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旦那様は魔王様≪最終話≫
星降る夜に 3
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ここ数日、沙良の様子がおかしい。
シヴァは膝の上にあるものを抱き寄せるように左手を動かし、ふと今は膝の上はからだったと思い出すと、チッと舌打ちした。
つい十五分前まで、膝の上に沙良がいたのだ。
沙良を一人で部屋に残していると、セリウスがちょろちょろと沙良の周りをうろつくので、自身の心の安寧のために沙良を膝に抱えて日中をすごすようになったのだが、ここ数日、昼過ぎから夕方にかけての二時間ばかり、沙良はいつも「ミリアムとお茶会!」と言ってシヴァの膝の上から抜け出していた。
お茶会、とは言うが、何やらミリアムと二人でこそこそしているのは知っている。
それとなく問いただしても「お茶会です」しか言わない沙良に、シヴァは苛々いていた。「こそこそしているのはわかっている。隠していないですべて吐け!」と肩を揺さぶって白状させたくなるほどに。
(気に入らん……)
シヴァは印璽を放り出すと、執務机に頬杖をついた。
沙良が膝の上にいないと気になって仕事が進まない。連れ戻しに行きたいが、沙良が部屋を出て十五分だ。さすがに早すぎる。
シヴァは立ち上がると、部屋の中をうろうろと歩き回りはじめた。気になってじっとしていられないのだ。
「だいたい、茶が飲みたいならここで飲めばいいだろう」
とにかく、視界に沙良がいないと安心できない。
沙良は危機感がまったくないのだ。離宮にいたときだって、少し目を離せばふらふらと歩き回り、挙句に誘拐までされたのである。城には沙良を気に入って、「ほしい」と言って憚らないセリウスがいるのだ。心配で仕方がない。
シヴァは悩んだ挙句、迎えに行くのではなく茶会に行けばいいのだという結論に至った。執務の休憩がてら沙良とミリアムの茶会に行き、茶を飲んだあとに沙良を連れて戻ればいいのだ。
シヴァは、我ながら名案だとほくそ笑み、仕事を放り出して沙良の部屋に向かった。
シヴァは膝の上にあるものを抱き寄せるように左手を動かし、ふと今は膝の上はからだったと思い出すと、チッと舌打ちした。
つい十五分前まで、膝の上に沙良がいたのだ。
沙良を一人で部屋に残していると、セリウスがちょろちょろと沙良の周りをうろつくので、自身の心の安寧のために沙良を膝に抱えて日中をすごすようになったのだが、ここ数日、昼過ぎから夕方にかけての二時間ばかり、沙良はいつも「ミリアムとお茶会!」と言ってシヴァの膝の上から抜け出していた。
お茶会、とは言うが、何やらミリアムと二人でこそこそしているのは知っている。
それとなく問いただしても「お茶会です」しか言わない沙良に、シヴァは苛々いていた。「こそこそしているのはわかっている。隠していないですべて吐け!」と肩を揺さぶって白状させたくなるほどに。
(気に入らん……)
シヴァは印璽を放り出すと、執務机に頬杖をついた。
沙良が膝の上にいないと気になって仕事が進まない。連れ戻しに行きたいが、沙良が部屋を出て十五分だ。さすがに早すぎる。
シヴァは立ち上がると、部屋の中をうろうろと歩き回りはじめた。気になってじっとしていられないのだ。
「だいたい、茶が飲みたいならここで飲めばいいだろう」
とにかく、視界に沙良がいないと安心できない。
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シヴァは悩んだ挙句、迎えに行くのではなく茶会に行けばいいのだという結論に至った。執務の休憩がてら沙良とミリアムの茶会に行き、茶を飲んだあとに沙良を連れて戻ればいいのだ。
シヴァは、我ながら名案だとほくそ笑み、仕事を放り出して沙良の部屋に向かった。
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