異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

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4章召喚された者たち

73話 決意

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俺のスキル『並列思考』で一番この後の対策が取りやすいから告白したが、内心ではドキドキだ。


違う策として、隠しつつ一緒に行動するがすぐ思い付いたが、ばれたらどうなるか解らない、最悪はミキを殺して証拠をなくす事も考えなければならなくなる、それはやる気にはならない、最悪俺がダンジョンに籠もればいいだけだ、ほんの100年ほど。





ミキ
「はぁ~、そんなの決まってるでしょ、行くわよ、あなたがだれでどんな種族でも関係ないわ、あなただから付いて行くのよ」

ケイイチ
「そうか、なんかありがとな」

ミキ
「そ、そんなこといいわよ」


よかった、俺は笑顔で感謝したよ。


ミキ
「それでどっちを先に抱くのかしら」

ケイイチ
「ん?」

サーニャン
「マスター!私です、私が先ですマスター」

ミキ
「ちょ、ちょっと待ちなさい、確かに順番から行ったらそうかもしれないけど、あなたまだ子供じゃないの、私の後にしなさい」

サーニャン
「子供ではありません、それにあなたも言ったではないですか、順番なら私だと」


・・・何故こうなった?


二人が口論をしている間、俺は頭を抱えてこの状況を整理していた。


何かおかしくないかな?初めに浮かんだのはそれだった。

好意を持ってくれていたのは、何となく解っていたけど、ミキはなにか焦っているような感じだ。

サーニャンは釣られたようだけど、覚悟もなく二人を抱くことはないよ。

・・・ないったらない。


ケイイチ
「ちょっといいかな二人とも」

サーニャン
「私ですよね」

ミキ
「私よね」

ケイイチ
「わかったから、まあちょっと待ちなさい」


俺は真剣に返事をし、二人とも黙って待ってくれた。


ケイイチ
「二人の気持ちはとても嬉しいよ」

ミキ
「だったらどっちなの?」

ケイイチ
「だけどねミキ、君には何か危機感を感じるんだ、何を焦っているんだい?」

ミキ
「・・・」

ケイイチ
「答えられないならこの話はここで終わりだよ、二人を抱くこともないし、君を連れても行かない、君なら何故かわかるだろ?」


これから共に歩んでいくのだ解り合っていなければ危険だ。


ミキ
「・・・参ったわね、よくわかったわね」

ケイイチ
「そりゃあね、ミキらしくなかったからさ」

ミキ
「‼︎そうね、私らしくなかったかも・・・じゃあ私らしく言うわ、あの騎士が言ったからよ」

ケイイチ
「ん?騎士?」

ミキ
「そうよ、あの騎士が言ったじゃない、姫って、だから焦って実行したの」

ケイイチ
「そうかあれか、確かに姫と会ったら味方に付けるために何かしてきそうだけど」

ミキ
「そうよ誰も娶ってなくて強い男がいれば、絶対なにかしてくるわ、だからそうならないために手を打とうとしたの」

ケイイチ
「なるほどね納得したよ」

ミキ
「ごめんなさい、急だったしあなたの気持ちを考えない行動だったわ、でも私の気持ちは本当よ」

ケイイチ
「ああそれは解っているよ、俺の事を思っての行動だったんだね、サーニャンはどう思う、このまま姫に会ったらまずいかな?」


サーニャンが自分に話が振られるとは思わなかったのかビックリしていた。


サーニャン
「え!・・・そうですね、何もなく会うのは危険かもしれません、あそこにいたのも疑問ですし、何か対策を取っておいた方がいいと思います」

サーニャンの意見も最もだけど。

・・・さてどうしようか、覚悟を決めるか。


姫たちに対して強行手段以外の対策は・・・見つからない。


せめて向こうの目的が明確なら話し合えるのに・・・はぁ~兎に角時間が足りない、もっと時間があれば情報を集めて、対策だ取れたかもしれないのに。


よし!俺は覚悟を決めたよ。


ケイイチ
「そうかわかった、俺も覚悟を決めるよ」

サーニャン・ミキ
「「じゃあ」」

ケイイチ
「ああ二人ともおいで」

ミキ
「ちょっとまって」

ケイイチ
「ん!どうかしたか?」

ミキ
「二人一緒かしら、それならもう一人いてもいいかなって」


ん!いまなんと?


ケイイチ
「も、もう一人ってあのね」

ミキ
「ええどうかしら」


・・・ええい!ここは度胸だ。


ちっくしょぉぉーーーー!


ケイイチ
「ああいいよ、二人も三人も一緒さ、連れてきなさい。」

ミキ
「‼︎分ったわ、待っててね・・・サーニャン抜け駆けはダメよ」

サーニャン
「解っています、はやくしてください」



俺は早くしなくてもいいのだが、しばらく待つとミキがもう一人を連れてきた、それはシューミだった。

・・・うん、何となくわかってたよ。


ミキ
「じゃあ始めましょう」

サーニャン
「はい」

シューミ
「あの・・・不束者ですがよろしくお願いします。」

ケイイチ
「・・・ああよろしくな」


俺たち4人はその夜一線を越えた。

いっぺんに三人を相手にしたが全然平気だった。

むしろ3人の方が大変なことになっていた。


・・・何故だろうか・・・まあいいか、これからは一層守ってやらないとな。



俺は決意を新たにするのだった。
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