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5章 歪みの帰結
5-2 ブランクコード
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しばらくの間ひたすら機械兵を斬っていたシャルロッテとアルベルトは、ちらりと視線を交わした。
そろそろ魔力が尽きそうだ、というのを瞬時に確認し合い、頷く。
「アイン、まだか⁉」
アルベルトが尋ねると、魔力を練っていたアインは
「あとちょっと!」
と答えた。
シャルロッテは嘆息する。
「ねえアルベルト。一体アインにどんな魔法を教えたの? あんなに大量の魔力を練るなんて……」
「見てのお楽しみだ」
2人とも、斬っても斬っても減らない機械兵に辟易していた。だが動きを鈍らせる訳にはいかない。機械兵をアインのもとへ通す訳にはいかない。
「術式同時展開——」
アインがそう唱える声が聞こえた。
アルベルトは即座に
「下がれ!」
と言いながら後ろへ跳ぶ。シャルロッテもそれに倣った。
呪文を紡ぐアインの声は、いつもより大きく烈しい。
「火の書5節、雷の書3節、氷の書2節! 燃ゆる遠雷、凍てつき爆ぜよ!」
精緻に練られた膨大な魔力が機械兵へと迸った。
白い光が収束し、轟音とともに爆発する。
一瞬だった。
そこにいた機械兵も、そこにあった木々も、全てが粉微塵になった。
機械兵は全滅。森の一部が消失。常識外れの威力だ。
シャルロッテは目の前の光景に唖然とした後、半眼になる。
「ちょっとアルベルト。アインになんてもの仕込んでるのよ」
「いやあ、爽快、爽快! よくやった、アイン!」
「無視すんなコラ」
恐ろしいまでの爆発だったというのに、3人がいる場所は何も変わっていない。余波で被害が出そうなものだが、全く何の影響も無い。そういう魔法だったのだろう。
アルベルトはアインの手を取り、木陰から出ていく。敢えてシャルロッテを無視して面白がっているのだ。
シャルロッテは、そっちがその気ならとばかりに助走をつけ、アルベルトへ跳び蹴りを見舞った。
「いってー……そんな本気で蹴らなくても」
「この私を無視するからよ」
そんな2人を、アインはにこにこして見ていた。
ゆるみきった空気。
それは、突如として破られる。
「何かいるわ」
シャルロッテが警戒の声を上げた。船着き場に人影らしきものを見たのだ。それは薄墨のような色で、靄がかかっているようにぼんやりとしていて、姿が判然としない。人間なのかもよく分からない。
3人で立ち止まり、様子をうかがう。謎の存在はゆっくりと近付いてくる。
「……姿を偽装してるな。多分、魔法だ。帝国の」
アルベルトが小声で言った。
その声が聞こえていたのか、謎の存在は動きを止める。
直後、シャルロッテとアルベルトは、「こいつ、ヤバい」と思った。自然と体が動く。やられる前にやろう、という思考が頭に浮かんだ時には、既に斬りかかっていた。
2人同時の完全な不意打ち。なけなしの魔力を注ぎ込んで強化したその刃はしかし、阻まれていた。突然現れた、2枚の透明な壁に。盾くらいの小ささに絞ることで強度を上げた、魔法障壁に。
息を呑む2人に、その謎の存在は優しく告げる。
「古代魔法を参考に作られた、帝国式無詠唱魔法よ。見るのは初めて?」
とろけるような甘い声と共に偽装が解けていく。姿が露わになっていく。
「わたくしはヴァレリー・フォン・アイク。あなたたちのことは知っているから名乗らなくて良いわ。それにしても、いきなり斬りかかってくるなんて。礼儀のなってない子供だこと。わたくしの魔力に反応してしまったのかしら? それとも、殺意?」
