オットマンの上で

刺客慧

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第七話:くるま交差点(中の下)

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(前回までのあらすじ)
 三者三様さんしゃさんようよ。


***


 ジェイミー、双子、ノブ子、、メルザ、そしてイワン。順々に部屋から出ていき、車のミイラが展示された博物館のあかりが消えた。
 店じまいの時間だ。

 そのとき通気口のダクトから一人の老人が音もなく暗闇の部屋に降り立った。

「んグ、やれやれ、サリィも十条も、金の子たちにセンサーすらつけてないとは生温いわ、フッ、フ、ングッククク
ク」文句を言いながら老人はほくそ笑む。

「しかしここはまさかの……。グ、ヒヒヒ。面白いことになりそうだて。それと、イワン。ありゃホントにイワンか? ンぐ、ククク」


***


 ネクサスCC500C。国内最高のメーカーであるコバタの技術を結集した新時代のオープンカーとして開発をされました。
 V型8気筒5000CCのハイパワーエンジンは他にない運転時の安定性と躍動感やくどうかんを約束し、独自の足回りはエンジンや排気の振動を緩和かんわさせ快適まで保証されています。
 近未来的なメーターまわり、牛革のラグジュアリーな内装は同乗者を魅了することでしょう。
 極めつけは新世代のフロント形状であるHANKボディです。だぼだぼのズボンから見えるおっさんの半ケツをイメージしたその形状は高速の走行時に独自の風の感触を感じることができ、購入者の方々からはまるで尻肉の谷中に顔をうずめているようだ、という良く分からない感想を多数いただいています。

 ちなみに非津ひっつの愛車である。

 今日は湾岸線わんがんせんの風が生ぬるい。このネクサス、非津はCCと呼んでいる。

 CCが伝えてくる風は、かつて少年のころ母屋でおばあちゃんに風呂上りに団扇うちわであおいでもらった記憶がよみがえる。それがこの車のたまらない魅力なのだ。季節の風を様々な形でこちらに伝えてくる。

 隣で座っているハルオも何かしらの感動やノスタルジィに静かに浸ってくれているだろうと思ったが、さっきから猿のような奇声をあげて手ぬぐいを振り回していた。ここは湘南ではない。

