最強の竜騎士団長は、すべてが妹♡至上主義!

黒いたち

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第二章 臣下とは王のために存在する

猫も食わない

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「……しかし」
「行きなさい。……は、私が……」
「……ろしくおねがいしま……」

 人の話し声に、ギルバートの意識が浮上する。
 カーテンの開閉音、人が動く気配、消毒薬の匂い――。
 眉間みけんに力をいれて、まぶたを持ちあげる。

「気付かれましたか」

 ギルバートをのぞきこみ、安堵の息を吐くのはゼノだ。
 聞こえていた声が彼と結びつかず、あれは夢だったのかとぼんやり考える。

 気を抜くと、また眠りそうになり、ギルバートはまばたきを繰りかえす。
 視界が明瞭めいりょうになるにつれ、頭がはっきりとしてきた。
 カーテンで仕切られたベッドに寝ており、医務室いむしつかと身を起こす。

「――ッ!」

 右腕みぎうでに激痛がはしり、しばらく耐えるあいだに、ひきつるような違和感に変わる。
 目のまえにかかげた腕には、縫合ほうごうされたおおきな傷があった。

「だいじょうぶですか?」

 適当に返事をし、自身の格好をみおろす。
 戦闘でボロボロになったはずだが、着ているのは清潔な騎士服だ。
 うでの傷をおもんばかってか、半そでの夏服だったが、紺色のそれはサイズがおおきいような気がした。
 胸元から包帯が見えており、処置後に着替えさせられたのかとぼんやり思う。
 
「薬です。飲めますか?」

 ゼノが、水がはいったグラスとともに、ちいさな銀のトレイをさしだす。
 上にのった錠剤じょうざいの量に、ギルバートはゆるく眉をよせた。

「……多い」

 だした声が、ひどくかすれている。
 ゼノが記憶をたどるように天井を見やって、ギルバートに視線をもどす。

鎮痛剤ちんつうざい抗生物質こうせいぶっしつ気止けどめ、造血剤ぞうけつざいに栄養剤です」

 ギルバートは、右手をのばしかけて痛みに動きを止め、左手でうけとりなおす。
 億劫おっくうに感じながら錠剤を口に入れ、水で流しこんだ。

「エリオット副団長は、ベルを竜舎りゅうしゃに戻しにいきました」

 ベルとは、エリオットの竜の名だ。
 ギルバートは首をかしげる。
 聞こえていたのは、たしかにエリオットの声だった。
 夢でないなら、もうひとりの聞き覚えがある声の持ち主は――。

「おきたのか、ギルバート」
「……父上」

 カーテンをひらいて現れたのは、ブレイデン公爵家当主、ディビット・ブレイデンだった。



宰相さいしょうが知らせてくれた。定期総会で登城していたのが幸いだったな」
「そうですか。わざわざご足労そくろういただき、ありがとうございました。お帰りはあちらです」

 ギルバートの慇懃無礼いんぎんぶれいな態度に、ゼノは固まる。
 国内三大公爵家の筆頭ひっとう、ブレイデン公爵家の親子仲が悪いとか知りたくな――いや、俺はなにもきいていない。
 おもわずカーテンのすみにこっそり寄って、気配を消してたたずむ。
 エリオットに頼まれていなかったら、秒で逃げだしているところだ。

 ゼノが医務室をおとずれたのは、さきほどのこと。
 魔力切れの症状もおさまり、レスターとともに帰還すると、中庭で丸まっているベルを見つけた。
 寒さに弱い竜のこと、外気温が下がるなかに放置してはおけないと手綱たづなを引くが、彼女はてこでも動かなかった。
 仲良しのこむぎで先導を試みるが、ひたいをくっつけ合うあいさつはするものの、それだけだった。
 レスターの指示で、エリオットを呼びに来たが――席を外すあいだ、ブレイデンきょうを頼むとたくされてしまった。
 荷が重い!! と叫ばなかった自分を褒めてやりたい。

 レスターは、本調子でないゼノにかわって、ゼノの竜こむぎの世話を引き受けてくれた。
 だから、あと半刻ほどは、彼の援護えんごは望めない。
 敵が多いギルバートのこと、誰かが付き添う必要性は理解している。
 ギルバート団長を見守るかんたんなおしごとだろ、とレスターに茶化されてやってきたが、まさかこんな状況にほうりこまれるとは、だれが予測できただろうか。

