20 / 85
猫になった王妃と冷淡だった夫
後妻のすすめ 4
しおりを挟む
同時刻――
「陛下、例の件、考えてくださいましたかな?」
春の行事に関する会議が終わり、席を立とうとしたところで宰相ボルデ公爵に話しかけられて、リオンはわずかに眉を寄せた。
会議室を出て行こうとした大臣たちが、興味を引かれたように、一人、また一人と立ち止まり振り返る。
リオンはチッと舌打ちしたくなるのをこらえて、冷え冷えとしたエメラルド色の瞳を宰相へ向けた。
「その話なら、断ったはずだが」
しかしボルデ公爵は、大袈裟にため息を吐いて首を横に振る。
「陛下、これは国にとって重要な問題です。どうぞ再考くださいませ」
「いずれ必要になるとはいえ、今すぐに妃を娶るつもりはない」
きっぱりと断ると、ボルデ公爵が眉をひそめた。
ボルデ公爵からは再三、自分の娘ブリエットを妃に取るようにと言われ続けていた。
しかもそれは、フィリエルがいた時からだ。
隣国の手前離縁はできないが、子ができないのだから側妃を娶るべきだと、それはもうしつこいくらいに繰り返された。
決まって、うちの娘は気立てがよく、と続くのだから、そのたびに唾棄したい気持ちに駆られたものだ。
宰相という地位にありながら、この男はまだ上がほしいらしい。
側妃であれ国母ともなれば、王妃同等、子が成長すればそれ以上の発言権が約束されるだろう。次期王の外祖父ともなれば、宰相の権限はさらに高くなる。
見え見えの下心を引っ提げてリオンに再婚を迫るのだから、鬱陶しいことこの上ない。
さらに忌々しいことに、ボルデ公爵は貴族間でも味方が多い。彼の意見に賛同して、同じようにリオンに再婚を迫る輩は多かった。
今も、その場に残った大臣たちが「ボルデ公爵令嬢でしたら安心ですな」と口をそろえている。
そして決まって「フィリエル王妃は、失敗でしたからな」と続くのだ。
子ができないから。国王との仲が悪いから。極めつけに蒸発したから。だから「欠陥品」だったと嗤う。
大臣たちの笑い声に、リオンは激しい頭痛を覚えた。
笑っている大臣の顔が、宰相の顔が、ぐにゃりと歪んで見える。
ゆがんで現れたのは、形容しがたい化け物の顔だ。
吐き気を覚えて、リオンは片手で口元を覆うと「再考するつもりはない」と言い捨てて足早に会議室から去った。
(ああ、気持ち悪い……)
フィリエルが消えて三か月。
さすがにこのままにしておけないことは、リオンにもわかっている。
ロマリエ国にはフィリエルが消えたことはまだ報告していないし、真実を伝えるべきかどうかも検討中だ。
(秋までには方向性を決めないといけないんだが、さてどうしたものか……)
社交シーズンがはじまる秋に、ロマリエ国から王太子夫妻が訪れることになっているし、こちらからも使者を送ることになっていた。
さすがにロマリエ国の王太子夫妻が訪れたときにフィリエルが不在であれば誤魔化しきれない。
しかし、正直に失踪したなどと言えば、こちらへの心象が悪くなるだろう。それどころか関係性にひびが入りかねない。
宰相などは、フィリエルが愛人と蒸発したと言えばあちらの責任にできるのではないかとふざけたことを言っていたが、リオンはそんな虚言は吐きたくなかった。
かといって、他の大臣が言ったように流行病で死んだことにするのも気が進まない。
からっぽの棺を埋葬すればいいじゃないかと言われたが、もしそれでフィリエルが生きて戻ったらどうするつもりなのだろう。
ロマリエ国から定期的にフィリエルに宛てた手紙が届いているが、あれもどうするか考えなければならない。
