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第一部「ハルコン少年期」
41 サスパニア出張旅行 その4_02
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* *
「ハルコン所長。それと、元女盗賊さんもよろしいでしょうか?」
ふと見ると、秘書長のシリア女史が、いつの間にかこの場に現れて、そう言った。
「どうしましたか? 昨日の契約の件で、まだ何か不備でもありましたか?」
「いいえ、ハルコン所長。研究所の守衛の件は、問題ありません。ただ、これから守衛を担当される方の制服を調整したいと思っているのですが、どの種族の方を参考にすべきかワカらなかったものでして、……」
「なるほど、……」
昨日、元女盗賊さんと獣人女子を雇う契約を結んだものの、どの種族の獣人にするかまでは、話が及んでいなかった。
とにかく、そこを決めておかないと、制服のサイズなどで問題が生じると予想された。
何でも、秘書長のシリア女史が本日出勤した際、建築現場ではほとんどが犬狼獣人や猫獣人のため、彼女達が制服を着た場面を想定していたそうなのだが、……。
中には身長が7フィート(地球のモジュールで換算しています)を越える熊獣人もいて、どうすべきかワカらなくなってしまったようだ。
「秘書長殿、……アタイの事務所やは、背丈ば6フィート前後の女子、体重55キロ、20歳前後が多きゆえ、統一ばされるがよろしくありやしょうね?」
「なるほど、……統一感ですか、……いいですねっ!」
「で、やしょう?」
シリア女史も元女盗賊さんの言葉に納得したのか、笑顔でうんうんと頷いた。
「所長、元女盗賊さんからのご提案ですが、如何いたしますか?」
「う~ん、そうですねぇ、……」
そう言いながら、向こうの建築現場の入り口付近で守衛を務めている、犬狼獣人と猫獣人の女子2人をちらりと見た。
2人とも175センチ(地球のモジュールに換算しています)前後で、しなやかな肢体。作業着に統一感はないが、一般的なベージュ色のシャツとズボン姿なのは同じだ。
年齢も20歳前後の様子で、慣れない建築現場に緊張した面持ちで、資材の搬入業者に動線の指示をしているのが、何とも初々しく思われた。
「なら、それでいいんじゃないでしょうか?」
「えぇと、つまり、犬狼獣人と猫獣人でよろしいってことですか?」
「はい。そもそも、この二種族の人口が最も多いですしね。セイントーク領内では、警備は主に犬狼獣人が担っているんですよね」
「では、所長の仰るままに、……。ですが若干名、異種族の希望者にも席を残しておきませんか?」
「えぇ。構いませんよ!」
そんな具合に、とりあえず話がまとまったところ、……。
現場の先から、突然大柄なゴリラ獣人と虎獣人の妙齢の女子が、「「ちょっと、待ったぁーっ!」」と叫びながら、こちらに向かって猛然と走ってきたのだ。
「ハルコン所長。それと、元女盗賊さんもよろしいでしょうか?」
ふと見ると、秘書長のシリア女史が、いつの間にかこの場に現れて、そう言った。
「どうしましたか? 昨日の契約の件で、まだ何か不備でもありましたか?」
「いいえ、ハルコン所長。研究所の守衛の件は、問題ありません。ただ、これから守衛を担当される方の制服を調整したいと思っているのですが、どの種族の方を参考にすべきかワカらなかったものでして、……」
「なるほど、……」
昨日、元女盗賊さんと獣人女子を雇う契約を結んだものの、どの種族の獣人にするかまでは、話が及んでいなかった。
とにかく、そこを決めておかないと、制服のサイズなどで問題が生じると予想された。
何でも、秘書長のシリア女史が本日出勤した際、建築現場ではほとんどが犬狼獣人や猫獣人のため、彼女達が制服を着た場面を想定していたそうなのだが、……。
中には身長が7フィート(地球のモジュールで換算しています)を越える熊獣人もいて、どうすべきかワカらなくなってしまったようだ。
「秘書長殿、……アタイの事務所やは、背丈ば6フィート前後の女子、体重55キロ、20歳前後が多きゆえ、統一ばされるがよろしくありやしょうね?」
「なるほど、……統一感ですか、……いいですねっ!」
「で、やしょう?」
シリア女史も元女盗賊さんの言葉に納得したのか、笑顔でうんうんと頷いた。
「所長、元女盗賊さんからのご提案ですが、如何いたしますか?」
「う~ん、そうですねぇ、……」
そう言いながら、向こうの建築現場の入り口付近で守衛を務めている、犬狼獣人と猫獣人の女子2人をちらりと見た。
2人とも175センチ(地球のモジュールに換算しています)前後で、しなやかな肢体。作業着に統一感はないが、一般的なベージュ色のシャツとズボン姿なのは同じだ。
年齢も20歳前後の様子で、慣れない建築現場に緊張した面持ちで、資材の搬入業者に動線の指示をしているのが、何とも初々しく思われた。
「なら、それでいいんじゃないでしょうか?」
「えぇと、つまり、犬狼獣人と猫獣人でよろしいってことですか?」
「はい。そもそも、この二種族の人口が最も多いですしね。セイントーク領内では、警備は主に犬狼獣人が担っているんですよね」
「では、所長の仰るままに、……。ですが若干名、異種族の希望者にも席を残しておきませんか?」
「えぇ。構いませんよ!」
そんな具合に、とりあえず話がまとまったところ、……。
現場の先から、突然大柄なゴリラ獣人と虎獣人の妙齢の女子が、「「ちょっと、待ったぁーっ!」」と叫びながら、こちらに向かって猛然と走ってきたのだ。
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