魔女っ子になるのはムリそうなので、幼馴染を魔法使いにします!~処女と童貞の焦らしプレイ~

かみゅG

文字の大きさ
58 / 87

悪の女幹部6

しおりを挟む
「学校の部活のユニフォームですからね」

 捜している人物がいないと愚痴を漏らす女番長さんに、私は話しかけます。
 彼女は『恥ずかしい服装』をしている人物を捜しているらしいのです。
 けれど、ここは学校です。
 そんな服装を着ていたら、間違いなく教師が黙っていないでしょう。
 校門で会ったときは放課後に見に来ることを提案しましたが、見つかる可能性は低いと思っていました。
 だから予想通りではあるのですが、提案した手前、女番長さんの話を聞くくらいはしようと思います。

「そうだよなあ」

 愚痴を漏らしていた女番長さんですが、捜している人物が見つからないことは予想していたのでしょう。
 溜息はついていますが、こちらに文句を言ってくることはありませんでした。
 少し気の毒になってきました。

「あの、どうしてその人を捜しているんですか?」

 朝は詳しい事情を聞いている時間はありませんでしたが、今はその時間があります。
 こちらから尋ねてみます。
 女番長さんは校庭を引き続き観察しながら返事をしてくれます。

「あたしには弟がいるんだが――」

 朝もそのようなことを言っていた覚えがあります。
 そのときは時間が無いので話を遮ってしまいましたが、今回は続きを聞きます。

「とっても可愛いんだ」
「はあ」
「今年、小学三年生になるんだが、まるで天使のように可愛いんだ」
「そうですか」
「お姉ちゃんと結婚するーって、あたしの後ろを追いかけてくるのが可愛くてな」

 『可愛い』という単語が三連続で出てきました。
 よほど可愛いのでしょう。
 色々な方向から可愛い理由を教えてくれます。
 正直に言うと興味はないのですが、前回話を遮ってしまったこともあるので、黙って聞きます。

「風呂で髪を洗ってやるとサラサラでな」
「へえ」
「抱き枕にすると、とってもあったかいんだ」
「ほお」

 女番長さんは15分くらいかけて説明してくれました。
 結果、分かったことは一つです。
 女番長さんは、おそらくブラコンです。
 弟さんが可愛いということを説明するのに15分かけるくらいには、ブラコンです。
 放っておいたら、まだまだ続きそうですが、そろそろ相槌のバリエーションが無くなってきました。
 口を挟むことにします。

「それで、その可愛い弟さんがどうしたんですか?」

 私が訊くと、女番長さんの顔が少し暗くなります。
 そして、その理由を話してくれました。

「弟にカレシができたんだ」
「カレシ?」
「ああ。同級生らしい」

 ここで言うカレシとは、交際相手という意味でしょう。
 なるほど。
 ブラコンの女番長さんからすれば、面白くないに違いありません。
 けれど、同級生ということは交際相手も小学生のようです。
 交際に適さない悪い男という可能性は低いと思います。
 悪い男だったとしても、せいぜいガキ大将といったところです。
 可愛らしいものです。
 弟さんが大好きとは言っても、ここは祝福してあげるところだと思います。
 だから、私は言います。

「それは、おめでとうございます」
「違うだろ!」

 私が祝福の言葉を贈ったというのに、女番長さんは怒った声を上げます。
 弟さんに交際相手ができたことが気に入らないようです。
 けれど、嫉妬で弟さんの交際を認めないのは感心しません。

「女番長さん。いくらブラコンでも、ここは祝福するところじゃないでしょうか。日本の法律では、姉弟で結婚はできないわけですし」
「あたしは、ブラコンじゃねえ! いや、そうじゃなくてだな――」

 あれだけ弟さんが可愛いと連呼していてブラコンでないというのは説得力がありません。
 しかし、交際に反対しているのは、どうもブラコンなのが理由ではないようです。

「『カノジョ』だったら、あたしも反対しねえよ。でもな――」

 女番長さんは深呼吸するように息を大きく吸います。
 そして、理由を叫びます。

「なんで『カレシ』なんだよ! おかしいだろ!」
「?」
「なんで不思議そうなんだよ! 『弟』に『カレシ』ができたんだぞ! おかしいだろ!」
「えっと……?」
「もう一度言うぞ。 『弟』に! 『カレシ』が! できたんだぞ!」
「…………?」

 最初、何を問題視しているのか分かりませんでした。
 私が首を傾げていると、女番長さんが問題点を詳しくしていってくれます。
 それでも首を傾げていると、女番長さんが焦れたように叫びました。

「男同士っておかしいだろ!」

 なるほど。
 どうやら、女番長さんは、それを気にしていたようです。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

処理中です...