他人の手紙を読むのは気が引けて封を切らずに置いてあるものがすでに三通溜まっていた。いつまでも返信が来なければ怪しまれるが、フィリエルはいつも手紙を自分の手で書いていたので、下手に代筆させると逆に怪しまれる。
(病気で寝込んでいるから代筆したなどと言って、誰か見舞いにでも来られたら大変だしな……)
どちらにせよ、どういう方向性で対策を取るのかを決めなければならない時期に来ているだろう。
王妃がいなくなったとわかれば、後妻にと他国からも声がかかるかもしれないし、下手をすればロマリエ国からフィリエルの妹を勧められるかもしれない。
(ああ、頭が割れそうに痛い……)
妃など娶りたくないのに、王という立場がそれを許さない。
リオンは後ろから追いかけてきた側近に、頭痛がするから少し休むと告げて、獣医師の部屋へ向かった。
扉を開けると、ベッドの上に寝そべっていた美人猫が顔を上げて「なー」と鳴く。
くりっとした紫色の瞳に、銀色の綺麗な毛並み。
「リリ」
ふわりと抱き上げ、背中に顔をうずめると、あれほどつらかった頭の痛みが引いて行く気がした。
「おや、陛下、もうよろしいんですか?」
丸眼鏡をかけた女獣医が生真面目そうな顔で言う。
「ああ」
短く返事をして、猫を抱いたまま踵を返した。
「にゃー?」
気のせいか、どうしたの、とリリに訊かれた気がした。
見下ろすと大きな瞳がじっとこちらを見つめている。
「何でもないよ、リリ。部屋で少し休憩をすることにしたから、一緒に遊ぼう」
できることなら立場も責任も何もかもをかなぐり捨てて、リリと二人で田舎で暮らせればいいのにと、リオンは思った。
「陛下、例の件、考えてくださいましたかな?」
春の行事に関する会議が終わり、席を立とうとしたところで宰相ボルデ公爵に話しかけられて、リオンはわずかに眉を寄せた。
会議室を出て行こうとした大臣たちが、興味を引かれたように、一人、また一人と立ち止まり振り返る。
リオンはチッと舌打ちしたくなるのをこらえて、冷え冷えとしたエメラルド色の瞳を宰相へ向けた。
「その話なら、断ったはずだが」
しかしボルデ公爵は、大袈裟にため息を吐いて首を横に振る。
「陛下、これは国にとって重要な問題です。どうぞ再考くださいませ」
「いずれ必要になるとはいえ、今すぐに妃を娶るつもりはない」
きっぱりと断ると、ボルデ公爵が眉をひそめた。
ボルデ公爵からは再三、自分の娘ブリエットを妃に取るようにと言われ続けていた。
しかもそれは、フィリエルがいた時からだ。
隣国の手前離縁はできないが、子ができないのだから側妃を娶るべきだと、それはもうしつこいくらいに繰り返された。
決まって、うちの娘は気立てがよく、と続くのだから、そのたびに唾棄したい気持ちに駆られたものだ。
宰相という地位にありながら、この男はまだ上がほしいらしい。
側妃であれ国母ともなれば、王妃同等、子が成長すればそれ以上の発言権が約束されるだろう。次期王の外祖父ともなれば、宰相の権限はさらに高くなる。
見え見えの下心を引っ提げてリオンに再婚を迫るのだから、鬱陶しいことこの上ない。
さらに忌々しいことに、ボルデ公爵は貴族間でも味方が多い。彼の意見に賛同して、同じようにリオンに再婚を迫る輩は多かった。
今も、その場に残った大臣たちが「ボルデ公爵令嬢でしたら安心ですな」と口をそろえている。
そして決まって「フィリエル王妃は、失敗でしたからな」と続くのだ。
子ができないから。国王との仲が悪いから。極めつけに蒸発したから。だから「欠陥品」だったと嗤う。
大臣たちの笑い声に、リオンは激しい頭痛を覚えた。
笑っている大臣の顔が、宰相の顔が、ぐにゃりと歪んで見える。