小首を傾げてふわりと笑う彼女の姿を見て、3人は絶句した。
彼女は、アインがそのまま歳を重ねたような姿をしている。アインが30歳くらいになったらこんな風だろうな、という想像そのものの容姿をしている。きっと彼女が子供の頃はアインと全く同じ顔だったのだろうと確信できるような顔立ちをしている。
親でも有り得ないほど、彼女はアインとよく似ている。
「えっと……もしかして、お母さん?」
混乱しつつもアインはそう尋ねた。頭のどこかで違うと感じながらも、そう問いかけた。
ヴァレリーは笑みを浮かべたまま答える。
「お母さんじゃなくて、オリジナルよ」
「……? どういうこと?」
意味が分からずきょとんとするアイン。ヴァレリーは肩を竦め、
「おバカねえ。きっと教育が悪かったのね」
などと言う。
そこへアルベルトが静かに口を挟んだ。
「クローンか」
ヴァレリーはそちらへ目を向け、ぱちぱちと手を打ち鳴らす。
「ええ、その子はわたくしのクローンなの。よく分かったわね、褒めてあげる。だから、それを誇りながら死んでいってちょうだい?」
「ちっ」
アルベルトが後ろに跳ぶのと障壁が弾け飛ぶのは同時だった。障壁を構成していた魔力が瞬時に攻撃魔法へ転化したのだ。
「……あら残念。勘が良いのね」
さして残念そうな顔もせずヴァレリーはそう言って、次はシャルロッテに目を向けた。
「そうやって力任せに剣を押し込もうとしても無駄よ?」
「そのようね!」
シャルロッテは刃を滑らせ、一瞬でヴァレリーの後ろに回る。殺すつもりで振り下ろした剣は、新たな障壁にぶつかった。想定済み。次は横なぎに。次は逆袈裟。場所を変えつつ、剣を振るい続ける。
間断ない猛攻。だがそれすらも、全て防がれた。
「っ……何で、反応できるの⁉」
一旦距離を取って再び剣を構えるシャルロッテに、ヴァレリーはにっこり笑った。
「あなた女の子なのに凄いわね。剣筋が見えなかったわ。でもね、この障壁、一度発動すれば自動でわたくしを守ってくれるの。だからどれだけ頑張って攻撃しても無駄。ぜーんぶ無駄。諦めて死んでちょうだい? 今なら死に方を選ばせてあげるわ」
「ざっけんなよクソが」
「やだ怖ぁい。口が悪い女の子ねえ」
ヴァレリーはそう言ってくすくす笑う。その様が余計にシャルロッテの神経を逆なでした。
「ぶっ殺してやる!」
今にもヴァレリーに跳びかかっていきそうなシャルロッテ。その腕をアルベルトが掴んで引き止める。
「落ち着けシャルロッテ。元の口調が出てるぜ」
「……貴方は随分と落ち着いているのね」
「そうでもねーよ。割と混乱中だ」
「あらそう。それを聞いて逆に落ち着いたわ」
ふう、と息を吐き、シャルロッテはヴァレリーに向き直った。
「貴女とアインの関係を、きちんと説明して頂戴?」
「……帝国南西部の訛りで、5はフュンっていうの」
ゆっくり告げられたヴァレリーの言葉に、シャルロッテは怪訝そうな顔をする。その後ろで、アルベルトが不機嫌そうな声を出した。
「知ってる。4はフィー、3はドーリ、2はツーヴィ、そして1はアインだ。名前じゃないんだな、アインは。クローンにつけられた番号ってわけだ」
「ふふふ、言われちゃったわね。そうなのよ、あなたたちがアインと呼ぶその子は、コード・1だったの」
ヴァレリーは語る。聞き手3人の——主にアインの反応を愉しむように。
「でも今は違うわ。死んだり行方不明になったりした実験体は空いた番号と呼ばれるから。だからそう、その子はアインじゃなくブランクコードと呼ばれるべきなのよ」
「でも、わたしはアインだよ? アインって名前だよ」