 そんなゼノの心情とは裏腹うらはらに、ディビットは悠然ゆうぜんとギルバートを見据みすえて、ゆったりと口をひらく。

「聞きたいことがある。この腕輪うでわに見覚えは?」

 ディビットが、金の腕輪をかかげる。
 鎮座する大粒の希少宝石パライバ・トルマリンが、照明を反射してあおくまたたいた。

「それは……人に貸したものですが、なぜ父上が」
「うちの庭師見習いだと名乗る子供が持っていた。赤髪の少年で、名前はアルデ。彼の身元に間違いはないか?」
「急に転移室に現れたのなら、相違ありません」
「ふむ。転移術士からの話と一致するな。ではうちに連れ帰り、ロベルトに聞いてみるとしよう」

 そういって、サイドテーブルに腕輪を置いた。

「馬車で来ている。おまえも乗っていきなさい」
「けっこうです。母上によろしくお伝えください」

 固辞したうえに、さっさと出ていけと言わんばかりのギルバートにも、ディビットはどこ吹く風だ。

「クリスティーナに伝えることは、もうひとつありそうだ」

 やわらかく微笑むディビットの瞳が、スッと細まった。

「ギルバート。――なぜ右耳にピアスをしている」
「通信術具です」
「そういうことではない」
「質問の意図が不明瞭です」

 うとましそうなギルバートに、ディビットは直球に問う。

「おまえは同性愛者なのかと聞いている」
「…………は?」

 ぽかんとしたギルバートが、たっぷりと間をあけて、一文字だけを口にする。
 言葉をなくし、ディビットの真意を探るように、彼の顔をつぶさに観察する。
 たいした収穫も無く、ギルバートの首が横にかたむいたところで、ディビットがつづけた。

「右耳にひとつだけピアスをつけるのは、同性愛者であることを公言こうげんするという意味だ」

 ギルバートは、皆が右耳右耳とうるさかったわけを、ようやく理解する。
 無意識にピアスにふれて目を伏せ、しばらくしてから目線を上げる。
 そして、おおきくうなずいた。

「左耳にも開けます」
「なぜそうなる!?」
「過去には戻れません。てきとうに穴を増やすほうが現実的です」

 こんどはディビットが言葉をうしなう番だった。
 首を左右に振って、それでも否定を口にしないのは、他の策が思いつかないからか、ギルバートの頑固さを知りつくしているからか。

「話は終わりましたね。これ以上のご心配は不要です。どうぞお帰りください」

 追い打ちのようにギルバートが告げるが、ディビットはすでに落ち着きをとりもどしていた。
 切り替えの早さは、さすが公爵家当主といったところか。

「エリオットが戻るまで、おまえを見ていると約束した」
「もう目覚めました。付き添いでしたら、彼がいます」

 いきなり振られ、ゼノは変な声が出そうになるのをなんとかこらえる。

――やめて団長。俺をまきこまないで。

 こめかみに汗がつたうのを感じながら、完全に気配を消せなかったおのれの未熟さを恨む。
 ディビットが、ゆったりと首をかしげた。

「君は?」
「はっ……はじめまして。竜騎士団二年目の、ゼノ・クサナギと申します」
「そうか。息子がいつも世話になっているね」
「いえ、こちらこそ……」

 話してみると、ディビットはおだやかな人柄に思える。
 礼儀れいぎうとい自覚があるゼノが、ひそかにホッとしたところで、するどい声音が割りいってきた。

僭越せんえつながら申しあげます。公爵家のご当主がいらっしゃると、周囲はよけいな気をつかうはめになります。早々にご退室ください」
「ははは、私に気をつかう必要はないよ、ゼノくん」
「は、はあ……」

 いたたまれない空気のなか、ゼノはなんとか返事をする。
 冷や汗を流しながら、動くこともできずに考える。
――団長のお父さんは、本気でわかっていない? それともわざと? 後者ならこわすぎるんだけど、いったい何が目的で――。

「しかし、エリオットも立派りっぱになったものだ」

 あごを触りながら、ディビットがうなずく。
 ゼノは直立したまま、耳だけをかたむける。

「ローガン侯爵家こうしゃくけの次男か。――彼なら、アンジェリカの婿むこにふさわしいかもしれんな」
「――は?」

 すさまじいほどの怒りが、その一文字にこめられている。
 無関係のゼノが、おもわず背筋をふるわせるほどだ。

「ギルバートの補佐ほさとしても優秀――ならば、ブレイデン公爵家も安泰あんたいだ」

 周囲をかえりみることもなく、ディビットがひとりえつはいる。
 おそるおそるギルバートを見たゼノは、瞬時に後悔した。
 彼の顔が、おそろしすぎる。
 目も口も憤怒ふんぬにゆがみ、瞳孔どうこうがひらききっている。