ゆがんで現れたのは、形容しがたい化け物の顔だ。
吐き気を覚えて、リオンは片手で口元を覆うと「再考するつもりはない」と言い捨てて足早に会議室から去った。
(ああ、気持ち悪い……)
フィリエルが消えて三か月。
さすがにこのままにしておけないことは、リオンにもわかっている。
ロマリエ国にはフィリエルが消えたことはまだ報告していないし、真実を伝えるべきかどうかも検討中だ。
(秋までには方向性を決めないといけないんだが、さてどうしたものか……)
社交シーズンがはじまる秋に、ロマリエ国から王太子夫妻が訪れることになっているし、こちらからも使者を送ることになっていた。
さすがにロマリエ国の王太子夫妻が訪れたときにフィリエルが不在であれば誤魔化しきれない。
しかし、正直に失踪したなどと言えば、こちらへの心象が悪くなるだろう。それどころか関係性にひびが入りかねない。
宰相などは、フィリエルが愛人と蒸発したと言えばあちらの責任にできるのではないかとふざけたことを言っていたが、リオンはそんな虚言は吐きたくなかった。
かといって、他の大臣が言ったように流行病で死んだことにするのも気が進まない。
からっぽの棺を埋葬すればいいじゃないかと言われたが、もしそれでフィリエルが生きて戻ったらどうするつもりなのだろう。
ロマリエ国から定期的にフィリエルに宛てた手紙が届いているが、あれもどうするか考えなければならない。
他人の手紙を読むのは気が引けて封を切らずに置いてあるものがすでに三通溜まっていた。いつまでも返信が来なければ怪しまれるが、フィリエルはいつも手紙を自分の手で書いていたので、下手に代筆させると逆に怪しまれる。
(病気で寝込んでいるから代筆したなどと言って、誰か見舞いにでも来られたら大変だしな……)
どちらにせよ、どういう方向性で対策を取るのかを決めなければならない時期に来ているだろう。
王妃がいなくなったとわかれば、後妻にと他国からも声がかかるかもしれないし、下手をすればロマリエ国からフィリエルの妹を勧められるかもしれない。
(ああ、頭が割れそうに痛い……)
妃など娶りたくないのに、王という立場がそれを許さない。
リオンは後ろから追いかけてきた側近に、頭痛がするから少し休むと告げて、獣医師の部屋へ向かった。
扉を開けると、ベッドの上に寝そべっていた美人猫が顔を上げて「なー」と鳴く。
くりっとした紫色の瞳に、銀色の綺麗な毛並み。
「リリ」
ふわりと抱き上げ、背中に顔をうずめると、あれほどつらかった頭の痛みが引いて行く気がした。
「おや、陛下、もうよろしいんですか?」
丸眼鏡をかけた女獣医が生真面目そうな顔で言う。
「ああ」
短く返事をして、猫を抱いたまま踵を返した。
「にゃー?」
気のせいか、どうしたの、とリリに訊かれた気がした。
見下ろすと大きな瞳がじっとこちらを見つめている。
「何でもないよ、リリ。部屋で少し休憩をすることにしたから、一緒に遊ぼう」
できることなら立場も責任も何もかもをかなぐり捨てて、リリと二人で田舎で暮らせればいいのにと、リオンは思った。
118
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄された令嬢ですが、王国は私抜きでは立てなかったようですね』
鷹 綾
恋愛
「愛しているのは彼女だ」
王太子ロネスにそう告げられ、婚約を破棄された侯爵令嬢エルゼリア・クローヴェル。
感情をぶつけることも、復讐を誓うこともなく、
彼女はただ――王宮を去った。
しかしその直後から、王国は静かに崩れ始める。
外交は滞り、判断は遅れ、市場は揺れ、
