ビキニに恋した男

廣瀬純七

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プールで競泳水着デビュー

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日曜日の朝、晴れ渡る空の下で、博美と彩は近所のスポーツ用品店に向かっていた。前回ビキニを買ったときとは違い、二人とも今日は少し真剣な表情をしている。

「競泳用水着って、どんなのがいいのかな?競泳用の水着も一度着てみたかったんだ。」
博美がそう言うと、隣を歩く彩が頷いて答えた。  

「うーん、やっぱり動きやすいのが一番だよね。泳ぎやすくて体にフィットするやつがいいんじゃない?」

店に到着すると、カラフルな水着が並ぶ中で、二人は競泳用水着のコーナーに向かった。シンプルなデザインから派手なものまで様々な水着が揃っている。

「これなんてどうかな?」彩が黒とブルーの切り替えがスタイリッシュな水着を手に取って見せる。

「いいね、かっこいい。でもこれも良さそうじゃない?」博美は紺色にピンクのラインが入ったデザインを選んで見せた。

お互いに試着室に入ってみると、水着を着た自分の姿を鏡で見た博美は少し緊張した様子だった。「これでちゃんと泳げるかな…?」

試着を終えた彩と合流すると、彩が笑顔で親指を立てた。「似合ってるよ、博美!これでバッチリだね!」

「ありがとう、彩もすごく素敵だよ。」博美は少し照れながらも笑顔を返した。

二人は選んだ水着を買い、その足で市営プールへと向かった。  
プールサイドで準備運動を済ませると、競泳用水着に着替えた二人は水の中へ。ビキニでの海水浴とは違い、今回はしっかりと泳ぐつもりだ。

「よーし、競争しようか!」彩が元気よく声をかける。

「負けないよ!」博美もやる気満々だ。

スタートの合図で二人は一斉に泳ぎ始めた。水を切る音と、滑らかに進む体。競泳用水着のフィット感と動きやすさに驚きながら、博美は全力で泳いだ。

プールの端に到着すると、彩が先についていて笑顔で振り返る。「博美、速くなったんじゃない?」

「うーん、でも彩にはまだ負けるなあ。」博美は笑いながら息を整えた。

その後も二人でいろいろな泳ぎ方を試しながら楽しみ、最後は並んでゆっくりとプールを漂う。

「競泳用水着ってすごく泳ぎやすいね。」博美が満足そうに言うと、彩が頷いた。「うん、いい選択だったよね。次はタイム測ってみようよ!」

二人は笑顔でプールを後にし、濡れた髪をタオルで拭きながら帰路についた。  
「また来ようね。」博美が言うと、彩は明るい笑顔で「もちろん!」と答えた。

その日のプール体験は、二人にとって新たな趣味と絆を深めるきっかけとなった。
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