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第9章 勇者RENの冒険
第139話 駆け引き
しおりを挟むブッピーは攻撃の手を緩めない。その巨大な剣を振り回し、ズールに踏み込ませる余裕を与えなかった。ズールが攻撃するために踏み込むと丁度はかったかのように攻撃が飛んでくるのだ。
今も一歩踏み出した瞬間、黒い剣が横薙ぎに飛んできた。辛うじて身を屈めて躱すが、そこから近づくことが出来ない。
ブッピーは猛攻を仕掛けていく。たとえズールほどの強者といえど、ブッピーの攻撃を防御しきれるものではない。剣を打ち合う度に体を吹き飛ばされ、目に見えないダメージが蓄積していく。
ズールはブッピーの攻撃に対し、明らかに手間取っていた。
「あのブッピーとやら……、なかなか……」
俺は思わず口に出して言う。
「ふーん、あの子豚ちゃん、やるじゃないの!」
イヴリスは相変わらず試合に集中はしていなかった。ワイングラスを片手にのんびりと飲みながら俺の反応を窺っているだけ。試合が動く時の俺の反応を見ているだけなのだ。
「じゃあ、賭けは私が勝っちゃいそうかしら?」
「いや、まだ序盤だ。それにズールはもう気付いているようだ」
俺が言うや否や、ズールはブッピーの攻撃の合間を狙って魔法を詠唱する。腕に炎の玉が浮かび上がり、次々に投げ放っていく。
「そらそらっ! よくもやってくれたものよ! 我の魔術、とくと味わうがいい!」
ズールは威勢良く叫び、火の玉を次々に投げつけていく。ズールの腕は6本もあるのだ。その腕にそれぞれ火の玉が出現しており、それが絶え間なく投げ続けられていく。
「ブモアァァァッッッ!!!」
悲鳴を上げるブッピーだが、すぐに剣を回転させ始めた。
「あぁ~~~っと、ブッピーが回転させる剣により、火の玉が全て防がれていきます!」
「ブッヒャーーー!!!」
そして、ブッピーの剣は勢いを増して回転し始めると、そこから竜巻のような風が起こった。その強烈な風はズールの放った火の玉を飲み込み、そしてズールに襲いかかる。
「ふんっ、この程度の風など我には通じん!」
ズールが6本の腕を全て広げ魔力をその腕に通していく。そして、腕を全て前に翳すと、6つのトルネードが発生し、それが一つに重なっていく。
「あぁーっと、ズールの魔法が巨大なトルネードを巻き起こした! ブッピーの巻き起こすハリケーンと激突だあぁっっっ!!!」
二人の攻撃がぶつかり合った真ん中で凄まじい爆発が発生し、舞台は煙に飲まれ、白く、何も見えなくなってしまう。
「いやー、凄まじい攻防ですね! ローファンさん!」
「えぇ、ブッピーは魔法を使ったわけでもないのにあれほどの風を使った攻撃が出来るとは思いませんでした! 対してズールも凄いですね! 6つの魔法を掛け合わせ、強大な魔法を作り上げてしまったのです! こんなこと、彼にしかできませんよ!」
「さぁ、煙が晴れてきました。立っているのはどちら……、っ! ふ、二人とも立っております! どちらもダメージを負っているようには見えません!」
「どうやら、風と使った攻撃は五分と五分だったようですね!」
今再び、二人の間合いが迫っていく。
「なるほど……、オークキングとは初めて闘うが、これほどの強者であったか。だが、貴様の攻撃はよく見せてもらった。我を超えるほどの攻撃は持っておるまい。ここからは我の番だ」
ズールはすっと足を踏み込む素振りを見せた。
シュッッッ! っと風を切る音と共にブッピーの剣が横薙ぎに振られる。
だが、その剣はただ空を切った。
「フッ、がら空きだぞ?」
ズールはここで足を踏み入れ、ブッピーに攻撃を入れていく。片側3本の腕による3重の剣戟。それはブッピーの硬い毛や肌を傷つけた。
「ブモアッッッ!」
追い払うように剣を振り替えし、ズールを下がらせるブッピー。だが、その腕にはこの試合で初めての傷となっていた。
「ん? 今のは一体なんでしょう? ブッピーが剣を空振るのは初めてですね!」
「えぇ、フェイントを入れたのでしょうね。足を踏み入れるように見せかけ、止まっていた。そこをブッピーが空振りしたということでしょう」
「フッ……」
今の的を外した解説に俺は思わず噴き出してしまう。
「あら? 何かおかしなことでもあったのかしら?」
イヴリスは顔に疑問を浮かべながら聞いてくる。
「ブッピーは単純なフェイントに引っかかるような奴じゃない。何せ、奴は少し未来の行動が見えているのだからな」
「未来が……見えるですって?」
目を丸くして驚くイヴリス。
こいつ本当にわかっていないのだろうか?
