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高校生活6
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放課後になりました。
これからは部活動の時間、つまり戦争の時間です。
ソラの童貞を狙う敵を、一人残らず撃墜しなければなりません。
その中でも、おっぱいお化けは最大の敵です。
いわゆる、ラスボスというやつです。
私は気を引き締めます。
「ソラ、行くわよ」
「キララ、すごいやる気だね」
当然です。
これは決して負けられない戦いなのです。
負けたらリベンジすればよいなどという、生温い戦いではないのです。
一度でも負けたら、それで終わりなのです。
ソラの童貞が永遠に失われてしまいます。
私はソラと並んで、部室へ向かいます。
本来ならソラの前に立ち、彼を庇いながら進みたいのですが、今朝みたいにバックアタックが無いとも限りません。
だから、横に並んで歩きます。
敵が現れたらすぐに対処できるように、ソラにぴったりと張り付きながら歩きます。
「あの、キララ、その……腕に当たっているんだけど……」
ソラがもじもじと私に言います。
どうやら、ソラは私の胸が腕に当たっているのを気にしているようです。
けど、離れるわけには行きません。
当たっているのは、偶然や事故ではありません。
もちろん、当てているのです。
私の胸部装甲でどれだけ敵の攻撃を防げるかは分かりませんが、全力でガードするつもりです。
それに装甲は分厚ければよいというわけではありません。
形や弾力なども重要なのです。
そして私は胸部装甲のメンテナンスは欠かしたことがありません。
毎日、欠かさず磨き上げています。
おっぱいお化けのような、ぶにぶに装甲には負けません。
「ソラ君、キララさん!」
「むっ!」
私が周囲を警戒していると、後ろに敵の気配が現れました。
お約束を無視して、いきなりラスボスの登場です。
しかも、ラスボスにあるまじき、バックアタックです。
けれど、その手は二回目で、すでに見ています。
私には通じません。
私は迎撃態勢を整えるべく、すばやく振り返ります。
「一緒に行こ!」
「!!!」
二つの塊を、ぽよんっ♪ぽよんっ♪と弾ませながら、おっぱいお化けが駆け寄って来ます。
なんという圧倒的な質量でしょう。
それが勢いをつけて迫ってくる光景は、まさに悪夢です。
坂道の上から、巨大な鉄球が転がり落ちてくるようなものです。
あれが衝突したら、私の装甲など道端の小石のように弾き飛ばされてしまうでしょう。
形や弾力などという小細工を嘲笑うかのように、天然の要塞が迫ってきます。
「くっ!」
私は無駄な抵抗と知りつつ、ソラの腕にぎゅっとしがみつきます。
たとえ小石のように弾き飛ばされたとしても、私がクッションになれば、ソラの童貞を護れるかも知れません。
最期の瞬間まで、諦めません。
すると、その祈りが通じたのか、ぽよよんっ♪と二つの塊が目の前で急停止します。
私は、足がガクガクと震えるのを必死に抑えながら、おっぱいお化けと向かい合います。
「おっぱ……加藤さん、こんにちは」
「こんにちは、加藤さん」
私はソラの様子を窺います。
ソラは、ちらちらと視線を動かしていますが、顔は以前ほど赤くなっていません。
私が胸部装甲でガードしたおかげか、それほどダメージは受けなかったようです。
これなら、この場でソラが堕とされることは無いでしょう。
でも、油断はできません。
なぜなら、おっぱいお化けは、今朝のように必殺技を出していないのです。
ラスボスの余裕だとでも言いたいのでしょうか。
通常攻撃、しかも寸止めで、攻撃を止めました。
見せ空いた挑発ですが、これに乗るわけにはいきません。
屈辱ですが、今はソラの童貞を護るのが最優先です。
「いいわ。一緒に部室に行きましょう」
私は素早く移動して、ソラとおっぱいお化けの間に位置取ります。
こうしないと、ブラックホールのような谷間に、ソラの視線が吸い込まれかねません。
シャツのボタンはきちんと留めているのに、内部からの圧力によりできた隙間から、谷間が漏れ出ているのです。
ラスボスは、存在しているだけで、周囲にダメージを与えてきます。
常に瘴気を纏っているようなものです。
「私、中学の頃はクラスに同じ趣味の人がいなかったから、こうやって一緒に部活動に行けるのが嬉しいんだ」
おっぱいお化けが上目遣いでソラと私を見てきます。
前傾姿勢になったせいで、さらに谷間が強調されます。
あざといです。
ですが、甘いです。
「そうなんだ」
ソラはただ相槌を打つだけです。
私が事前に位置取りをしていたので、ソラの視界には谷間が入っていないからです。
やりました。
おっぱいお化けの攻撃を防ぐことができました。
私は確信します。
