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第一部「ハルコン少年期」
44 サスパニア出張旅行 その7_11
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* *
「ハルコンッ、何なんですかっ、あなたって人はっ!」
「えっ!?」
その日の午後3時過ぎのことだ。
私(ハルコン)が、サスパニア出張旅行前に所長室で詰めの書類整理を行っていたところ、……。突然、ドアが強く開いた。
何事かと思って入口を見たところ、……。シルファー先輩とステラ殿下、それとミラの3人が、ガルルルルと、私のことをグッと睨んでこられるではないか。
「皆さん、突然何です? 今日は、どうされましたか?」
私の言葉に、彼女達はドアをバンと閉めると、ずかずかと中に入ってくる。その際、風圧が私の前髪をふわりと揺らした。
所長机に寄りかかった「半次郎」さんが、こちらをちらりと見てくる。
私は「えぇ、構いません!」と目配せして、いったん制止させた。
「ふぅーっ、ふぅーっ、ふぅーーっ!」
「シルファー殿下、先ず冷静に、……ですわ!」
「え、えぇ、ステラ殿下。よぉ~く、存じ上げております!」
「……」
女子達の中で、ミラだけは無言なんだけどさ、……。
でも、「ホンと、キミって人は!」と目で語っているんだよね。
こういう場合、私は先ず相手の言い分をしっかり聞くことにしている。
文句でも何でも、とにかく相手の気が済むまで話させる。それで、へとへとに疲れたところを見計らって、こちらから具体的な解決案を示す。
すると、相手が根負けして物事がスムーズに進むことを、私は経験的に知っているのだ。
私の目の前で、女子3人はお互いに小声で何か話すと、小さく頷き合う。
どうやら、シルファー先輩が代表して私を追求するようだ。
「いいですか、ハルコン! あなたって人は、レディーに対して、いささか不用心過ぎるのです!」
「それはどうして、身に覚えがございませんが? 私はどなたかに対し、また何かやらかしてしまったのでしょうか?」
「サスパニアの元姫殿下、メリッサ様のことですっ! 彼女はウチの王宮でただ今過ごされておりますが、……。聞きましたよ! 彼女、あなたのところに輿入れされるおつもりだとか!?」
「……」
まぁ、鼻息の荒い女子のお三方。でも、3人とも仕立てのいい流行の子供服を着ていて、その美貌と相まって、とてもよく似合っている。
彼女達は、ここ最近はセイントーク領産の服しか着ないと決めているそうで、普段から私服にもかなり気を使っているとのことなんだけど、……。
ここで、私がもしお世辞でも言おうものなら、火に油を注ぐことにもなり兼ねないので、黙っていた方が良さそうだ。
「ハルコンッ、何なんですかっ、あなたって人はっ!」
「えっ!?」
その日の午後3時過ぎのことだ。
私(ハルコン)が、サスパニア出張旅行前に所長室で詰めの書類整理を行っていたところ、……。突然、ドアが強く開いた。
何事かと思って入口を見たところ、……。シルファー先輩とステラ殿下、それとミラの3人が、ガルルルルと、私のことをグッと睨んでこられるではないか。
「皆さん、突然何です? 今日は、どうされましたか?」
私の言葉に、彼女達はドアをバンと閉めると、ずかずかと中に入ってくる。その際、風圧が私の前髪をふわりと揺らした。
所長机に寄りかかった「半次郎」さんが、こちらをちらりと見てくる。
私は「えぇ、構いません!」と目配せして、いったん制止させた。
「ふぅーっ、ふぅーっ、ふぅーーっ!」
「シルファー殿下、先ず冷静に、……ですわ!」
「え、えぇ、ステラ殿下。よぉ~く、存じ上げております!」
「……」
女子達の中で、ミラだけは無言なんだけどさ、……。
でも、「ホンと、キミって人は!」と目で語っているんだよね。
こういう場合、私は先ず相手の言い分をしっかり聞くことにしている。
文句でも何でも、とにかく相手の気が済むまで話させる。それで、へとへとに疲れたところを見計らって、こちらから具体的な解決案を示す。
すると、相手が根負けして物事がスムーズに進むことを、私は経験的に知っているのだ。
私の目の前で、女子3人はお互いに小声で何か話すと、小さく頷き合う。
どうやら、シルファー先輩が代表して私を追求するようだ。
「いいですか、ハルコン! あなたって人は、レディーに対して、いささか不用心過ぎるのです!」
「それはどうして、身に覚えがございませんが? 私はどなたかに対し、また何かやらかしてしまったのでしょうか?」
「サスパニアの元姫殿下、メリッサ様のことですっ! 彼女はウチの王宮でただ今過ごされておりますが、……。聞きましたよ! 彼女、あなたのところに輿入れされるおつもりだとか!?」
「……」
まぁ、鼻息の荒い女子のお三方。でも、3人とも仕立てのいい流行の子供服を着ていて、その美貌と相まって、とてもよく似合っている。
彼女達は、ここ最近はセイントーク領産の服しか着ないと決めているそうで、普段から私服にもかなり気を使っているとのことなんだけど、……。
ここで、私がもしお世辞でも言おうものなら、火に油を注ぐことにもなり兼ねないので、黙っていた方が良さそうだ。
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