「――すべてまるく収まるな。どうだ、ギルバート。エリオットを、アンジェリカの婚約者フィアンセに――」
「――ふざけるな!!」

 ギルバートはこぶしをサイドテーブルにたたきつける。
 シンと静まる空間で、はねた腕輪うでわだけが、みみざわりな音を立てた。

「なぜ貴様が勝手に決める? 何の権限けんげんがあってのことだ」
「……おまえの口のききかたは、前当主にそっくりだ」
御爺様おじいさまはすばらしい方だった。アンジェリカのしあわせはアンジェリカが決める。――貴様とは大違いだな」
「親だぞ、私は」
「ああ、そうだ。アンジェリカより先に死ぬことが確定している存在だ」

 ディビットが苦笑する。
 ベッドの上で半身を起こしているギルバートを――その服からのぞく包帯を目で辿たどり、あまりの多さに首を振る。

「おまえはそうではないと、言い切れるのか」
「アンジェリカがしあわせに天寿てんじゅをまっとうするまで、俺は死なん」
「根拠のない自信は、ただのおごりだ」
「稀代の魔人を知らないとみえる。イブリースに宣言すれば延命ぐらい――」

 パンッ、と乾いた音が響いた。

「――やめなさい、ギルバート。それだけは」

 ゼノから見てもわかるほど、ディビットの手がふるえている。 
 頬をたたかれたギルバートが、ベッドをとびおりディビットの胸倉をつかんだ。

「貴様の指図は受けん! えらそうに口出しをするな!」
「――自分の命をなんだと思っている。私はおまえの親でもあるんだ」
「それがなんだ! 俺のすべては、アンジェリカのためにある!」  

 おろおろとふたりを見比みくらべるゼノの耳に、ブチリと引きちぎれるような音が届く。
 ギルバートの利き腕がみるみる赤く染まり、縫合した傷が裂けたことを知る。

「団長! ベッドにお戻りください!」

 ようやく我に返ったゼノが、ギルバートを押さえにかかる。
 彼をなんとかディビットからひきはがすが、ギルバートの興奮はおさまらない。
 血だらけの腕で、ディビットにつかみかかろうともがく。

「アンジェリカは俺が守る! この命に代えても!!」

 そのとき、いきおいよくカーテンがひきあけられた。

「――なにをしているのですか!?」

 はげしい一喝に、皆の意識が向かう。
 エリオットがすぐさまギルバートとの距離をつめた。  
 
「また傷が……! おとなしくなさい!」

 有無を言わさずギルバートの体を持ちあげて、ベッドに押さえつける。
 あばれるギルバートの足が、エリオットの腹を蹴りつけた。

「エリオット! 貴様、いい気になるなよ!」
「なにがあったんですか?」

 エリオットは、ギルバートを取り押さえながら、ディビットに問う。

「君の話だ、エリオット」

 不可解な顔をするエリオットに、ディビットが苦笑顔を向ける。

「アンジェリカの、婿候補むここうほに――」
「ふざけるな! ぜったいに許さん!!」

 ギルバートのわめく声を聞きながら、エリオットは特大のため息をついた。

「ギルバート団長」

 憎悪をあらわにした碧眼へきがんが、返事のようにエリオットをにらむ。

「俺がその話をお受けすることはありません」
「――貴様! アンジェリカのなにが不満だ、言ってみろ! 殺してやる!!」

 その瞬間、エリオットがものすごくめんどくさそうな顔をしたのを、全員が目撃した。

「……俺の独断で決めることではありません。貴方の決定に従うと約束します。それでこの話は終わりです」
 
「ただいまー。ギルくん、いいこにしてたー?」

 のんきな声とともに、ブラットリーがあらわれた。
 黒い医療カバン片手に、ベッドを見やり首をかしげる。

「ギルくんを手籠てごめにするの?」

 質問されたゼノは、即座そくざに首を横に振って否定ひていする。

「――終わるはずねぇだろ! あいつがアンジェリカの敵であることは明白だ! 排除しないかぎり、なんどでもアンジェリカを利用する!」

 ギルバートが声をあらげ、身をよじってディビットをにらみつける。
 きょとんとしたブラットリーが、ディビットをみとめて破顔はがんした。

「ギルくんのパパだ。まためてるの?」 
「ブラットリー副所長。これはお見苦しいところを」

 ディビットの挨拶あいさつに、ブラットリーはクスクス笑いながら医療カバンを広げた。

「ぼくの地元に、『おやこげんかは猫も食わない』って言葉があるよ」
「マクスウェル伯爵領で? どのような意味でしょう」
「何でも食う海街の猫でさえ見向きをしない――よほどまずいものか、誰も相手にしないもの。ギルくんの怪我がなければ、後者だけどにゃー」
「いやはや、お恥ずかしいかぎりです」

 ふたりの会話はおだやかだ。
 暴れるギルバートと、おさえつけるエリオットが見えていないようだが、そうではないことぐらい、ゼノにもわかる。
 これだけ図太くないと貴族はつとまらないのか、と学習するとともに、自分の存在が場違ばちがはなはだしい気がして、それでも退室の許可が出ていない現実に途方に暮れる。
 なぜだか猛烈に、こむぎに抱きつきたい気分だった。
 
