スーパー忍者・タカシの大冒険

Selfish

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第93話: ヘビコ・カーネルの自己陶酔ワールド

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タカシとユウジは次なる伝説の支「蛇」に会うため、神秘の森「スネイクヴァインの迷宮」に足を踏み入れた。周囲には巨大なツタや、見るからに怪しい紫色の果実が生い茂っている。

「なんか、この森……妙に湿っぽいな。」
タカシが顔をしかめると、ユウジが指差した。

「おい、あれ看板じゃないか?」

二人が進むと、ツタに巻かれたボロボロの看板が見えた。その文字にはこう書かれている。

ここはナルシストの巣窟!己の美しさを認めぬ者、立ち入り禁止!

「……これは嫌な予感しかしねえ。」
「俺たち、こういうやつ苦手だよな。」

ヘビコ・カーネルの登場

森の奥から突然、派手なBGMが響き渡った。曲はなぜかポップで、歌詞が「私はキレイ~♪最高にキレイ~♪」という自己賛美のオンパレードだった。

「誰がこんな自己陶酔ソング流してんだよ!」
タカシが叫ぶと、ツタを割って華麗に登場したのが蛇のヘビコ・カーネルだった。

「ア~ラ、あなたたち、私の美しさに魅了されちゃった?」

ヘビコはスレンダーな体をくねらせながら、金色の鱗が輝く衣装を纏い、手には自撮り棒を持っていた。その自撮り棒には無数のスマホが取り付けられており、同時にいろんな角度から写真を撮り続けている。

「いや、最初に言っとくけど、魅了されてねえから!」
タカシが即座に突っ込むと、ヘビコはショックを受けた顔をしながら、首を激しく振った。

「そんなはずないわ!この美しい私を見て魅了されないなんて、あなたたち、目が腐ってるんじゃない?」

「おい、口悪いな!」
ユウジが笑いをこらえながら突っ込むと、ヘビコはさらに声を大にしてこう続けた。

「まあいいわ。あなたたちが私の美しさを理解できるまで、私はここで自撮りし続けるだけよ!」

ヘビコのナルシスト技

ヘビコは突然、自撮り棒をタカシたちに向けた。すると、周囲のツタが一斉に動き出し、二人を絡め取ろうとしてきた。

「おいおい、なんだこの技は!」
タカシがツタを避けながら叫ぶと、ヘビコは高笑いをしながら説明を始めた。

「これが私の奥義、『スネイク・セルフィーアタック』よ!私の美しさを見せつけながら、相手を動けなくする技なの!」

「そんなふざけた技で俺たちを倒せると思うなよ!」
ユウジが反撃しようとしたが、ヘビコはさらに追い打ちをかけた。

「美しい私を正面から見たら動けなくなるのよ。これであなたたちも私の信者ね!」

タカシは顔を覆いながら叫んだ。
「いや、なんでそんな自信満々なんだよ!俺、見ても全然感動しねえぞ!」

ヘビコはムッとしながら自撮り棒を振り回した。

「こうなったら第二の奥義を見せてあげるわ!これよ、『美の自己満シールド』!」

彼女が自撮り棒を掲げると、鏡のような光のバリアが現れた。

「これでどんな攻撃も跳ね返すのよ!私の美しい反射によってね!」

タカシのカウンター

タカシは呆れながら、ヘビコの攻撃を避け続けた。

「こんな変な技に負けるわけにはいかねえ!」

そう言いながら、タカシはリュウタロ・ドラゴンからもらった「ミニドラゴンリング」を取り出し、炎を放とうとした。すると――

「線香花火みたいな火しか出ねえ!」

ヘビコはその火を見て大笑いした。

「アハハハ!その程度の火で私を倒せるとでも思ったの?」

しかし、タカシはニヤリと笑った。

「いや、これで十分だ。」

彼は線香花火の火をヘビコの自撮り棒に向けた。すると、棒に取り付けられたスマホが次々に過熱し、爆発寸前に。

「キャー!私のスマホが!」

ヘビコは必死にスマホを守ろうとしながらバタバタと逃げ回った。その隙にタカシたちはツタから逃れ、ヘビコを追い詰めた。

蛇の力を授かる

ヘビコはすっかり力を失い、降参した。

「仕方ないわね……あなたたちに蛇の力を授けるわ。」

そう言いながら、彼女はタカシに「スネイクチャーム」というブレスレットを手渡した。

「これを使えば、相手を一時的に麻痺させることができるわ。でも注意して、使いすぎるとナルシストになっちゃうから。」

「おい、なんだその副作用!」

ヘビコは最後に鏡を取り出し、自分に向かってウインクをすると言った。

「私はこれからも美しく生きるわ。あなたたちもせいぜい頑張って。」

そして、ヘビコは再び自撮り棒を構え、どこかへ去っていった。

次なる支への旅立ち

「いやー、あの蛇、マジで疲れたな。」
「本当だよ。次はまともなやつだといいんだけどな。」

二人は次なる支「馬」を目指し、再び旅路へと向かった。しかし、道中見つけた馬車の広告が「馬の速度保証なし」と書かれているのを見て、タカシは頭を抱えることになった。

「まともなの、絶対いねえな。」
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