敵がどれだけ強大だとしても、愛と勇気を胸に希望さえ忘れなければ、ラスボスとだって戦えるのです。
これからは部活動の時間、つまり戦争の時間です。
ソラの童貞を狙う敵を、一人残らず撃墜しなければなりません。
その中でも、おっぱいお化けは最大の敵です。
いわゆる、ラスボスというやつです。
私は気を引き締めます。
「ソラ、行くわよ」
「キララ、すごいやる気だね」
当然です。
これは決して負けられない戦いなのです。
負けたらリベンジすればよいなどという、生温い戦いではないのです。
一度でも負けたら、それで終わりなのです。
ソラの童貞が永遠に失われてしまいます。
私はソラと並んで、部室へ向かいます。
本来ならソラの前に立ち、彼を庇いながら進みたいのですが、今朝みたいにバックアタックが無いとも限りません。
だから、横に並んで歩きます。
敵が現れたらすぐに対処できるように、ソラにぴったりと張り付きながら歩きます。
「あの、キララ、その……腕に当たっているんだけど……」
ソラがもじもじと私に言います。
どうやら、ソラは私の胸が腕に当たっているのを気にしているようです。
けど、離れるわけには行きません。
当たっているのは、偶然や事故ではありません。
もちろん、当てているのです。
私の胸部装甲でどれだけ敵の攻撃を防げるかは分かりませんが、全力でガードするつもりです。
それに装甲は分厚ければよいというわけではありません。
形や弾力なども重要なのです。
そして私は胸部装甲のメンテナンスは欠かしたことがありません。
毎日、欠かさず磨き上げています。
おっぱいお化けのような、ぶにぶに装甲には負けません。
「ソラ君、キララさん!」
「むっ!」
私が周囲を警戒していると、後ろに敵の気配が現れました。
お約束を無視して、いきなりラスボスの登場です。
しかも、ラスボスにあるまじき、バックアタックです。
けれど、その手は二回目で、すでに見ています。
私には通じません。
私は迎撃態勢を整えるべく、すばやく振り返ります。
「一緒に行こ!」
「!!!」
二つの塊を、ぽよんっ♪ぽよんっ♪と弾ませながら、おっぱいお化けが駆け寄って来ます。
なんという圧倒的な質量でしょう。
それが勢いをつけて迫ってくる光景は、まさに悪夢です。
坂道の上から、巨大な鉄球が転がり落ちてくるようなものです。
あれが衝突したら、私の装甲など道端の小石のように弾き飛ばされてしまうでしょう。
形や弾力などという小細工を嘲笑うかのように、天然の要塞が迫ってきます。
「くっ!」
私は無駄な抵抗と知りつつ、ソラの腕にぎゅっとしがみつきます。
たとえ小石のように弾き飛ばされたとしても、私がクッションになれば、ソラの童貞を護れるかも知れません。
最期の瞬間まで、諦めません。
すると、その祈りが通じたのか、ぽよよんっ♪と二つの塊が目の前で急停止します。
私は、足がガクガクと震えるのを必死に抑えながら、おっぱいお化けと向かい合います。
「おっぱ……加藤さん、こんにちは」
「こんにちは、加藤さん」
私はソラの様子を窺います。
ソラは、ちらちらと視線を動かしていますが、顔は以前ほど赤くなっていません。
私が胸部装甲でガードしたおかげか、それほどダメージは受けなかったようです。
これなら、この場でソラが堕とされることは無いでしょう。
でも、油断はできません。
なぜなら、おっぱいお化けは、今朝のように必殺技を出していないのです。
ラスボスの余裕だとでも言いたいのでしょうか。
通常攻撃、しかも寸止めで、攻撃を止めました。
見せ空いた挑発ですが、これに乗るわけにはいきません。
屈辱ですが、今はソラの童貞を護るのが最優先です。
「いいわ。一緒に部室に行きましょう」
私は素早く移動して、ソラとおっぱいお化けの間に位置取ります。
こうしないと、ブラックホールのような谷間に、ソラの視線が吸い込まれかねません。
シャツのボタンはきちんと留めているのに、内部からの圧力によりできた隙間から、谷間が漏れ出ているのです。
ラスボスは、存在しているだけで、周囲にダメージを与えてきます。
常に瘴気を纏っているようなものです。
「私、中学の頃はクラスに同じ趣味の人がいなかったから、こうやって一緒に部活動に行けるのが嬉しいんだ」
おっぱいお化けが上目遣いでソラと私を見てきます。
前傾姿勢になったせいで、さらに谷間が強調されます。
あざといです。
ですが、甘いです。
「そうなんだ」
ソラはただ相槌を打つだけです。
私が事前に位置取りをしていたので、ソラの視界には谷間が入っていないからです。
やりました。
おっぱいお化けの攻撃を防ぐことができました。
私は確信します。
敵がどれだけ強大だとしても、愛と勇気を胸に希望さえ忘れなければ、ラスボスとだって戦えるのです。
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