かつて「問題なく回っていた」はずの政務が、次々と行き詰まっていった。
一方、エルゼリアは帝国で新たな立場を得ていた。
帝国宰相ハインリヒ・ヴォルフの隣で、
彼女は再び“判断する側”として歩み始める。
やがて明らかになるのは、
王国が失ったのは「婚約者」ではなく、
判断を引き継ぐ仕組みそのものだったという事実。
謝罪も、復縁も、感情的なざまあもない。
それでも――
選ばれ、認められ、引き継がれていくのは、誰なのか。
これは、
捨てられた令嬢が声を荒げることなく、
世界のほうが彼女を必要としてしまった物語。
『婚約破棄ありがとうございます。自由を求めて隣国へ行ったら、有能すぎて溺愛されました』
鷹 綾
恋愛
内容紹介
王太子に「可愛げがない」という理不尽な理由で婚約破棄された公爵令嬢エヴァントラ。
涙を流して見せた彼女だったが──
内心では「これで自由よ!」と小さくガッツポーズ。
実は王国の政務の大半を支えていたのは彼女だった。
エヴァントラが去った途端、王宮は大混乱に陥り、元婚約者とその恋人は国中から総スカンに。
そんな彼女を拾ったのは、隣国の宰相補佐アイオン。
彼はエヴァントラの安全と立場を守るため、
**「恋愛感情を持たない白い結婚」**を提案する。
「干渉しない? 恋愛不要? 最高ですわ」
利害一致の契約婚が始まった……はずが、
有能すぎるエヴァントラは隣国で一気に評価され、
気づけば彼女を庇い、支え、惹かれていく男がひとり。
――白い結婚、どこへ?
「君が笑ってくれるなら、それでいい」
不器用な宰相補佐の溺愛が、静かに始まっていた。
一方、王国では元婚約者が転落し、真実が暴かれていく――。
婚約破棄ざまぁから始まる、
天才令嬢の自由と恋と大逆転のラブストーリー!
---
「君を愛することはない」と言われたので、私も愛しません。次いきます。 〜婚約破棄はご褒美です!
放浪人
恋愛
【「愛さない」と言ったのはあなたです。私はもっとハイスペックな次(夫)と幸せになりますので、どうぞお構いなく!】
侯爵令嬢リディアは、建国記念舞踏会の最中に、婚約者である王太子レオンハルトから婚約破棄を宣言される。 「君を愛することはない!」という王太子の言葉は、国中に響く『公的拒絶誓約』となってしまった。
しかし、リディアは泣かなかった。 「承知しました。私も愛しません。次いきます」 彼女は即座に撤退し、その場で慰謝料請求と名誉回復の手続きを開始する。その潔さと有能さに目をつけたのは、国の行政を牛耳る『氷の宰相』アシュ・ヴァレンシュタインだった。
「私の政治的盾になれ。条件は『恋愛感情の禁止』と『嘘がつけない契約』だ」
利害の一致した二人は、愛のない契約結婚を結ぶ。 はずだったのだが――『嘘がつけない契約』のせいで、冷徹なはずの宰相の本音が暴走! 「君を失うのは非合理だ(=大好きだ)」「君は私の光だ(=愛してる)」 隠せない溺愛と、最強の夫婦による論理的で容赦のない『ざまぁ』。
一方、リディアを捨てた王太子は「愛さない誓約」の呪いに苦しみ、自滅していく。 これは、悪役令嬢と呼ばれた女が、嘘のない真実の愛を手に入れ、国中を巻き込んで幸せになるまでの物語。
冷酷侯爵と政略結婚したら、実家がざまぁされました
鍛高譚
恋愛
「この結婚は、家のため。ただの政略結婚よ」
そう言い聞かせ、愛のない結婚を受け入れた公爵令嬢リゼット。
しかし、挙式後すぐに父が「婚約破棄しろ」と命じてきた!?
だが、夫であるアレクシス・フォン・シュヴァルツ侯爵は冷たく言い放つ。
「彼女を渡すつもりはない」
冷酷無慈悲と噂される侯爵が、なぜかリゼットを溺愛し始める!?
