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30.輝かしい日々を
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私は魔法学園で、彩りのない毎日を過ごしていた。
三年間の思い出なんて、特にない。ずっと勉強ばかりしていただけである。
しかし魔法学園を卒業してからの私の人生は、彩りに溢れていると思う。それは素晴らしい夫や、素晴らしい友人達に恵まれているからなのだろう。
「……あなたには本当に感謝しています。このように騎士団と魔術師団が手を取り合えているのは、あなたの反射魔法のおかげです」
「いえ、そんなことはありませんよ。もちろん、それは一因なのかもしれませんが……」
王城で働くようになってから、三年が経った。
その三年間で、私が考案した反射魔法は完全なものになった。それは主に、騎士団によって活用されている。
その魔法は、確かに騎士団と魔術師団の改善に働いたかもしれない。しかし理由はもっと別にあるだろう。ウェルド様とフラウバッセンさんの力が大きいはずだ。
「というよりも、お二人が結婚したのが大きいのではないかと僕なんかは思うんですけど……」
「む?」
「エクティス様、それにアルメリアさん……」
「ウェルドお義兄様、ラナトゥーリお義姉様、こんにちは」
私とウェルド様が話していると、エクティス様とアルメリアさんがやって来た。
当然のことながら、二人も既に夫婦となっている。そのため一応関係的には、二人とも私の義理の兄弟なのだ。
もっとも、私にとっては今も友人のような感覚しかない。学園の同級生を弟や妹であるとは思えないのである。
「エクティス、俺達が結婚したのが大きいとはどういうことだ?」
「騎士団長と魔術師団の新進気鋭であるラナトゥーリ義姉上が婚約したことによって、二つの団の結束力が高まったということです」
「いや、そうなのだろうか?」
エクティス様の言葉に、私とウェルド様は顔を見合わせた。
彼の主張は、わからない訳ではない。しかし、それが一番大きな要因ということなどあるのだろうか。
「お二人の仲の良い様子をお互いの団が見ていた訳ですからね……」
「む……」
「それは……そうなのかしら?」
「二人とも、あまり人の目は気にしなかったでしょう?」
「……確かにそれ程気にしたことはなかったが」
「まあ、気にしても仕方ないということはありましたからね……」
私とウェルド様は、お互いにお互いの団のことはそれ程気にしていなかった。
仲が良くないということはわかっていたため、一々気にする必要がないと思っていたのである。
まさかそれで二つの団のわだかまりが解けているとは思っていなかった。その事実は、驚きである。
「まあ、何はともあれ二つの団のわだかまりが解けて良かった。これも全て、あなたのおかげです。ありがとうございます」
「いえ、お気になさらないでください。そもそも妻としてあなたを支えるのが私の役目である訳だし……」
「……私は、あなたに支えられています」
私の言葉に、ウェルド様は笑顔を見せてくれた。その笑顔に私も笑顔で返す。
ウェルド様は私と結婚してから少し前向きになった。自惚れかもしれないが、それは私が彼を支えられているからということなのだろう。
そんな彼のおかげで、ウェルリグル侯爵家の当主争いからも特に巻き込まれていない。兄や姉達からの要請を彼は跳ね除けてくれているのだ。
「ラナトゥーリさん、これからもよろしくお願いします」
「ええ、もちろんです」
私は、これからもそんなウェルド様を支えていきたいと思っている。彼の妻として、私はこれからも輝かしい日々を送っていくのだ。
三年間の思い出なんて、特にない。ずっと勉強ばかりしていただけである。
しかし魔法学園を卒業してからの私の人生は、彩りに溢れていると思う。それは素晴らしい夫や、素晴らしい友人達に恵まれているからなのだろう。
「……あなたには本当に感謝しています。このように騎士団と魔術師団が手を取り合えているのは、あなたの反射魔法のおかげです」
「いえ、そんなことはありませんよ。もちろん、それは一因なのかもしれませんが……」
王城で働くようになってから、三年が経った。
その三年間で、私が考案した反射魔法は完全なものになった。それは主に、騎士団によって活用されている。
その魔法は、確かに騎士団と魔術師団の改善に働いたかもしれない。しかし理由はもっと別にあるだろう。ウェルド様とフラウバッセンさんの力が大きいはずだ。
「というよりも、お二人が結婚したのが大きいのではないかと僕なんかは思うんですけど……」
「む?」
「エクティス様、それにアルメリアさん……」
「ウェルドお義兄様、ラナトゥーリお義姉様、こんにちは」
私とウェルド様が話していると、エクティス様とアルメリアさんがやって来た。
当然のことながら、二人も既に夫婦となっている。そのため一応関係的には、二人とも私の義理の兄弟なのだ。
もっとも、私にとっては今も友人のような感覚しかない。学園の同級生を弟や妹であるとは思えないのである。
「エクティス、俺達が結婚したのが大きいとはどういうことだ?」
「騎士団長と魔術師団の新進気鋭であるラナトゥーリ義姉上が婚約したことによって、二つの団の結束力が高まったということです」
「いや、そうなのだろうか?」
エクティス様の言葉に、私とウェルド様は顔を見合わせた。
彼の主張は、わからない訳ではない。しかし、それが一番大きな要因ということなどあるのだろうか。
「お二人の仲の良い様子をお互いの団が見ていた訳ですからね……」
「む……」
「それは……そうなのかしら?」
「二人とも、あまり人の目は気にしなかったでしょう?」
「……確かにそれ程気にしたことはなかったが」
「まあ、気にしても仕方ないということはありましたからね……」
私とウェルド様は、お互いにお互いの団のことはそれ程気にしていなかった。
仲が良くないということはわかっていたため、一々気にする必要がないと思っていたのである。
まさかそれで二つの団のわだかまりが解けているとは思っていなかった。その事実は、驚きである。
「まあ、何はともあれ二つの団のわだかまりが解けて良かった。これも全て、あなたのおかげです。ありがとうございます」
「いえ、お気になさらないでください。そもそも妻としてあなたを支えるのが私の役目である訳だし……」
「……私は、あなたに支えられています」
私の言葉に、ウェルド様は笑顔を見せてくれた。その笑顔に私も笑顔で返す。
ウェルド様は私と結婚してから少し前向きになった。自惚れかもしれないが、それは私が彼を支えられているからということなのだろう。
そんな彼のおかげで、ウェルリグル侯爵家の当主争いからも特に巻き込まれていない。兄や姉達からの要請を彼は跳ね除けてくれているのだ。
「ラナトゥーリさん、これからもよろしくお願いします」
「ええ、もちろんです」
私は、これからもそんなウェルド様を支えていきたいと思っている。彼の妻として、私はこれからも輝かしい日々を送っていくのだ。
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