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66.私の意見
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「……アルリア嬢、あなたの意見を聞かせてください」
「私の意見、ですか?」
「ええ、僕はもう結論を出しましたから。そのための質問でしたからね」
「え?」
色々と考えていた私は、リオネル様の言葉に思わず変な声を出してしまった。
彼が既に結論を出しているという事実に、私は驚いている。これはそんなに早く、結論を出せる問題なのだろうか。
そして私は、少し焦ってしまった。この場において、答えを出していないのは私だけである。早くしなければならないだろう。どちらにしても、対応は迅速な方が良い。
「リオネル様の結論は、どちらなのでしょうか?」
「それは言えませんね。アルリア嬢が僕の意見に影響されるかもしれません」
「そうですか……」
私の質問に対して、リオネル様はとても明快な言葉を返してきた。
この場において、私達は同じ部外者という立場だ。どちらかがどちらかの意見に影響される可能性は充分ある。それは避けるべきことだろう。
しかしながら、私はそこで疑問を抱いていた。仮に私がロディオスの案に賛成したとしても、リオネル様が反対するなら結論は一つなのではないだろうかと。
ということは、リオネル様の結論も賛成ということになる。
彼は公爵家の令息だ。貴族としての非情な判断を、肯定するということだろうか。
それは、私にも理解できないことではない。私だって、貴族の端くれだからだ。故にロディオスの案を受け入れるべきなのかもしれない
「……私は、ロディオスにきちんとした裁きを受けさせるべきだと考えています」
だが私は、自らのそんな思いを切り捨てることにした。
それは、チャルリオ様の事件を経験していたからだ。デュオーラム伯爵夫妻は、彼に正しい裁きを受けさせることを選んでいた。それはきっと、チャルリオ様のことを何よりも考えていたから出た結論だ。
このままトレイル子爵の死を隠蔽したままで、ロディオスは上手くやっていけるものなのだろうか。
それはきっと、無理な話だ。私達がこの部屋に入って来た時、彼は茫然としていた。父親を手にかけたことに、苦しんでいたのだ。
それなら彼は、罪を償った方が良い。その方が未来に、進めると思うのだ。
「……ロディオス子爵令息、アルリア嬢がこう言っている以上、僕の意見は必要ありませんね? あなたは罪を償わなければならない」
「ええ、そのようですね。少し安心しました」
「安心、ですか?」
「僕達のことを止めてくれる人が良かったと、そう思っているのです」
そこでロディオスは、ゆっくりとその場に崩れ去った。
その体からは、力が感じられない。完全に腰が抜けてしまったという感じだ。
しかし彼の言葉が気になる。彼は確かに、止めると言った。ことはもう起こっているのだから、それは少々おかしいのではないだろうか。
そう思って、私はリオネル様の方を見た。すると彼もこちらを向いていて目が合った。どうやら、同じことを考えているらしい。
「私の意見、ですか?」
「ええ、僕はもう結論を出しましたから。そのための質問でしたからね」
「え?」
色々と考えていた私は、リオネル様の言葉に思わず変な声を出してしまった。
彼が既に結論を出しているという事実に、私は驚いている。これはそんなに早く、結論を出せる問題なのだろうか。
そして私は、少し焦ってしまった。この場において、答えを出していないのは私だけである。早くしなければならないだろう。どちらにしても、対応は迅速な方が良い。
「リオネル様の結論は、どちらなのでしょうか?」
「それは言えませんね。アルリア嬢が僕の意見に影響されるかもしれません」
「そうですか……」
私の質問に対して、リオネル様はとても明快な言葉を返してきた。
この場において、私達は同じ部外者という立場だ。どちらかがどちらかの意見に影響される可能性は充分ある。それは避けるべきことだろう。
しかしながら、私はそこで疑問を抱いていた。仮に私がロディオスの案に賛成したとしても、リオネル様が反対するなら結論は一つなのではないだろうかと。
ということは、リオネル様の結論も賛成ということになる。
彼は公爵家の令息だ。貴族としての非情な判断を、肯定するということだろうか。
それは、私にも理解できないことではない。私だって、貴族の端くれだからだ。故にロディオスの案を受け入れるべきなのかもしれない
「……私は、ロディオスにきちんとした裁きを受けさせるべきだと考えています」
だが私は、自らのそんな思いを切り捨てることにした。
それは、チャルリオ様の事件を経験していたからだ。デュオーラム伯爵夫妻は、彼に正しい裁きを受けさせることを選んでいた。それはきっと、チャルリオ様のことを何よりも考えていたから出た結論だ。
このままトレイル子爵の死を隠蔽したままで、ロディオスは上手くやっていけるものなのだろうか。
それはきっと、無理な話だ。私達がこの部屋に入って来た時、彼は茫然としていた。父親を手にかけたことに、苦しんでいたのだ。
それなら彼は、罪を償った方が良い。その方が未来に、進めると思うのだ。
「……ロディオス子爵令息、アルリア嬢がこう言っている以上、僕の意見は必要ありませんね? あなたは罪を償わなければならない」
「ええ、そのようですね。少し安心しました」
「安心、ですか?」
「僕達のことを止めてくれる人が良かったと、そう思っているのです」
そこでロディオスは、ゆっくりとその場に崩れ去った。
その体からは、力が感じられない。完全に腰が抜けてしまったという感じだ。
しかし彼の言葉が気になる。彼は確かに、止めると言った。ことはもう起こっているのだから、それは少々おかしいのではないだろうか。
そう思って、私はリオネル様の方を見た。すると彼もこちらを向いていて目が合った。どうやら、同じことを考えているらしい。
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