毎日甘やかされ、守られ、気づけば逃げ場なし!
さらに、父の不正が明るみに出て、公爵家は失墜――
リゼットを道具として利用しようとした者たちに、ざまぁの鉄槌が下される!
政略結婚から始まる、甘々溺愛ラブストーリー!
「愛なんてないはずなのに……どうしてこんなに大切にされるの?」
婚約破棄された侯爵令嬢ですが、帝国の次席秘書官になりました ――王の隣ではなく、判断を誤らせない場所へ
ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として王宮に仕える侯爵令嬢ゼクレテァ。
彼女は華やかな場に立つことはなく、ただ静かに、しかし確実に政務と外交を支えていた。
――その役割が、突然奪われるまでは。
公の場で告げられた一方的な婚約破棄。
理由はただひとつ、「愛している相手がいるから」。
ゼクレテァは感情を見せることなく、その決定を受け入れる。
だが彼女が王宮を去った後、王国には小さな歪みが生じ始めた。
些細な行き違い、遅れる判断、噛み合わない政策。
それらはやがて、国家全体を揺るがす事態へと発展していく。
一方、行き場を失ったゼクレテァの前に、思いもよらぬ「選択肢」が差し出される。
求められたのは、身分でも立場でもない。
彼女自身の能力だった。
婚約破棄から始まる、
静かで冷静な逆転劇。
王の隣に立つことを拒んだ令嬢は、
やがて「世界を動かす場所」へと歩み出す――。
-
【完結】「君を愛することはない」と言われた公爵令嬢は思い出の夜を繰り返す
おのまとぺ
恋愛
「君を愛することはない!」
鳴り響く鐘の音の中で、三年の婚約期間の末に結ばれるはずだったマルクス様は高らかに宣言しました。隣には彼の義理の妹シシーがピッタリとくっついています。私は笑顔で「承知いたしました」と答え、ガラスの靴を脱ぎ捨てて、一目散に式場の扉へと走り出しました。
え?悲しくないのかですって?
そんなこと思うわけないじゃないですか。だって、私はこの三年間、一度たりとも彼を愛したことなどなかったのですから。私が本当に愛していたのはーーー
◇よくある婚約破棄
◇元サヤはないです
◇タグは増えたりします
◇薬物などの危険物が少し登場します
君を愛す気はない?どうぞご自由に!あなたがいない場所へ行きます。
みみぢあん
恋愛
貧乏なタムワース男爵家令嬢のマリエルは、初恋の騎士セイン・ガルフェルト侯爵の部下、ギリス・モリダールと結婚し初夜を迎えようとするが… 夫ギリスの暴言に耐えられず、マリエルは神殿へ逃げこんだ。
マリエルは身分違いで告白をできなくても、セインを愛する自分が、他の男性と結婚するのは間違いだと、自立への道をあゆもうとする。
そんなマリエルをセインは心配し… マリエルは愛するセインの優しさに苦悩する。
※ざまぁ系メインのお話ではありません、ご注意を😓
婚姻契約には愛情は含まれていません。 旦那様には愛人がいるのですから十分でしょう?
すもも
恋愛
伯爵令嬢エーファの最も嫌いなものは善人……そう思っていた。
人を救う事に生き甲斐を感じていた両親が、陥った罠によって借金まみれとなった我が家。
これでは領民が冬を越せない!!
善良で善人で、人に尽くすのが好きな両親は何の迷いもなくこう言った。
『エーファ、君の結婚が決まったんだよ!! 君が嫁ぐなら、お金をくれるそうだ!! 領民のために尽くすのは領主として当然の事。 多くの命が救えるなんて最高の幸福だろう。 それに公爵家に嫁げばお前も幸福になるに違いない。 これは全員が幸福になれる機会なんだ、当然嫁いでくれるよな?』
と……。
そして、夫となる男の屋敷にいたのは……三人の愛人だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる