スーパー忍者・タカシの大冒険

Selfish

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第68話: 土の民との出会い

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タカシたちは、風の力を習得し、次なる修行の地を目指して歩いていた。風の力で空を飛ぶことができるようになった彼らは、今度は「土の民」なる謎の存在を探し求めていた。その土の民は、なんでも「土の力」を使いこなす超人的な戦士らしいが、いったいどんな人物なのか、タカシたちはまったく予測がつかなかった。

「次の修行の地ってどこなんだ?」ユウジが歩きながら訊ねる。

「それが…この先に『土の民』がいるって噂なんだよ。でも、どこにいるかは全然わかんねぇ。」タカシは地図を見ながら答える。

「土の民…名前だけはすごいな。土の力ってなんだろうな。まさか土を操って、大地を揺るがすような力を持っているとか?」ユウジが興奮した様子で言う。

「いや、たぶんそんな大げさなもんじゃないと思うけどな。まぁ、行ってみないとわからん。」タカシが肩をすくめて答えた。

すると、前方から土煙が立ち上ってくるのが見えた。その煙の中から、突然、一人の男が出てきた。男は、身体中に土のような色をした鎧をまとい、手には大きな土の槍を持っている。その男の姿を見たタカシとユウジは驚愕した。

「おい、あれが『土の民』ってやつか?」ユウジが目を丸くして言う。

「いや、なんだか思ったよりも普通の感じだな。」タカシが少し肩透かしを食らったような表情を浮かべて答える。

その男は、地面に足をつけたまま、槍を大きく振り回しながら言った。

「我が名はガン・ドッポイ!土の民の末裔にして、地面を制する者!ここで修行を行いたい者、かかってこい!」

「えぇー!?まさかこんなガラの悪そうな奴が土の民なのか!?」ユウジが思わず呟いた。

ガン・ドッポイは、威圧的な姿勢で槍を構えているものの、その顔は意外にも陽気で、ちょっとおちゃめな感じだった。その姿を見たタカシは少し安堵した。

「お、お前がガン・ドッポイか?」タカシが少し慎重に問いかける。

「そうだ!何か問題でもあるのか!?」ガン・ドッポイは、槍を突き出しながら意気揚々と答える。

「いや、問題ってわけじゃないけど…なんというか、予想以上に…あれだな。」タカシは言葉を選びながら返す。

「ふっふっふ、だろう!風の民や火の民のように、強大で厳格な存在だと思ってるだろう?でもな、土の民は違う!俺たちは、土に埋もれて地道に生きる、地に足をつけた存在なんだ!」ガン・ドッポイは、肩を広げて得意げに言った。

ユウジが思わず笑った。「地に足をつけた…まさにその通りだな!」

「じゃあ、試しに俺に土の力を使ってみてくれよ。」タカシが手を差し出して言う。

ガン・ドッポイは槍を地面に突き立て、「よし!見せてやる!」と言って、両手を地面に押し付けた。

すると、何かが動き出したのか、突然、地面から大きな土の塊が隆起してきた!タカシとユウジは思わず後ずさり、その土の塊が二人の足元にどすん!と落ちた。

「な、なんだこれ!?」ユウジが驚きの声を上げる。

「おお!見たか!これが土の力だ!」ガン・ドッポイは得意げに言う。

だが、次の瞬間、その土の塊が不自然に動き始め、まるで生き物のように二人に向かって転がってきた!

「え、ちょっと待て!これ、ただの土じゃねぇか!!」タカシが驚いて叫ぶ。

「土って言ったって、ただの土じゃない!これもまた、土の力で操っているんだ!」ガン・ドッポイは、ニヤリと笑って槍を構え直した。

その土の塊は、次第にその形を変えて、巨大な土の怪物のようになっていった!その怪物は、まるでガン・ドッポイの指示に従うように、動き回ってタカシたちを追い詰めようとした。

「お、おい!それどうやって操ってるんだ!?」ユウジが叫んだ。

「俺の力さ!土の民は、土と一体になり、土を自由に操ることができるんだ!」ガン・ドッポイは、楽しそうに土の怪物を操りながら言う。

「まじかよ…じゃあ、俺たちも試してみるか?」タカシが言いながら、風を使って土の怪物を避けながら飛び回る。

ユウジはちょっと考えてから、土を軽く触れてみた。「よし!いけるかも!」

そして、二人も土の力を使おうと試みるが、土に触れると、足元がガクンと沈み、土が足に絡みついて身動きが取れなくなった。

「うわ!何だこれ!」タカシが慌てて振りほどこうとするが、土の怪物がどんどん迫ってくる。

「フフフ、試練だ!お前たちも土と一体になるんだ!」ガン・ドッポイは愉快そうに笑いながら、その土の怪物をどんどん大きくしていった。

だが、突然、タカシがひらめいた。「待て、土って…こんな感じで動くもんじゃねぇのか?」

タカシはその瞬間、自分の体全体を風の力と土の力でまとめて使うことを試みた。すると、風と土が融合し、タカシの足元の土が一気に滑らかになり、彼はスムーズに動き出すことができた!

