腹いっぱいゴブ~)
料理長は約束通り夕食のおかずに肉だんごを2個追加してくれた。
こんなことならぽんこつマリーのクッキー7枚を全部食べずに明日のために残しておくべきだったゴブ。
「ううぅ~、私の夜の休息時間の楽しみが~毎日半分に割って大切に食べていたのに~今度は腹巻きに祝福をかけてもらうはずが隠していたお菓子全部なくなっちゃいました~」
「マリー・・・。またそんなしょうもないものをミセッティに作らせようとしていたのですね・・・」
人間欲を出すとロクなことにならないゴブな。
夕食の後はそれぞれの自由時間。
わたしは毎晩のルーティーンである金貨を数え終えててベッドと兼用になっている宝箱の布団の下に丁寧にしまいこんだ。本日も異常なしゴブ。
「お嬢様、ミセッティ様。奥方様がお呼びでございます。暖かい恰好をして離れのお屋敷まで来るようにとのことでございます」
奥方様付きのメイドが珍しくお嬢さまの部屋を訪ねてきた。
「お母さまが?このような時間になんでしょう。まだお風呂に入っていませんからこのままでお伺いいたしましょう」
そうこっちの世界でもお風呂に入る習慣があるのだ。
1週間に1回だが大浴場にお湯が張られてお館様たちはもちろん、メイドさんや下働きの子供たちまでしっかりと体をきれいにする。
1週間は地球と同じ7日間だがその日曜日にあたる日は仕事を休んで女神様に感謝を捧げる日ということで前日の夜には全員がしっかりと身を清めるらしい。
なんかお風呂好きの転生者の匂いがしなくもないが衛生的にも精神的にもお風呂は有効ですからな~。こちらも元日本人として異世界でもお風呂は外せないゴブ。
さっさと用事を済ましてお風呂に浸かりたいゴブ。
そんなことを考えながらカタリナさんの案内で離れのお屋敷についた。
離れのお屋敷は専用の門があり高い塀で囲われていて本屋敷からも誰が出入りしているか分からないようになっており人知れず誰かと会う時に使われるそうだ。
「領主様には今晩は使われないように申し上げておりますので今晩のことは私たちだけの秘密のお客様になります」
領主のおじい様の秘密の逢引き場所じゃねーか・・・。
町中にアイラお嬢様のいとこがごろごろ居るとかのオチはやめてあげてくれよな。
そしてお父様や奥方様はそういう使い方はされていませんよね?
貴族は業が深いゴブからな~。
お嬢様がおかしな方向へ成長しないよう願うゴブ。
門をくぐって塀の中に入ると屋敷の前にはすでに馬車が停まっていた。
貴族の馬車のような豪華な作りだが旗も紋章もついておらず、馬車内が見れないよう厚いカーテンがかかっている。
「本当にお忍びで誰か来られているようですね。ミセッテイ、相手様は貴族かもしれません。失礼のないようにお願いしますわよ」
「ゴブ」(こんな時間に人を呼び出すなんて貴族に決まっているゴブ)
屋敷にはお客様の待機部屋と大きめのリビングと続きにお風呂付の寝室があった。
そして内装は本屋敷の落ち着いた雰囲気とは違い派手な配色になっている。
うん。完全に娼館の作りだな。
「お母様、お待たせいたしました。何か急ぎの用件なのでしょうか?確かに今日私は男女の営みについてしつこく質問してしまいましたがいきなり実践というのはまだ少し怖いのですが・・・」
お嬢様もこの屋敷の雰囲気の違いに何かを察しているようだ。
「何を馬鹿なことを言っているの、そんな訳ないでしょう。今晩はあなたとミセッティに例の施術をどうしても頼みたい方が身分を隠して訪問して来られたのです」
キィ・・・と扉が開いて深いフードをかぶった2人が入ってきた。
「このような夜分に大変失礼いたします。お手紙を拝見していてもたってもいられず駆け付けた無礼をお許しください。こちらは娘のエレノアです。どうぞよろしくお願いいたします」
奥方様より少し年上だろうか。上品で優しそうな女性が挨拶して頭を下げた。
ただ少し顔色が悪く疲れ切った感じがするゴブ。
そして娘として紹介されたエレノア嬢はもっとひどい状態だ。
顔に生気がなく目の下にくまが出来てほほもこけてしまっている。
あまり寝ていなくご飯もちゃんと食べていないようだゴブ。
「アイラ、ミセッティちゃん。今回はエレノア嬢に例の施術をお願いしたいのです。
エレノア嬢は婚約を解消されるかもしれない悩みで心身とも疲労されておいでです。あななたちの魔法が最後の望みなのです。よろしくお願いしますよ」
奥方様がアイラお嬢様に小さな声でエレノア嬢の境遇を簡単に説明している。
「ええっ!?そんなことが・・・それが本当ではあってはならないことですわ!貴族の娘として絶対に許せませんわ」
「ええ、ですから早急に施術をしたくこんな夜中でも呼び出したのです。カタリナ、あなたのご実家の迅速な対応はあの方も評価されるでしょうね」
「はい、内容が内容でしたので出入りの商人に手紙を魔法で転送してもらいました。母上も手紙を読んで急ぎ子爵家へと訪問したようです」
「ゴブ?」(悪い病気ではなさそうゴブ?)
