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第一部「ハルコン少年期」
23 王都の森_05
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ハルコンが「聖地」に入って最初に気付いたことは、この土地が日本の神社や祠のある土地と大変よく似ていることだった。
森の中に突如現れた開かれた土地。陽光が燦燦と輝き、凛とした空気に、思わず身震いする。
「わぁ~っ、凄いなぁ!?」
ミラが感激した表情で、辺りの風景を見渡していた。
すると、この土地の北辺のところに、小さな祠があった。
ハルコン達は祠の方に歩いていくと、10メートル程離れたところにある訪問者用の石のテーブルに、荷物を置いた。
「ハルコン、ミラ。ワシらは『聖地』に入ったんだ。先ずはお供えをして、お参りしよう!」
「「はいっ」」
ギルマスの言葉に、ハルコンとミラは笑顔で返事をする。
ここは異世界ファルコニアだ。日本とは違って、「聖地」には鳥居もなければしめ縄もない。だけど、この土地で祀らわれているのは女神であり、このファイルド国周辺で崇敬されている存在だ。
ミラがお供え物の弁当をミルコ女史に渡すと、女史は恭しく受け取り、祠の前にあるお供え台の上に静かに置いた。
ミルコ女史が2歩下がってギルマスの脇に立つと、4人横一列に並んで、揃ってペコリとお辞儀をした。
「よしっ、これで『聖地』入場の許可を頂いた。ならハルコン、オマエさんの言っていたサンプルの採取をこれから始めるぞ!」
どうやら、手伝ってくれるらしい。道案内だけだとハルコンは思っていたので、正直意外だった。
「よろしいんですか? お手を煩わせてしまって!」
「あぁ、構わんよ。どうせワシもミルコ女史も、ここにいてやることがない。むしろ、この王都でも最先端の技術を持つ、オマエさんの手伝いをさせて貰えないかね?」
「ありがとうございますっ! よろしくお願いしますっ!」
ハルコンが頭を下げると、ミラも続いて頭を下げた。
「ハルコン君、『回生の木』はこちらよ! 私もキミの研究にとても興味があるから、ぜひ手伝わせて下さいねっ!」
「はいっ、よろしくお願いしますっ!」
ミルコ女史に案内されて見た「回生の木」は、ちょうど季節だったのか、その花が満開を迎えていた。
無数に咲く青紫色の花々。その形は、地球世界の紫陽花によく似ていた。
「この花を、キミも知っているかしら?」
「そうですねぇ、……。私の知っているそれよりも、いささか小ぶりですね。それに、葉の形は、大きさ共に私の探していたものと大変よく似ていると思います」
紫陽花によく似た花の咲く夾竹桃。全く違う種類の植物が合わさった不思議な植物、「回生の木」。
気付いたら、ハルコンは夢中になって、その花の仕組みを探っていた。
ハルコンが「聖地」に入って最初に気付いたことは、この土地が日本の神社や祠のある土地と大変よく似ていることだった。
森の中に突如現れた開かれた土地。陽光が燦燦と輝き、凛とした空気に、思わず身震いする。
「わぁ~っ、凄いなぁ!?」
ミラが感激した表情で、辺りの風景を見渡していた。
すると、この土地の北辺のところに、小さな祠があった。
ハルコン達は祠の方に歩いていくと、10メートル程離れたところにある訪問者用の石のテーブルに、荷物を置いた。
「ハルコン、ミラ。ワシらは『聖地』に入ったんだ。先ずはお供えをして、お参りしよう!」
「「はいっ」」
ギルマスの言葉に、ハルコンとミラは笑顔で返事をする。
ここは異世界ファルコニアだ。日本とは違って、「聖地」には鳥居もなければしめ縄もない。だけど、この土地で祀らわれているのは女神であり、このファイルド国周辺で崇敬されている存在だ。
ミラがお供え物の弁当をミルコ女史に渡すと、女史は恭しく受け取り、祠の前にあるお供え台の上に静かに置いた。
ミルコ女史が2歩下がってギルマスの脇に立つと、4人横一列に並んで、揃ってペコリとお辞儀をした。
「よしっ、これで『聖地』入場の許可を頂いた。ならハルコン、オマエさんの言っていたサンプルの採取をこれから始めるぞ!」
どうやら、手伝ってくれるらしい。道案内だけだとハルコンは思っていたので、正直意外だった。
「よろしいんですか? お手を煩わせてしまって!」
「あぁ、構わんよ。どうせワシもミルコ女史も、ここにいてやることがない。むしろ、この王都でも最先端の技術を持つ、オマエさんの手伝いをさせて貰えないかね?」
「ありがとうございますっ! よろしくお願いしますっ!」
ハルコンが頭を下げると、ミラも続いて頭を下げた。
「ハルコン君、『回生の木』はこちらよ! 私もキミの研究にとても興味があるから、ぜひ手伝わせて下さいねっ!」
「はいっ、よろしくお願いしますっ!」
ミルコ女史に案内されて見た「回生の木」は、ちょうど季節だったのか、その花が満開を迎えていた。
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「そうですねぇ、……。私の知っているそれよりも、いささか小ぶりですね。それに、葉の形は、大きさ共に私の探していたものと大変よく似ていると思います」
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気付いたら、ハルコンは夢中になって、その花の仕組みを探っていた。
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