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第11話 解雇の真実
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私達は、第四王子のセルトス様と話すことになった。
話す内容は、もちろん私の解雇に関することだ。
「まず、今回の解雇なのですが、とても不当なものであると思っています。あなた程、優秀な人材は、他にいません。そんな人をクビにするなど、まずあり得ないことです」
「えっと……ありがとうございます」
セルトス様は、私の解雇をはっきりと不当だと言ってくれた。
それを王子の立場から言ってもらえるのは、とてもありがたい。これで、スルーガ様の判断は間違っていたと確信がもてる。
「恐らく、それはスルーガ兄上もわかっていたでしょう。ですが、彼にはあなたを解雇したい理由があったのです」
「理由ですか?」
「ええ、もっとも、それはとても自分勝手なものなのですが……」
セルトス様は、少し呆れたような顔をしていた。
ということは、スルーガ様は呆れるような理由で、私を解雇したということなのだろう。
「実は、スルーガ兄上は最近、婚約破棄されたのです」
「婚約破棄……そういえば、そんなことがありましたね。それが関係しているのですか?」
「ええ、といっても、婚約破棄そのものは問題ではありません。その後にあった出来事によって、彼はあなたを解雇するに至ったのです」
スルーガ様は、最近婚約破棄されたらしい。
その理由はよく知らないが、相手から拒否されたようなのだ。
婚約破棄というのは、王族や貴族にとっていいことではない。それでも、婚約破棄となったのはきっとスルーガ様の性格の問題なのではないだろうか。
そんなことは思っていたが、特に気にしてはいなかった。だが、考えてみれば、彼にあった大きな出来事なので、今回の件に関係しているというのはとてもしっくりくる。
「彼は、ある女性に好意を抱いていました。婚約者とは別の女性です。レルフィア・ラーカンス、ルフェンドの妹です」
「え?」
そこで、セルトス様は少し驚くことを言ってきた。
スルーガ様が、ルフェンドさんの妹に恋していた。それは、まったく知らなかったことだ。
兄と知り合いであることから、レルフィアのことはよく知っている。彼女は、同じ王城で働く同い年の友達だ。
その友達が、自分の上司から好意を向けられていた。その事実に、私は驚きを隠せない。
「ラーカンス家は、代々王家に仕えてきた一族です。レルフィアも同じように、スルーガ様に仕えていたのです」
「彼女は優しい女性でした。それに、兄上は惹かれたのでしょうね。ただ、彼女は兄上の思いを受け入れませんでした。その理由は、あなたも知っているのではないでしょうか?」
「え、ええ、彼女には婚約者がいますよね。とても仲が良く、お互いに愛し合っていると……」
「ええ、つまり、兄上は振られてしまった訳です」
セルトス様の話を聞いて、私はだんだんと理解してきた。
色々と関係性を整理すると、スルーガ様の思考がなんとなくわかってくるのだ。
「レルフィアさんの相手は、ボルグレン・アーガンテ。あなたやマルグさんにとっては、それなりに関わりが深い人ですね?」
「ええ、私達の孤児院はアーガンテ伯爵家が経営しています」
「その相手のせいで振られた兄上は、その恨みをあなたにぶつけたのです。本人達には、色々と理由があって、手が出せなかったようなので……」
全てを聞いて、私は呆れていた。
そんな理由で、私をクビにするとは、スルーガ様はとても愚かな人間だ。
なんだか、頭が痛くなってくる。こんな王族は、恐らく他にいないだろう。
「それって、八つ当たりということじゃないか! まったく、なんて奴だ!」
「マルグ……」
「おっしゃる通りです。我が兄ながら、不甲斐ないとしかいいようがありません」
マルグは、スルーガ様の身勝手な理由に激昂していた。
こういう風に怒ってくれるのは、ありがたい。私自身は、呆れて怒る気にすらなれなくなっているからだ。
「さて、当然ですが、こんなことは認められません。あなたには、正式に聖女に戻ってもらいます。そのために、兄上と話をつけたいのですが、同行してもらえますか?」
「ええ、構いませんよ」
「それなら、すぐに行きましょう。行動は、早い方がいいですからね」