「実験体が名前を持つなんておこがましいことよ? あなたを研究所から盗んで逃げた世話係も、名前をつけようとはしなかった。そうでなければ、アインと呼ばれているはずがないものね」
「そんなのどうだっていいよ。わたしはずっと、アインって名前の人間として生きてきたんだから」
「……意外だわ。そんなに平然としているなんて……自分が実はクローンだったなんて聞いたら、もっと取り乱すものじゃない?」
「クローンって何なのか分からないもん」
「あらあら……」
ヴァレリーは目を丸くした後、くすりと笑った。アインはそれを不思議そうに見つめ、言葉を続ける。
「分かっても同じだと思う。わたしはわたしだもん。もし、実は人間じゃないとか言われたとしても、変わらないよ」
「芯の強い子に育ったのねぇ。でも、おバカ。あなたがひっそり隠れて生きていれば、研究所はあなたを見つけられずにいたのに……王立学園なんかに入るから、見つけてしまったわ。だから始末することにしたのよ。クローンの情報を王国に渡す訳にはいかないもの」
「そんな、」
「でも、なかなか殺せなかったわ。関係無い人を巻き込んで大事になったら国際問題になっちゃうし、そうなったら帝国内での立場が危うくなっちゃうから、慎重になった結果ね。……で、そうこうしているうちに、方針が変わったの。有用な実験体なら始末するんじゃなくて回収しようってね。だから、有用性を調べるために古代兵器に襲わせたの。古代兵器が倒されたなら有用な実験体——そう考えていたのに、まさか関係無い人が倒しちゃうなんてね。まあ、さっきの魔法はなかなか良かったから、有用な実験体とみなして生かしておいてあげるわよ。一緒に帝国へ帰りましょう?」
ヴァレリーが手を差し伸べる。アインはその手を見つめ、ぽつりと尋ねた。
「わたしが帝国に行ったら、わたしの周りの人の命を狙わないって約束してくれる?」
「ふふふ、良いわよ。約束してあげる」
「じゃあ——」
アインがヴァレリーの方へ一歩踏み出す。だがその前に、シャルロッテとアルベルトが立ち塞がった。
そろそろ魔力が尽きそうだ、というのを瞬時に確認し合い、頷く。
「アイン、まだか⁉」
アルベルトが尋ねると、魔力を練っていたアインは
「あとちょっと!」
と答えた。
シャルロッテは嘆息する。
「ねえアルベルト。一体アインにどんな魔法を教えたの? あんなに大量の魔力を練るなんて……」
「見てのお楽しみだ」
2人とも、斬っても斬っても減らない機械兵に辟易していた。だが動きを鈍らせる訳にはいかない。機械兵をアインのもとへ通す訳にはいかない。
「術式同時展開——」
アインがそう唱える声が聞こえた。
アルベルトは即座に
「下がれ!」
と言いながら後ろへ跳ぶ。シャルロッテもそれに倣った。
呪文を紡ぐアインの声は、いつもより大きく烈しい。
「火の書5節、雷の書3節、氷の書2節! 燃ゆる遠雷、凍てつき爆ぜよ!」
精緻に練られた膨大な魔力が機械兵へと迸った。
白い光が収束し、轟音とともに爆発する。
一瞬だった。
そこにいた機械兵も、そこにあった木々も、全てが粉微塵になった。
機械兵は全滅。森の一部が消失。常識外れの威力だ。
シャルロッテは目の前の光景に唖然とした後、半眼になる。
「ちょっとアルベルト。アインになんてもの仕込んでるのよ」
「いやあ、爽快、爽快! よくやった、アイン!」
「無視すんなコラ」
恐ろしいまでの爆発だったというのに、3人がいる場所は何も変わっていない。余波で被害が出そうなものだが、全く何の影響も無い。そういう魔法だったのだろう。
アルベルトはアインの手を取り、木陰から出ていく。敢えてシャルロッテを無視して面白がっているのだ。