簡易鑑定しても疲労、栄養不足と表示されているだけで特に悪い病気などではなさそうだゴブ。
「ミセッティ。ここは私が主人として命じます!エレノア様の乙女としての尊厳を復活させてあげてください!」
おおっ。お嬢様が珍しく怒ってらっしゃる。
そこまでおっしゃるなら本気で対応するしかないゴブ。
料理長は約束通り夕食のおかずに肉だんごを2個追加してくれた。
こんなことならぽんこつマリーのクッキー7枚を全部食べずに明日のために残しておくべきだったゴブ。
「ううぅ~、私の夜の休息時間の楽しみが~毎日半分に割って大切に食べていたのに~今度は腹巻きに祝福をかけてもらうはずが隠していたお菓子全部なくなっちゃいました~」
「マリー・・・。またそんなしょうもないものをミセッティに作らせようとしていたのですね・・・」
人間欲を出すとロクなことにならないゴブな。
夕食の後はそれぞれの自由時間。
わたしは毎晩のルーティーンである金貨を数え終えててベッドと兼用になっている宝箱の布団の下に丁寧にしまいこんだ。本日も異常なしゴブ。
「お嬢様、ミセッティ様。奥方様がお呼びでございます。暖かい恰好をして離れのお屋敷まで来るようにとのことでございます」
奥方様付きのメイドが珍しくお嬢さまの部屋を訪ねてきた。
「お母さまが?このような時間になんでしょう。まだお風呂に入っていませんからこのままでお伺いいたしましょう」
そうこっちの世界でもお風呂に入る習慣があるのだ。
1週間に1回だが大浴場にお湯が張られてお館様たちはもちろん、メイドさんや下働きの子供たちまでしっかりと体をきれいにする。
1週間は地球と同じ7日間だがその日曜日にあたる日は仕事を休んで女神様に感謝を捧げる日ということで前日の夜には全員がしっかりと身を清めるらしい。
なんかお風呂好きの転生者の匂いがしなくもないが衛生的にも精神的にもお風呂は有効ですからな~。こちらも元日本人として異世界でもお風呂は外せないゴブ。
さっさと用事を済ましてお風呂に浸かりたいゴブ。
そんなことを考えながらカタリナさんの案内で離れのお屋敷についた。
離れのお屋敷は専用の門があり高い塀で囲われていて本屋敷からも誰が出入りしているか分からないようになっており人知れず誰かと会う時に使われるそうだ。
「領主様には今晩は使われないように申し上げておりますので今晩のことは私たちだけの秘密のお客様になります」
領主のおじい様の秘密の逢引き場所じゃねーか・・・。
町中にアイラお嬢様のいとこがごろごろ居るとかのオチはやめてあげてくれよな。
そしてお父様や奥方様はそういう使い方はされていませんよね?
貴族は業が深いゴブからな~。
お嬢様がおかしな方向へ成長しないよう願うゴブ。
門をくぐって塀の中に入ると屋敷の前にはすでに馬車が停まっていた。
貴族の馬車のような豪華な作りだが旗も紋章もついておらず、馬車内が見れないよう厚いカーテンがかかっている。
「本当にお忍びで誰か来られているようですね。ミセッテイ、相手様は貴族かもしれません。失礼のないようにお願いしますわよ」
「ゴブ」(こんな時間に人を呼び出すなんて貴族に決まっているゴブ)
屋敷にはお客様の待機部屋と大きめのリビングと続きにお風呂付の寝室があった。
そして内装は本屋敷の落ち着いた雰囲気とは違い派手な配色になっている。
うん。完全に娼館の作りだな。
「お母様、お待たせいたしました。何か急ぎの用件なのでしょうか?確かに今日私は男女の営みについてしつこく質問してしまいましたがいきなり実践というのはまだ少し怖いのですが・・・」
お嬢様もこの屋敷の雰囲気の違いに何かを察しているようだ。
「何を馬鹿なことを言っているの、そんな訳ないでしょう。今晩はあなたとミセッティに例の施術をどうしても頼みたい方が身分を隠して訪問して来られたのです」
キィ・・・と扉が開いて深いフードをかぶった2人が入ってきた。
「このような夜分に大変失礼いたします。お手紙を拝見していてもたってもいられず駆け付けた無礼をお許しください。こちらは娘のエレノアです。どうぞよろしくお願いいたします」
奥方様より少し年上だろうか。上品で優しそうな女性が挨拶して頭を下げた。
ただ少し顔色が悪く疲れ切った感じがするゴブ。
そして娘として紹介されたエレノア嬢はもっとひどい状態だ。
顔に生気がなく目の下にくまが出来てほほもこけてしまっている。
あまり寝ていなくご飯もちゃんと食べていないようだゴブ。
「アイラ、ミセッティちゃん。今回はエレノア嬢に例の施術をお願いしたいのです。
エレノア嬢は婚約を解消されるかもしれない悩みで心身とも疲労されておいでです。あななたちの魔法が最後の望みなのです。よろしくお願いしますよ」
奥方様がアイラお嬢様に小さな声でエレノア嬢の境遇を簡単に説明している。
「ええっ!?そんなことが・・・それが本当ではあってはならないことですわ!貴族の娘として絶対に許せませんわ」
「ええ、ですから早急に施術をしたくこんな夜中でも呼び出したのです。カタリナ、あなたのご実家の迅速な対応はあの方も評価されるでしょうね」
「はい、内容が内容でしたので出入りの商人に手紙を魔法で転送してもらいました。母上も手紙を読んで急ぎ子爵家へと訪問したようです」
「ゴブ?」(悪い病気ではなさそうゴブ?)
簡易鑑定しても疲労、栄養不足と表示されているだけで特に悪い病気などではなさそうだゴブ。
「ミセッティ。ここは私が主人として命じます!エレノア様の乙女としての尊厳を復活させてあげてください!」
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