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記憶と真実 2
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次の日、コニーリアス様がやってきた。
コニーリアス様はあまり外に出たがらない方だそうだけど、ここのところ頻繁に来ていただいて申し訳なくなってくる。
「ああ、顔色はいいようですね」
わたしの顔を見て、コニーリアス様はふわりと微笑んだ後で、それから軽く頭を下げた。
「アナスタージア夫人。改めて謝罪いたします。僕の研究室から盗まれた魔法で、多大なるご迷惑をおかけして申し訳ありません」
魔法省長官であるコニーリアス様に頭を下げられて、慌てたのはわたしの方だ。
「い、いえ! コニーリアス様に謝っていただくことでは……! どうか、頭を上げてください」
コニーリアス様だって被害者なのだ。
今回の件、わたしに忘却の魔法を使った犯人と、使うように指示を出したビアトリス様が悪いのであって、コニーリアス様の責任ではない。
わたしはクリフ様とともにコニーリアス様をサロンに案内して、お茶を用意してもらったあとはセイディやドロシアたちには下がってもらった。
コニーリアス様がサロンの中に遮音結界を張り、紅茶を一口飲んだ後で口を開く。
「以前、アナスタージア夫人からも質問を受けましたが、忘却の魔法によって失われた記憶を戻す方法は、あるにはあります。本来は安易に使用許可できない魔法ですが、今回は特例として使用許可が出ました」
「そのことですが、以前コニーリアス様は、その魔法を使うとわたしに負荷がかかるとおっしゃいました。今回の場合、例えばクリフ様に負荷がかかるということはないんですか?」
そうであればわたしは記憶を戻すことを望まない。
「アナスタージア、俺のことは気にしなくていいから」
「そう言うわけにはいきませんよ」
クリフ様はきっと責任を感じているのだ。
わたしがビアトリス様から憎悪を向けられ、忘却の魔法で記憶の一部を奪われたのは、新興貴族であるわたしが王族であるクリフ様に嫁いだからだと思っているのだろう。
もっとわたしの安全に気を配るべきだったと後悔しているのだ。
だけど、いったい誰が、ビアトリス様があのような暴挙に出ると想像できただろうか。
クリフ様は悪くない。
「負荷がまったくかからないわけではないが、今回のケースの場合メリットの方が大きいと思います。説明しましょう」
クリフ様も記憶を戻す魔法については知らないのだろう。
やや前のめりになって、コニーリアス様の説明に耳を傾ける。
「これは忘却の魔法の原理にも関係することなので、他言無用でお願いしたいのですが、そもそも忘却の魔法によって記憶が完全に失われることはないんです」
そこからはじまったコニーリアス様の説明は、魔法を知らないわたしにはわかるようなわからないような曖昧なものだった。
コニーリアス様によると、まず人の記憶は頭の中――脳の中に情報として蓄積される。
忘却の魔法はその中にある記憶の一部に作用し、脳の中からその一部分の記憶を引っ張り出すことをストップさせてしまうものらしい。
その情報を引き出すための脳の中の道を遮断してしまうようなものなのだそうだ。
忘却の魔法は、その人が持つ特に強い記憶に作用する。
わたしがクリフ様の顔を忘れてしまったのは、わたしの中でそれがとても強い記憶だったかららしい。
同じようにクリフ様が初恋の女性を忘れたのは、その女性の存在がクリフ様にとってとても強いものだったからだそうだ。
忘却の魔法の作用範囲は、術者の力量によって左右されるので、わたしがクリフ様の顔を忘れていただけだったのに対し、クリフ様は初恋の女性の顔や名前、魔法をかけた時の前後の記憶など、わたしよりも広範囲に及んで忘却していた。
けれどどれだけ忘れようとも、脳の中にその記憶が残っているのは事実だそうだ。
あとは遮断された道以外の道を脳の中に通して、その記憶を引っ張り出せるようにすればいいというのだが、そのためにはほかの誰かの記憶と同調しなければならないという。
同調する相手は、忘れている事柄に対してより多くの時間を共有している相手が望ましく、わたしの場合、それはわたしが忘れている存在であるクリフ様なのだそうだ。
「つまり、クリフ様とわたしの記憶をつなげるということですか?」
「そうなります。記憶を繋げるということは、あなたの記憶もクリフに共有されます。クリフが忘れていることがその中にあれば、クリフが自分に魔法をかけて忘れてしまった事柄も思い出すでしょう」
……要するに、うまくいけばわたしもクリフ様も記憶が戻るってことなのね?