 冗談ではないと感じながら非津は自分の端末の通話ボタンを押した。

「……。おかけになった電話番号は電波の……」

 時刻は八時丁度。すでに早朝と呼べる時間帯ではない。だが、十条じゅうじょう瓦鷺かわらさぎもいっこうに連絡がつかない。

 反隋砂里についても同じだ。彼女の動向は、十条が部下を彼女のもとに預けようとしていたから分かる。おそらくもうホワイトホールだろう。タイミングが悪いが今はいい。
 
 とにかく早く信用できる十条と連携を取り、姉古川あねこがわ店から消えたゲリウス達の行方をつかむことが先決だ。

「感動だぜヒッツさんよお……」

 横のハルオが涙ながらに語りだした。完全に情緒じょうちょが行方不明である。

「おらあ、こんなかっちょいい車のったん初めてだよ。あ、いや、やっぱ昔先輩に乗せてもらってたっけかな? いやとにかく感動だぜ」

「そうですか。気に入ってくれて何よりです」

「この間見せてくれた動画も最高だったぜ。ゲリウスちゃんがあんなにかわいくなるなんてよ。あんたやっぱりエンターテイナーだな」

「それよりも……、ハルオさん。早くゲリウスたちを見つけないと」

「おお、そうだった。あ、浦々村うらうらむらインターだ」

「浦々村と?」
 丁度浦々村インター出口だ。非津は減速して左車線に入り、ハンドルをさらに左に傾け始めた。

「おう、たこ焼きの自販機があったんだよなー。双子のあいつらと食いにいったんだよなあ」

「うおおっ!」
 あわててハンドルを右に戻した。車内が大きく揺れて後ろのトラックからクラクションを鳴らされる。

「なんだよ。降りないのか? 食いたかったなあ」ハルオは出っ張った腹をさすりながら名残惜しそうな表情をした。


「クソッ! アンタ本当にゲリウス達の手がかりを知ってるのか」
 生真面目な性格が災いした。非津は部下にこの男を任せなかったことを後悔した。

「うう、ぐすっ、アナグマジェイもライもデズもオレをおいていっちまいやがった。どうせオレ役立たずだよお……」


***


「すまん、ヒッツ、少し待て……。少しだ」電波の届かないホワイトホールの中で十条は沈黙した自分の端末を見てつぶやく。

 そう、まだ彼はホワイトホールの中にいた。いや、砂里さりの目を盗んで、外に出たふりをして潜んでいた。
 白い、何もない部屋の中で座り込み、イヤホンをぐりぐり耳にねじ込んだ。

「さあ、そろそろ効いてきたころね。そろそろ起きなさい。ほら……」
 砂里の声が生々しく聞こえてくる。
 底片ヘレナという偽名を名乗っていた頃から砂里は企業のスパイ活動、諜報、暗殺、幅広くこなすスペシャリストだ。スパイ活動の仕事の一つとして尋問じんもんも担当しており、今まで何度も敵対企業の情報を手に入れて来た。
 今回も苦もないことと思っているのだろう。

 耳障りな雑音がいくつも入る。
 音や台詞からとるに、砂里は意識が戻りつつあった部下たちを椅子に座らせている。
 尋問の下準備だ。
 彼女がお手製の自白剤を使用することは十条も想定通り、砂里は十条の部下たちを丁重に扱うつもりはない。

 やがて部下たちが目を覚ます。
「ああ、すみません……。俺、また寝てたみたいで……」
「俺も、へへ、誠に遺憾です」

「気にするな。力を抜け」砂里は声色を穏やかにした。

「ありがとうございます」

「災難だったね、苦労をかけた」

 さあ始まるな、十条はイヤホンをおさえて注意深く様子をうかがった。

「教えてくれ。イワンはお前たちを襲った後、何を言っていた」

「イワンさん?」

「そう、イワンだ。もっと細かく教えてくれ。イワンはお前たちに何をした? どこに逃げたか心当たりはあるか?」

 十条のイヤホンからは少しの間何も聞こえてこなかった。しかし、砂里のいる場所では何が起きているか手に取るようにわかる。部下二人は顔を見合わせているのだろう。

「イワンさんのことはもう話したでしょう」
「もうこれ以上、何も分からんですよ」

「まあまあ、落ち着いて。ひと眠りして思い出したことはないかな? イワンに協力者はいなかったかな?」

「いえ、誰も……」

「なら、所持物は、足跡は? お前たちを眠らせた時の行動は急いでいたか。迷いはなかったか?」

「……、……」
「……、……」

「ん……? どうしたお前たち」

 パイプ椅子の地面との打音がやかましく響いてくる。十条はほくそ笑んだ。
 部下達はいま、気がふれたように勢いよく椅子から立ち上がった。

「イワンさん。ああ、イワンさん! 無事逃げ延びてくれ」
「俺らのイワンさん。こいつは俺らがやるからね!」

「なに? 自白剤が効いていない? これは、どういうこと?」
 砂里の狼狽うろたえぶりはもっともなことだ。

 保険の十条。彼の特技は催眠による嗜好しこう操作。
 先の彼の部下たちの発言が一致しなかった理由も、十条が彼の部下たちにあらかじめイワンが彼らの元上司で、恩人で、徹底的にイワンが好きなようにじっくり調整した結果だ。

