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第一部「ハルコン少年期」
44 サスパニア出張旅行 その7_08
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* *
今にして思うのだけど……。
私(ハルコン)はどちらかというと、かなりツイている方だと思う。
少なくとも、このハルコン・セイントークの身になってからは、……ね。
でも、前世の聖徳晴子の頃は、必ずしもいいとばかりは言ってはいられなかった。
当時の私は多くの人々から期待され、それに応えるように、たくさんの成果を上げてきたつもりだよ。
その最たるものが、アイウィルメクチン。いわゆる、現代版「仙薬エリクサー」の開発だったんだ。
日常的に続けたフィールドワークの結果、ある日、まるでおとぎ話の産物のようなエリクサーの素となる微生物を発見した。
それは、とあるゴルフ場の片隅の森の土壌からで、ホンと偶然だった。
私は生活や時間、エネルギーの全てを、そのエリクサー開発に注ぎ込んだ。
前人未到の新薬開発の先には、ありとあらゆる病もケガも立ちどころに治してしまう。
その一端を、新薬開発中の研究室で、真夜中の3時過ぎに垣間見たんだけどさ。
その時の私の気持ちを、一体誰に説明することができるのかなぁ?
おそらく、私がアイウィルメクチンを開発成功した暁には、今後の医療だけでなく、政治、経済、人々のライフスタイル、ありとあらゆる物事が全て刷新されてしまっただろうね。
でもさ、……。そんな「変革(パラダイムシフト)」を喜ばない者もいる。
だから、私はありとあらゆる妨害に遭った。そうしたら、今度は私もろとも仲間に取り込もうと企ててくる者も、ホンと後を絶たなかったんだ。
私は、……さ。仕事や研究を邪魔されることが、どうしようもなく腹が立つんだ。
その最たるものが、「暗殺」という行為。
確かに、それとなく「警告」らしきものはいくつかあったよ。
まさか、そんなの本気にするワケないじゃん。
現代日本でそんな野蛮で非効率なことが行われるだなんて、ホンと思いもよらなかったんだよね。
それで結局、私は殺し屋に鈍器で頭を殴られて、火の海に置き去りにされてしまったんだ。
『何なら、我々が晴子さんを消した者達に、天誅を加えてもよろしいのですよ?』
先日の面会の席で、石原中佐さんは私にこう仰っていたっけ。
ならばいっそのこと、私はその言葉を真に受けて、「では、お願いします!」とさすがに返事をすることはできなかったなぁ。
そもそも、私は石原中佐さん達が現代日本に戻ったとしても、一体どれほどの結果を残すことができるのかなぁと、疑問に思っているんだからね。
『我々には「半次郎」という史上最凶の手段があります。しばらくの間、「彼」をどうか傍に置いてやって下さい!』
石原中佐さんの言葉どおり、今、私の傍には「半次郎」さんがいる。
私が「彼」に微笑むと、ニッコリと笑い返された。
「ハルコン殿、どうしたでやすか?」
そんな「彼」と共に、元女盗賊さんも私の護衛を努められている。
「ふふっ、……。いいえ、何でも!」
私はそんな頼もしい2人に、がっちりガードされている。まさに、最強の布陣だ。
私が現代日本にチートスキル「マジックハンド」を使って転移(ジャンプ)する際には、この2人を必ず連れていきたい、……。
私は、そう切に願った。
今にして思うのだけど……。
私(ハルコン)はどちらかというと、かなりツイている方だと思う。
少なくとも、このハルコン・セイントークの身になってからは、……ね。
でも、前世の聖徳晴子の頃は、必ずしもいいとばかりは言ってはいられなかった。
当時の私は多くの人々から期待され、それに応えるように、たくさんの成果を上げてきたつもりだよ。
その最たるものが、アイウィルメクチン。いわゆる、現代版「仙薬エリクサー」の開発だったんだ。
日常的に続けたフィールドワークの結果、ある日、まるでおとぎ話の産物のようなエリクサーの素となる微生物を発見した。
それは、とあるゴルフ場の片隅の森の土壌からで、ホンと偶然だった。
私は生活や時間、エネルギーの全てを、そのエリクサー開発に注ぎ込んだ。
前人未到の新薬開発の先には、ありとあらゆる病もケガも立ちどころに治してしまう。
その一端を、新薬開発中の研究室で、真夜中の3時過ぎに垣間見たんだけどさ。
その時の私の気持ちを、一体誰に説明することができるのかなぁ?
おそらく、私がアイウィルメクチンを開発成功した暁には、今後の医療だけでなく、政治、経済、人々のライフスタイル、ありとあらゆる物事が全て刷新されてしまっただろうね。
でもさ、……。そんな「変革(パラダイムシフト)」を喜ばない者もいる。
だから、私はありとあらゆる妨害に遭った。そうしたら、今度は私もろとも仲間に取り込もうと企ててくる者も、ホンと後を絶たなかったんだ。
私は、……さ。仕事や研究を邪魔されることが、どうしようもなく腹が立つんだ。
その最たるものが、「暗殺」という行為。
確かに、それとなく「警告」らしきものはいくつかあったよ。
まさか、そんなの本気にするワケないじゃん。
現代日本でそんな野蛮で非効率なことが行われるだなんて、ホンと思いもよらなかったんだよね。
それで結局、私は殺し屋に鈍器で頭を殴られて、火の海に置き去りにされてしまったんだ。
『何なら、我々が晴子さんを消した者達に、天誅を加えてもよろしいのですよ?』
先日の面会の席で、石原中佐さんは私にこう仰っていたっけ。
ならばいっそのこと、私はその言葉を真に受けて、「では、お願いします!」とさすがに返事をすることはできなかったなぁ。
そもそも、私は石原中佐さん達が現代日本に戻ったとしても、一体どれほどの結果を残すことができるのかなぁと、疑問に思っているんだからね。
『我々には「半次郎」という史上最凶の手段があります。しばらくの間、「彼」をどうか傍に置いてやって下さい!』
石原中佐さんの言葉どおり、今、私の傍には「半次郎」さんがいる。
私が「彼」に微笑むと、ニッコリと笑い返された。
「ハルコン殿、どうしたでやすか?」
そんな「彼」と共に、元女盗賊さんも私の護衛を努められている。
「ふふっ、……。いいえ、何でも!」
私はそんな頼もしい2人に、がっちりガードされている。まさに、最強の布陣だ。
私が現代日本にチートスキル「マジックハンド」を使って転移(ジャンプ)する際には、この2人を必ず連れていきたい、……。
私は、そう切に願った。
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