わたしだけの問題なら、クリフ様に負荷がかかるのならやめようと思ったけれど、クリフ様の記憶が戻る可能性があるのなら検討する価値はありそうだ。
「負荷がかかると言ったのは、記憶を戻すために見られたくない記憶も相手に知られるからです。人は秘密にしておきたいことの一つや二つ抱えているものでしょう? クリフの記憶を戻すために、夫人にそこまでの辱めを強要するのは間違っているので以前は断りました。ですが今回は事情が変わりましたので、判断は夫人に任せようと思います」
なるほど。コニーリアス様のおっしゃった「負担」というのはそういうことだったのか。
そう言う意味では精神的な負担がかかるのは確かだけど、命の危険があるわけではなさそうだ。
わたしが悩んでいると、クリフ様がわたしの手を取った。
「アナスタージア、俺は試してみてもいいと思っている。どうだろうか?」
「クリフ様はそれでいいんですか?」
わたしと記憶を繋げるということは、クリフ様の記憶がわたしに知られるということだ。クリフ様にも精神的な負担がかかる。
クリフ様はちょっと照れたような顔で笑った。
「俺たちは夫婦だから、その……恥ずかしい過去の一つや二つ、共有するのも悪くない、気もしなくもない」
「大丈夫ですよクリフ。そこまで昔の記憶まで同調することはありませんから、たとえばあなたが子供のころにおねしょをしたというような記憶が覗かれることはありません」
「長官はデリカシーという言葉を学んでください。それから俺はおねしょをしたことなんて一度もありません」
「そんなはずは……」
「ありません!」
クリフ様がむきになってコニーリアス様を睨む。
その様子がちょっと可愛くて、わたしはくすりと笑ってしまった。
記憶を繋ぐのはわたしたちが忘れている記憶に関係する部分のみになるので、何もかもが覗かれるわけではないようだ。
だけどたぶん……わたしの、クリフ様が好きという感情と記憶は、知られちゃうんだろうな。
それは恥ずかしいけれど、どうしても隠しておきたいものでもない。
クリフ様が言う通り、夫婦なのだ、ちょっぴり恥ずかしい記憶を見られたとしても我慢できる。と思う。
わたしは迷いを捨てて頷いた。
「わかりました。……それで、わたしとクリフ様の記憶が戻る可能性があるのなら」
クリフ様は初恋の女性の顔を思い出したら、どう感じるだろう。
ビアトリス様が捕縛されたことに心を痛めるだろうか。
それとも、ビアトリス様がクリフ様の初恋相手だというのはわたしの勘違いで、他の女性のことを思い出すのだろうか。
それは不安でもあるけれど、相手を忘れたまま感情だけが残されていたら、前には進めない。
今はそう思う。
記憶が戻った後で、クリフ様が何をどう判断するのかはわからない。
だけど、クリフ様もわたしと記憶を繋ぐことを望んでくれているのなら、賭けてもいい気がした。
きっと、すべてがうまくいくと――
コニーリアス様はあまり外に出たがらない方だそうだけど、ここのところ頻繁に来ていただいて申し訳なくなってくる。
「ああ、顔色はいいようですね」
わたしの顔を見て、コニーリアス様はふわりと微笑んだ後で、それから軽く頭を下げた。
「アナスタージア夫人。改めて謝罪いたします。僕の研究室から盗まれた魔法で、多大なるご迷惑をおかけして申し訳ありません」
魔法省長官であるコニーリアス様に頭を下げられて、慌てたのはわたしの方だ。
「い、いえ! コニーリアス様に謝っていただくことでは……! どうか、頭を上げてください」
コニーリアス様だって被害者なのだ。
今回の件、わたしに忘却の魔法を使った犯人と、使うように指示を出したビアトリス様が悪いのであって、コニーリアス様の責任ではない。
わたしはクリフ様とともにコニーリアス様をサロンに案内して、お茶を用意してもらったあとはセイディやドロシアたちには下がってもらった。
コニーリアス様がサロンの中に遮音結界を張り、紅茶を一口飲んだ後で口を開く。
「以前、アナスタージア夫人からも質問を受けましたが、忘却の魔法によって失われた記憶を戻す方法は、あるにはあります。本来は安易に使用許可できない魔法ですが、今回は特例として使用許可が出ました」
「そのことですが、以前コニーリアス様は、その魔法を使うとわたしに負荷がかかるとおっしゃいました。今回の場合、例えばクリフ様に負荷がかかるということはないんですか?」
そうであればわたしは記憶を戻すことを望まない。
「アナスタージア、俺のことは気にしなくていいから」
「そう言うわけにはいきませんよ」
クリフ様はきっと責任を感じているのだ。
わたしがビアトリス様から憎悪を向けられ、忘却の魔法で記憶の一部を奪われたのは、新興貴族であるわたしが王族であるクリフ様に嫁いだからだと思っているのだろう。
もっとわたしの安全に気を配るべきだったと後悔しているのだ。
だけど、いったい誰が、ビアトリス様があのような暴挙に出ると想像できただろうか。
クリフ様は悪くない。
「負荷がまったくかからないわけではないが、今回のケースの場合メリットの方が大きいと思います。説明しましょう」
クリフ様も記憶を戻す魔法については知らないのだろう。