「あぁ、これまでズールの攻撃は全て当たらなかった。そして、ズールが踏み込むタイミングでブッピーは必ず攻撃をしかけていたのだ。それが、どういうことなのか? 考えるまでも無い」
「ちょっと、REN! そんなの反則じゃない!」
イヴリスは頬を膨らませて俺を睨んでくる。
「俺に怒ったところで仕方がないだろう? だが、ズールも伊達に代表戦士ではない。ま、先を読む相手とも闘ったことがあるのだろう。今、奴が繰り出したのは恐らく並列思考」
「並列思考? いろんな事を考えるってこと?」
「そうだ。ブッピーが見ている物は相手の未来の思考、ということだ。これをいくつも頭で考えながら闘うことで先を読ませない、というだけのことさ」
「ちょっと……、そんなのやったことがなきゃ出来ないじゃ無いのよ! やっぱり反則じゃない!」
イヴリスは何故か絡んでくるように怒った顔を俺に近づけてくる。
「まぁ、落ち着け。お前は魔法や特殊スキルで攻撃するタイプだろう? 格闘しないのであれば、影響などたかが知れているというものだ」
「ちょっと、なんで私のこと知ってるのよ? あ? もしかして調べちゃった? 私のこと、気になっちゃったの? ねぇねぇ? そうなんでしょ?」
イヴリスの整った顔が迫ってくる。ニッコリと笑っているせいもあって並の男であればいいように操られてしまうだろう。
「お前の魔力の量と質を見れば容易にわかることだ。他意はない」
っていうかキャラが変わりすぎだろ! さっきまでの上から目線の女王様はどこに行ってしまったんだ?
「もう~~~、つれないんだから。あ、でも契約したくなったらいつでも言ってね? アナタにならサービスしちゃうんだから!」
「それは断ると言っただろう」
「ま、いいわ。それより、試合が動きそうね?」
モニターを見ると、一方的に攻撃を当てていくズールの姿があった。
「そらそらそらそらっ! いい加減ギブアップしたらどうだ?」
ズールの攻撃は冴え渡り、次々と攻撃を腕に当てていく。ブッピーの大ぶりな攻撃が空振る度に腕に切り傷が増え、やがて、両腕ともに真っ赤に染まっていくのであった。
「ああぁーーーっと、ここにきて、試合は一転。ズールが攻勢に出ております! 何かあったんでしょうかね?」
「えぇ、ズールの足が前に出たり出なかったりしておりますが、恐らくは常に仕掛けられるフェイントに翻弄されている、というところでしょうか」
「それにしても一方的です! ここはズールの闘いの経験がモノを言っているのでしょうか? ブッピーの両腕が見る見るうちに真っ赤に染まっていくーーーっっっ!!!」
「ブモアァァァッッッ!!!」
至近距離からの咆哮に対してもズールは腕から風魔法を即座に打ち、掻き消してしまう。
「ブッピー、なすすべなくこのまま倒れるのか?」
ブッピーは苦しげな表情を浮かべていたが、その目はまだしっかりとズールを捉えている。
「このまま終わらせてやろう!」
ズールは手に持っていた剣を全て空中へと放り投げる。その剣はブッピーの上空で制止したかと思うと、その刃先をブッピーへと向けた。
「こ、これは一体どうしたことでしょうか? 剣が宙を浮いています!」
「これは珍しい! 浮遊魔法ですね! いやぁそういう魔法があると知ってはいましたが見るのは初めてです!」
ズールは手を振り下ろす。すると宙に浮いていた剣もブッピーを目指し、一斉に襲いかかっていった。
ブッピーが咄嗟に正面から飛んできた剣を打ち返す。だが、ブッピーの背中には3本もの剣が突き刺さった。
「ブモアァァァッッッ!!!」
苦しげな声が舞台に響く。
「そら、まだまだいくぞっ!」
ズールの手には、新しい剣が握られていた。
「ああぁーーー、ズールの手に新しい剣が握られております!」
「いやー、ズールは武闘派ということですが、まさか、収納魔法まで使いこなすようですね! 恐ろしいまでのポテンシャルです」
ズールがまた剣を宙に投げ、その剣がブッピーに襲いかかっていく。
ブッピーは巨大な剣を振り回し、4本もの剣を打ち落とすが、また2本の剣が足を背中に刺さった。
ブッピーの身体からも血が噴き出し、辺りはブッピーの血が水たまりのように溜まっている。
「あら? これは……賭けはどうやらアナタの勝ちになりそうね?」
イヴリスは自分が賭けに負けるのをまるで気にもしていないようにグラスを傾けながら淡々としていた。
「いや、ブッピーの本領はこれからだろう」
「え? どういうこと?」
「……わからんか? ブッピーの目は死んではいない。まるであの状況に誘っていたかのように戦意は衰えてはいない」
「へぇ……、まだ楽しませてくれるってことね」
イヴリスはイスに腰を深くかけ直すとモニターを見やるのであった。
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