シャルロッテは、そっちがその気ならとばかりに助走をつけ、アルベルトへ跳び蹴りを見舞った。
「いってー……そんな本気で蹴らなくても」
「この私を無視するからよ」
そんな2人を、アインはにこにこして見ていた。
ゆるみきった空気。
それは、突如として破られる。
「何かいるわ」
シャルロッテが警戒の声を上げた。船着き場に人影らしきものを見たのだ。それは薄墨のような色で、靄がかかっているようにぼんやりとしていて、姿が判然としない。人間なのかもよく分からない。
3人で立ち止まり、様子をうかがう。謎の存在はゆっくりと近付いてくる。
「……姿を偽装してるな。多分、魔法だ。帝国の」
アルベルトが小声で言った。
その声が聞こえていたのか、謎の存在は動きを止める。
直後、シャルロッテとアルベルトは、「こいつ、ヤバい」と思った。自然と体が動く。やられる前にやろう、という思考が頭に浮かんだ時には、既に斬りかかっていた。
2人同時の完全な不意打ち。なけなしの魔力を注ぎ込んで強化したその刃はしかし、阻まれていた。突然現れた、2枚の透明な壁に。盾くらいの小ささに絞ることで強度を上げた、魔法障壁に。
息を呑む2人に、その謎の存在は優しく告げる。
「古代魔法を参考に作られた、帝国式無詠唱魔法よ。見るのは初めて?」
とろけるような甘い声と共に偽装が解けていく。姿が露わになっていく。
「わたくしはヴァレリー・フォン・アイク。あなたたちのことは知っているから名乗らなくて良いわ。それにしても、いきなり斬りかかってくるなんて。礼儀のなってない子供だこと。わたくしの魔力に反応してしまったのかしら? それとも、殺意?」
小首を傾げてふわりと笑う彼女の姿を見て、3人は絶句した。
彼女は、アインがそのまま歳を重ねたような姿をしている。アインが30歳くらいになったらこんな風だろうな、という想像そのものの容姿をしている。きっと彼女が子供の頃はアインと全く同じ顔だったのだろうと確信できるような顔立ちをしている。
親でも有り得ないほど、彼女はアインとよく似ている。
「えっと……もしかして、お母さん?」
混乱しつつもアインはそう尋ねた。頭のどこかで違うと感じながらも、そう問いかけた。
ヴァレリーは笑みを浮かべたまま答える。
「お母さんじゃなくて、オリジナルよ」
「……? どういうこと?」
意味が分からずきょとんとするアイン。ヴァレリーは肩を竦め、
「おバカねえ。きっと教育が悪かったのね」
などと言う。
そこへアルベルトが静かに口を挟んだ。
「クローンか」
ヴァレリーはそちらへ目を向け、ぱちぱちと手を打ち鳴らす。
「ええ、その子はわたくしのクローンなの。よく分かったわね、褒めてあげる。だから、それを誇りながら死んでいってちょうだい?」
「ちっ」
アルベルトが後ろに跳ぶのと障壁が弾け飛ぶのは同時だった。障壁を構成していた魔力が瞬時に攻撃魔法へ転化したのだ。
「……あら残念。勘が良いのね」
さして残念そうな顔もせずヴァレリーはそう言って、次はシャルロッテに目を向けた。
「そうやって力任せに剣を押し込もうとしても無駄よ?」
「そのようね!」
シャルロッテは刃を滑らせ、一瞬でヴァレリーの後ろに回る。殺すつもりで振り下ろした剣は、新たな障壁にぶつかった。想定済み。次は横なぎに。次は逆袈裟。場所を変えつつ、剣を振るい続ける。
間断ない猛攻。だがそれすらも、全て防がれた。
「っ……何で、反応できるの⁉」
一旦距離を取って再び剣を構えるシャルロッテに、ヴァレリーはにっこり笑った。
