入れ替わりのモニター

廣瀬純七

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二人でカフェに

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「ちょっと休憩しようか?」  

拓也(沙織)が近くのカフェを指さして言った。  

「そうだな。歩き慣れないヒールのせいで足がちょっと疲れた……」  

沙織(拓也)が少しふらつきながらため息をつく。  

「だから言ったじゃない、歩き方を気をつけないと!」  

「……慣れないんだから仕方ないだろ」  

そんな軽いやり取りをしながら、二人はカフェに入った。  

---

**店内**  

「いらっしゃいませ!」  

可愛らしい制服を着た店員が笑顔で迎えてくれた。カップルの多い落ち着いた雰囲気のカフェで、窓際の席に座ることにした。  

メニューを開いた瞬間、拓也(沙織)が思わず言う。  

「お、期間限定のガトーショコラがあるじゃん!」  

「ダメ!」  

即座に沙織(拓也)が口を挟む。  

「え?」  

「女子ならここはパフェでしょ! せっかく私の体なんだから、もっと女の子らしいものを注文してよ!」  

「いや、でも俺、甘すぎるのは苦手なんだけど……」  

「ダメ! 女の子の体の時くらい、可愛くしないと!」  

「……はぁ。わかったよ」  

渋々とメニューを閉じて、「じゃあ、チョコレートパフェで」と注文する。  

一方、沙織(拓也)は当然のように「ホットコーヒーで」と低めの声で注文した。  

---

**パフェが届いて**  

「……なんか、すごいな」  

テーブルに置かれたパフェを見つめながら、拓也(沙織)は少し戸惑った。生クリームがふんだんに乗り、鮮やかなフルーツが飾られていて、見た目も可愛らしい。  

「いいじゃない、映えるわよ!」  

「いや、そういう問題じゃなくて……」  

仕方なくスプーンを手に取り、一口食べてみる。  

「……うん、まあ美味い」  

「でしょ? 女の子の体になったんだから、こういうのも楽しまないとね!」  

「楽しむって……」  

沙織(拓也)が得意げに笑うのを見て、拓也(沙織)はため息をつきながらも、また一口パフェを食べた。  

「……まあ、悪くはない」  

「ほらね! 女の子ライフ、満喫してるじゃん!」  

「……ちょっと違う気がするけどな」  

そんなやり取りをしながら、二人は不思議な"入れ替わりデート"を満喫するのだった。  

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