セルトス様の言葉に、私はゆっくりと頷く。
こうして、私達はスルーガ様の元に向かうことにするのだった。
話す内容は、もちろん私の解雇に関することだ。
「まず、今回の解雇なのですが、とても不当なものであると思っています。あなた程、優秀な人材は、他にいません。そんな人をクビにするなど、まずあり得ないことです」
「えっと……ありがとうございます」
セルトス様は、私の解雇をはっきりと不当だと言ってくれた。
それを王子の立場から言ってもらえるのは、とてもありがたい。これで、スルーガ様の判断は間違っていたと確信がもてる。
「恐らく、それはスルーガ兄上もわかっていたでしょう。ですが、彼にはあなたを解雇したい理由があったのです」
「理由ですか?」
「ええ、もっとも、それはとても自分勝手なものなのですが……」
セルトス様は、少し呆れたような顔をしていた。
ということは、スルーガ様は呆れるような理由で、私を解雇したということなのだろう。
「実は、スルーガ兄上は最近、婚約破棄されたのです」
「婚約破棄……そういえば、そんなことがありましたね。それが関係しているのですか?」
「ええ、といっても、婚約破棄そのものは問題ではありません。その後にあった出来事によって、彼はあなたを解雇するに至ったのです」
スルーガ様は、最近婚約破棄されたらしい。
その理由はよく知らないが、相手から拒否されたようなのだ。
婚約破棄というのは、王族や貴族にとっていいことではない。それでも、婚約破棄となったのはきっとスルーガ様の性格の問題なのではないだろうか。
そんなことは思っていたが、特に気にしてはいなかった。だが、考えてみれば、彼にあった大きな出来事なので、今回の件に関係しているというのはとてもしっくりくる。
「彼は、ある女性に好意を抱いていました。婚約者とは別の女性です。レルフィア・ラーカンス、ルフェンドの妹です」
「え?」
そこで、セルトス様は少し驚くことを言ってきた。
スルーガ様が、ルフェンドさんの妹に恋していた。それは、まったく知らなかったことだ。
兄と知り合いであることから、レルフィアのことはよく知っている。彼女は、同じ王城で働く同い年の友達だ。
その友達が、自分の上司から好意を向けられていた。その事実に、私は驚きを隠せない。
「ラーカンス家は、代々王家に仕えてきた一族です。レルフィアも同じように、スルーガ様に仕えていたのです」
「彼女は優しい女性でした。それに、兄上は惹かれたのでしょうね。ただ、彼女は兄上の思いを受け入れませんでした。その理由は、あなたも知っているのではないでしょうか?」
「え、ええ、彼女には婚約者がいますよね。とても仲が良く、お互いに愛し合っていると……」
「ええ、つまり、兄上は振られてしまった訳です」
セルトス様の話を聞いて、私はだんだんと理解してきた。
色々と関係性を整理すると、スルーガ様の思考がなんとなくわかってくるのだ。
「レルフィアさんの相手は、ボルグレン・アーガンテ。あなたやマルグさんにとっては、それなりに関わりが深い人ですね?」
「ええ、私達の孤児院はアーガンテ伯爵家が経営しています」
「その相手のせいで振られた兄上は、その恨みをあなたにぶつけたのです。本人達には、色々と理由があって、手が出せなかったようなので……」
全てを聞いて、私は呆れていた。
そんな理由で、私をクビにするとは、スルーガ様はとても愚かな人間だ。
なんだか、頭が痛くなってくる。こんな王族は、恐らく他にいないだろう。
「それって、八つ当たりということじゃないか! まったく、なんて奴だ!」
「マルグ……」
「おっしゃる通りです。我が兄ながら、不甲斐ないとしかいいようがありません」
マルグは、スルーガ様の身勝手な理由に激昂していた。
こういう風に怒ってくれるのは、ありがたい。私自身は、呆れて怒る気にすらなれなくなっているからだ。
「さて、当然ですが、こんなことは認められません。あなたには、正式に聖女に戻ってもらいます。そのために、兄上と話をつけたいのですが、同行してもらえますか?」
「ええ、構いませんよ」
「それなら、すぐに行きましょう。行動は、早い方がいいですからね」
セルトス様の言葉に、私はゆっくりと頷く。
こうして、私達はスルーガ様の元に向かうことにするのだった。
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