「うおお!これだ!」タカシは歓声を上げながら、土の怪物を避けながら動き回る。

ユウジも真似して、少しずつ土の力を使い始めた。「おお、俺もできるかも!」

ガン・ドッポイは二人を見守りながら、満足げにうなずく。「ふふ、ようやく土の力を使いこなせるようになったか。だが、まだ試練は終わらんぞ!」

そして、タカシたちはガン・ドッポイと一緒に土の力を使いこなしながら、次なる試練に立ち向かう準備を整えていった。

タカシとユウジは、ガン・ドッポイの試練を突破し、土の力をついに使いこなすことができた。しかし、土の力を使うことに夢中になっていた二人は、次なる試練が待ち構えていることを完全に忘れていた。

「さて、次だ!次の試練に進むぞ!」ガン・ドッポイは、ますます元気よく言った。

「え、次?まだ何かあんの!?」ユウジが目を丸くして叫ぶ。

「おう、もちろんだ!これからだって土の力を鍛えるんだ!俺と一緒に大地を揺らすことになるぞ!」ガン・ドッポイは楽しそうに言いながら、土の怪物を再び召喚していた。

「いやいや、もう勘弁してくれよ!」タカシが腰を抜かしそうになるが、それでも何とか立ち上がる。「土の怪物を俺らにやらせる気か?」

「そうだ!ただし、土の怪物を倒すだけじゃないんだ。今度はお前たち自身が土になりきって、試練を突破しろ!」ガン・ドッポイは、いきなり土の塊を空中に浮かせた。そして、そこから出てきたものは…。