やや前のめりになって、コニーリアス様の説明に耳を傾ける。
「これは忘却の魔法の原理にも関係することなので、他言無用でお願いしたいのですが、そもそも忘却の魔法によって記憶が完全に失われることはないんです」
そこからはじまったコニーリアス様の説明は、魔法を知らないわたしにはわかるようなわからないような曖昧なものだった。
コニーリアス様によると、まず人の記憶は頭の中――脳の中に情報として蓄積される。
忘却の魔法はその中にある記憶の一部に作用し、脳の中からその一部分の記憶を引っ張り出すことをストップさせてしまうものらしい。
その情報を引き出すための脳の中の道を遮断してしまうようなものなのだそうだ。
忘却の魔法は、その人が持つ特に強い記憶に作用する。
わたしがクリフ様の顔を忘れてしまったのは、わたしの中でそれがとても強い記憶だったかららしい。
同じようにクリフ様が初恋の女性を忘れたのは、その女性の存在がクリフ様にとってとても強いものだったからだそうだ。
忘却の魔法の作用範囲は、術者の力量によって左右されるので、わたしがクリフ様の顔を忘れていただけだったのに対し、クリフ様は初恋の女性の顔や名前、魔法をかけた時の前後の記憶など、わたしよりも広範囲に及んで忘却していた。
けれどどれだけ忘れようとも、脳の中にその記憶が残っているのは事実だそうだ。
あとは遮断された道以外の道を脳の中に通して、その記憶を引っ張り出せるようにすればいいというのだが、そのためにはほかの誰かの記憶と同調しなければならないという。
同調する相手は、忘れている事柄に対してより多くの時間を共有している相手が望ましく、わたしの場合、それはわたしが忘れている存在であるクリフ様なのだそうだ。
「つまり、クリフ様とわたしの記憶をつなげるということですか?」
「そうなります。記憶を繋げるということは、あなたの記憶もクリフに共有されます。クリフが忘れていることがその中にあれば、クリフが自分に魔法をかけて忘れてしまった事柄も思い出すでしょう」
……要するに、うまくいけばわたしもクリフ様も記憶が戻るってことなのね?
わたしだけの問題なら、クリフ様に負荷がかかるのならやめようと思ったけれど、クリフ様の記憶が戻る可能性があるのなら検討する価値はありそうだ。
「負荷がかかると言ったのは、記憶を戻すために見られたくない記憶も相手に知られるからです。人は秘密にしておきたいことの一つや二つ抱えているものでしょう? クリフの記憶を戻すために、夫人にそこまでの辱めを強要するのは間違っているので以前は断りました。ですが今回は事情が変わりましたので、判断は夫人に任せようと思います」
なるほど。コニーリアス様のおっしゃった「負担」というのはそういうことだったのか。
そう言う意味では精神的な負担がかかるのは確かだけど、命の危険があるわけではなさそうだ。
わたしが悩んでいると、クリフ様がわたしの手を取った。
「アナスタージア、俺は試してみてもいいと思っている。どうだろうか?」
「クリフ様はそれでいいんですか?」
わたしと記憶を繋げるということは、クリフ様の記憶がわたしに知られるということだ。クリフ様にも精神的な負担がかかる。
クリフ様はちょっと照れたような顔で笑った。
「俺たちは夫婦だから、その……恥ずかしい過去の一つや二つ、共有するのも悪くない、気もしなくもない」
「大丈夫ですよクリフ。そこまで昔の記憶まで同調することはありませんから、たとえばあなたが子供のころにおねしょをしたというような記憶が覗かれることはありません」
「長官はデリカシーという言葉を学んでください。それから俺はおねしょをしたことなんて一度もありません」
「そんなはずは……」
「ありません!」
クリフ様がむきになってコニーリアス様を睨む。
その様子がちょっと可愛くて、わたしはくすりと笑ってしまった。
記憶を繋ぐのはわたしたちが忘れている記憶に関係する部分のみになるので、何もかもが覗かれるわけではないようだ。
だけどたぶん……わたしの、クリフ様が好きという感情と記憶は、知られちゃうんだろうな。
それは恥ずかしいけれど、どうしても隠しておきたいものでもない。
クリフ様が言う通り、夫婦なのだ、ちょっぴり恥ずかしい記憶を見られたとしても我慢できる。と思う。
わたしは迷いを捨てて頷いた。
「わかりました。……それで、わたしとクリフ様の記憶が戻る可能性があるのなら」
クリフ様は初恋の女性の顔を思い出したら、どう感じるだろう。
ビアトリス様が捕縛されたことに心を痛めるだろうか。
それとも、ビアトリス様がクリフ様の初恋相手だというのはわたしの勘違いで、他の女性のことを思い出すのだろうか。
それは不安でもあるけれど、相手を忘れたまま感情だけが残されていたら、前には進めない。
今はそう思う。
記憶が戻った後で、クリフ様が何をどう判断するのかはわからない。
だけど、クリフ様もわたしと記憶を繋ぐことを望んでくれているのなら、賭けてもいい気がした。
きっと、すべてがうまくいくと――
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