「あなた女の子なのに凄いわね。剣筋が見えなかったわ。でもね、この障壁、一度発動すれば自動でわたくしを守ってくれるの。だからどれだけ頑張って攻撃しても無駄。ぜーんぶ無駄。諦めて死んでちょうだい? 今なら死に方を選ばせてあげるわ」
「ざっけんなよクソが」
「やだ怖ぁい。口が悪い女の子ねえ」
ヴァレリーはそう言ってくすくす笑う。その様が余計にシャルロッテの神経を逆なでした。
「ぶっ殺してやる!」
今にもヴァレリーに跳びかかっていきそうなシャルロッテ。その腕をアルベルトが掴んで引き止める。
「落ち着けシャルロッテ。元の口調が出てるぜ」
「……貴方は随分と落ち着いているのね」
「そうでもねーよ。割と混乱中だ」
「あらそう。それを聞いて逆に落ち着いたわ」
ふう、と息を吐き、シャルロッテはヴァレリーに向き直った。
「貴女とアインの関係を、きちんと説明して頂戴?」
「……帝国南西部の訛りで、5はフュンっていうの」
ゆっくり告げられたヴァレリーの言葉に、シャルロッテは怪訝そうな顔をする。その後ろで、アルベルトが不機嫌そうな声を出した。
「知ってる。4はフィー、3はドーリ、2はツーヴィ、そして1はアインだ。名前じゃないんだな、アインは。クローンにつけられた番号ってわけだ」
「ふふふ、言われちゃったわね。そうなのよ、あなたたちがアインと呼ぶその子は、コード・1だったの」
ヴァレリーは語る。聞き手3人の——主にアインの反応を愉しむように。
「でも今は違うわ。死んだり行方不明になったりした実験体は空いた番号と呼ばれるから。だからそう、その子はアインじゃなくブランクコードと呼ばれるべきなのよ」
「でも、わたしはアインだよ? アインって名前だよ」
「実験体が名前を持つなんておこがましいことよ? あなたを研究所から盗んで逃げた世話係も、名前をつけようとはしなかった。そうでなければ、アインと呼ばれているはずがないものね」
「そんなのどうだっていいよ。わたしはずっと、アインって名前の人間として生きてきたんだから」
「……意外だわ。そんなに平然としているなんて……自分が実はクローンだったなんて聞いたら、もっと取り乱すものじゃない?」
「クローンって何なのか分からないもん」
「あらあら……」
ヴァレリーは目を丸くした後、くすりと笑った。アインはそれを不思議そうに見つめ、言葉を続ける。
「分かっても同じだと思う。わたしはわたしだもん。もし、実は人間じゃないとか言われたとしても、変わらないよ」
「芯の強い子に育ったのねぇ。でも、おバカ。あなたがひっそり隠れて生きていれば、研究所はあなたを見つけられずにいたのに……王立学園なんかに入るから、見つけてしまったわ。だから始末することにしたのよ。クローンの情報を王国に渡す訳にはいかないもの」
「そんな、」
「でも、なかなか殺せなかったわ。関係無い人を巻き込んで大事になったら国際問題になっちゃうし、そうなったら帝国内での立場が危うくなっちゃうから、慎重になった結果ね。……で、そうこうしているうちに、方針が変わったの。有用な実験体なら始末するんじゃなくて回収しようってね。だから、有用性を調べるために古代兵器に襲わせたの。古代兵器が倒されたなら有用な実験体——そう考えていたのに、まさか関係無い人が倒しちゃうなんてね。まあ、さっきの魔法はなかなか良かったから、有用な実験体とみなして生かしておいてあげるわよ。一緒に帝国へ帰りましょう?」
ヴァレリーが手を差し伸べる。アインはその手を見つめ、ぽつりと尋ねた。
「わたしが帝国に行ったら、わたしの周りの人の命を狙わないって約束してくれる?」
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