「おいおい、これって一体どういうことだ!?」ユウジが目をこすりながら言った。

「そう、これは『土人形』だ!今から、お前たちもこれに変身するんだ!」ガン・ドッポイはにやりと笑って、手をポンと叩いた。

その瞬間、タカシとユウジの身体は、まるで粘土のように柔らかく、ぬるぬるとした質感に変わり始めた。どちらも驚きと困惑の表情を浮かべながら、自分の体を見下ろす。

「な、なんだこれ…?俺の腕、粘土みたいだぞ!?」タカシが驚きの声を上げた。

「やばい、俺の足、土に沈んでくる!」ユウジが足元を見てパニックになった。

「よし、それじゃあ、お前たちがどれだけ土に馴染んで動けるか、試してみろ!そのまま歩いてみろ!」ガン・ドッポイは楽しげに言う。

タカシとユウジは、動かすのも一苦労なその体で、ぎこちなく歩き出した。

「こ、これって、どうすればいいんだよ!?」タカシが必死に足を引きずりながら進む。

「動けない!足が埋もれていくぞ!」ユウジも、次々と足が沈んでいく感覚に驚きながら言う。

ガン・ドッポイはその様子を見て、もう笑いをこらえるのに必死になっていた。「ふふふ、よくやったぞ!お前たち、なかなか土の力が身についてきたようだな!」

しかし、タカシとユウジは全くその意味が分からなかった。「なんだよ、これ。全然進まないじゃねえか!」タカシが腕を振り回しながら言う。

ユウジは顔をしかめて言う。「ううう、もう無理だ…動ける気がしない…」

その時、ガン・ドッポイがさらに大きな土の怪物を呼び出した。「さて、お前たちの土の力を試す最後の試練だ!その土人形の姿で、この土の怪物を倒すことができるか?」

「えええ!?」タカシとユウジは一斉に叫びながら、顔面蒼白になった。

「ふふ、やってみろ!できなければ、また元に戻すまでだ!」ガン・ドッポイは、まるで遊びのように言った。

その土の怪物は、タカシとユウジに向かってまっしぐらに突進してくる。その姿に二人は一瞬凍りついたが、すぐに立ち上がり、土の力で反撃しようと試みた。

「よし!頑張れ、ユウジ!」タカシは、土の手を使って土の怪物に挑みかかる。

「無理だって!こんなもん…」ユウジが足を取られて転びながらも必死に応戦している。

だが、最終的に土の怪物に追い詰められ、二人は再び倒されてしまう。「うぅ、なんでこんなことに…」

「うおおおお!」タカシが気合を入れながら土の怪物に立ち向かうも、やはり動きが遅く、またしても失敗。

「ダメだ、これは無理だ!」ユウジが涙を流しながら言った。

そのとき、ガン・ドッポイが大声で叫んだ。「やれやれ、まだ足りんな!だが…まあ、あれだ、お前たち、頑張ったぞ!」

そして、ガン・ドッポイは手をひらひらと振って、土の怪物を消し去った。

「えっ、何が起こったんだ?」タカシとユウジは呆然とした顔で言う。

「ふっふっふ、実はお前たちが土の力を身に着けた証だ。試練を突破するためには、時に力だけではなく、どう動くかが大事なんだ。」ガン・ドッポイは、意味深に言った。

タカシとユウジは、今さらながら気づく。「あ、そうか!試練って、力だけじゃダメなんだ!」

「その通り!土を使いこなすには、心が大切だ。お前たちも、土のように柔軟で、力強くなれるといいな。」ガン・ドッポイは微笑んだ。

そして、タカシとユウジは、今度こそ土の力を完全に使いこなせるようになり、次の修行に進む準備が整ったのだった。

「次こそ、俺たちも本気で土の力を使うぞ!」ユウジが決意を新たに言った。

「うん、次こそは土に負けない!」タカシも笑顔で答えた。

ガン・ドッポイはその様子を見て、さらに満足げに笑っていた。

タカシとユウジが土の力をようやくマスターし、次なる試練に備えている最中、突然、山の向こうから大きな声が聞こえてきた。

「おおおおい!どこだー!土の使い手ども!」

二人が耳を澄ますと、声の主が目の前に現れた。そこに現れたのは、まさに予想外の人物だった。全身が土でできているような格好をした男で、顔に土の粉がこびりついている。しかも、すごく無駄に筋肉がムキムキしている。

「こ、こいつは…」ユウジが息を呑む。

「な、なんだこいつは!?」タカシが目を見開く。

その男は、土の力を操るガン・ドッポイの弟子であり、名前は「モリゾウ」と言った。しかし、その名前にふさわしい見た目では全くなかった。モリゾウはなぜか、土の人形のように土でできた防具を着け、しかもその防具の上にさらに土の帽子をかぶっている。まるで土の王様だ。

「よっ、モリゾウ!久しぶり!」ガン・ドッポイがモリゾウを見てニヤリと笑う。

「ガン師匠!土の力はマスターしたのか?」モリゾウが土の拳を突き出してガン・ドッポイに問う。

「もちろんだ!」ガン・ドッポイが胸を張って答えた。

モリゾウは二人の方を見て、「ほう、君たちがその噂の土使いか。だが、まだ土の力が足りないぞ!お前たち、土の試練をクリアできるかどうか、試させてもらおう!」と言い放った。

ユウジとタカシは再び顔を見合わせる。これ以上の試練を受けるのかと思うと少しげんなりしたが、ガン・ドッポイが楽しそうに言った。「よし、モリゾウ!お前、土の力を使ったドッポイ流試練を見せてやれ!」

モリゾウはその言葉を受けて、再び大きな声を出した。「よし、いくぞ!試練の名は『土の迷路!』」

「えっ、迷路!?」ユウジとタカシが驚きの声を上げた。

モリゾウは手を振り上げ、土を大きく動かし始めた。みるみるうちに、目の前に巨大な土の迷路が作られていく。途中、道を塞ぐ大きな岩が現れたり、突如土の壁が立ち上がったりと、完全に困惑状態のタカシとユウジ。

「おい、これ、ほんとに『試練』かよ…?」「迷路…だと…?」二人は声を合わせて言った。

「その通り!君たち、迷路の中を抜けられるか?」モリゾウがにやりと笑いながら言った。

そして、タカシが先に迷路に足を踏み入れると、すぐに大きな声が響いた。「まって、タカシ!僕も行くぞ!」ユウジが後ろから慌てて追いかけてきた。

迷路に入るや否や、タカシとユウジは次々と土の壁に突っ込んだ。何度もひっくり返りながら進む彼らに、モリゾウは笑いながら指示を出す。

「進め、進め!けど、道がわからないぞ~!」

「わかんねーよ!」タカシが叫ぶ。右に進むべきか左に進むべきか、全く分からない状態に二人は完全に迷子になった。

途中で突如、巨大な土のモンスターが現れる。モンスターは手に持った巨大な土の棒を振り回して、タカシとユウジを追い詰める。

「うわぁぁぁぁ、これで終わりか!?」ユウジが叫びながら逃げる。

タカシは叫ぶ。「待ってくれ!道を間違えたんだ!これじゃ、迷路の出口にたどり着けない!」

モンスターの棒が迫ってくる。もうダメだと思ったその時、ユウジが突然思いついた。「待って、待って!土の力で足元を固めて、モンスターを動けなくするんだ!」

タカシは一瞬動揺したが、すぐに反応した。「それだ!行くぞ!」二人は土の力を駆使して、モンスターの足元を固め始めた。

ガン・ドッポイがそれを見て、興奮した様子で叫ぶ。「そうだ、それだ!その調子で行け!」

結果、モンスターは足元を固められて動けなくなり、ついに土の迷路の出口にたどり着いた二人は、ついに試練を突破した。

「ふぅ、ようやく終わったか…」タカシがヘトヘトになりながら言った。

「俺、もう土の試練はごめんだよ…」ユウジが息を切らしながら答える。

ガン・ドッポイはにっこりと笑って言った。「お前たち、見事だ!もう土の力を完全に使いこなしたな!」

モリゾウも肩を叩きながら言う。「まぁ、かなり無茶だったけどな。お前たち、土を使うにはまだまだ修行が必要だぞ!」

タカシとユウジは顔を合わせて、「もう、勘弁してくれよ…」と同時に叫んだ。
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