スーパー忍者・タカシの大冒険

Selfish

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第69話 森の民登場

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土の試練を無事にクリアしたタカシとユウジは、ようやく一息ついた。その疲労感に、二人はしばらく無言で地面に座り込んでいた。ユウジは汗をぬぐいながら、タカシの方に視線を向けた。

「タカシ、もう本当に、これ以上の試練は勘弁だよな…」

タカシも深いため息をつきながら答える。「うん、次に誰かが試練を持ってきたら…そいつを試練にしてやろうかと思うよ、マジで。」

そんな二人の前に、突如として木々の間から現れた人物がいた。それは、まるで森に溶け込んでいるかのような格好をした男で、見た目は少し異様だった。細長い体に、まるで葉っぱで作られた衣服をまとい、頭には小さな枝の冠が乗っている。顔には、木の葉が隠しきれないほどの濃い髭が生えていて、まるで森の精霊か何かのようだ。

その男は、驚くほど軽やかな足取りで近づいてきた。タカシとユウジはその姿を見て、一瞬固まった。

「おい、誰だ…?」タカシが疑念をこめて聞くと、男はニコニコしながら答える。

「オレか?オレはシンロイ、森の民ルーの一員だ!君たち、土の使い手だね?素晴らしい力だ、感心したよ!」

「森の民…?」ユウジが首をかしげながら言った。

「いや、待て待て!お前、ちょっと変じゃないか?」タカシがその男を見て訝しげに言う。

シンロイは大きくうなずき、得意げに言った。「もちろん変だよ!だって、オレは森の民だからな。普通の人間じゃないってことだよ!」

二人はますます困惑しながら、シンロイを見つめる。シンロイはそれを見て、さらにニヤリと笑った。

「いいか、君たち!実はオレも試練を持っているんだ!森の力を使いこなす試練だぞ!今からその技を伝授するから、しっかりと覚えてくれ!」

「まさか、また試練か…?」ユウジがすでにお手上げのように肩を落とした。

「うん、でもこれはちょっと面白いかもな!」タカシが気を取り直して言った。

シンロイは自信満々で宣言した。「オレが教えるのは、森の力を使った技だ!その名も、『木の葉隠れ』!」

「木の葉隠れ…?」タカシとユウジは思わず顔を見合わせた。

シンロイはにやりと笑いながら、そのまま説明を始めた。「そう、『木の葉隠れ』だよ!これは、木の葉を使って自分の姿を隠す技なんだ!ただし、ただ隠れるだけじゃなくて、相手に気づかれずに攻撃するのがポイントなんだ。」

ユウジが眉をひそめて言った。「それって、そんなに難しいことじゃないだろ?」

「おっと、ここからが本番だよ!」シンロイは両手を広げて得意げに言った。「木の葉隠れは、ただ木の葉を使うだけじゃない。実は、木の葉を持った瞬間に、身体の動きも木の葉のように軽くなって、どんな攻撃も避けられるんだ!さらに、木の葉を投げると、相手の動きを止めることができるんだ!」

タカシとユウジは、それを聞いて驚きの表情を浮かべた。

「うーん、ちょっと面白そうだな。」タカシが言った。

ユウジも少し興奮気味に言う。「でも、どうやってそれを使うんだ?」

シンロイはにやりと笑って言った。「よし、それじゃあ実演してやる!見てろ!」

シンロイはすぐに周囲の木から大量の葉っぱを取り出し、それを手に持ってふわりと空中に舞い上がった。そして、まるで風のように軽やかに動きながら、葉っぱを飛ばしていった。突然、タカシとユウジの前に現れると、シンロイはふっと消えたように見えた。葉っぱだけが舞い落ちてきて、二人は驚いて周囲を見渡した。

「お、おい、どこ行ったんだ!?」ユウジが慌てて叫んだ。

タカシも必死に周りを探す。「シンロイ!?どこだ!?」

しばらくすると、シンロイはふっと再び現れ、ニヤリと笑いながら言った。「どうだ、すごいだろ?」

二人は驚きと興奮で、言葉を失っていた。「す、すげぇ…」

シンロイは満足そうに頷いて言った。「これが『木の葉隠れ』の基本だ!この技を使えば、敵を欺いて、ほとんどの攻撃をかわすことができるんだ。ただし、木の葉を十分に集めておかないと、失敗することがあるから注意な!」

「失敗…?」タカシが不安そうに聞く。

「そう!木の葉の数が足りないと、隠れられないし、逆に木の葉を投げて攻撃しても、相手に届かないことがあるから気をつけろ!」シンロイはにやりと笑いながら言った。

ユウジが少し考え込みながら言った。「でも、これって結局、木の葉があればなんでもできるってことじゃないか?」

「その通り!」シンロイは嬉しそうに言った。「だから、木の葉を集めることが最も重要なんだ!」

タカシとユウジは、シンロイの言葉に少し驚きながらも、試練に向けて意気込んだ。「よし、やってみるか!」

そして、二人は木の葉を集めるため、周囲の木々を駆け回り始めた。しかし、タカシはすぐに葉っぱを集めるのを忘れ、ユウジも次第に葉っぱを集めるのを面倒くさがり始めた。

「これ、面倒くさいな…」ユウジが不満げに言う。

「うん、確かに…」タカシもため息をついた。

その頃、シンロイは二人の様子を見て、にやりと笑っていた。「ふふふ、さすがに簡単にはいかないか。まあ、それが試練ってものだよ!」
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