 この趣向操作で十条は過去保険外交員として異例の契約数を達成して、スモーマフラーに高額で招かれ、十俊英じゅうしゅんえいの座にいる。

「イワンさんを返せ! この裏切者!」
「そうだ裏切者!」

「落ち着け。裏切者はイワンの方だ。冷静になれ! お前ら、歯向かうと命はないぞ!」
 砂里の焦る声にまたも十条はほくそ笑んだ。

 まだまだこれからだ。
 十条はさらに隠し味を施している。

 部下二人は腕力を振るうことに対しての抵抗を取り払うよう嗜好をいじっていた。要するに暴力を好む嗜好だ。そうすることで部下たちは暴力での物事の解決にすぐ移る。
 全て予想通りの動きだ。

「ああ? 知るか? しつこいんだよ」
「大人しくさせてやるからアンタこそ抵抗するなよ」

「な? くそっ。……、……。うっ」

 砂里も案外大した事ないな、十条はそう考え、いつでも動けるように立ち上がった。

「何だ? 苦しみやがって! まだ何もしてないぞ」

「く、う……、ま、た……。うっ」

 吐瀉としゃ物が吐き出される音が聞こえて来た。
 まだ何もしていない。急に苦しみ始めた砂里。十条はニヤニヤ笑いを止め、眉間を寄せた。

「くそっ、来るな! お前たち! 汚い手で触るな!」

 手荒な打撃とうめきの音がいくつも聞こえてきた。おそらくそこの部屋では三人が生々しく暴れているのだろう。

「ぐあっ」砂里の叫びが聞こえる。蹴り飛ばされたようだ。

「何だ、何故腹をかばう」
「おい、こいつ、身ごもってないか?」
「なにっ?」

「えっ」十条は狼狽うろたえた。

「お前、イワンさんと付き合ってたよな?」
「コイツ、裏切者の分際で、イワンさんのを身ごもっているぞ!」

「やめ! 来るな!!」

 流石の十条も口を開けて冷や汗をかいていた。
 砂里に一泡吹かせるつもりで部下たちを利用して仕込み、あわよくば消えたイワンに関する情報を得ようとしていたが……、今は体が固まっている。

「止めろ! これはっ! アイツの子なんかじゃない!」
 女の慌てふためいた声が、うめき声になり、そして聞いたことのない狂気の怒声に変わった。男の怒声などいくら聞いたところで簡単には恐れることのない十条が砂里の声に心の底から恐怖した。

 うァあぁ! 砂里の短い叫びと共に刃物が抜かれる音がした。そして、グブッ、という男の断末魔がきこえ、骨の折れる鈍い音もした。

 十条の見開かれた目に汗が滴ってくる。その場所で何が起こったか、二人の人間が力を失い、もののように倒れ伏す音がして砂里が狂乱して何をしでかしたか悟るに至る。

「ああ、ウソだろ……」


***


「ウソ! なにここ……」

 整骨院?いやタイ式マッサージだ。ぬいぐるみとシフトノブ一同、リラックスした光景に気が抜けすぎて隙があったら鼻ほじってケツをかきそうになっていた。

 コアラーとゲリウスの処刑が今から行われると言っていたから、てっきりターミネーターの鋳鉄ちゅうてつ所のような場所をイメージしていた。

 特にジェイミーは冷静に状況をうかがっているように見えてその実、メルザや双子以上に頭に血が上り興奮気味だった。処刑場所に行き、コアラーとゲリウスのあわれな姿があれば、そこで大立ち回りしてやろうと考えていたのだ。

 しかし実際は円柱状のガラス張りの部屋の中で談笑交じりに働く関羽のようにひげが伸びた弁髪べんぱつオヤジと数人のマスク姿の男性スタッフ、女性スタッフ数人。気勢きせいを削がれたと言ってもいい。

 イワンは手を軽く上げてマッサージルーム内の関羽に挨拶すると、このホール全体の灯りがついた。

 自分たちを連れ去った車たちがまわりにいた。車たちが三十、見えていないだけで四十台はいる。この空間の面積も広い。 
 輪を描く形で全台、マッサージルームを凝視している。辺りから聞こえてくるハルオの鼻息のような厳かで耳障りなアイドリング音が不気味だった。