 ブラットリーが医療器具をならべる。
 薬瓶のラベルを確認し、注射器を手に取った。

「ギールーくん。鎮静剤ちんせいざい、打つよー」
「やめろ! 俺にさわるな!!」

 ギルバートが渾身の力で身をよじる。
 拘束を振りきった腕がくうをはらい、ブラットリーがひょいと針を遠ざける。
 ゼノはあわてて加勢に入り、血だらけの右腕をおさえつけた。

「うわあああああ!!」

 激情に駆られ、ギルバートが絶叫する。

「あはは、きのいい魔人だねぇ」

 ブラットリーは鼻歌でも歌いだしそうなようすで、ゼノがおさえるギルバートの右腕に、注射針を差しこんだ。



 だんだんと、ギルバートの動きがにぶくなっていく。 
 抵抗が弱まり、まどろむようにまぶたがゆれる。
 エリオットは、ギルバートの拘束を解いて、ディビットに向きあった。

「ギルバートは、俺が責任をもって見ます。ゼノ、ブレイデン卿を下までお送りしろ」
「は、はい!」

 これ以上、この親子を一緒にしておくわけにはいかない。
 ゼノに異論は無かったが、当のディビットがエリオットを見据みすえて動かない。

「エリオット。私はブレイデン公爵家当主として、君の本心を聞くまでは帰れない」

 ギルバートがうめいて、体を起こそうと身じろぐ。
 ブラットリーが笑いながら、ギルバートの右腕――裂けた傷をつかむ。
 苦痛の声とともに、ギルバートがベッドに逆戻りするのを、ブラットリーはにこにこと見つめた。

「あーあ。せっかく綺麗に縫合できたのに。ぼくが過労で倒れたら、ギルくんに添い寝してもらおっと」

 ギルバートがなにかをつぶやいて、目を閉じる。
 罵倒ばとうたぐいだと思われたが、誰の耳にも聞き取れなかった。

「うん、眠ったね。いまなら再縫合しても良いかな」

 エリオットは背後にちらりと目線をやって、ディビットに向きなおる。

「ギルバートの怪我が心配です。それ以上のことは、今は考えられません」
「では、息子の怪我が完治すれば、答えを聞かせてもらえるのかな」

 口先だけでごまかされない相手だとは知っている。
 しかし、重傷のギルバートよりも、アンジェリカの将来をうれう発言が解せない。
 記憶のかぎりでは、彼はギルバートのことを一層気にかけていたというのに。

 ギルバートが口出しできない状況――それでも、ギルバートが同席している場で、言質げんちをとってしまおうというのか。
 おりしも、この場には王族と一般人がひとりずつ。
 それは公式の立会人としての最低条件であり――エリオットの返答しだいでは、この会話が、ディビットによって公式の発言とされる可能性が高い。
 法的効力を持ってしまえば、撤回するのは容易ではなく――エリオットがアンジェリカの婚約者フィアンセとして、正式に認められてしまう。

 ――なぜ。
 このような場所で、まるで思いつきのように決めることではないはずだ。
 国内三大公爵家の筆頭、ブレイデン公爵家の当主ともあろう御方が、なにをそんなに焦ることがある。

 ――定期総会。

 そこで、何かがあったと仮定すれば、それはギルバートにとっても悪いこと――まさか、アンジェリカの婚約者を、国が斡旋するということは――。

 エリオットの脳裏に浮かんだのは、現国王のまご――御年十四になられる、ナサニエル殿下だ。
 皇太子の長子であり、王位継承権は第二位。
 十五歳である公爵家令嬢のアンジェリカは、身分も年齢もつりあいがとれる。
 もしそれが締結されれば、ギルバートは未来の王妃の兄――国に一生、飼い殺しにされてしまう。

 エリオットは、おもわずディビットを見つめる。
 ディビットは、エリオットの仮説を肯定こうていするようにうなずいた。

「私は、子供たち・・の自由としあわせを願っている」
「……わかっています」
「高貴なるお方は、気が短い。建国記念祭は再来月にせまっている」
「国の慶事とするつもりですか」
「……君の勘の良さには目を見張るものがある。こちらの申し出を正式に受けてほしいぐらいだ」
 
 エリオットは答えない。
 そんな戯言ざれごとを聞いている場合ではない、と身のうちに湧きあがる怒りを、なんとか自制する。
 ディビットはこちらの――ギルバートの味方だ。
 ならば、協力を――国内三大公爵家筆頭の力を、存分にふるっていただこう。

 エリオットは顔をあげ、ディビットをまっすぐに見つめた。
 
「――考える時間をください」
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