「でかいでしゅ」
「ぶらんぶらんでしゅ」
 双子に言われてノブ子は気付いた。天井はかなり高く、そこにはクレーンガーダーがあり、いくつかあるホイストからはフックや巨大なマグネットがぶら下がっている。

 マッサージルーム中央の大きなベッドが下に下がり、しばらくして再び上がってくると、白いハイブリッドカーが一台乗せられていた。

 何がされたものとみているとゲリウスはホイストにぶら下がったマグネットによりベッドから降ろされ、スタッフたちに丁寧に汚れをふき取られて、タイヤをおもいきり力を込めて、こねこねマッサージをされていた。

 ノブ子にだけはその言葉が聞こえていた。大丈夫、大丈夫とゲリウスはひたすらに自分に言い聞かせている。やがてその言葉も体が弛緩しかんしすぎて弱くなっていった。

「なんだよー☆ マッサージなら、アーシもうけたいんだけど?」メルザはイワンを見上げた。

「いや、ここは処刑場さ。まだ準備をしているに過ぎない。いまからあのマッサージ師たちが、リラックスしたゲリウスのエンジン、その他を取り外す。痛みのないようにね」

「そんなことで車は死なない……」断定しつつもノブ子の言葉は重苦しかった。

「死なない。人間基準ではね……」

「どういうことですか?」ジェイミーは訳が分からなかった。

「抜いたパーツを元に戻せば、元通り走れるようになる。だけど、もうコアラー、ゲリウスとしての人格は戻らな
い。それは僕らにとっては紛れもなく死で、これは処刑さ」

「やっぱりでしゅ!」
「よくわかんないけど、ゆるせんでしゅ!」
「暴れてやんよぉ☆」
「よっしゃー!!」
 ノブ子以外はイワンの処刑宣言に声を上げていきり立った。最後のジェイミーは少しテンションがおかしかったが……。

 イワンが薄く笑った。瞬間、全員が一瞬で眩暈めまいに襲われ平衡感覚が狂い、その場に座り込んだ。

「君たちには何もさせないさ」

 イワンの後ろにはいつの間にか作業着の人間が立っていた。
 帽子とマスクにより表情は確認できないが、それの出すただならぬ威圧感のせいだろうか、何かからくりはあるのだろうが全員驚くほどピクリとも体を動かせなくなっていた。

暫穴ざんけつ、そのまま頼む」

「承知」

 まって、とノブ子はイワンに声をかけようとしたがろれつも回らなくなってきている。

 マッサージのスタッフがホイストを操作する。
 残酷な駆動音と摺動音しゅうどうおんが鳴り響き、ホイストが移動する。

 マグネットがクレーンゲームのごとく質量を伴い、歪に揺れて処刑対象のもとに動いていく。

「やめ……」ノブ子の声は当然届かない。視界が彷徨い、天と地が逆さになった。

 部屋の天井にあるベッドが吸い込まれるように空に昇って行く、しばらくして一台の車が天から降りてきた。
 コアラーだった。


***


 ゲスプレッソ・イタリアーノ。
 湾岸線賀斉がせいインターチェンジを降りて二キロメートル直進をして左折した先にあるカフェ。賀斉南ニュータウン外れに位置する先月リニューアルオープンしたばかりで、ただいまコーヒー全品三十%オフでございます。
 ベテランマスターが作るフルーチェイチゴ味は店の定番メニューで、四十年間現役でやって未だそれしか作れないのか、という店のファンの温かい声が時折漏れ聞こえてくるようです。

 是非、アナタも一度足を運ばれてはいかがでしょうか。

「エスプレッソ一つ」
「俺はバケツアイスだぜ」
 爽やかに店員に注文をした後、非津は頭を抱えた。

 何の情報も得られないまま都心からどんどん離れている。一つ間違えたら次は夢の国が見える場所まで高速を走らせるところだった。

 インターチェンジで降りたのはいいのだが、ハルオが腹を下したせいで今のカフェに急遽来店することになった。
そこまでは百歩譲ってまだいい。

 だが、このハルオ、すでに三回はここのトイレにお世話になっている。
 もう出ようとすると、腹がゆるくなったとまたトイレ。きりがない。しかも今の注文は何だ。バケツアイスとは何だ。あれだけ腹を下しながらまだ懲りないのかこいつは。朝、あれだけでかいおはぎを食っておいてまだ甘いものが欲しいのか。

「いいですか、もうこれを食べたら戻りますからね。ハルオさん」

「がはは。おう! 悪いなヒッツさん! どうも昨日の晩から栄養不足でくらくらしちまってなあ」

「くそっ、なんて日だ……」

「ご注文お待たせしましたー」

 注文して二分足らずだ。早すぎる。
 しかもハルオの注文したアイスが先に来ている始末である。

「バケツアイス……、本当にバケツに入っているのか……」

 丸々一つのバケツにアイスが入っている。ベタだが『映えばえ』を意識する昨今、特に珍しいメニューではなくなっている。

 だが中身を見て仰天した。

 卵黄、卵白、分けずぶち込んで溶いた卵と牛乳を混ぜただけのものが入っていた。中途半端にシャーベット状になっていることから、とりあえず冷やしたり、混ぜたり、フルーチェのもとを入れたりと、あれこれ試した形跡が伺える。

「これは詐欺だろ……」非津はウェイターに手を上げかけた。

 しかしハルオはこれをグビグビと、バケツをひっくり返して飲み始めた。

「ハルオさん! そんなことしたらまた腹が……!」

 しかし遅かった。半分も飲まないうちにハルオの腹からは汚いメロディーが鳴り響き、またもやトイレットへ……。

 もはや非津は頭を抱えるのが定番のポーズと化してた。止まらない歯ぎしりがそのまま胃の締め付けとリンクしているようだ。

「おい、こいつ動くぜ」
「ほんとだ。なんかおびえてんじゃねえの」
 中学生の悪ガキっぽい煽り声が聞こえた来た。

 意思を持った車だろうか。ゲリウスの案件に関わったことでひどく敏感になってしまった。立ち上がり、声のした方向を見渡した。

「うわっ、きた! 飛びついてきやがった」
「ションベンかけてやろうぜ!」

 駐車場に停めていた自分のCCが本当に中学生の悪ガキ三人組に絡まれているではないか。

「ほらほら、また唸ってみろよ」

 ウウウウウン、フオン、フオン、フオン、ウウウウウン。

 信じられなかった。今まで何もなかったCCが意志を持ち、少し、というか、かなり犬っぽく少年たちに反抗している。

「ほりゃほりゃ~」
「はははっははははは。ホントにだしやがった」

 フオン、フオン、フオン、フュウウウウウウウウウウウウン。

「何してるんだ!」

 普通の人間が一歩を踏む時間だった。非津はCCに自分のションベンをふりかけようとしてる少年と間合いを一瞬で詰めて彼の首を締めあげた。

「私の車だぞ。何をしていたんだ! おいっ」
 締め上げた少年はその拘束のあまりの強さに泡を吹き、全身から体液を出してのびていた。

「あああああ! ごめんなさい」
「止めてください。この通りですから」

 仲間の二人の少年たちが土下座して許しをうたことで、非津は我に返り、締め上げていた少年を離した。
 二人の少年は締め上げていた少年を連れて失禁しながら逃げ出した。

 我に返った非津はCCを向いた。

 腰をふりながら遠慮がちにCCは後ろに下がる。非津はその姿にときめきを感じた。顔がほのかに紅潮こうちょうする。

 手を差し伸べるとCCはすり寄り、静かにそのグリルで非津の手に触れる。

「CC! 生きて、いた? いや、意思を持ったのか? 君は……」

(次回へつづく・・・)
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